イエスタデイのレビュー・感想・評価
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映画って楽しいと久々に思えた‼️
もともとThe Beatlesやイギリスが大好きなのだけど、それを差し引いても、着想や脚本、配役全てが完璧と思える作品だった。
スタッフを見て、「あ~!」と納得。
そりゃ出来が良いはずだわ。
正直、ボヘミアンラプソディにはがっかりした派なので、下手に脚色したドキュメンタリーにしなかったことに拍手です。
イエローサブマリンの奥さんの台詞が好き。
この映画を創ってくれた人達に、同じ言葉を送りたいです。
いろいろ詰め込まれているのに、きれいに収まっている。気持ちいい映画
ビートルズの歌詞を聞きながら、彼らがいかに天才だったか。彼らがもしいない世界。そんな世界で自分だけが生きることになったら。アーティストの創造することへの悩み。現代の天才エドシーラン、そしてジョンレノンは何を語るか…。歌手で成功することよりも、大切なことは?
パラパラユーロビート世代なので、 全くビートルズを通らずに知識なし...
パラパラユーロビート世代なので、
全くビートルズを通らずに知識なしで見たけど
楽しかった(^○^)
主人公はビートルズ好きだけど、
全部の歌詞を丸暗記してるようなコアでマニアックなファンてわけじゃないところとか自然で、
ファンじゃなくてもわりかし見やすいと思う
ビートルズがいない世界線でジョンレノンが生きてる設定も夢があって素敵なファンタジー
みんなが考えるもしも…だよね
ビートルズ以外にも色んなモノがなくなってて笑える
ルール違反の映画だけれど楽しめばいい。実際、楽しいし。
映画を構成する要素として、音楽がいかに大切かを、あらためて実感させてくれる映画です。ビートルズの楽曲を使うのは、普通の映画ならあり得ないけれど、このストーリーなら大手を振って使える。サクセスストーリーと、なかなか成就しない恋愛をビートルズ音楽でパッケージすれば、楽しくないわけがない。ストーリーの多少の無理は無視して、どこかに隠された意味探しなんて頭を使わず、単純に楽しめる映画になっています。
でも、ちょっとセコイ。
主人公ジャックは、自分からわき出したものではない音楽を利用して、富と名声を手に入れることに罪悪感を覚え、普通の生活を選択する。彼女との愛を大切にして、つつましやかな幸せに足るを知る。ジャックの生き方、映画のベタな着地点に、見る者は安心感と共感を覚えるわけです。
でも、映画の制作者達はビートルズ音楽を利用して、富と名声を手に入れているじゃないですか。ビートルズ音楽を使いまくりの映画なら、そこそこヒット間違いなし。この映画のコンセプトを思いついた製作者は、きっとニヤついたに違いないと思うのです。
ジャックのように才能のない凡人は足るを知るべきだけれど、才人は違うのだよ、という事でしょうか。
ま、つべこべ言わずに、製作者たちの手のひらの上で、単純に楽しんでいればいいのですが。実際、楽しいんですから。
それにしても、自分の中からあんな音楽がわき出してきたなら、本当に幸せだろうね。やっぱ、ビートルズは偉大です。
ビートルズ大好きの友人に
勧められて観ました。
主人公に感情移入とか共感とかがあまりなかった、好みの問題だと思う。でもヒロインの幼なじみの女性がとても可愛くて引き込まれた。見た目がとても可愛いいし、性格も一途で更に可愛い。
不満点
ワープ?異世界?でもビートルズを知っている2人の謎が残ったまま…。
最後にライブのMC中に彼女に告白するシーン。自分が売れるきっかけを作ってくれた恩人が自分が振った彼女と付き合うことになったの知っていて、2人が客席にいることを知っているのに、サプライズ的に彼女をライブの映像で映して告白。そして略奪。
なんだかここでも主人公には共感できなかった…。
でも、すごく面白かった!というのが全体の感想。
1番グッときたのは、ホテルでhelpを歌うシーン!
迫力があって、本当に助けを求めている切実な感じが出ていて、ものすごくかっこよかった!!
