Fukushima 50のレビュー・感想・評価
全498件中、161~180件目を表示
忘れてはいけない。豪華キャストで紡がれる、名もなき人々の戦いの記憶。
【賛否両論チェック】
賛:誰もが知る事故の真実と、その現場にあって命懸けで困難へ立ち向かっていた人々の存在に、観ていて頭が下がる想い。
否:専門用語が非常に多く、難解で分かりにくい上、想像以上にストーリーが淡々と進んでいくので、なかなか感情移入がしづらい。
東日本大震災とそれに伴った福島第一原発事故という、誰もが知る出来事の中心で、あの時実際には何が起きていて、どんな想いの人々が未曽有の困難へ立ち向かっていたのか。そんなことを痛感させられるようで、改めて頭が下がる想いです。佐藤浩市さん演じる伊崎当直長が、原子炉建屋へ向かう者を募るシーンに、思わずウルっと来てしまいました。
また、そうした命懸けの現場を省みず、自分達の都合だけで物事を進めようとする本店や官邸の姿も赤裸々に描かれ、巨大な組織体系や日本の旧態依然の体質といった部分も、改めて真剣に考えさせられるようです。
ただ難点をいえば、その性質上仕方がないことではありますが、やはり専門用語がとても多く登場するので、正直1度聞いただけでは何のことだか分からないまま、なんとなくシーンが過ぎていってしまう部分も多いです。展開も思っている以上に、かなり淡々と事実だけを追っている印象も受けてしまいます。
それでも、決して忘れてはいけない人々の戦いの記憶であることは、想像に難くありません。軽い気持ちでは勿論観られませんが、是非ご覧になっていただきたい作品です。
NHKの特集番組の内容
世界で唯一 東電を悪者にしていた日本のマスコミ
日本社会の問題点を見た
まずこの映画が事実に基づいているかどうかについては諸説あるが、そこはメインのポイントではないと個人的には思う。
この映画は日本社会の問題点を垣間見ることができる良作だと思う。
まず、責任の所在がはっきりしない点に加え、上の人間がトップの言いなりで自分自身で判断しない、責任を取りたがらない。そして、そのしわ寄せが現場に行くという部分。これについては、劇中では見事に描かれている。
2点目は、情報が現場から東電、東電から政府機関に行く過程でフィルターがかかり、正確に情報を共有してないように思えること。特に東電が営利企業だったことが災いしているように思えた。総理の判断はもちろん誤りだとは思うが、情報がないなら現場に行くというのは指揮官として(本来は現場レベルの指揮官の動きだが)誤りだとは思わない。判断すべき点をはっきりさせ、情報を共有し判断を仰ぐ、そんな組織管理上の基本ができていなかった。公文書も含め、当時よりも情報公開が国レベルでさらに後退している日本。都合の悪い情報はシュレッダーへ。国レベルでこれだと、企業レベルではさらに劣化してるだろう。この国は次の有事に耐えられるのだろうか。
2点目については正直描写が中途半端だった気がして残念だった。まあ何日かの出来事を2時間に凝縮するからしょうがないが、これについては個人で色々調べてみるといいと思う。
責任の所在があいまい、情報の扱い方が曖昧、でも現場は優秀だからなんとかなる、そんな日本社会の問題点があぶり出されている映画な気がした。
ドキュメンタリー映画かな。よくできてると思います。 ピークは前半で...
