アスのレビュー・感想・評価
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壮大な話にしすぎたか
前作が素晴らしかっただけに、今作をとても楽しみにしていたけど、残念ながらかなり消化不良感が残ったかも。
自分の家に、自分たちとそっくりな家族がやってくるという冒頭の部分や、その実際のビジュアル(ぞわ~っと来た)という発想はとても面白い。なんだけど、壮大な話にしすぎて収拾つかなくなっちゃった感じ。ラストシーンでスクリーンに映し出される自然の中にずっと連なっていく赤い線を見た時に、あーはいはい、そういう終わり方ね、と思ってしまった。
逃げ惑ううちにいきなり戦い方がうまくなった感のある家族。この人たちも、もしかして只者ではないのか?と思いきや、そんなこともないし。ラストで母を見つめる子どもの表情もとてもいいけど、でも途中でお母さんが入れ替わったわけでもないと考えると、よくわからなくなる。
それにしても、アメリカはかなり治安が悪いのに、日本の家みたいに雨戸やシャッターがなくて危なくないのだろうか?と常々思っていたけれど、この映画を観て、やっぱり危ないと確信。って、映画とは直接関係ないか…。
車移動したらどうなる
地上の人々と同じ動きをする地下空間の人々。
遊園地の地下の人達が同じ行動をしてるのは面白いけど地上で車に乗ったら地下はどうするの?
地上でドームで野球観戦したら地下はどうなるの?
リアリティを追求したら映画なんて観れないのは分かりますが、疑問がたくさんある映画でした。
あとあんな日本の地下鉄みたいな深さの地下空間なら、迷い込む人たくさんいそうだなと思いました。
でも発想が面白かったし演技力も凄かったので観といて良かったです。
ファニーゲームとサイレントヒルの合わせ技、薄味版
ホラーでもなくサスペンスでも無い映画
USの意味は?
なんだかなぁ
もっと評価されて良い秀作
ただのホラー映画ではない
よかったところ
突然大きな音を立ててびっくりさせる安っぽい手法が使われていなかった。
ところどころに笑えるポイントがあり、緊張と緩和のバランスが取れていて観ていてしんどくなかった。
エンタメ映画でありながらメッセージ性もあるジョーダンピール監督らしい仕上がりになっていた。
音響によって上手く緊張感を感じさせていた。
よくないところ
もともと地下に住んでいた主人公が記憶を無くしていたことにはあまり納得ができなかった。記憶を無くしたことをもし認めたとすれば伏線を回収したラストは素晴らしかったと思う。
メッセージ性について
この映画のテーマの1つに貧富の差がある。同じ人間であっても育つ環境によっては全くの別人になってしまう。また、貧しい人々は治療を受けられず、教育も受けられないことが描かれている。映画の中で地上に住む人々は貧困層ではないがその中にも格差がある。富裕層の白人家族はシャドウになすすべなく殺されており、皮肉を感じられる。エレミア11章11節には「それゆえ、主はこう仰せられる。「見よ。私はかれらに災いを下す。彼らはそれから逃れることはできない。彼らは私に叫ぶだろうが私はかれらに聞かない。」」とある。これは地下の人々が苦痛で叫んでも地上の人々には声が聞こえないことを指している。これは現実は貧困層の意見はなかなか受け入れられず、富裕層の都合がいいように作られているというメッセージを感じる。
「ライド感」が楽しかった
他にも書いていらっしゃる方が多いが、辻褄合わせとか、伏線回収とか、物語的考証とか、そういう事を気にしてしまうと「酷い映画」なのかも。
ラストのサプライズも、まあそんな感じなんだろうなあ…と予測できる範疇。
前作『ゲット・アウト』の時も感じた、「秘密が明らかになればなるほど、話はトンデモの方向へ向かう」という感じは(いい意味で)健在だし、ものすごく緊迫しているシーンで明らかに笑わせにかかって来るのも楽しい。
でも、これだけ最後までメチャクチャな映画なのに、「え?これナニ?どういう事?なんでこうなったの?この後どうなっちゃうの?…」という興味がラストまで続くのはすごい。そしてその疑問のほとんどに論理的な解答をされない(作り手側はしたつもりなのかもしれないけど)まま、エンドロールを眺めながら、「なんか楽しかった…」と思えるのは我ながら不思議だ。
「引っ張り回される感じ」を楽しんだのかも知れない。
ただ、社会的批評として観ると、いつも我々が「あいつらいい暮らししやがって!ウチなんて…」と他人を妬む一方で、我々の目にも触れない(隔離され隠された)世界で、想像を絶する様な貧困や差別に喘いでいる人たちがいる。それも遥か異国の地ではなく、まったくの他人でさえない。我々の家の地下に、我々と同じ顔をした人々がいて、ともすればそれは私自身の姿だったかも知れないのだ。
と、そこまでこの作品の価値に肩を持つつもりはないけど、『ゲット・アウト』が楽しめた人なら好きになれる映画なんじゃないかな。
つっこみどころはあるけど
つっこみどころはあるけれど楽しめました。
見る前は、トラウマを抱えながら実家に戻り自分の妄想でもう一人の自分が現れてトラウマを克服する話かと思いましたが全然違いました!
