新聞記者のレビュー・感想・評価
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際どいストーリーの作品
こんなに際どいストーリーの映画だったんですね。ビックリすると共に考えさせられる作品。
出だしから良く解らない内容に加え薄暗い場面が多く睡魔を誘発。
あんな暗い職場で仕事するんかいと突っ込みたくなります(笑)
中盤から本作品の内容を理解。
そこからはハラハラ、ドキドキ感が右肩上がり⤴️
新聞記者(シム・ウンギョンさん)の真実を国民に伝えたい熱意と内閣情報操作室官(松坂桃李さん)の心の葛藤を生々しく表現していた印象。
毎日普通に家に届く新聞を作る記者さん達。凄い仕事!
唯一残念なのは自分の嫌いな、煮え切らないエンディングだけでした。
本作の新聞記者。日本人を使わない理由が何となく解ります( ´∀`)
選挙前に見てよかった!
これがドキュメンタリーでもおかしくないという思いと、ノンフィクションであって欲しくないという思いの間でゆらゆらしながら見ていた。
新聞記者の吉岡さんが始終着ている赤が目に入るたび、真正面から向き合わないと!という思いが湧いてくるの、不思議。
「この国で 民主主義は形だけでいいんだ。」というセリフにドキリとした。怖いセリフだなーと感じるのに、事実とさほど違わないという怖さ。2倍怖い。
#誰よりも自分を信じ疑え
#松坂桃李 はいつのまにこんないい役者さんになったのでしょう?
あと、OAUのエンディング曲 がすごくよかった!
ノンフィクションでは作れないものなのかな?
多少フィクションもあるでしょうが、こんなに真摯に仕事に取り組む人がいるなら日本も捨てたもんじゃないですね。東京新聞を購読してみようかな。
ヒロインの女優さんが好演でした。特に台詞の発音が帰国子女の自然な感じで良かった。
怖さと重さ
原作未読で鑑賞。
内閣情報調査室に勤めるエリート官僚と、真実を追い求める女性新聞記者の葛藤を描く硬派な社会派サスペンス。
新聞記者を描いた映画で思い出す一本に「クライマーズ・ハイ」があるが、あちらが強烈な熱を感じる作品であったのに対して、こちらはあり得そうな怖さとそれに抗う選択の重さを感じました。
信頼し慕っている元上司、神崎の不可解な死をきっかけに、組織に疑問を抱いた内閣情報調査室の杉原。
新聞社に送られてきた差出人不明のリーク資料の調査を始めるうちに、神崎にたどり着いた東都新聞の吉岡。
同じ事件の真相を求めた二人の主人公の選択は二人の将来をどう変えていくのか。
家族を持つ主人公のラストカットの絶望の表情は何を描いたのか?事件の終着点がどうなったのか気になるのと同時に、現在の日本でこういうことが起こっていても何らおかしくないと思ってしまう一本でした。
真実を知らしめたいという欲
私はこれが実話をもとにした真実の告発なのかただの都市伝説なのかを判別するすべを持たない。真実の告発であると信じれば、意欲作だと思える。でも真実だと思わず信じてしまうほどの説得力は映像からは感じられなかった。登場人物の葛藤もどこかで聞いたことのあるような域を超えていないと思ったからでもある。
一つ大きな違和感があった。本当に職務を全うする人なら、記者の父親にまつわる真相をわざわざ告げたりはしないだろう。真実に近づいたことへの賞賛の意味なのか、脅迫なのか、単に物語の都合上なのか。それとも、暴く方でだけでなく隠す方も、人は真実を知らしめたいものだとでも言いたいのか。人間味あるいは救いの表現だったのか。
この国の民主主義は形だけでいいんだ
おもしろい!
どれくらいおもしろかったか?
横のおじさんが僕のコーラを飲んでしまうくらい、おもしろかった!
