バイスのレビュー・感想・評価
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チェルニーを通してみる私物、米国
釣り好き少年が、母に捨てられないことだけをモチベーションに感情を排除した人生を歩みだしてその結果…というストーリーと解釈した。
母の役割だったのは、妻のリン。
(それを明確にするためにチェイニー自身の血縁者を登場させていない)
工事現場の事故者=イラクの負傷兵
チェイニーの対峙態度の変化が少年の変化。
*
チェイニーがどうというよりは、世界最強の国が私情で動かせてしまうという米国のシステムのあり方への批判であり、トランプ政権への批判でもあったと感じた。
しかし、こうやって直接的に政治批判を表現できるのは日本にはない良さだと感じた。
コメディ 風刺とは
コメディ 風刺は正にこうでなくちゃと…
観客を楽しませながら、きっちりと現実も伝えている。 全く今の日本ではないか…
ウォーマンラッシュアワーの彼は観たかな?
みな 役者たちがのモノマネ演技もいい感じ
レストランのメニューのシーンとか最後の釣り針と様々なルアーとか…政治理念(belief)?と聞かれて爆笑のラムズフェルド…そりゃそうだ fishingに理念なんて…どんな餌を撒くかだ…最後は観客にお前ら釣り上げられる魚なんだと突きつけられる
シニカルでブラックだった
勉強になる映画ー今の日本にも通じるところがある
大変観ごたえのある映画でした。
この映画を観る1か月前に、マイケル・ムーア監督「シッコ」を観ていたので、今のアメリカ社会のどうにもならない問題や空気感がわかっていたことも、この映画を観るうえで為になった気がする。
チェイニー役のクリスチャンベールはもはや原型が思い出せないくらいの役作りですごかった。
脚本、演出、すべて良かった。
難しい内容のはずなのに飽きなかった。
9条のことで揺れている日本にも通じるところがあり、今観て良かった映画。
「バイス」を観てから、「記者たち」も観て、さらに勉強になった。
当たり前だけれど、戦争はしないほうがいい。
子ブッシュがたいへんダメな政治家なのか理解できた
「ボヘミアン・ラプソディ 」と同様、脚色の多い伝記映画
この映画はチェイニー氏を通して、ブッシュ家と子ブッシュがどれだけダメな政治家一族なのかを知らしめる映画である。
主要登場人物はネオコンと呼ばれていた1団であったが、映画では全く触れず。
カッコよく見せたくないのでしょう。
そして、主人公ディック・チェイニー氏の口癖の「ファック!」は劇中1度もないばかりか、人間性が出るような苦悩場面が描かれず、
政治にはいろいろな暗躍等がある筈だが、単純な駆け引きのみで展開する。
アメリカの政治が行われた様に描き、 猿でもわかるように、 解りやすく単純明快に映画を創っているので
観ている人に感情移入をさせずに、事実だけを追う映画である事が残念。
チェイニー氏が政界入りしたのはインターン時に州知事の下についたのがきっかけだと思っていたが
映画ではラムズフェルドとの関りを強く描いていたが、????? まぁいいか
臓器提供が行われたきっかけの事故には驚いた!
チェイニー氏はてっきり人工弁使用していると思っていた。
日本人は対岸の火事として観るが、脳味噌がない対岸の人たちは
この映画を素直に観て、勉強するのだろう。
この映画を観たら「華氏119」を観たくなりました。
同じようにアメリカで流行っている映画作り方ではあるが、 マイケル・ムーア監督よりもアダム・マッケイ監督の方が優れているのがよく解る。
ビビットユーモアが効いているのはブラビの影響かな
アメリカの政治情勢とブラックユーモアがわかればもっと面白く感じたか...
アメリカの政治情勢とブラックユーモアがわかればもっと面白く感じたかもしれないが今ひとつ乗り切れなかった。時の指導者のちょっとした判断で戦争が引き起こされる。今のアメリカに通じる事であり空恐ろしい。
マネーショート は 裏の複雑さ
映画バイスは Cheney Rumsfeld Busch の三人の事を、現在進行形の情報とイメージを普通に知ってる人には駄作。知らない人にも 裏情報なしの 、Busch大統領を凡人以下に描いて イラク侵攻の 最高戦犯のBusch大統領を 免罪しただけの 、共和党への忖度映画。
マネーショート は 大傑作。
バイスは、わざわざ映画を作った意図も役目もムダの更にムダでした。
本人没後じゃなくても関係ない
チェイニーはまだ生きてる。
死んでない。
なのに、本作は作られた。
面白いなぁと思う。
日本でこういう人物がいたとして、この映画を本人生前に作れるかな。
それぞれ観た人はワイワイ言いたくなるかもしれないけど、ワイワイ言ってもらうための映画なので、術中にハマってるわけだよな、と。
意外にも笑える
ジョージ・W・ブッシュ政権での副大統領を務めたディック・チェイニーを描いた作品。
社会派に属する作品だと思うが、重厚かつ堅苦しい雰囲気かと思いきや、意外にも笑いの要素が多く、半分コメディかと思うほどだ。
アメリカンジョークと言うのか、閣僚たちの口からは、やたらと汚い言葉が発せられる。
ろ、
もっとガッチガチの作品かと思っていただけに、肩透かしを食らった感じ。
チェイニー役のクリスチャン・ベールはじめ、ブッシュ大統領役やパウエル国務長官役も、何気に似ていて違和感を感じない。
それにしても、ブッシュ元大統領によって、引き起こされたと思われていたイラク戦争が、実はこの男の手によるものだったとは。
とても興味深い内容で面白かった。
批判の対象はチェイニーではなく
決してチェイニーを批判するだけの映画ではなく、そのような体制がまかり通る制度、それを間接的に支える我々が批判されていると感じた。チェイニーはむしろ、これはこれで筋が通った好ましい人物であるようにみえた。その作りが良かった。観客にその先を考えろと強いる作品は、とても好き。
1回目エンドロールでツッコミの練習
全員は分からなくても、ニュースで見聞きする程度の人物(ブッシュ親子、ラムズフェルド、ライス、パウエルくらい)さえわかれば充分楽しめる。
ラストカットで「これ、お前らだろ」と観客の頭をかち割りにくるところは、『トゥルーマン・ショー』を思い出した。
悪ふざけとしか言いようのない1回目のエンドロールとか謎の語り手とかは大好きだが、多少のエクスキューズはあるものの、ここまで真っ向からやってしまって大丈夫なのかとは思った。
「奥さん大好き」「娘たちが何より大事」というところは、人間味があると思ってしまったが…。
私は謝らないぞ!
