イエスタデイのレビュー・感想・評価
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まとまりのある作品でした
ビートルズが記憶から無くなるという設定からエンディングまで分かりやすくまとまりのある作品だと感じました。
ただ、最後が告白してハッピーエンドというのがちょっと物足りなかったようにも思いました。もう少し捻った展開を期待してしまっていたので。。全体的にはいい作品でした。
ビートルズ讃歌と恋愛とファンタジーをミックスした行儀のよいイギリス映画
20世紀ポップミュージックの最高峰ビートルズ讃歌のファンタジー映画。全世界が謎の停電に襲われる出来事を切っ掛けに、世の中からビートルズの音楽が何故か完全に消え失せてしまう。元音楽教師の今はスーパー販売員で鳴かず飛ばずのシンガーソングライターのジャック・マリックは、記憶を頼りにビートルズの数々の名曲を再生し、一躍時の人となる。幼少期から夢に見た名声と富を遂に実現するかに見えたが、盗作した許し難い嘘を付きとおすことで自責の念に駆られ、本当の自分に返るという善良な主人公の物語。そこに名脚本家リチャード・カーティスが、シンプルにして清潔な恋愛を絡ませる。幼馴染の女友達エリー・アップルトンは中学教師の傍ら、売れない彼のマネージャー兼運転手を献身的に尽くしている。そんな彼女を棄てる形になるのが男として居た堪れない。男が一度大きな嘘を付くことで、改めて気付く自分の本心が簡潔明瞭に描かれている。演出のダニー・ボイルは短いカット繋ぎでテンポ良くそれを描く。映像の鮮明な色の美しさと自由自在なカメラアングルが、単調なストーリーを補う。
主人公ジャックを演じるヒメーシュ・パテルの極普通の個性が役柄に合っているも、一番演技が自然でいいのはエリーを演じたリリー・ジェームズだった。勿体ないのは、ジャックの友人ロッキー役のジョエル・フライと剛腕マネージャーデブラ・ハマー役のケイト・マッキノンで、前者は最も身近にいるローディーとして主人公の才能を疑うべき立場にあると思うのだが、ユーモアと変人キャラのどちらも薄味に終わり、後者はお金しか関心のないキャラクター表現が凡庸でつまらない。意外だったのが、ジョン・レノンにそっくりのロバート・カーライル。作品中一番の映画的なシチュエーションとなる場面では、主人公が歳を尋ねてジョンが78歳と答えるところに思わず涙ぐんでしまった。
ビートルズの曲に詳しければ細かいネタをもっと楽しめるだろう。それでも聖地巡礼のようにリバプールをロケーションしたシーンは素晴らしいと思う。ただし、ビートルズの音楽を知っている二人の登場人物によってビートルズを讃えるのは良いのだが、その理由の謎解きがどうしても知りたくなる。結論として、音楽と恋愛とファンタジーがそれぞれ分離した脚本の出来という、贅沢な不満が最後に残ってしまった。
ビートルズ好きにはたまらない
もしも・・・だったらというのはよく使われる映画のモチーフですが、この映画に関してはそれよりも主人と2人の恋愛のほうに引き込まれてしまいました。
あと、何といってもリリー・ジェームズ(エリー・アップルトン役)の魅力に尽きる映画です。幼い頃から彼が好きだった彼女の気持ちがひしひし感じられました。特にリバプールの駅で彼がロサンゼルスに行ってしまう別れのシーンは、彼女の気持ちを思うと泣けてきます。
たまたまビートルズの曲を他の人が知らないことによって、自分の曲としてスターダムにのし上がっていくちょっとずるい感じに思えた主人公でしたが、最終的には彼女を選んだ事は想定内の展開とはいえ、単純に純愛物語と思って見ていれば感動的なエンディングでした。
もしジョン ・レノンが生きていれば、この映画の製作時期に78歳になっていて、映画に登場するジョンと同じでしたね。
もしポール・マッカートニーが出てきたら、変なコメディになっちゃったでしょうね。
無性に聴きたくなった
世界中の誰もが知ってて、
誰もが聞いたことのある曲を作ったBeatlesだからこそ成り立つ世界観です。
製作側の、リスペクトを感じました。
なかなか強気。
所謂Beatlesのメンバーは登場しません。
だからか?
