ジョン・ウィック パラベラムのレビュー・感想・評価
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2010年代のアクションヒーローの真打
ジョン・ウィックからますます目が離せなくなってきた。かのジョン・ランボーもジョン・マクレーンも回を重ねるごとに粗さが目立つようになっていったが、このシリーズは回を追うごとに磨きがかかっていく。
ジェイソン・ボーン以降、細かいカット割りで格闘シーンを激しくを見せる手法が流行ったが、ジョン・ウィックはガン・フーという創意工夫を凝らしたアクションを武器に引きの画で魅せる。特段、この3作目は空間の使い方がすこぶる上手い。画面を全体を贅沢に使い、空間を広く使うことで、身体の動きを惜しげもなく見せるばかりか、敵との位置関係を明確化させ、明瞭で痛快なアクションをとことん堪能させてくれる。終盤のコンチネンタルホテルでの銃撃戦、そして格闘シーンは小物使いも含めて惚れ惚れしてしまう。
しかし、このシリーズがすごいのはアクションだけには留まらない。1作目こそ個人的な復讐劇と些かスケールの小さな話と見くびっていたが、2作目以降は抜けられない闇組織の人間関係を軸にし、物語にどんどん深みが増している。血の誓印やトップダウンで物事が動く組織のルールなど、ハリウッド製のギャング映画よりも日本の任侠映画へのリスペクトが強いと感じていたが、今回はその色がますます濃くなり、“落とし前のつけ方”までも踏襲する。「ん!??」と思ってしまう日本人描写はむしろご愛嬌で、好敵手となるゼロのキャラクターも愛らしい限りだ。さて、次作はどうなるか?
2匹目、3匹目のドジョウを狙って安易にシリーズを続けることを、私はあまり良しとはしない方ではあるが、このシリーズに関しては少なくともあと2作は続けて欲しいと切に思う。2010年代のアクションヒーローの真打はジョン・ウィックで決まりであろう。
にんじゃりBANG BANG?
アクション映画としては秀作
痛々しい!
次作への繋ぎと理解
バトルに次ぐバトル、であるのは第1作目から時系列で見て来たら納得の本作。ゴングが鳴り、バトル開始、から手締めまでで次作に繋がるのだから。犬は一頭射殺されたが直後に二頭活躍していたのには編集の粗さ、笑いました
銃の構え方が気になる(..)
私の中でジョンウィックは終わりました
まるで令和のジャッキー・チェン
シリーズもの
コレじゃない感
期待してたのになぁ…。
妙な方向に針が触れてた。
アクションは、まぁ、凄かったのだけど…物語がボケボケでつまらない。
続編を考慮しての事なのだろうが、新設定が山のように出てきて、挙句、砂漠を彷徨う事になる。そこに至るまでも、そこに至ってからも独走感が強く、置いてきぼり状態だ。
なんていうか、膨らませ過ぎて本作だけでは収拾がつかない…しかも、膨らんでいった部分は、余計な事に思うからタチが悪い。
スッキリ3作目で終わっておけば良かったのにと、溜息がでる。
この監督はアクションを魅せたいのだろうと思う。様々なアクションをぶっこんできてるし、カットも長い。「どうだ、すげえだろ」感はいいのだけれど、いかんせんテンポが…悪い。冗長というか、観客の目線を無視してるようで、俺様編集にゲップが出そうだ。
近距離戦闘はパターンも技も多くて、飽きはこないのだけれど「かけ声」が…邪魔。うるさい。「ハッ」とか「ヤッ」とか…もっと他にレパートリーを作っとけ。
戦意のかけらもない宙ぶらりんの左腕とか…そんな状況が多数起こり興を削がれる。
アクションは約束事の集大成だ。
それは古今東西共通だ。
今回は細部が雑な印象に終わった。
熾烈な近距離アクションに果敢に挑んだスタントマン達は称賛に値するが…もう一つ、もう一歩、進化してて欲しかった。
物語は、ホントにしまりがなく垂れ流しだった。前作までは結構シリアスだったように思うのだが、どおしてこうなったんだ?
俺は否定派だ。
ラストの展開も良く分かんないし…ラスボス感要らないし、特別なポジションじゃなくていいし、逆に安っぽい。
カタコトの日本語をなぜに使いたがるのかも不思議でしょうがない。お前の中のどんなスイッチが入ると日本語で喋ろうになるんだ?