老いたジョンレノンに会いにいって、彼は絵描きになっていた場面もいい。ジョンレノンソックリ!!神々しい場面だった。
音楽界の大物役にエドシーランという人が実名で登場していた。しかも結構がっつりとストーリーに絡んできて、展開に必要な人物だった。エドシーランに詳しくて好きだったら、そこも楽しめたんだろうなと羨ましくなりました。
ビートルズの曲を大音量で聴きたくなりました。
ビートルズがいないハッピーエンドの世界
「〇〇がない世界」を描いたパラレルワールドの物語にかつてハッピーエンドがあっただろうか。まさかリアルに戻らず終わるとは思わなかった。夢落ちや「世にも奇妙な物語」の様な後味の悪い終わり方になるんじゃないないかと不安させる展開。終始ハラハラさせられた。シナリオがとにかく上手い。レット•イット・ビーの歌い出しを邪魔するくだりもまんまとハメられた。あとエドシーランガッツリ出すぎ。エンドロールまで監督を知らなかったけどダニーボイルと知って納得。キャラの活かし方、人類愛に満ち溢れた素晴らしい映画。UKをより好きになりました。
ベタだけど、そこがいい
ビートルズを誰も知らない世界でただ1人、ビートルズを知ってる売れないミュージシャンが、ビートルズの曲を歌ってスターになるって話。
まあ、展開はベタなんですけど、人生で大事なものとは?っていうのが明確に描かれていて、読後感というか、ハッピーエンドになるのが、すごく心地いい。
…でも、今の時代にビートルズが出てきて、当時のようにヒットするかっていうと…どうなんでしょうね?
あと、ジョン・レノンらしき人が出てくるんですけど、どういう人生を送っていたのか、実際曲を作っていたのか(この映画上で)、その辺がうやむやでわからなかったのが、ちょっと残念。
ビートルマニアは観ない方がいい
レビューの評価が高かったので期待して観てみると、ヘビーなビートルズファンにはキツい内容でした。大衆から概ね評判がいいのは、作中で存在を消されたビートルズに感情移入をしない人が大半だからだと思います。私の敗因は、主人公ではなくビートルズに感情移入してしまったことにありました。
「ビートルズへの愛やリスペクトが感じられる」とよく見かけますが正直ハァ?て感じです。個人的に一番ムカついたのが"Hey Jude"が"Hey dude"になってしまうシーンで、主人公は周りに押され曲名を変えてしまうのですが、主人公は結局、「ビートルズを愛していて彼らの代わりにこの素晴らしい曲を世界中に届けよう」とかいう高尚な志などなく、世間にウケるであろうビートルズの曲を「利用」しただけで、曲自体にはなんの思い入れもない。エドシーランとの作曲対決では他人の曲を自作だと偽り、ズルして相手のプライドを傷つける主人公は、アーティストの名を騙る資格もないダメ人間です。作曲の才能も音楽への野心もなく。そりゃ売れるわけないでしょう。
結局最後には重圧に負けてコンサートで真実を明かし歌手を辞めるのですが、そのクライマックスのシーンはビートルズに対する懺悔ではなくヒロインへの愛を告白するための舞台装置に利用するという……。やはりこの映画はラブコメディに分類されるものなので、ヒロインとの付かず離れずな関係がずっと描かれ続けるのですがそれが退屈でしょうがない。退屈すぎてそういうやり取りはほとんど早送りしてしまいました。
ビートルズがいない世界では、オアシスなど他いろんなものが存在していない描写がありましたが、製作陣はもっと細かくそのifを考証していく必要があると思います。でなければこの映画で消えてしまうのがビートルズである必要もないです。
これまでビートルズの楽曲が出てくる映画はいくつかありましたが、例えばI am Samは楽曲を効果的にストーリーに組み込み、且つサントラもとてもクオリティの高いものになっていました。歌詞とストーリーが上手くリンクし、より感動を掻き立てる仕掛けになっているのですが、対して今作での楽曲の使われ方…なんとも中途半端でアレンジも大してなくただの原曲丸パクリ。歌詞とストーリーがリンクするシーンは屋上コンサートのヘルプぐらいでしょうか?映画Across the Universe でのサントラの使われ方の方がよっぽど良いです。ビートルズの楽曲や歌詞が、もっと意味をもって使われていたのなら私もここまで拒絶しなかったと思います。
総合的に製作陣が何を伝えたかったのかよくわかりません。ビートルズの偉大さ?それともこれはみんなの妄想を叶えるなろう系映画なのでしょうか?
と、かなり悪口に満ちたレビューにはなってしまいましたが、私のレビューを読みハァ?となった方は是非観てみて下さい。割りと面白いかもしれません。
ラストはまあそうするかーって感じ。
ジャンプ漫画のタイムパラドックスゴーストライターしかりこういう系統の作品はそのオチに辿り着くしかない。
でも覚えていた他の二人が主人公を疎ましく思ったり、責めたりしないのは違和感。
でも、腹ぺこ過ぎてポテチ食べるシーンが面白かったので全部許す!
