Fukushima 50のレビュー・感想・評価
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フクシマ69を創ってくれたことに感謝したい。 そして、すべての日本人に観て欲しい。 いや、そこで何があったのかを知る為に観るべきだ。
誰を責めるわけではなく、記録映画よりも理解しやすく事実を伝えた映画づくりの意義は大きい。
僕は最大の功労者だと考えていた 吉田元所長 が主人公になるものだと思っていたが、
吉田さんは吉田さん自身と伊崎利夫復旧班長に分身してしまったのには驚いた。
これは脚本的なテクニックなのだろう。
その代り、地震前から津波対策を訴えていた吉田さんの軌跡が薄れてしまった事は残念。
もう少し吉田元所長の壮絶な戦いぶりを描いてほしかった。
当時、お茶の間で傍観していた政府・東京電力と現場間での
「海水注入をとめろ!」の押し問答が、
長時間にわたり、何度もあったのが
描かれていなかったのは
当時の政府への思いやりだろう。
エンドタイトルに「東京電力」が出ていなかったのは
この映画のポイントです。
協力が在っては真の映画がつくれません。
火野正平さんが生理的に大嫌いだったが
この映画でいい味出しており、見直した。
大東亜戦争の最後もこの映画のようだったのでしょう。
おそらく 今の武漢でも、
他コロナとの戦いの最前線でも
この映画と同じことが起きているのだろう。
「シンゴジラ」を劇場で3回観ました。
米軍が”日本へ核ミサイルを撃つ”というところで、
毎回僕の涙が止まらなくなり、大粒の涙が 僕の脳を超えて、流れ出てきました。
そしてフクシマ50では四六時中涙が流れ続け、マスクがびちょびちょになってしまった。
美談で終わらせてはいけない
現場で最後まで戦った方々には最大の敬意を示すが、本作のような美談で終わらせてはいけないと感じた。
予想を超える事態が起きても万全だとする安全対策をせず、その時に取るべき行動を叩き込んでおかなかった東電の危機管理態勢等々、事前の準備を怠っていたのも事実である。
また、福島がなぜ原発を受け入れたのか、その葛藤と苦悩を描くのも大事だが、そこが描かれていないのは残念だ。むしろ、父親が出稼ぎせずに正月を一緒に過ごせる喜びとして描いている。もしそうだとすれば事故も受け止めるしかなくなってしまう。
賛否あるだろうが、この事故は簡単に語るものではないので、多くの人に見て、考え、感じて欲しいと思う。
当時、民主党に国は任せられないなあと思い、自民党政権を望んだが、コロナ対策を見ていると安倍政権も同様であると気づく。まともなリーダーはこの国にいないのだろうか。。
放射能とコロナウィルス。危険度は全然違うが、目に見えない危機としては同類で恐怖だ。
復興五輪と銘打ったオリパラも開催が危ぶまれる今、再び乗り越えられるのか、そんなこともよぎった作品。
風化させてはいけない重大な出来事
[作品について]
記憶に新しい東日本大震災。福島第一原発は未曾有の大惨事に見舞われた。想定外の津波というか想定できないのが自然だと思い知らされた。
見事に演じた名優の皆さん、サイコーでした。涙腺崩壊し過ぎて感動の嵐でした。多くの皆さんに見て欲しい秀作です。
是非映画館で🎦
[原発について]
今でも何も終わっていない事を思い出して欲しい。自然の想定は不可能だと思い知らされてもチラホラと再稼働云々などと言い出している。あり得ないことです。
コストは発電中は確かに低い。しかし廃炉を前提にすればとんでもなく高い。原発無くても充分に対応できる事がわかった事をもっと素直に受け止めるべきだと思う。
未来のためにももっと他にやるべき事は山積みです。
これはドキュメンタリーではない、だからこそ良い面もある
お話というのはある側面を描きたいように描けば良いのです。
桃太郎はヒーローなのか侵略者なのか視点を変えれば変わるもの。
これは現実に起きたことを描いているけれども現実を見せるドキュメンタリー映画ではない。
それを頭の片隅に置くことです。
そして、少しでも気になる人は、観るべき作品です。
決して面白い話ではないし、トラウマになるような人は観ない方が良いですが、観てみたいと思った人は観てから自分の目で判断して欲しいと思います。
この映像を目の当たりにすることで何か感じるものがあると思います。
ニュース等報道で予備知識はあるので、頭でこの件は理解している事だと思っていても、実は内部までは理解しきっていない人がほとんどだと思います。
ましてや遠く離れた他府県の人で心で理解している人は少ないかもしれないですが、心で理解することが出来ました。
お涙頂戴に仕上げるなとか桜の花で片付けるなと批判する人もいますが、そんな人はドキュメンタリー映像をを見てれば良いのです。
これは実話を元にしたストーリー性のある作品ですから、この終わり方しかなかったと思います。