この手の映画にありがちな寒い感じはせず、
誰が観ても楽しめる作品に仕上がっています。
この設定を思いついた時点で大勝利。
厚みのあるストーリーというわけではないですが、暇はしません。
始めから終わりまでBeatlesの名曲に導かれた爽やかな場面運びとなっており、見やすさ、後味ともに良好です。
そして、改めて聴くと、
どの曲もどの曲も、本当に素晴らしい。
これを観ると、
無性にBeatlesの曲が聴きたくなります。
予想通りの内容で期待以上の爽快感
題材の惹きが抜群の異世界転生もの。
売れないミュージシャンがビートルズの存在しない世界でビートルズの曲を歌う。
これだけでもうワクワクできる設定です。
まず主人公が無骨な好青年なのが良い。
お金や欲に溺れず、盗作してることへの罪悪感や葛藤を常に抱えているのが好感を持てる。
恋愛面にもドラマがある今作だが、決して性格に問題があるとか、生活がだらしないとか、そういう理由で揉めるわけではない。
あくまでも気持ちのすれ違いが主で、男女ともに非常に真っ直ぐな生き方をしているのに好感を持てる。
最後まで二人を応援しながら見ることができたので、とにかく爽快指数の高い鑑賞ができました。
同じ記憶を持つ者として主人公に感謝するビートルズファン。
愛と幸せについて語る86歳のジョン・レノン。
終盤、この2つのシーンは特に胸を打ちました。
罪悪感に押し潰されそうになっている主人公の心が、どんどん浄化されていく過程が上手く描けていたと思います。
最後のクライマックスも含めて、本当に晴れやかな気分になれる作品でした。
ビートルズの曲は本当に有名作のメロディーを知ってるぐらいで、細かい歌詞や幾つかの曲は分かりませんでした。
歌詞を間違ったり思い出すシーンや、レコーディングシーン等は知っていればもっとニヤニヤして見れたと思うので、そこは悔しいですね。
一方で通じない言葉を逐一検索して確かめるところや、どんな名曲でも最初はなかなか聞いてもらえないところなど、妙にリアリティーあるシーンが凄く面白かったです。
設定はファンタジーだけど露骨にファンタジーしてないところが好みでした。
映画って楽しいと久々に思えた‼️
もともとThe Beatlesやイギリスが大好きなのだけど、それを差し引いても、着想や脚本、配役全てが完璧と思える作品だった。
スタッフを見て、「あ~!」と納得。
そりゃ出来が良いはずだわ。
正直、ボヘミアンラプソディにはがっかりした派なので、下手に脚色したドキュメンタリーにしなかったことに拍手です。
イエローサブマリンの奥さんの台詞が好き。
この映画を創ってくれた人達に、同じ言葉を送りたいです。
いろいろ詰め込まれているのに、きれいに収まっている。気持ちいい映画
ビートルズの歌詞を聞きながら、彼らがいかに天才だったか。彼らがもしいない世界。そんな世界で自分だけが生きることになったら。アーティストの創造することへの悩み。現代の天才エドシーラン、そしてジョンレノンは何を語るか…。歌手で成功することよりも、大切なことは?
タイトルなし(ネタバレ)
パラパラユーロビート世代なので、
全くビートルズを通らずに知識なしで見たけど
楽しかった(^○^)
主人公はビートルズ好きだけど、
全部の歌詞を丸暗記してるようなコアでマニアックなファンてわけじゃないところとか自然で、
ファンじゃなくてもわりかし見やすいと思う
ビートルズがいない世界線でジョンレノンが生きてる設定も夢があって素敵なファンタジー
みんなが考えるもしも…だよね
ビートルズ以外にも色んなモノがなくなってて笑える
ルール違反の映画だけれど楽しめばいい。実際、楽しいし。
映画を構成する要素として、音楽がいかに大切かを、あらためて実感させてくれる映画です。ビートルズの楽曲を使うのは、普通の映画ならあり得ないけれど、このストーリーなら大手を振って使える。サクセスストーリーと、なかなか成就しない恋愛をビートルズ音楽でパッケージすれば、楽しくないわけがない。ストーリーの多少の無理は無視して、どこかに隠された意味探しなんて頭を使わず、単純に楽しめる映画になっています。
でも、ちょっとセコイ。
主人公ジャックは、自分からわき出したものではない音楽を利用して、富と名声を手に入れることに罪悪感を覚え、普通の生活を選択する。彼女との愛を大切にして、つつましやかな幸せに足るを知る。ジャックの生き方、映画のベタな着地点に、見る者は安心感と共感を覚えるわけです。
でも、映画の制作者達はビートルズ音楽を利用して、富と名声を手に入れているじゃないですか。ビートルズ音楽を使いまくりの映画なら、そこそこヒット間違いなし。この映画のコンセプトを思いついた製作者は、きっとニヤついたに違いないと思うのです。
ジャックのように才能のない凡人は足るを知るべきだけれど、才人は違うのだよ、という事でしょうか。
ま、つべこべ言わずに、製作者たちの手のひらの上で、単純に楽しんでいればいいのですが。実際、楽しいんですから。
それにしても、自分の中からあんな音楽がわき出してきたなら、本当に幸せだろうね。やっぱ、ビートルズは偉大です。
ビートルズ大好きの友人に
勧められて観ました。
主人公に感情移入とか共感とかがあまりなかった、好みの問題だと思う。でもヒロインの幼なじみの女性がとても可愛くて引き込まれた。見た目がとても可愛いいし、性格も一途で更に可愛い。
不満点
ワープ?異世界?でもビートルズを知っている2人の謎が残ったまま…。
最後にライブのMC中に彼女に告白するシーン。自分が売れるきっかけを作ってくれた恩人が自分が振った彼女と付き合うことになったの知っていて、2人が客席にいることを知っているのに、サプライズ的に彼女をライブの映像で映して告白。そして略奪。
なんだかここでも主人公には共感できなかった…。
でも、すごく面白かった!というのが全体の感想。
1番グッときたのは、ホテルでhelpを歌うシーン!
