新聞記者のレビュー・感想・評価
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素晴らしい作品
素晴らしい作品です。
気づいたら上映が終わっているほど、映画に引き込まれていました。
今の日本で起きている政治権力の闇と怖さがリアルに伝わってきます。久しぶりに見応えのある作品でした!
主演二人の演技も素晴らしいです。思わず何回かもらい泣きしてしまいました。松坂桃李、素晴らしい俳優ですね。
巷の”顔”にしか魅力がない、演技がドヘタで哲学もなにもないような頭ぱっぱらーの所謂イケメン俳優とは訳が違います。
これからの日本を背負ってくれるであろう素晴らしい俳優さんですね。
最後に、この時期にこの作品を制作・放映してくださったこと、
その勇気に心から敬意を表します。監督、俳優陣、制作・放映に携わってくださった全ての方に心より感謝申し上げます。
エンタメとして観ればそれなりに…
ぞっとした
思ってた以上に社会派でした
話題になっているので、とても観たかった。…のに、地元では、シネコンでの上映がなく、コミュニティシネマという39席しかない映画館でのみ上映。当然、毎回、売切れ。そのため、観られなかったこともありました。おかげで、今朝は、朝からチケット買いに行く羽目に…。一般料金ながら、シネコンのような立派な施設ではないし、前に大きな男の人がいて視界を遮るし、イライラしながらの上映開始でした。
でも、気になったのも最初だけ。すぐに、作品に引き込まれていきました。思っていた以上に、社会派の作品でした。
本当に、政府には、こんな情報操作する部署があるんだろうか?確かに、最近の日本のニュース番組は、どれも同じ方向を向いていて、反対意見を言えない雰囲気もあり、怖いと思うことはあるけれど…。松坂桃李くんに、子供が生まれたと報告してないのに、お祝いを差し出したシーンとか、とてつもなく恐ろしかった。こんな風に、個人情報を探られ、晒されるのだろうか。最終的に、松坂桃李くんは、子供のこととか考えて、貝になる決心をしたんだろうなぁ…。だから、彼女に、ごめんって言ったんだよね。どの映画でも、守るもの(家族)ができると、人は弱くなる。この後、彼女は、どうなったんだろう。
彼女と言えば…。やはり、日本人キャストが良かった。とても、ステキな女優さんだというのは分かりますが、日本と韓国のハーフで、アメリカ育ち?そんな無理な設定にするなら、日本人キャスト起用しましょうよ…。起用できなかったのか、しなかったのか分かりませんが、言葉、動き、流暢でなかったのが気になりました。
鑑賞記録
7月21日鑑賞。公開から約1ヶ月、しかも早朝回にも関わらず、そこそこの入り。
◯主演2人の熱演
我らが殿、松坂桃李は見てるだけで幸せになれるイケメンに違いないのだけれども、今回みたいな決してパーフェクトではない、人間臭い役が本当に上手いと思う(『彼女がその名を知らない鳥たち』の熱演も良かった)。無力さに涙し、一念発起して頑張るけど…スカッとした結末にならないのは、それが「現実味」なのかしら。ラスト付近で見せる「死んだ魚の目」は、この令和になってNo. 1の魂抜けっぷりでした。
『サニー永遠の仲間たち』で(自分にとって)お馴染みのシム・ウンギョンも、片言の日本語ながら表情、仕草など一級品の芝居を見せてくれた。泣きのシーンとか、凄すぎて笑ってしまいそうになりましたもの。
・我々観客が拾うべきもの
現代日本を生きる我々にとって記憶に新しい政治トピックがてんこ盛り状態の物語世界。原作者の望月さんとか加計問題でお馴染みの前川さんもカメオ出演してきて現実と虚構の世界の境界がハッキリとしない状態に。これに関しては、ごめんなさい、ノイズに感じてしまいました。アオイホノオの最終話に島本先生が出るのとは訳が違うと思うのです。明確な思想・メッセージを含む物語であるならば、せめて望月さんだけでも一歩引いていてほしかった…と思うのは、「出る杭は打たれる」的日本人の悪習でしょうか。僕たちは杉原と吉岡の葛藤で十分考えさせられてますから!