さっぱり分からない…。
期待していたものがチンプンカンな方向に猛ダッシュで走り出し、その背中を呆然と眺めてる。
サッカーの試合を観に来たのに、なんか新たな球技がグラウンドで始まる。
そんな状況と酷似してた。
銃の近距離戦闘は絶品だったんだけどなぁ。全体的な印象がクソつまんなかった。
次作は復讐なのかな?
多分観には行くけど、巻き返して欲しいなあー。
銃を撃ちまくる<必要弾数で確実に仕留める
世界観・アクションシーンを気にいるかどうかで評価は大分左右されると思いますが、私は最高に楽しめました。
世界観は凝ってますけど、ストーリー自体は基本的には至極シンプル。主人公が危機的状況の中、敵を迎え撃ち、片っ端から殺しまくる、ただそれだけといってもそんな間違えてないでしょう(笑)
そしてなんと言ってもアクションが最高。銃とカンフーを合わせてガンフーなんて呼ばれてるようですが、キアヌリーブスのアクションはもはや名人芸の領域に達してる。銃を撃ちまくる<必要弾数で確実に仕留める、というところに殺しの美学のようなものを感じますし、殺し方が芸術的だと感じることすらあります。1、2でも新しいアクションシーンを見させてもらいましたが、更にアップデートされてました。
冷静になれば突っ込みどころもあるのかもしれませんが、これだけのアクションシーンが見れるならそういうことはいいでしょう。(私はストーリーも全然楽しめました。)
続編も出ることが決定してるのでまぁ楽しみですね。
水をさされた気分
一部を除いて非常に良かったです。
敵をバタバタとなぎ倒して行く様は爽快であり、こういうのを観たかったんだよという期待には概ね答えてくれました。しかし、一つ一つの要素はよくてもいきなりジャンク感溢れる展開が来てしまうと、こちらとしては高級レストランのフルコースのなかに突如かっぱえびせんが出てきたかような困惑に晒されます。ニンジャ風な殺し屋との戦いはまさにジャンクな展開と言って差し支えないと思う。ホームレス隊を襲撃した時は不意打ちに刃物を使いますが、ジョンとなると何故か拳で不意打ち。きっとジョンには刃物センサーが付いており拳での攻撃のみセンサーを回避できるのだろうと無理やり納得…出来ませんでした。殺すつもりはないけど殺されるリスク背負って戦う?これでは頭のおかしい人だ。どう取り繕ってもあの戦いだけは謎なのだ。なぜ監督は我々にかっぱえびせんを提供したのか私には理解できない。
次回作でなんかしら納得のいく解釈を自分の足りない頭でアレコレ考えたけど全然纏まらない。多分監督なりの日本のサムライイメージを反映させたのだろうが、だとしたら少し勉強不足だ。
ちょいちょい気になる所が。。。
全体としては悪くない。防弾仕様の敵への対処方法や、序盤のナイフを使った殺陣、ハルベリーの猟犬を使った殺陣、ありそうでなかった物珍しいアクションで楽しい部分はあった。
だか、所々ツッコミたくなるシーンがあり、そのたびに白けてしまう時があった。
バイクシーンで明らかに銃撃や切り掛かった方がいいのに、何故か掴みかかろうとしたりぶつかろうとする(殺すのが目的なのになぜ?)。
終盤の忍者っぽい軍団の2人組は、不意打ちに成功しているにもかかわらず、その時の攻撃方法がなぜか持っているナイフではなく、拳と蹴り(いまのナイフだったら殺せてたじゃん。。。)
などなど。所々映画に没入してたら突然正気に戻ってしまうような所があった。
また、ストーリー展開も今回はブレていたように思う。
大まかに書くと、
前回ラスト→組織に狙われる→過去の契約を頼りに協力者の元へ→いざこざをへて、組織の幹部グループのリーダーのもとへ→リーダーにごめんなさいして許しを請う→リーダー、謝罪を受け入れる代わりに昔馴染みの友人を消せといわれる→やっぱ組織と戦う
こんな感じです。結局戦うんかい。。。それまでの展開は何だったのって思いました。
あんなに必死に逃げて、組織のリーダーに会いに行き、身体はって謝ったけどやっぱ戦うわって。。。最初から組織と戦う流れでよかったじゃないですかね。。。主人公の行動が迷走しすぎ。
