グリーンブックのレビュー・感想・評価
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全国の中高で授業として上映して欲しい
グリーンブック 【字幕版】
鑑賞日 2019 3/20
アカデミー作品賞を受賞したのでとても期待して鑑賞。人種差別をテーマに扱う作品なのでとても暗めの作品だと思っていたが、とても明るい映画だったし、何よりハッピーエンドでそれが実話だということがよかった。アリータ バトルエンジェルでベクター役を演じたことで知っていたマハーシャラ・アリの演技が素晴らしかったし、主人公トニー役のビゴ・モーテンセンの演技も素晴らしかった。特にマハーシャラ・アリが大雨の中車から出て「I'm not enough black, I'm not enough white, Where am I ? (黒人でも白人でもない、私は一体何なんだ?)」と叫ぶシーンが印象的で、素晴らしかった。白人だけど無教養で学がなく、品もないトニーと、黒人だけどとても教養があり上品なドクター・シャーリーのコンビの旅の中でのやり取りはとても面白かった。特にケンタッキーのチキンを食べて骨を車の窓から投げ、そのあとトニーがジュースも放り投げ、ドクター・シャーリーが叱りつけるシーンがとても印象的で、気に入った。そんな旅の中で黒人へ差別的だったトニーがドクター・シャーリーへの人種差別を目の当たりにし、少しずつ学び、変わっていく姿や、人種差別を本気でなくしたいと願い、どれだけ傷つけられても、あえて人種差別がまだまだ根強く残る地域にわざわざピアノ演奏に行くドクター・シャーリーの姿に本当に心打たれた。また、最後トニー一家が黒人であるドクター・シャーリーを受け入れ、一緒にクリスマスを過ごすラストも素晴らしかった。
一周まわった価値観
バディフィルムとロードムービーの合わせ技
観る価値高し!!
もりもりの実話を演技でカバーした
とにかく素敵だなと。。
心がじんわりと温かくなる物語
二本立て二本目。本日超満員の原因。 がさつで貧しいが家族思いのトニ...
旅は道連れ、世は “ 品格 ”
人種差別を暴力で解決しようとするのでなく
《品格》で持って世直しをしようとしたふたりの物語。
肌は白いが “ イタリア系 ” というだけで
差別を受けてきたトニー。
“ ニガー ” と罵られながらも毅然とした振る舞いで
音楽という文化的な武器で世を渡るシャーリー。
人種と階級層が渦巻くニューヨークのナイトクラブで
用心棒を続けてきてヒトの底辺を見てきたトニーは
腕力と、でまかせ(はったり)でしか
世渡りの術を知りませんでした。
劇中でトニーが言います。
「俺は黒人よりも黒人だ!」と…
一方、当のシャーリーは
幼い頃からピアノの才能を見出され今に至るので
虐げられている同胞の苦労を
真の意味で理解していなかったかもしれません。
また彼らを救う術も持ち合わせておらず
無力感にさいなまれ、
少し卑屈になっていたと思います。
実はシャーリーよかトニーの方が
人種差別という問題を
より肌身に感じていたのかもしれません。
が、トニーに卑屈さは微塵も感じませんでした。
旅の道中で音楽や文化、そして食べ物という
《共通の言語》をふたりが獲得していき
同じ目線、同じベクトルが重なったときが
本作『グリーンブック』が提示している
差別と偏見に対する考え方の
ひとつの答えなのでしょう。
決して卑屈な態度でいるのではなく
品格と笑顔で持ってしてヒトと接し
(あと多少のハッタリも必要かな?)
人類共通の文化的な言語を用いて
ヒトとヒトとが理解し、共感し合える。
そんな世界の、そんな人間に、わたしはなりたい…
個人でも社会でも外交にでも言えることですよね!
スピルバーグ氏のNetflix作品への一連の発言で
部門新設などの大改革にブレーキをかけたり
米アカデミー賞にて司会者の “ 差別発言 ” だったりして
本作『グリーンブック』が作品賞に輝くとは
なんとも皮肉なものですね…
2019/03/14 劇場にて鑑賞
心に心地よい
これぞ男の友情
差別を受けている人はDr.シャリーを目指すべき
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