ミスター・ガラスのレビュー・感想・評価
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ボヘミアンなんとかよりよかった!
この精神科医こそ気狂いと感じるでしょう、ねぇねぇねぇと何度も思われされて、あー、そういうことだったの、という結末にうーーんとうなりました。
秘密結社は、スーパーマンやスパイダーマンやXマンのようなヒーローたちとはどう対峙するのでしょうか?
アンブレイカブルの子供が立派になって、親父を手伝っている姿がとてもよかったです。
イライジャはもしかしたら、アンブレイカブルの頃から秘密結社の存在に気がついていたのかもしれません。とすれば、悪ではないのかも。
などとかめばかむほど、なんとかよりも味わいのある作品でした。
とんだ役者の無駄遣い。
三部作の完結と言うべき締めくくり
シャマラン成長記
アンブレイカブルでは、現実世界に存在するヒーローの存在を証明することに重きをおいたストーリー展開で、アクションが少なく、すこし退屈に感じるような出来でした。
しかし、その続編にあたるスプリットでは、主演であるジェームズ・マカヴォイの怪演と、ヒロインのアニヤの魅力で、かなり見ごたえのある、続編としてでなく、ひとつのサスペンス映画として楽しめました。
今作は、その二つの物語を見事につなぎ合わせて、この世にスーパーパワーを持つヒーローが認知されていないのはなぜか、という謎を、解き、そしてそれを明かすまでを描いています。
シャマラン監督らしいストーリー展開でありながら、そこからさらに発展させた、監督の技量の向上をうかがうことのできる作品だったと思います。監督もきっと、映画監督としてのパワーに目覚めたのでしょう。
スプリットに引きつづき、マカヴォイの演技はほんとうに素晴らしかったですし、アニヤの魅力もさらに磨きがかかっていて、この二人をもう一度見られただけでも、幸せな気持ちになりました。
シャマランがここにいる
シャマラン、これを作りたかったのね。シャマランも思わず台詞ありになる。永らくシャマランを追いかけてきてのミスターガラス。マイノリティーの存在を認めることに感動した。マカヴォイ先生の演技力が凄いのは知ってるけど、ファンとしては、そろそろ髪も伸ばして、マカヴォイの瞳の色にただただときめくような、つまらないイケメンのマカヴォイも見たい。
ヒーローのリアリズム
なんとなくアンブレイカブルの時の「コミックは現実の伝達手段」という設定にモヤモヤがあったものの、実際はあの組織が公になる前に潰してきただけなんだと思うとスッキリしたというか、妙にリアルに感じる。
実際ラストの衝撃は大きかったものの、ミスターガラスの目的は極論を言ってしまえばコミックの世界の実現であって、なんとなくハッピーエンドっぽい雰囲気で終わるがそれが結果世界にいい影響をもたらしたかは全くわからない(まぁミスターガラスもヴィランなので当然といえば当然か)。例の組織の言い分も理解できないわけではない。実際、コミックや映画の中でヒーローがより大きな悪の原因となる例は数知れない。バットマンという存在自体がゴッサムに狂ったヴィランたちを呼び込んだり、トニースターク(コミックではハンクピム)がウルトロンを作ってしまったりなどなど。そうでなくても、ヒーローがいるせいでヴィランはより大きな力を使わなければ目的を達成できないわけだから、それらが衝突すれば被害が甚大になるのは必然なのかもしれない。そう考えれば、組織の方針は実に合理的だと言えよう。「虚偽の上に成り立つ秩序」か、「真実を知るが故に生じる混沌」か、どちらが正しくあるべきなのかを考えさせられる。
しかしこれは映画という作り物である以上、あのような結末になったとしても我々はいくらか気楽な状態で夢や希望を感じることができた。アンブレイカブルで恐ろしかったのは、イライジャの犯したその手段に対してはあり得ないと感じながらも、現実にヒーローがいるのであればこの目で見てみたいという純粋な彼の気持ちに少しでも共感してしまったことだ。この映画は我々にそうした子供心を思い出させてくれ、近年のアメコミヒーロー映画とはひと味違ったリアルな夢を見させてくれた。
天才!!