ゲットアウトの監督と同じということで、雰囲気はすごくゲットアウトと同じ感じで、何だか気味の悪いけど陽気で不思議な感覚でした。
気になるところを上げれば、
・うさぎはどうやって生産されていたのか
・地下の施設?は捨てられたと言っているのになぜあんなに綺麗に整備されているのか
・どうしてあのビーチと繋がっていたのか
・全人類の影なる存在はいるのか
ということでしょうか...
なんか回り回ってギャグのような、でも不気味でホラーアクションのような不思議な作品でした。
気になるところ、突っ込みどころはあるにせよとても楽しめる作品でした。
黒人ホラー
ダメでしょ。ふつうに
なんでこんな評価高いの?
話むちゃくちゃで、ホラーやサスペンス要素もほとんど無し。 あの地下世界は何ですか? 説明しろとは言わないですけど、全く納得できないあのネタバレ感。はあ?
そして、デタラメなスプラッター感。あのお化け屋敷くらい適当に作られた映画かと
とにかく不気味
良好な上下関係を希望
昔々あるところに少女がいました。少女には影がいました。二人はつながっていました。
上に生きる人の影が下に繋げられて、真似っこ劣化版の人生を送り狂気に徹するしかない世界。
突然の襲来、異様な表情と奇声、謎の"パフォーマンスアート"、起きることのどれもこれもが恐ろしく、どんどん見えてくる闇の形も面白い。
それなのに、どうしてこうもモヤモヤが止まらず乗り切れないんだろう。
同じ顔の家族が襲ってくる。
赤い服を纏い庭バサミを振りかざして来るその姿の気持ち悪さに、最初はかなりゾクゾクしていた。
家族とその分身が別行動を始めると途端に薄れる緊張感。
バリエーション豊かな追いかけっこを楽しめるはずなのに、切り貼りの仕方が雑なのか何なのか。
そして妙な間にイラついてしまう。
四人もメインがいて誰も死なないことが地味に嫌だった。
分身たちは相当凶暴だし明確な殺意がある分強いはずなのに、バカスカ倒しちゃうウィルソン家。
誰か一人でも無残に殺されてくれると程よい絶望がアクセントになるのに。
何と言っても気になる奴らの正体、その説明がかなり中途半端で、逆にノイズだった。
いや非常に興味深い。
興味深いのに、変なところで現実味を出そうとしてくるのでどうしても無理がある。
むしろ何も説明が無い方が理不尽で怖いし、オカルトの方向に振ってくれればすぐ受け入れるし色々補完して楽しめるのに。
上に生きる者の行動を映すしかない分身たち、その気味の悪い生態をずっと見ていたい。
しかし考えて掘り下げるほど気になってしまうアレコレ。
昔からあのクローン制度は続いていたみたいだけど、小綺麗な施設は誰かが整備して作り変えたりしていたのかな。
地上に出て目的を果たそうとする、その切り替えはどう行ったんだろう。
ラストに入るどストレートな捻りは好き。
頑張れ分身!地獄を抜け出せ!殺しを楽しめ!とにかく生きろ!
