花吹く風

劇場公開日:

解説

製作は「ひばり姫初夢道中」の杉山茂樹、脚本もこの作品の八柱利雄が受持って北条誠の原作を脚色している。監督は「学生社長」の川島雄三、撮影は「娘はかく抗議する」の竹野治夫。出演者の顔ぶれは「わが母に罪ありや」の紙京子、市川春代、「芸者ワルツ」の龍崎一郎、「若奥様一番勝負」の幾野道子、「情火」、の大木実と夏川大二郎、「ひばり姫初夢道中」の堺駿二と神楽坂はん子など。

1953年製作/91分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1953年2月12日

ストーリー

美樹は雨の日に車で送って貰った中年紳士石狩に心を動かし、これに近づこうとした。彼女は井上商事なる小会社のタイピスト兼渉外係だが、美貌で嬌慢な娘。同社の青年社員滝本だけが煙たい存在だった。小唄の師匠をして病父を養い、政界の黒幕浜村の誘惑をこばみ続ける美樹の姉紀子は、父清造の盛んだった頃その下で働いた石狩とは初恋の間柄である。清造が破産と同時に、彼は紀子を捨てて片山証券へ走り、辣腕で専務にのし上ったが、吉野鉱業の破産を種にボロ儲けを企み、それに紀子の弟子になっている浜村を利用しようとしていた。一方、井上商事は片山証券と提携をもくろんでいる。紀子のおさらいの会にこれらの人は一堂に会した。美樹はこの会で石狩と紀子の間を誤解し、信用と名誉を守ろうとする片山に反いて、吉野鉱業の利を独占しようと大阪へ走る石狩に同行した。紀子は妹の身を案じてそのあとを追い、石狩の情婦料亭「平野」の女将加代も、美樹をひそかに愛している滝本も大阪へ向った。先まわりした片山に先手をうたれ面目を失った石狩は浜村にもその非道を一喝された。加代の出現で、自分の軽率をさとった美樹を滝本は暖かくいたわってやつた。

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