新聞記者のレビュー・感想・評価
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信じ疑う
映画の話題性は置いといて、特筆すべきは主演のシム・ウンギョンの演技力。配役との一体感、実存感が抜きんでている。冒頭の出勤したシーンでの動きに目が奪われて、思わず身を乗り出して彼女の表情を映画が終わるまで追いかけてしまった。
最近の現実の出来事をモチーフにしたような話の数々。ここまでの政治的主張を国政選挙中に見れることがこの国では稀有なことかもしれない。平日の日中にもかかわらず客席は満員。メッセージを叩きつけるのは、映画の役割。その意気上等。
社会と組織と個人の関係を問う。「辞めればいいのに」...しかし辞めれば、後に復活する望みを絶っているのは日本組織。それを良しとしているのはひと握りの個人ではなく多くの日本人だったりする。個人も社会も組織の論理を忖度し、閉塞感を安定と誤解する。最後は個人の意思。ラストシーンは観衆に投げかけてくる。
疑うという点で言うと、そんな研究をしようとするならば、大学院大学ではなく研究所だと思うし、民間委託は少し考えにくい。いくつかの事例を混ぜ合わせたような話ではあるが、現実味が薄れて、攻めた前半に対して後半は話自体が少し推進力を失ったように感じた。もう少し脚本に工夫が欲しかった所。
信念を貫くか? 家族を守るか?
「ごめん…」
わたしにはそう最後に
杉原が言ったように聞こえた…
本作『新聞記者』を観終わったあと
いろんな思考と感情が湧き上がり
誰かと議論を交わしたくなる…
そんな硬質な社会派作品。
真実を白日の下にさらし世間に公表すべきか?
家族を犠牲にし、今後の自分の人生を賭けてまで…
核兵器を保有しない国、日本。
外交手段や国を守るための抑止力として
生物兵器を開発してもよいのでは?
放射能汚染と同じぐらい、いやそれ以上の
人類が抑制することが困難なほどの
パンデミックを引き起こすとしても…
かたちだけの民主主義を善しとするか?
情報操作し国民を煽動して
混乱を避け、秩序を保ち
結果、平和がもたらされているのであれば…
もとより法の支配と民主主義を尊重する立場から
シビリアンコントロール下にある現在の日本において
すでに善し悪しを問うのはナンセンスなんだろうか…
文学者・三島由紀夫 氏があの世でさぞ今のこの日本を
「それ見たことか!」と憂い嘆いていることでしょう…
プロパガンダにまみれた世の中で
信念を貫くジャーナリズムは
はたして、いち個人のちっぽけな正義感に
過ぎないのでしょうか?
そんなジャーナルに目を通し耳を傾け
リテラシーを養い、吟味し、咀嚼し
そして影響力、損得を鑑み
どのように作用するか考えることしか
我々には出来ないのかもしれない。
そこには真実の審議とは関係なく
【是か、非か】ただそれだけの二択でしか
国民の主張できる幅がないのが実情…
〈 静と動 〉で例えるなら
最近の松坂 桃李さんの演技は
〈 静 〉の印象が強いですね!
またそれが各作品の役柄にハマっています。
安定の北村有起哉さん!
わたしには違和感なく物語に沿った
存在を醸していました!
シム・ウンギョンさんの起用は杞憂でした!
今起こっているかも知れないと考えたときの恐怖はホラー以上
いろんなことを先回りして観ましたが、見応えはあるていどありました。
どちらかというと、内調というものがどんなものか勉強になりました。
あらためて、調べてみると内閣官房のHPにいろいろ書いてあります。
考えてみれば、いまの政権は映画のようなことできちゃうのですよね。
映画の終盤、そう考えたとき逃げ出すことがでしない強い恐怖を感じました。
特定秘密保持法と安全保障関連法は無くさないと、報道や新聞記者を守れません。
ひいては、内も外も命を守れません。
現実と、虚構がクロスオーバーする社会派ドラマ
このタイミングで、この映画
フィクションとしては十分楽しめました。
原作のことは知らず鑑賞しました。
ストーリーは面白かったと思います。
ただ、難点をあげるなら
最後まで韓国人女優を使った必要性を
感じませんでした。
たどたどしい日本語だったので
普通に日本人女優でいいと思いました。
絶対韓国人じゃなきゃ駄目という風にも感じませんでしたし。
あとからちらっと調べたら実在する新聞記者
さんが自身を書いた小説が元だったんですね。
映画化された今作は事実をもとじゃなく
フィクションも盛りこんでる感じの作品みたいですので
政権批判の作風もあくまで映画として今回の
悪は政権という設定なんだなというだけで捉えられました。
ということは著者が韓国人ということなのかな?