アクションメインでこのシリーズは見ているのでストーリーは大して気にしてなかったが、さすがに今回の展開は許容できるものではなかった。
とはいえ全体を通して見た時につまらなすぎるという事はなかったし、一部のシラけてしまうシーン以外は楽しかったので、全体の評価は3という感じでした。
次回作を匂わすラストで興行収入も悪くないので次回作もあるでしょうが、持ち直してとても面白くなる事を願う。
全2作
ダメでした
前作でシリーズとして何らかの方向性が出せなかったので今後の展開が厳しいかなと思いましたが、今作では更にジョンの動機もブレブレになってしまいました。
一応続きがありますが、もうシリーズとしては衰退しか無いでしょう。期待していただけに残念です。
前作で聖域だったホテル内で、組織の幹部を殺してしまったジョンは、組織に追われる事になります。
次々と襲ってくる殺し屋達を退けながら、どうするのかと思いきや、組織の幹部の更に上の人間に会いに行って、よりにもよって「御免なさい」します。薬指の指輪を差し出して、今後組織の為に働く事を誓っちゃいます。理由としては、自分が死んでしまうと、妻との記憶が失われてしまうから。ちょっとがっかりですね。
で、許してもらって指名手配が解除される訳ですが、最初の仕事がホテルのオーナーの始末になります。
前作の最後で、ジョンに逃げる時間を与えたという理由で、オーナーの地位を追われる事になってしまったんですね。
そしてホテルに着くと、オーナーは辞めるくらいなら組織に反抗する道を選ぶ、とジョンに言います。ただ、今ジョンに殺されるなら、それは仕方ないと言って銃を差し出します。なかなか人情味のある所を見せます。
ここで何を思ったのかジョンはオーナー側に付いてしまいます。死ぬ思いで指名手配を解除してもらったのは何のためなの?
組織は部隊を送り込んで、ジョンとオーナーを始末しようとしますが、取り敢えず最初の部隊を退ける事に成功します。
一応威を見せたオーナーは、裁定者と取引する事にします。オーナーの地位さえ守れれば、組織に従属すると。
そうすると、ジョンはどうする?ってなります。それはそうですよね。そして、オーナーは呆気なくジョンを売ります。と言うか自分からバンバン銃を撃って始末します。ジョンはホテルの屋上から真っ逆さまです。
さっきの友情はなんだったの?こんなにあっさり裏切られて、ジョンは阿保なの?
1からほとんど策もなく突っ走ってきただけに、この辺は一貫していると言えば、一貫してますが。
で、次作のフリとして同じように組織に懲罰を加えられた、バワリーに拾われます。
で、一緒に復讐しましょう、って感じで終わります。
完全に今作要らなかったね。最初から組織と戦う展開で良かったよね、って感じです。
単にジョンのダメさ加減を浮き彫りにしただけの、3作目でした。
アガるアクションてんこ盛り!
今回もカラフルでド派手で斬新なアクションが満載です。開始1分からテンションMAX!終始頭カラッポにしてとにかく楽しく観られます。
今回は世界中の殺し屋を巻き込んだ壮絶な鬼ごっこ。なのでジョン・ウィック同様に観ている方も気が休まる瞬間がありません。でもそのスリルがまた楽しい!アクションシーンが大量に出てきますが、本当に様々なジャンルのアクションをとにかくカッコ良く魅せてくれるので飽きないし、銃声や爆破音も映画館の大きな音で聞くと尚アガる!あと、このシリーズはお利口なわんちゃん達が活躍するのも犬好きの私には嬉しい。
アクションは言うことなしの大満足ですが、1作目・2作目で中二心を擽った殺し屋世界の〇〇要素が今回は少ないのが残念。テーマ的や3作目ということでしょうがないかもですが・・・。この要素が毎回めちゃくちゃワクワクする部分だったので、コンチネンタルホテルの裏側で実は・・・みたいなのがもっとあると良かったのにな~と欲張りな感想もあったり。
今作で完結するかと思いきやどうやら続きそうなので、次回作も楽しみです!
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