善良な男の小さな夢
面白かった。と言っても熱狂するわけでもなく、ドキドキするわけでもなく淡々と話が進んでいく。
多分、他の人が作ったならもっとコメディ要素が強くなるか、もっと大きな野望や、大きなどんでん返しがあったりするだろう。
そうならないのは主人公の善良さと平凡さが物語をそうさせなかったんじゃないかと思う。
良くも悪くも才能やスター性はその人の持つ性格によるところも大きいのかなと思った。
きっとどんなに凄い才能でも平凡を愛する人はこの世にいっぱいいて表舞台に出てこない小物あるんじゃないかと思いましたね。
最後も当たり前のような終わり方だったけど、それもやっぱり主人公の性格にぴったりなエンディングではないかと思う。
どのドラマには悪い奴も出てこないし、みんないい人だったな。あの、プロデューサー?だけはちょっとかわいそうだけど。
エリーMy Love so sweet~♪
ビートルズ人気は凄まじかった、ファンはもとより影響を受けたミュージシャンも多かったはずだし映画で彼らの曲が出てくるたびに妙な高揚感に襲われてしまう、もうそれだけで観る価値十分でしょう。原案・脚本のリチャード・カーティスさんは「愛おしい時間(2013)」でも過去を変えているので思いついたのでしょう、消えたのはビートルズだけでなく影響を受けたオアシスやコカコーラに煙草、ハリーポッターとだんだん消えたものが分かってきますが何か脈略はあるのでしょうかね。40歳で不慮の死を遂げたジョンが78歳で生きていたシーンには驚きました、全く別の人生を語っていたのでやはり困惑しました。主人公の俳優さんが地味目なのは惜しい気がしましたが物語上の必然性なのでしょう、なんといっても幼馴染のエリーの存在が素敵で心洗われます、ラストステージで思わず「愛しのエリー」を口ずさんでしまいました、「エリーMy Love so sweet~♪」。
人生損してる
ビートルズ。
バンド名、ジョンレノン、ポール・マッカートニー、リンゴスター、イエスタデイ、レットイットビー、オノ・ヨーコ。
僕がビートルズについて知っていることはその程度。
そんな人生すごく損してることがわかる作品。
彼らがこの世界で何をしてきたのか、あの世代の二人の男女が教えてくれる。
『ビートルズがいない世界は退屈』だと。
僕はそんな退屈な世界を生きてきた。
でもジョン・レノンは言う。
『愛する女性に愛を伝え、自分にウソをつかずに生きていく』
それが幸せに生きるってこと。
ビートルズがいなくても幸せに生きる方法はある。
人の時間は限られてるから、幸せに生きていける方向を見ていこうと思う。
ビートルズを知らなくても、積極的に前向きにさせてくれる映画。
楽しかった!
楽しい作品です!
ビートルズの曲もたくさん聴けるし、愉快です。
設定が雑、といいますか、伏線がいまいち回収されていないといいますか、そんな部分は少し感じましたが
あまり深く考えずに
そういうものなのね!
と思いながら鑑賞するのがいいと思います。
それでいいのかみんな?!(ライブのシーン)
とか
大切にしてもらってくれよ本当に…(次の女が既にいたシーン)
とかつっこみたいところはありますが、それも流しましょう。
そんなに内容について深く語るところはないような。
ビートルズに関しては、今までにはない視点からの関わり方によって
改めて偉大さを感じました。
世界中の歴史に刻まれていますね。
英語はわからなくても、洋楽に興味はなくても、きっと日本人の体にもビートルズの曲は染み込んでます。
そしてエンドロールで使われるフォント。
意識していませんでしたが、あれらのフォントを見ると
あぁビートルズ
と思ってしまいます。
ジョンレノンのメガネ、髪型
Sgt.peppers…の衣装
黄色い潜水艦
見るとわかる。これはビートルズだって。
ビートルズへの愛と感謝の思いが強くなる作品でした。
期待外れ…
ビートルズへのオマージュとしてはいいのかもしれないが、リチャードカーティスとダニーボイルのタッグだったのでもう少し個性が欲しかった…
カミングアウトし、エリーと結婚してからもまたビートルズの歌を歌ってthe endはあまりにも端的すぎた。
ビートルズのいない世界
実はビートルズ以外にも、偉大なものがたくさんなくなってる世界
それでもみんなは知らないから普通に生きてる!