苦言めいたことを言ってしまいましたが、映画としての見せ所、面白さはなかなかだったと思います。新聞社と内調でのカメラワークと照明による空気感の違いの演出(新聞社はちょっと酔いそうになったけど)、娘を抱く姿勢と暖かな照明によって演出された本田翼の聖母感、緊張感を高める無音。テレビではできない、映画だからこそできる演出であったと思います。
圧力に屈することなく、事実を世に広めた吉岡。かたや、大義を果たそうとするも心折られた杉原。妻と娘とのささやかな幸せを、先輩の果たせなかった無念と天秤にかけてしまったのかなと思います。そしてそれを手放すことはできなかった。これを頭ごなしに批判できる人はいるのでしょうか。
巨大な力が小さな幸せを人質に取るような卑劣な行いを憎むべきであり、そのような不条理に対して、1人ではなく、力を合わせて向かっていく仲間が必要なのだと感じました。
形だけの民主主義
際どいストーリーの作品
選挙前に見てよかった!
ノンフィクションでは作れないものなのかな?
怖さと重さ
原作未読で鑑賞。
内閣情報調査室に勤めるエリート官僚と、真実を追い求める女性新聞記者の葛藤を描く硬派な社会派サスペンス。
新聞記者を描いた映画で思い出す一本に「クライマーズ・ハイ」があるが、あちらが強烈な熱を感じる作品であったのに対して、こちらはあり得そうな怖さとそれに抗う選択の重さを感じました。
信頼し慕っている元上司、神崎の不可解な死をきっかけに、組織に疑問を抱いた内閣情報調査室の杉原。
新聞社に送られてきた差出人不明のリーク資料の調査を始めるうちに、神崎にたどり着いた東都新聞の吉岡。
同じ事件の真相を求めた二人の主人公の選択は二人の将来をどう変えていくのか。
家族を持つ主人公のラストカットの絶望の表情は何を描いたのか?事件の終着点がどうなったのか気になるのと同時に、現在の日本でこういうことが起こっていても何らおかしくないと思ってしまう一本でした。
真実を知らしめたいという欲
私はこれが実話をもとにした真実の告発なのかただの都市伝説なのかを判別するすべを持たない。真実の告発であると信じれば、意欲作だと思える。でも真実だと思わず信じてしまうほどの説得力は映像からは感じられなかった。登場人物の葛藤もどこかで聞いたことのあるような域を超えていないと思ったからでもある。
一つ大きな違和感があった。本当に職務を全うする人なら、記者の父親にまつわる真相をわざわざ告げたりはしないだろう。真実に近づいたことへの賞賛の意味なのか、脅迫なのか、単に物語の都合上なのか。それとも、暴く方でだけでなく隠す方も、人は真実を知らしめたいものだとでも言いたいのか。人間味あるいは救いの表現だったのか。
この国の民主主義は形だけでいいんだ
これが映画
よくここまで描き切ったなと。
いろいろと考えさせられました。
鑑賞後、客席の後ろから拍手が起こって驚きましたが、これが真の映画なのだと教えてくれた気がしました。
この映画に出会えてよかった。
キャスト全員の演技が素晴らしかったです。
特にシム・ウンギョンさん。言葉の壁はあっても、そのブレなさが心地よかったです。
賛否両論巻き起こる映画をここまで作り上げた制作陣は大いに褒められるべきだと思います。
政治的な考え方はとりあえず置いといて、とにかく観てほしいです。それから考えるのもいいと思います。
選挙期間中のこの時期に被るように公開したこと、素晴らしい。
テレビも新聞もあまり報じないことが真実を物語っている気がします。
今ひとつでした
危機感
国家権力の不正に対峙する記者と官僚を描いた、王道の社会派サスペンスだと思います。
硬派な抑えたトーンで、俳優陣の多くを語らずとも意志や感情が滲み出るような演技も素晴らしかったです。
ストーリーとしてはフィクションであり、主人公達の共感出来る動機の描写や悪役然とした悪役描写はベタとも言えますが、やはり描かれる事件の既視感が不穏感をかき立てます。
過去の特高警察時代かどこかの独裁政権国家の話かと思わせられますが、モチーフは今の現実の日本ということが、改めてその異様さを突きつけてきます。
今のメディアや国家の在り方への危機感といった強いメッセージが伝わります。
ラストも、現在進行形の出来事として、こういう描き方にしたのかと、考えさせられます。
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