知りませんでした
時系列に述べただけの映画
あの日を忘れない
この大惨事は誰のせいなのか
津波対策を怠った東電幹部である。
その主犯の一人が吉田昌朗所長だ。
日本人はこの人物に感謝すべきなのか。
一所懸命消火活動をしてた人が実は放火魔だった。
そういう話ではないのか。
だが、ラストシーンで人災であることを認めているのでこの作品を評価する。
映画としての出来は良いので、来年のアカデミー作品賞はこれだと思う。
しかしながら菅直人には改めて怒りを感じる。
お前が行ったからといって何とかなるもんじゃないだろ。
命懸けで戦っている現場の邪魔をしただけで何の意味もない。
阪神淡路大震災で何もしなかった村山富市も問題だが、出しゃばり過ぎるのも良くない。
と言っても安倍晋三よりはマシかも知れないが。
予断と偏見なく観てほしいものです、ヘイトレビューに騙されることなく
福島原発の人達のお話し
こうして語られる事が大事
特に被災者でも出身地でもないですが、「その街の子ども 劇場版」という阪神大震災のその後の話の作品が大好きで、1/17が来るたびに誰かに勧めてます。
今作の様に東日本大震災を描いた作品としては、「希望の国」「遺体」を観ましたが、前者は論点が解りづらく、後者はただ辛い映像でしかないので、エンタメとしてもモキュメンタリーとしても面白い「シン・ゴジラ」を勧めてしまいます。震災描いてないけど‥。
さて今作、全く観る気がありませんでした。誉めてる人もいるだろうけど、貶す人も限りなくいるだろうなと。
観てもないのに今作のページを見たら、かなり議論が白熱してるのに驚きました。
この作品が良いとか悪いとか、オリンピックのイメージ映画だとか、東電のプロパガンダだとか、そんな事はどーでもよくて、これは今後震災を後世に語り継いていくのには良い作品だと思います。
元々原発の水素爆発という、歴史上重要な事をちゃんと描いているし、東電内では一枚岩では無かった事も、ケンワタナベの熱演でよく分かる。時の総理がヒステリックに描かれているのも、今作を何年後かに所見の方には、この時は民主党政権で、とかほぼ知らなくて良い。
登場人物もキャラが立ってる人が多くて群像劇風で、何となく「シン・ゴジラ」にも通じる描き方は誰にでも親近感が湧きやすい。
こうして震災の覚え芽出たい自分や、若い人たちにも通じてくれる作風に依って、震災の議論が様々起こり、少しでも風化していかない様になる事が、今作の役割なんでしょうね。
少しでも希望の持てるラストも共感できます。
ラストのテロップは今となっては複雑。
今世界が未曾有の危機に瀕していて、誰かに会うことすら憚られるとんでもない世の中。そんな今Twitterをよく見てますが、こんなに見てるのは東日本大震災以来かもしれない。
今のご時世に映画館に行くべきじゃないかもしれない。
でもこの作品を埋れさせてしまうのには惜しい。
Twitterで拡散したら叩かれるのかな(^^;
まあそれでも、誰かには勧めたくなる、そんな作品でした。
近大さんのレビューを見て、観るべし、と思いました。
ありがとうございましたm(_ _)m
わたしは原作のほうがいいかな
まず、原作死の淵を見た男を読みました。
原作にも書かれているし、門田さんもおっしゃていましたが
まず私達は原発に賛成・反対とかいう問題ではなく、
これは現場で働かれた方がどのような思いで立ち向かったのか
死の淵に立ってでも闘った現場の方々に感謝するべき話だと思いました。
この映画、すぐに見たかったのですが昨今の状況でやっと昨日、貸し切りで
見てきました。公開日から昨日までの見れなかった間にネットで様々な
福島第1原発に関する動画、情報を貪りました。NHKであった、大杉漣さん
が吉田所長の役を演じるドキュメントドラマも非常にできが良く、専門用語の
多いこの話を理解するにはうってつけと思いました。
この映画は原作のエピソードがそのまま使われていますが、若干脚色されているので
まず、映画をみて原作を読んだほうがいいのかなと思いました。正直言えば、原作そのまま
の方が私は良かったです。あと、サントラも買って聴いていたのですが(笑)、その
サントラの一番いい楽曲をなぜ使わなかったのか?その2点が星1つ付けれない
理由です。おしいなぁ。映画は非常に緊迫感があり、セットにすごくリアリティがあり
素晴らしい。
首相がダメだというレビューも散見しますが、誰が悪かったと言えば社会全体の流れだと
思います。この社会にはトップに無責任な方がいるため、現場が苦労する。その社会を
作り上げているのは無責任を見過ごしている私達一人一人であり、そのような状況でも
苦労や莫大な費用、非難があってでも困難に立ち向かう思いの必要性がこの映画(原作)
のメッセージだと感じました。
原作のほうが10倍泣けたかな。
全498件中、161~180件目を表示