素晴らしいものを利用して、バレたらどうしようとドキドキする主人公
実は主人公と同じように記憶が残ってる人がいる。
その人達が訪ねて来た時、私も主人公と同じで、捕まるとかそんな思いだった。
彼らがビートルズの名曲を残してくれてることに感謝した時、まだまだ自分の小ささを感じた
愛と名声と嘘と色んな要素があるけど、
最後にきちっと良かったって思える感じすごく良かった。
Hey judeの方がdueよりしっくり来るけど。
なぜ、選ばれたのか。
ビートルズを知らない世界。
コーラ、ハリーポッターも存在しない。
それは、パラレルワールドに近い。
ジョンレノン役のロバートカーライル。
本人役のエドシーランを含めた数々の名優達。
イギリスの力を見せられた。
そして、ビートルズへの敬意を含め、彼らの存在の
大きさを改めて知ることになる。
ビートルズを知っているこの世の中の3人。
その歌をリリースしてくれてありがとうの感謝。
その背景の罪悪感と現実で失ったもの。
違う生き方でも幸せだった。
ジョンレノンの言葉には
深い。
人生に必要なものを改めて考えさせてくれる
とても素敵な映画でした。
80点
世界でただひとりだけビートルズを
知っている売れないシンガーの映画!
って聞いただけで覚えてない物も
あるが広めたい気持ちもあって
歌って有名なって最後は引退するって
想像はつく展開やったけど
好きな所は知ってる人がおってその人らが
感謝してた点とビートルズ以外の有名な物も
消えてしまってた点。
僕の好きじゃない2番目の男と付き合った
ヒロインがすぐに戻る展開あった。
妹の存在とエッチできないって言ってたのに
好きって主人公の気持ちが分からなかった
感じてたけどビートルズはホンマに今聞いても
古臭くなく感動できる曲ばかり
誰が歌うかと才能はマーケティング上手くないと
眠るってリアルな部分とけどいい物は必ず
認められると言うリスペクトもあり
古臭いとバカにするイジる塩梅は絶妙に良かった。
自分だけの愛を歌え
他の人は無いかもしれないけど、自分はよく思う時が有る。
人気作品を誰も知らない世界で、自分一人だけがそれを知っていたら…?
そしてそれを、自分の作品として発表したら…?
だから本作には驚いた。
まんまじゃん!
ひょっとして今自分は、“知らない方の世界”に居るんじゃ…?
教師を辞めミュージシャンに転身したジャック。が、全く売れず…。
唯一、幼馴染みでマネージャーのエリーだけが教師の傍ら献身的に支えてくれていた。
ある夜突然、原因不明の世界規模の停電が。
真っ暗になり、ジャックは事故に遭ってしまう…。
このシーンが個人的になかなか面白い。
真っ暗になって世界が変わる。
まさしく、“暗転”!
命は助かり、友人たちと快気祝い。
その最中、ジャックは“ザ・ビートルズ”の話をする。
すると、友人たちは「??」な顔をする。
怪訝に思ったジャックは、インターネットで“ザ・ビートルズ”を検索する。
ザ・ビートルズ=昆虫。
パニクりそうになる頭で懸命に考え巡らした結果辿り着いたのは…
世界中がビートルズを知らない。
知るのはただ一人、自分だけ…。
やはりこのアイデア!
ビートルズが居ない世界で、自分だけが知っている。
ちぐはぐな“カルチャー・ギャップ”。
ビートルズ? 昆虫? 超マイナーバンド?
知ってる者からすれば、いやいや、オイ!
“知らない”のだからその反応は当然。
でも、“知らない”世界でも歌だけは別。
友人たちの前で歌ってみせた所、魅了する…。
クィーンもエルトン・ジョンも世代じゃないのだから、ビートルズも当然。
でも、“ビートルズ”自体は勿論知ってるし、これでもメンバー全員の名前も言える。(ナメんなよ!)
さすがにあれもこれもじゃないけど、曲も幾つか知っている。
「ハード・デイズ・ナイト」「イエロー・サブマリン」「愛こそはすべて」「レット・イット・ビー」、そして本作のタイトルにもなっている「イエスタデイ」…。他にも曲名は知らないけど聴いた事ある曲がいっぱい!