彼らが命懸けで闘ったからこそ関東は壊滅せず、春が来る度に美しい桜が咲いている訳ですから。その事も紛れもない現実です。
何より、人の感情を揺さぶる名優たちの演技の数々には敬意を払わずにはいられませんでした。
吉岡秀隆の指輪のシーンで何も感じない人は心が死んでいるのではないかと思うし、渡辺謙と佐藤浩市のタバコのシーンも語らずとも伝わる絆がなんとも言えません。
常に抑えたトーンでセリフは少なくても表情で全てを暖かく包み込む聖母のような富田靖子、火野正平たちの男気、泉谷しげるならではのぶっきらぼうな明るさでフクシマ50に対しての肯定感を感じさせるシーンなど、他にも書くとキリがありませんがこのキャスティングで良かったと思いました。
ちょっと心配だった吉岡里帆もいつもより我を出さず作品に溶け込むような娘役を完璧に演じていました。
一つだけ難があるとしたら何度も出てくる安田成美のシーンは、本人のキャラが強く女優安田成美よという感じか前面に出たままで、どこもかしこも現実に引き戻されました。
旦那さんとの絆を語れば木梨憲武が浮かぶし、1人だけ作品の世界観から浮いていました。
まあ、そんなことはさておき、観てもいないのにこの作品を批判するなという事は確かです。
批判するならば観てから批判することに対しては考え方は人それぞれなので否定はしません。
私は日本人として、観ておきたい作品でしたし、実際に劇場で没入して観ておいて良かったです。
冒頭、事実をもとにしたした物語と注釈入りますが、本当ですか・・
冒頭、事実をもとにした物語と注釈入りますが本当ですか・・
初期型の1号機には電源不用の冷却装置あったのに作業員の不手際で作動させなかったそうですが触れてませんね・・・
アメリカの核の専門家が一番恐れたのが4号機の使用済み核燃料プールの底が抜けて、使用済み核燃料が大気中で燃えてしまうことだったそうですが、全く触れてませんね・・・
そもそも、効率化を図るため台地削って原子炉設置したこと触れてませんね・・・
懸命に作業された東電の作業員の方を貶めるつもりはないのですが、特定の意思が見え隠れするような・・
・東電首脳は無能だ
・当時の民主党政権(特に菅総理)は無能だ。
・現場は一生懸命やっていた
・この出来事を語り継いでいかなければならない。
多分、原発再稼働したいんでしょうね。
物語としては面白いです。テンポも良くて引き込まれます。
ただ、最後のエンドロールで平穏な日常生活に戻ったような映像はいただけない。
溶け落ちた核燃料の位置すらわからず取り出しすらできていない状況で、このような作品を作るのは時期尚早のような気がします。
☆☆☆☆ 追記 3/9 午後 映画は素晴らしかった。原作にあたるド...
☆☆☆☆
追記 3/9 午後
映画は素晴らしかった。原作にあたるドキュメントルポも読み応え充分だった。
でも…。
SNSで発信する原作者の過剰なネ◯◯ヨ振りだけが残念だʅ(◞‿◟)ʃ
↓ 以下、映画のレビューになります。
原作に於けるドキュメントルポは読了済み。
簡単に。
とくダネ!でオズラ………ゴホン💧小倉智昭が絶賛していたが、どこか信じられなかった。
その理由として…。
この監督に対して(個人的にではありますが)全く信頼をしていなかったから(´-`)
原作ルポは、最近に読んだ本の中で1番読み応えのある本でした。
もしもこの通りに製作したならば。(かなり多くのCGを加えたり等)難しい部分はあるものの、まずまず悪い作品にはならないだろう…と、思わせるくらいの本でした。
…がしかし、そんな予想の上を越える作品になるとはまさに青天の霹靂(゚o゚;;
その理由として考えられるのは。話自体はあの異常な事態の中で、命を投げうって働いた多くの人達が居たとゆう事実。
そして、映画は中盤から。その中で2人の中心的な人物にフォーカスし、バディー映画の様に撮っている事。その2人こそは、後に色々とメディアに取り上げられる事になるが。それを演じているのが渡辺謙と佐藤浩市の2人。
お互いに信頼を寄せているからこそ醸し出される、この2人による空気感。
この2人を中心として、あの原発事故による絶望の淵の中。ほんの小さな希望の光を求めて奮闘する全員の姿は本当に感動に値する。
(多少は演出的に物足りない部分がないとは言い切れないものの💦)
原作ルポには、《あの時、一体何が起こっていたのか?》原発内で起こった事象にのみ詳しく書かれている為に。映画化に際して、当時の日米間の空気感であり。近隣の避難民達の事、海外マスコミ等の報道等。いくつかの事が付け加えられていた。
その中でも、米軍によるあの【トモダチ作戦】
原作ルポの冒頭の場面を、ここに繋げるとは思いもよりませんでした。
当然、映画化に於けるオリジナルストーリーなのでしょうが、これ程までに上手く繋げるとは…。
何よりも、〝 あの山形弁男 〟でこんなにも泣かされるとは(^^;)
