飛べない鳥と優しいキツネ
劇場公開日:2019年1月19日
解説
孤独な女子中学生の恋と友情を描き、人気を博した韓国のウェブ漫画「女子中学生A」を実写映画化。文章を書くことが特技の女子中学生ミレは友だちもなく、寂しい中学生活を送っていた。ゲームが趣味の彼女は「ワンダーリング・ワールド」というゲームを知り、学校にも行かなくていい、暴力をふるう父親もいない、夢のようなゲームの魅了されていく。一方、現実の世界で友だちを作ろうと頑張ってみたものの、あるアクシデントにより心に深い傷を負ってしまったミレ。そんな中、「ワンダーリング・ワールド」配信中止の知らせが届く。茫然自失状態のミレは、ネットで出会った友だちのジェヒに会いに行くが……。「哭声 コクソン」の演技で新人賞を受賞したキム・ファンヒが主人公ミレ役を、K-POPグループ「EXO」のリーダー、スホが友人ジェヒ役を演じる。
2018年製作/114分/韓国
原題:Student A
配給:クロックワークス
スタッフ・キャスト
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原作はWeb漫画とのことで、おそらくターゲットも若い世代だと思われる。共感がじわじわと拡がって映画につながったのだろう──と思った。
素朴な子を起用していて、効果的なファンタジーが挿入される。
善悪を単純化しない。
幸不幸の都合調整がなく、安易な救いに走らない。
シビアだが、さわやかな後味がある。
さながらEigth Gradeのようだった。
俳優は一般庶民を演じてもショービスな背景が見えるものだが、この主人公には、無垢を感じた。たんなる主観、あるいは新鮮だから──なのかもしれないが、素の感じが、ほかにいないほど顕著に出ている。
転じてこんな子を、探して、見分ける慧眼やマネジメントに底力を感じた。なんていうか、一事が万事である。近年の韓国映画の好調と、新人の発掘、俳優の多様性はつながっていない──はずがない。
また追尾の撮影がうまい。
少女が歩いている。
ただそれだけを爽快に撮っている。随時そのフォロー/トラッキングショットがあらわれ、過酷な現実や悲哀が、相殺される。
ファンタジーの挿入と洗練された撮影によって、悲劇を悲劇的にしない軽妙があった。
主人公は少女だが、映画にはそこはかとない大人度がある。
すなわち作品の共感は同世代に拡がったものだが、映画の意匠はEigth Gradeのような広汎な見応えを持っている。
日本にもよくある、ありがちな映画のそとづらと内容を持っていながら、ペーソスはありがちな映画にはない。
いじめを主題にして、この滋味へ持っていくことが、きょうびの日本映画にできるとは思えない。
2019年10月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
主人公のミレが可愛い!
素朴でリアルな女子中学生感がすごいです。
物語の構成もしっかりしてて、最後まで楽しめました。
二人の交流が微笑ましくてたまりません。
2019年2月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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考え方次第では見方が変わる。
思春期ってその最たるものかもしれない。
はじめの主人公のあり方にイラっとしつつ。
家も学校もかなり鍼のむしろ状態。
その中のわずかな光が裏切りにより消え、死にたいってなってからの話。
死ぬ気になれば出来ないことは無い。
それからの主人公はちょっと弱いところも勿論あるけど前より全然好感持てる。
なんで思春期ってあんなにいじめが流行るのか。
それはずっと疑問だけど。
最後のハルに合う下りは、希望があっていい終わり方。
2019年2月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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クラス一の人気者が助けてくれた でもその友達はイジメる あ、裏切られた 私悪くないのに 先生、保身に走った 私のせいになった イジメてた友達は味方だ 新しい友達もできた 勇気出したら私悪くないって解ってもらえた 新しい友だちの悩みも解決だ 人気者がイジメられてる 一度は私を助けてくれた人だ 助けたやったみんな仲良しだ
って話で、主人公と登場人物の関係がクルクル変わるんだけど、その変わり方がすごく自然で納得感あんの。この脚本がうまい。
新しい友だちは着ぐるみかぶってフリーハグやってんだけど、着ぐるみがいいんだよね。無表情なのがすごく優しく見える。
主人公がはまるゲームのシーンはファンタジー要素があって、それがちょっと大事なシーンで使われたりして、面白かったな。
小さな話だけど、丁寧に描いてあって、面白いよ。