個人的なお気に入りはやはり、「レット・イット・ビー」だね。
こんな自分でも魅了されるのだから、聴いた事が無い世界でも。
…いや、そうでは無かった。
両親には無関心に幾度も遮られ、小さな会場で披露するも誰も聴こうとせず…。
あのビートルズの曲なのに…。
しかし、聴く耳持ってる人は持っている。
地元のレコーディング・エンジニアの耳に留まり、そしてそれがあの人気ミュージシャン、エド・シーランに繋がる!(ご本人出演!)
日本で言うなら、サザンが居ない世界でサザンを自分の歌として歌って、今人気の米津玄師に気に入られたモン…?
前座だが、シーランと共にツアーに出る。
ここで大変なのが“曲作り”。
幾ら有名曲や好きな曲とは言え、全てをはっきり事細かに覚えていない。
あの歌詞、何だったけ…?
何だかここら辺、妙にあるあるな感じして面白かった。
例えば、『SW』や『タイタニック』の全てのシーンや全ての台詞を完璧に覚えていますか?
ジャックの歌の評判や人気はじわじわと。
歌対決でシーランも負けを認める。
ワンマンな音楽マネージャーが付く。
そして世界を回る、スターミュージシャンになるのだが…。
ジャック役の主演ヒメーシュ・パテルが生歌&生ギター演奏も披露。愛すべき役柄も含め、見事!
幼馴染みエリー役のリリー・ジェームズが卑怯なくらい可愛い。『シンデレラ』の時並みに魅力爆発! ただ可愛いだけじゃなく、ジャックにマネージャーとして来て欲しいと頼まれた時、教師として生徒たちの未来があると断った時の姿に誇らしさすら感じた。
ウザいけどイイ奴な友人のロッキー。この手のナイスキャラはリチャード・カーティス作品の定番。
脚本はリチャード・カーティス。
監督はダニー・ボイル。
片やロマコメの名手で、片やスタイリッシュな作風で知られる鬼才。
一見水と油のようだが、これが絶妙なハーモニー。
カーティスらしいユーモア、ハートフルさ、ボイルらしいテンポの良さ。
心配は無用だった。何より、イギリスを代表するこの映画人2人が初タッグを組んだだけでも必見の価値ありの一作!
2人共、ビートルズマニアだとか。それは作品を見てるだけでも伝わってくる。
ビートルズが居ない世界なんて、おちょくってるのかと思いきや…否!
終盤の展開に触れるが、自分以外にビートルズを知ってる人物らと出会う。責められるのかと思ったら、逆に感謝される。
ビートルズの居ない世界なんて退屈。この世界にビートルズの曲を歌ってくれてありがとう。
イギリス映画というのもいい。ビートルズにクィーンにエルトン・ジョン…。偉大なミュージシャンを多く生んだ偉大な音楽の国。
ボイルとカーティスが、ビートルズやイギリスへ愛や敬意をたっぷり込めて。
そう、本作は“愛”の映画なのだ。
人気者になるにつれ、エリーと関係が…。
お互い欠けがえのない存在なのだが、正式な“恋人同士”ではない。あくまで、“幼馴染み”…。
エリーは別の男性と付き合う。
かつて売れず、苦労を共にしながらも、常に一緒に居て、幸せだった日々…。
今の“偽り”の成功と名声と引き換えに、それを手放す…。
本当にこれで良かったのか…?
また、ジャックを苦しめるもう一つの自責。
自分の歌なんかじゃない。自分も歌を愛するはしくれなのに、こんな事はビートルズや音楽への冒涜。
苦悩するジャックに、ある人物から助言が…。
その人物、はっきり言えばオイオイ!レベルの掟破り。
でも、ビートルズが居ない世界なんだから、確かにそうだ。
その偉大な人は言う。“本当に大切なもの”を手放すな。
ラストは予定調和なハッピーエンドだが、それすら幸せで温かい。
生み出したからこそ言える。
我々に伝えてくれているではないか。
“愛こそはすべて”
どんな世界や作品もそう。
ビートルズだからの曲。クィーンだからの曲。サザンやSMAPだからの曲。
黒澤が撮っての『七人の侍』。スピルバーグが撮っての『E.T.』。宮崎が手掛けての『千と千尋の神隠し』。
ビートたけしだからのギャグ。志村けんだからのギャグ。藤子・F・不二雄が描いての『ドラえもん』。鳥山明が描いての『ドラゴンボール』。…
挙げたらキリが無い。
別の人がやったって決して名作にはならない。自分が生み出したから名作になったのだ。
自分だけの愛を歌え。
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