その様に、映画の後半で何度か泣かされてしまうとは嬉しい悲鳴。これは秀作だと思います。
2020年3月8日 イオンシネマ板橋/スクリーン8
余談ですが、映画本編を観終わって思った事を。
今年の東京五輪は復興五輪と意味付けており、日本の聖火リレーは福島県から始まります。
そのコースは、テレビ画面を通して世界中に伝わって行く訳ですが。実は今日、自宅を出発する前にその様子をテレビで放送されていました。
原発事故により避難を余儀なくされ、全く住めなくなってしまった地域のそのコース。
そのコース近辺だけが整備され、テレビ画面に映らないであろう周辺は、未だに手づかずの状態であるのを。
インタビューを受けていた住民の方々は「政府の宣伝に利用したいんじゃないですか?」「何が復興五輪なんですかね!」…と、語っていたのが忘れられない。
この人たちのお陰で今がある
吉田所長に敬意を表して
当時の無力感が伝わる映画
何が正しいかは分からないが…
この作品の出来・不出来を評価できるほど
自分には見識がないが、
個人的には映画にする意味はあったと思う。
少なくとも自分には意味があった。
映像という手法は観る側にダイレクトに
空気感を伝えてくれる。
この地震が起こった時、
福島で何があったのか表面的には知っていても、
現場がこのような状況だったというのは
全く知らなかった。
こんな風に命を張った人達が実際にいて、
今自分が関東で生活することができているのは、
この人たちが守ってくれたんだと、
疑似的にだが知る事ができた。
あの時、インフラもボロボロで
ほとんどの人が自分のことだけで精一杯だった。
その瞬間に福島では日本中を守るために
しゃかりきに命を懸けてがんばった人達がいた。
本当に感謝です。
日本を守ったおっちゃんたちに感謝
正義の反対はまた違う正義
教訓としてのドキュメンタリー
あの時から9年の年月が過ぎましたが、今もなお悲しみを背負って生きている人はたくさんいると思います。福島原発事故においては、特に放射能の処理は、今後も大きな課題です。
なんであんな事故になったのか?東電はあの時何してたのか?…とこれまでの国民意識としては、東電は悪者としての批判が大きかったと思いますし、自分もその1人でした。
しかし、見えなかった福島の現場で職員が、死を覚悟した壮絶な対応をしていたこと、第二建屋が爆発していたら、日本の半分を失うことになっていたこと等、改めて知ることができ、気持ちも大きく揺らぎました。
確かに、映画だから美談としての演出はあるにせよ、これは私たちにとって、忘れてはならない自然に対する教訓ドキュメンタリー作品だと感じた。
それにしても、日本のトップと東電のトップの無能さには呆れかえってしまう。作品を見る限り、あの爆発は、現場を知らないトップ達が引き起こした人災ではないかと、思えて来る。
レビューを見ると、賛否両論ありますが、私としては、あの日、あの時を絶対に風化させない為にも、この作品は、多くの人に見て欲しいし、必死で食い止めた、東電の現場の人々に感謝の気持ちを伝えたいと思いました。
菅直人に観てもらいたい。
大切な視点
この映画は東電社員の現場の目線で作られた映画だと思います。よって、被害者の方が見られた場合には、腹立たしさを感じてしまうかもしれません。
ただ、東電社員の方たちも被災者であり被害者でもあると思います。
この映画にあるように、東電社員も命がけで必死に復旧活動をされた社員の方も多くおられたのではないかと思います。無論全ての社員がそうであったとは思いませんが、そういう社員もいたと思います。
これはそういう社員を取り上げた、また一部の活動を取り上げた映画だと思います。一部を取り上げる事で、全体の事実と異なる事に腹立たしさを感じる人はおられると思いますが、この映画はそういう人達も沢山いたという視点の映画だと思います。
よく母親のライオンが子供の為に狩をするが何日も何日も獲物がとれず、子供はお腹を空かせて、弱っていきます。その映像を見ている大半の人は、おそらく「早く子供の為に獲物が捕まえられればいいのに」と思うと思います。そして数日後やっと母親が獲物を捕まえます。ここでも大半の人は「良かったーやっと、お腹を空かした子供のライオンがご飯を食べれる」と思うでしょう。
しかし、捕まった獲物の視点から見るとどうでしょうか?凶暴な母親ライオンに息子が捕まって食べられます。こんな残酷な事ってあるでしょうか?
私が言いたいのはそれぞれの立場でその人の視点で見ると同じ出来事でも全く違って見えるという事です。
くどいですが、これは、被災者、被害者の視点で作られた映画ではなく、一部の東電社員の目線で作られた映画だと思います。
面白いという表現が失礼にあたるかもしれませんが、良い映画でした。是非見ていただきたいです。
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