(実話です(コーラの話し)(^^)
劇中のセリフ、
【この国の民主主義は形だけでいいんだ】
作品は形だけでは無かった。
形だけの社会派映画でなく、
ちゃんと切り込むべき所まで切り込んでいる。
形だけの社会派映画でなく、
主人公たちの、状況を背負った感情の芝居と演出、
その感情を追い詰める論理に沿った事件の配置。
シナリオを含め、作品の絶対値も非常に高い。
【形だけの民主主義】が引き起こす数々の旬の話題分を差し引いても、
エンターテイメント作品として楽しめた。
#PrayForKyoani
これが映画
よくここまで描き切ったなと。
いろいろと考えさせられました。
鑑賞後、客席の後ろから拍手が起こって驚きましたが、これが真の映画なのだと教えてくれた気がしました。
この映画に出会えてよかった。
キャスト全員の演技が素晴らしかったです。
特にシム・ウンギョンさん。言葉の壁はあっても、そのブレなさが心地よかったです。
賛否両論巻き起こる映画をここまで作り上げた制作陣は大いに褒められるべきだと思います。
政治的な考え方はとりあえず置いといて、とにかく観てほしいです。それから考えるのもいいと思います。
選挙期間中のこの時期に被るように公開したこと、素晴らしい。
テレビも新聞もあまり報じないことが真実を物語っている気がします。
今ひとつでした
女優さんの片言というか舌足らずな感じが、切羽詰まった感がなくて残念でした。
ストーリーはテレビドラマの相棒に似た感じの、国家権力との戦いということでしたが、ラストシーンも含めて今ひとつ物足りない。
助演の北村有起哉さん、田中哲司さんの演技が素晴らしいと感じました
危機感
国家権力の不正に対峙する記者と官僚を描いた、王道の社会派サスペンスだと思います。
硬派な抑えたトーンで、俳優陣の多くを語らずとも意志や感情が滲み出るような演技も素晴らしかったです。
ストーリーとしてはフィクションであり、主人公達の共感出来る動機の描写や悪役然とした悪役描写はベタとも言えますが、やはり描かれる事件の既視感が不穏感をかき立てます。
過去の特高警察時代かどこかの独裁政権国家の話かと思わせられますが、モチーフは今の現実の日本ということが、改めてその異様さを突きつけてきます。
今のメディアや国家の在り方への危機感といった強いメッセージが伝わります。
ラストも、現在進行形の出来事として、こういう描き方にしたのかと、考えさせられます。
信じ疑う
映画の話題性は置いといて、特筆すべきは主演のシム・ウンギョンの演技力。配役との一体感、実存感が抜きんでている。冒頭の出勤したシーンでの動きに目が奪われて、思わず身を乗り出して彼女の表情を映画が終わるまで追いかけてしまった。
最近の現実の出来事をモチーフにしたような話の数々。ここまでの政治的主張を国政選挙中に見れることがこの国では稀有なことかもしれない。平日の日中にもかかわらず客席は満員。メッセージを叩きつけるのは、映画の役割。その意気上等。
社会と組織と個人の関係を問う。「辞めればいいのに」...しかし辞めれば、後に復活する望みを絶っているのは日本組織。それを良しとしているのはひと握りの個人ではなく多くの日本人だったりする。個人も社会も組織の論理を忖度し、閉塞感を安定と誤解する。最後は個人の意思。ラストシーンは観衆に投げかけてくる。
疑うという点で言うと、そんな研究をしようとするならば、大学院大学ではなく研究所だと思うし、民間委託は少し考えにくい。いくつかの事例を混ぜ合わせたような話ではあるが、現実味が薄れて、攻めた前半に対して後半は話自体が少し推進力を失ったように感じた。もう少し脚本に工夫が欲しかった所。
信念を貫くか? 家族を守るか?
「ごめん…」
わたしにはそう最後に
杉原が言ったように聞こえた…
本作『新聞記者』を観終わったあと
いろんな思考と感情が湧き上がり
誰かと議論を交わしたくなる…
そんな硬質な社会派作品。
真実を白日の下にさらし世間に公表すべきか?
家族を犠牲にし、今後の自分の人生を賭けてまで…
核兵器を保有しない国、日本。
外交手段や国を守るための抑止力として
生物兵器を開発してもよいのでは?
放射能汚染と同じぐらい、いやそれ以上の
人類が抑制することが困難なほどの
パンデミックを引き起こすとしても…
かたちだけの民主主義を善しとするか?
情報操作し国民を煽動して
混乱を避け、秩序を保ち
結果、平和がもたらされているのであれば…
もとより法の支配と民主主義を尊重する立場から
シビリアンコントロール下にある現在の日本において
すでに善し悪しを問うのはナンセンスなんだろうか…
文学者・三島由紀夫 氏があの世でさぞ今のこの日本を
「それ見たことか!」と憂い嘆いていることでしょう…
プロパガンダにまみれた世の中で
信念を貫くジャーナリズムは
はたして、いち個人のちっぽけな正義感に
過ぎないのでしょうか?
そんなジャーナルに目を通し耳を傾け
リテラシーを養い、吟味し、咀嚼し
そして影響力、損得を鑑み
どのように作用するか考えることしか
我々には出来ないのかもしれない。
そこには真実の審議とは関係なく
【是か、非か】ただそれだけの二択でしか
国民の主張できる幅がないのが実情…
〈 静と動 〉で例えるなら
最近の松坂 桃李さんの演技は
〈 静 〉の印象が強いですね!
またそれが各作品の役柄にハマっています。
安定の北村有起哉さん!
わたしには違和感なく物語に沿った
存在を醸していました!
シム・ウンギョンさんの起用は杞憂でした!
今起こっているかも知れないと考えたときの恐怖はホラー以上
いろんなことを先回りして観ましたが、見応えはあるていどありました。
どちらかというと、内調というものがどんなものか勉強になりました。
あらためて、調べてみると内閣官房のHPにいろいろ書いてあります。
考えてみれば、いまの政権は映画のようなことできちゃうのですよね。
映画の終盤、そう考えたとき逃げ出すことがでしない強い恐怖を感じました。
特定秘密保持法と安全保障関連法は無くさないと、報道や新聞記者を守れません。
ひいては、内も外も命を守れません。
現実と、虚構がクロスオーバーする社会派ドラマ
「新聞記者」は、必要か?
現実の事件をなぞらえて進行する。これ、大丈夫?と、心配してしまうくらい、際どいストーリー展開。心意気を熱く感じてしまう。今の世の中、インターネットの発達に伴い、何が正しいのかわからなくなった。本来、新聞記者はじめ、ジャーナリストは反権力であり、牽制する役割があったはずなのにと、思いが募る。実際のジャーナリストが吉岡と、同じ志を持っていると信じたい。演者は皆、圧倒的な存在感で演じている。今年一番の作品。こういう熱い思いの作品が沢山の人に届くといいなあと、思います。
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