なら韓国人女優を使ったのは仕方ないかなと思えます。
中々の衝撃作
「国を守るため」という大義名分の元、世の中の情報操作や印象操作を行う内閣情報調査室と、それに立ち向かう人々の話。
限りなくノンフィクションに近いと思わざるを得ない程、日本社会のダークな部分に迫っています。
映画自体はフィクションですが、実在の事件やスキャンダルを連想させるシーンが結構出てきます。
もし、この映画のようなことが現実にあるとしたら、日本はとても恐ろしい国だなと思います。
細かい内容には原案者の思想も入っていると思うので、映画の内容をそのま鵜呑みにする事はできませんが…
散々息を呑む展開が続いたあと、最後はいきなりフワッと終わるので、結末は観た人の想像に任せているのでしょう。
せっかくならスカッとさせて欲しかったなという気持ちもありますが、あのはっきりとしないラストがまたリアルなのかなとも思います。
意味深なラスト。屈しない心が辿り着く、驚がくの真相とは。
【賛否両論チェック】
賛:圧力を受けながらも、屈することなく戦い続ける新聞記者と、そんな彼女に心動かされていく内閣情報調査室の調査員。2人が知ることになる真相に、フィクションで片づけきれない不気味さが漂う。どのようにも取れる意味深なラストも印象的。
否:緊迫感をあおるための演出で、画面が結構ブレるのが難点。表示されるTwitterの画面もかなり見づらい。
メディアに生きる者として、体制に屈することなく、真実を追い求めて食らいついていくヒロイン・エリカ。決して饒舌な日本語ではないからこそ、そのまっすぐな言葉の1つ1つが観る者の胸を打ちます。
そしてもう1人、内閣を守るため、手段を選ばず情報操作を行ってきた杉原。彼もまた、先輩を失う中でエリカに感化され、やがて想像もしなかった真相へと迫っていくのが、なんともスリリングです。
それからこの作品で、1番波紋を呼びそうなのが、その唐突な終わり方。観る人によってどのようにも取れるような、非常に考えさせられるラストは、とても深いです。
画面が結構観づらいシーンがあったりするのが難点ですが、決してフィクションとして片づけることの出来ない衝撃作ですので、是非チェックしてみて下さい。
タイトルなし
タイトルなし
昨日は満席で見れず、本日リベンジ。
見る前に映画イベント参加したので、そこで皆さんの評価色々お聞きしてたのですが、賛否両論でした。
とりあえず行ってみましたが、私はしっかり見入って観賞できました。
でもでも突然のラストが訪れたので、何だか後味悪いなぁ。全く予期せずでした。
最後松坂さんは何と言ったのだ⁉️
友人曰く「ゴメン」ちゃう?とのこと。
今の日本の政治を映す
珍しい政治批判の映画
デイアンドナイトの監督だ!
タイトルに反して新聞記者とはどういうものかを描いているわけではない。
安倍長期政権が継続することによる権力の横暴を批判する内容。
「この国の民主主義は形だけでいいんだ」
日本の女優さんでやって欲しかった!と思ったがじゃあ誰が出来るのか?と言われたらパッと出て来ない。
「誰よりも自分を信じ疑え」
ラストの松坂桃李のつぶやきで終わらず
シムウンギョンの何を分からず切るラストがよかった。
無音かと思わせてエンディング曲流すあの間も
原作:金田一蓮十郎のドラマ『ゆうべはお楽しみでしたね』の主演2人が脇で活躍してたのでお!ってなった。
原作は東京新聞の望月衣塑子
協力は朝日新聞
興行はイオングループ
こっちもけっこう偏ってる
リーガロイヤルホテル東京
酔の助
内閣情報調査室
加計学園の獣医学部新設問題、
「森友学園」国有地売却を巡る決裁文書の改ざん問題、
財務省近畿財務局の職員自殺
前川喜平・元文部科学事務次官の「出会い系バー」報道、
元TBS記者の山口敬之から伊藤詩織への性被害告発
武蔵村山市の国立感染症研究所の施設にエボラ出血熱など5種類の感染症の原因ウイルスを輸入するってニュースあったな。
バイオセーフティーレベル(BSL)4の施設があるけど稼働してないとか。
この映画が印象操作の最たるもの
批判覚悟で、みんなとは違う視点で語りたい。
北朝鮮による拉致なんてありっこない!と豪語していたのが日本のジャーナリスト達である。この事実を忘れてはいけない。
先日の韓国への輸出規制は、報復であり自由貿易の観点から間違っていると報じたのも日本のジャーナリスト達である。
朝日も毎日も、東都新聞のモデルの東京新聞も然り
その時は、既にネットで政府の発表前に韓国による不正輸出が囁かれていたにも関わらずにだ。
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これは報復ではなく、不正輸出の疑いがあるから優遇処置を外したに過ぎない。この事実に日本の報道機関はぐうの音も出ないだろう。もしまだ反論しているジャーナリストがいるならそれは間違いなく在日です。
安倍政権が全て正しいとは言わない。しかし、安定政権イコール悪いではないはずだ。
印象操作に躍起になっているのはどちらなのかは一目瞭然だろう。
加計学園や森友学園を連想させる話だけど、立憲民主党の某議員と関西生コンとの繋がりの方がよっぽど闇が深い。また、獣医師会から献金を貰っているのは野党の某党首だ。50年以上新設がない実態も異常だった。それは獣医師会が新設を認めなかったからだ。既存の大学の収入が減る恐れがあるからね。そんな団体から献金もらって安倍首相を攻撃しているのか野党の実態。これらの実態は国民は知らないよね。同じく安倍政権を批判する仲間の政党のことだから、報道機関は全く報じない。これが日本のジャーナリズムなのだ。
自分達に都合のいい報道しかしない新聞記者という側面も無視はできない現実です。
そして、この映画が印象操作の最たるもので、内調にこんなシステムなんてあるわけない。物凄いファンタジー…(笑) 何も知らない人ほどこのファンタジーを真に受ける。
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