迫力があって、本当に助けを求めている切実な感じが出ていて、ものすごくかっこよかった!!
老いたジョンレノンに会いにいって、彼は絵描きになっていた場面もいい。ジョンレノンソックリ!!神々しい場面だった。
音楽界の大物役にエドシーランという人が実名で登場していた。しかも結構がっつりとストーリーに絡んできて、展開に必要な人物だった。エドシーランに詳しくて好きだったら、そこも楽しめたんだろうなと羨ましくなりました。
ビートルズの曲を大音量で聴きたくなりました。
ビートルズがいないハッピーエンドの世界
「〇〇がない世界」を描いたパラレルワールドの物語にかつてハッピーエンドがあっただろうか。まさかリアルに戻らず終わるとは思わなかった。夢落ちや「世にも奇妙な物語」の様な後味の悪い終わり方になるんじゃないないかと不安させる展開。終始ハラハラさせられた。シナリオがとにかく上手い。レット•イット・ビーの歌い出しを邪魔するくだりもまんまとハメられた。あとエドシーランガッツリ出すぎ。エンドロールまで監督を知らなかったけどダニーボイルと知って納得。キャラの活かし方、人類愛に満ち溢れた素晴らしい映画。UKをより好きになりました。
ベタだけど、そこがいい
ビートルズを誰も知らない世界でただ1人、ビートルズを知ってる売れないミュージシャンが、ビートルズの曲を歌ってスターになるって話。
まあ、展開はベタなんですけど、人生で大事なものとは?っていうのが明確に描かれていて、読後感というか、ハッピーエンドになるのが、すごく心地いい。
…でも、今の時代にビートルズが出てきて、当時のようにヒットするかっていうと…どうなんでしょうね?
あと、ジョン・レノンらしき人が出てくるんですけど、どういう人生を送っていたのか、実際曲を作っていたのか(この映画上で)、その辺がうやむやでわからなかったのが、ちょっと残念。
ビートルマニアは観ない方がいい
レビューの評価が高かったので期待して観てみると、ヘビーなビートルズファンにはキツい内容でした。大衆から概ね評判がいいのは、作中で存在を消されたビートルズに感情移入をしない人が大半だからだと思います。私の敗因は、主人公ではなくビートルズに感情移入してしまったことにありました。
「ビートルズへの愛やリスペクトが感じられる」とよく見かけますが正直ハァ?て感じです。個人的に一番ムカついたのが"Hey Jude"が"Hey dude"になってしまうシーンで、主人公は周りに押され曲名を変えてしまうのですが、主人公は結局、「ビートルズを愛していて彼らの代わりにこの素晴らしい曲を世界中に届けよう」とかいう高尚な志などなく、世間にウケるであろうビートルズの曲を「利用」しただけで、曲自体にはなんの思い入れもない。エドシーランとの作曲対決では他人の曲を自作だと偽り、ズルして相手のプライドを傷つける主人公は、アーティストの名を騙る資格もないダメ人間です。作曲の才能も音楽への野心もなく。そりゃ売れるわけないでしょう。
結局最後には重圧に負けてコンサートで真実を明かし歌手を辞めるのですが、そのクライマックスのシーンはビートルズに対する懺悔ではなくヒロインへの愛を告白するための舞台装置に利用するという……。やはりこの映画はラブコメディに分類されるものなので、ヒロインとの付かず離れずな関係がずっと描かれ続けるのですがそれが退屈でしょうがない。退屈すぎてそういうやり取りはほとんど早送りしてしまいました。
ビートルズがいない世界では、オアシスなど他いろんなものが存在していない描写がありましたが、製作陣はもっと細かくそのifを考証していく必要があると思います。でなければこの映画で消えてしまうのがビートルズである必要もないです。
これまでビートルズの楽曲が出てくる映画はいくつかありましたが、例えばI am Samは楽曲を効果的にストーリーに組み込み、且つサントラもとてもクオリティの高いものになっていました。歌詞とストーリーが上手くリンクし、より感動を掻き立てる仕掛けになっているのですが、対して今作での楽曲の使われ方…なんとも中途半端でアレンジも大してなくただの原曲丸パクリ。歌詞とストーリーがリンクするシーンは屋上コンサートのヘルプぐらいでしょうか?映画Across the Universe でのサントラの使われ方の方がよっぽど良いです。ビートルズの楽曲や歌詞が、もっと意味をもって使われていたのなら私もここまで拒絶しなかったと思います。
総合的に製作陣が何を伝えたかったのかよくわかりません。ビートルズの偉大さ?それともこれはみんなの妄想を叶えるなろう系映画なのでしょうか?