あの時の記憶は閉じ込めて今まで生きていたのかな。
そうじゃないと分身家族の襲来への反応が不自然でしょう。
蘇った記憶、なんとなく察した息子、これから先が楽しみだこと。
ずっと監視していなきゃね。それかどこかで見切りをつけなきゃね。
そして突然下に置き去りにされてしまった幼いアディの可哀想なこと。
ブチ切れて殺戮に走るのも当たり前。
でも彼女もあの時の記憶は曖昧だったのかな。しっかり覚えていたら、まずあんな説明はしないでしょう。
生きる世界が捻れた二人の力関係は、その後どう変化したんだろう。
それでもなお下で生きる本物アディの行動が上のクローンアディに影響していたんだろうか。
でもバレエは誰かに習わないと無理だし、下の人々が自主的な行動ができないなら誰かに教わるのも無理な話。
社会的、もしくは宗教的な意味やメッセージも大いに込められているんだろうけど、正直それを掘って受け止めたいという意欲は無い。
もともと直球で受け取る方が好きだし、考察するほどの引力はどうしても感じられなかった。
そんなことよりも、無数にいる上下の二人の関係を考えて耽るほうが面白い。
のめり込んで楽しむことはできなかったけど、ダントツな不気味さと後引く世界観はやっぱり好き。
殺される恐怖はいつだって大きい。
もし私の分身が下の方にいるなら、映画観てばっかで座りっぱなしで嫌だろうな…。
作家性を存分に発揮したホラー
怖い、というより謎い。
ジョーダン・ピールがただ怖いホラー作家でないことは「ゲット・アウト」で明示されている。この「アス」でもその作家性は存分に発揮されるが、中々複雑である。
別荘にやってきた一家が自身のドッペルゲンガー(影)に襲われる訳だが、既にこの影がメタファーであり、そしてその上人為的なものである。ということ。そして登場する二家族の描かれ方の違いが「格差」を明確に表している。
もちろんホラーエンタメとして普通に観る分にも非常に秀逸で、お父さんがあの状況でもボケをかますところとか、それに対する子どもたちの反応がくすりとさせる。ルピタ・ニョンゴが終始張り詰めた表情なので癒しだ。
ラストまでの展開もなんというか、ミステリーっぽいけどそのマンネリを上手く打破し驚愕のラストまで持っていっている。そうだったのか、そうきたのか...!という。
なぜ主人公一家だけじわじわ追い詰められるのかが消化できていないのだが、彼女らの「根源的」要素を考えると納得もしたり。
ルピタ・ニョンゴ凄いと思いましたが、もっと壮絶だったのはジェイソン役(この名付け...!)の少年。彼の表情凄かったな...。演者の皆さんの「影」の振る舞いも秀逸過ぎて...。
怖さとエンタメと作家性を全てきちんと盛り込んでも全くブレないジョーダン・ピール、恐るべし。
私は勧めない
中途半端なホラー映画である。
はっきり言ってあまりオススメはしない。
主人公は愛らしく好感がもてる、子どもたちも可愛らしい。けれども
暗い画面になると、黒人だからか場面と同化して表情が見えない。
ちょっとおどろおどろしい効果音や音楽が流れるが、実は怖くない。心理的にも怖さがない。が、殺し方が残忍で
ちょっと見るに耐えない。しかも家族同士で何人殺したなどと言いあう。そして思いっきり流血の場面の数々。
家族が一丸となってクローンゾンビと戦うのだが、途中の設定がグダグダである。ゾンビならゾンビらしくと思うけど、中途半端なクローンゾンビ。そう、中途半端に人間らしいのだ。主人公家族と同じ様な顔をしたクローンを殺していくシーンは、ある意味でヒトとしておそろしい。
映画冒頭のシーンはウサギが沢山、クローンを表しているのか?と思うが、無駄に長く感じた、
ラストは、ン?実はそうひねったのか?と思った。
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