途中まで面白かった気がするんだけどクライマックスの大事なところで寝ちゃったな〜。私だったら青年期にこんな男とは瞬殺で別れてるけど、それを奮起させて副大統領まで持って行った奥様は勇者。ディック・チェイニー氏は今なおご存命なんですね。
とにかく似てる
主人公のチェイニーはもちろん、父ブッシュもジュニアもラムズフェルドもパウエルもライスもとにかく似てる
似すぎている
ブッシュ政権時代の副大統領ディックチェイニーの半生を当人確認を取らずに、公然の事実をもとに作った怪作
政治家としてポンポン出世していく様は小気味良く、同時に世の中おかしなシステムだよね!?という風刺が効いている
「一元的執政府理論」
の拡大解釈に走るシーンは権力欲に取りつかれる役のソレなわけだけど、合衆国憲法に保障される最大権力機構としての大統領って発想は一方でマーヴル的で実にアメリカっぽいなと
羅列に次ぐ羅列
筋としては「こいつらこんなひどい事してたのかよ、許せねぇ!」ってとこだし、それを味わいたくて観に行ったんだけど、そこまでのエモーションは無かった。
語り口が意外と淡々としてるというか、それぞれのエピソードがフラットというか。
もちろん911以降のエピソードに重きを置こうとしてるとは思うんだけど、それもそんなに印象に残らなかった。
終盤に語らせる本音っぽいセリフも、それまでのエピソードにそういう信念を持って行動しているというような描写があんまり無かったので唐突というかなんというか。
イメージ映像の連続も羅列にしか見えなかったし、なんかこうまとまってなくてもったいないなーって感じ。
☆☆☆★★★ 映画自体は物凄く面白い。 既に結果は出ているものの。...
☆☆☆★★★
映画自体は物凄く面白い。
既に結果は出ているものの。もしもこの作品がアカデミー作品賞を取ったとしても驚かない。
それ位に見所充分な作品でした。
だが…。
【面白い】と、【好き】は一致しない。
何故ならば。「国を守る為ならば、何をしたって構わないだろ!俺は間違って無いんだから、絶対に謝らねえからな〜!」…と、開き直る男の一代記なのだから。
言ってみればこの映画。
《安倍や麻生が、今まさにやってる事だらけ》じゃねえのか?…と。
観ていて思うのは、【右翼万歳文句あるか!】映画なだけに。単純に面白い…と、手放しで面白くは観ていられ無いのだ!
この監督の前作『マネーショート』を観た時にも感じたのですが。細かなショットを矢継ぎ早に重ねたMTVの様な演出や、コメディーとしての笑いの取り方等。演出力が有るのは感じても、何処かに奥歯にモノが挟まった感覚が在り。どうにも座りが悪い状態が続いていて…。
まあ、本人に言わせれば。「東洋人の猿がガタガタ言ってんじゃねえよ!」…ってところでしょうけども(-_-)
但し、そんな男の一代記を。恐れずに映画化するハリウッドの批判精神の懐の深さは、天晴れと言って良いですね。こうゆうのは、日本映画ではなかなかはっきりと批判出来ない空気感が、今現在充満していますからねえ。(過去には独立映画運動が在りましたが)
ところで、クリスチャン・ベールですが…。
一体全体どうなっちゃってるんでしよう。
恐ろしいし、ただただ凄い!としか言えないですなあ〜(-_-;)
エンドクレジットの最中にちょっとしたオチ有り。
2019年4月5日 TOHOシネマズ日本橋/スクリーン7
チェイニー副大統領を描いた社会派作品
ブッシュ政権下のチェイニー副大統領を描いた社会派作品。イラク戦争のきっかけとなった大量破壊兵器が終ぞ見つからなかったことは知っていたが、その裏にまさかこんな権力欲に塗れた(溺れた?)ストーリーがあったとは!
強欲と傲慢に溢れたのもアメリカなら、それをダイレクトに批判的に映画にするのもアメリカ。アメリカ社会は本当に懐が深く、良くも悪くも日本とは正反対だ。
日本でもこういう映画が出てこないものか。
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