と、かなり悪口に満ちたレビューにはなってしまいましたが、私のレビューを読みハァ?となった方は是非観てみて下さい。割りと面白いかもしれません。
ラストはまあそうするかーって感じ。
ジャンプ漫画のタイムパラドックスゴーストライターしかりこういう系統の作品はそのオチに辿り着くしかない。
でも覚えていた他の二人が主人公を疎ましく思ったり、責めたりしないのは違和感。
でも、腹ぺこ過ぎてポテチ食べるシーンが面白かったので全部許す!
善良な男の小さな夢
面白かった。と言っても熱狂するわけでもなく、ドキドキするわけでもなく淡々と話が進んでいく。
多分、他の人が作ったならもっとコメディ要素が強くなるか、もっと大きな野望や、大きなどんでん返しがあったりするだろう。
そうならないのは主人公の善良さと平凡さが物語をそうさせなかったんじゃないかと思う。
良くも悪くも才能やスター性はその人の持つ性格によるところも大きいのかなと思った。
きっとどんなに凄い才能でも平凡を愛する人はこの世にいっぱいいて表舞台に出てこない小物あるんじゃないかと思いましたね。
最後も当たり前のような終わり方だったけど、それもやっぱり主人公の性格にぴったりなエンディングではないかと思う。
どのドラマには悪い奴も出てこないし、みんないい人だったな。あの、プロデューサー?だけはちょっとかわいそうだけど。
エリーMy Love so sweet~♪
ビートルズ人気は凄まじかった、ファンはもとより影響を受けたミュージシャンも多かったはずだし映画で彼らの曲が出てくるたびに妙な高揚感に襲われてしまう、もうそれだけで観る価値十分でしょう。原案・脚本のリチャード・カーティスさんは「愛おしい時間(2013)」でも過去を変えているので思いついたのでしょう、消えたのはビートルズだけでなく影響を受けたオアシスやコカコーラに煙草、ハリーポッターとだんだん消えたものが分かってきますが何か脈略はあるのでしょうかね。40歳で不慮の死を遂げたジョンが78歳で生きていたシーンには驚きました、全く別の人生を語っていたのでやはり困惑しました。主人公の俳優さんが地味目なのは惜しい気がしましたが物語上の必然性なのでしょう、なんといっても幼馴染のエリーの存在が素敵で心洗われます、ラストステージで思わず「愛しのエリー」を口ずさんでしまいました、「エリーMy Love so sweet~♪」。
人生損してる
ビートルズ。
バンド名、ジョンレノン、ポール・マッカートニー、リンゴスター、イエスタデイ、レットイットビー、オノ・ヨーコ。
僕がビートルズについて知っていることはその程度。
そんな人生すごく損してることがわかる作品。
彼らがこの世界で何をしてきたのか、あの世代の二人の男女が教えてくれる。
『ビートルズがいない世界は退屈』だと。
僕はそんな退屈な世界を生きてきた。
でもジョン・レノンは言う。
『愛する女性に愛を伝え、自分にウソをつかずに生きていく』
それが幸せに生きるってこと。
ビートルズがいなくても幸せに生きる方法はある。
人の時間は限られてるから、幸せに生きていける方向を見ていこうと思う。
ビートルズを知らなくても、積極的に前向きにさせてくれる映画。
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