強引さと難解さをクリアすれば面白い
よく眠れました。
オチがイマイチ
物語の向かう方向を前半で劇的に示せていないので、カタルシスを感じづらい作品だ。
●誰の何の話かわからない。主役が誰で視点が何かがあるようでないようで…。
●超人としての力が地味。リアルに車をひっくり返したり壁を登る人間はいそうだ。だからそれが世に知らしめたからといって、だから?って印象にしかならない。そういう意味で何を目指した物語かがピンとこない。
●オチも地味だ。世界が劇的に変わるように思えない。あんな動画で再生回数がいくとも思えない。
●音楽とサスペンスフルな絵や演出は良かった。…だけに根幹がない内容にガッカリだ。
シャマランは当たり外れがある。
コミックブックと現実世界
ニーチェは超人思想を説いたが、ニーチェの超人は知力や体力が飛び抜けて優れていたり、特殊な能力を持っている訳ではなかった。既成の価値観に捉われることなく、自由な精神で自分の価値観を生み出す意志の持ち主のことであった。
しかし現代の超人は、大抵が特殊能力の持ち主で、要するにスーパーマンである。新しい価値観を生み出すことはなく、既存のパラダイムに従っている。つまり退屈な人間が生み出した、現代社会で認められて評価されるヒーローだ。物語にするには強すぎてもよくないから、ほとんどのヒーローは何らかの弱点を持つ。
さて本作は二重三重に複雑な映画である。サラ・ポールソン演じる精神科医が単にアホな精神科医でないことはすぐにわかるが、その他の登場人物も、見た目通りではない感じである。ヒーローたちがそれぞれに弱点を持つのは王道に従っているし、アクションや暴力も本物だが、彼らの真の意図がどこにあるのか、ストーリーが進んでもなかなか掴めない。精神科医の狙いも単に彼らの思い込みを裸にするだけではなさそうだ。
登場人物の台詞に頻繁に登場するのがコミックブックという言葉である。マンガが世界にどんな影響をもたらしたのか、あるいはマンガは現実世界にとってどのような意味を持つのかが繰り返し語られる。
そこそこ面白い映画ではあるのだが、ストーリーは一本調子だし、登場人物たちが互いに騙そうとしていることが観客に伝わるようにしているのがわかるし、最後の場面にも驚きはなく、「でしょうね」と思うだけである。感動もない。そして、わざと感動させないようにしているような演出の仕方に、かなりの疑問を抱いてしまう。
コミックブックのありように踏み込んだアイデアはなかなかよかっただけに、仕上げ方に恨みの残る作品というのが正直な感想だ。
この世を支配するのはヒーローでもヴィランでもない何か
面白かったなぁ
「シャマラン流のアメコミ解釈」の続編
前作「アンブレイカブル」で誕生したヒーローのデヴィッドと、ヴィランのミスター・ガラス、それに「スプリット」の24人格を持つ男 ケヴィンも加わって、彼らが精神科病棟に集められ、治療が行われる
この映画が面白いのは「もしも、シャマランがアメコミ映画を作ったら」の世界観
ヒーローは
目からビームが出るわけでも、
空を飛べるたけでもない
ただ、怪力の持ち主で、どんなに強く打っても骨がおれないというだけ
ヴィランにしても、毒ガスを撒き散らすわけではない
つまり、アメコミ的な「あり得ないできごと」のオンパレードではなく「こういうことって、実際に起きるかも…」と思えてしまうところが、この映画の面白さだった
ケヴィンの役柄にしたって「24人のビリー・ミリガン」は実在した人物だし
全く有り得ないわけでもない
そもそも、アメコミで描かれる能力者(ヒーローたち)というのは
「人と違うことは、神から与えられたギフトで、その能力でヒーローになれる」と、
教室の隅っこでマンガを読んでいるオタクたちを励ます存在だった
しかし、現実世界では「人とは違う能力を持つ人間は抹殺すべき」という勢力が、ヒーロー側でも、ヴィラン側でもないところに存在している
と、この映画では描かれている
それがあらゆる差別を引き起こしているのだ
その中で「人の行動の先を読む」能力を持つミスター・ガラスは、ある行動を起こす
その物語は「X-MEN」のようであり「バットマン」のようでもあるけれど「何が善で、何が悪か」については、明らかに他のアメコミと解釈が違う
そこが、この映画の面白さであり、現実世界の怖さでもある
この世界は善と悪では分けられない複雑な多面体なのだ
オリジン
ヒーロー物としては斬新な切り口。
シャマラン好きにはタマラナイ
だってシャマランなんだもの
テンポが遅すぎ、ストーリー全くわからず
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