グリーンブックのレビュー・感想・評価
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良い話なんだが
印象項目の選択が少なすぎる
このサイト、映画の印象は最大3つまでしかつけられない。
泣ける、笑える、悲しい、楽しい、怖い、興奮、寝られる・・・12項目もあるというのに、つけられるのはたった3つだ。
何が言いたいのか?そう、この映画の印象を評価するには、この印象項目の全てが当てはまるのだ。
寝られるって?そう。寝られる。南部のコンサートツアーに出かける前段は、映画のプロローグはしばし休憩の時間だ。それはそれでいい。
笑える?そう。フライドチキンの食べ方は豪快にだ。
悲しい?そう。全編を貫くのは哀のメッセージだ。
・・もう3つだ。
楽しい、興奮・・・
知的?そう、この映画の最たる特徴はその内容の重層性にある。これを知的と言わずして、何を知的と言おうか。
・・・
萌え?そう。プールでのシーンだ・・。そうしておこう。
才能だけでは十分じゃないんだ。勇気が人の心を変える
映画「グリーンブック」(ピーター・ファレリー監督)から。
人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカ南部が舞台なので、
作品の中に「黒人差別」についての表現が出てくる。
タイトルの「グリーンブック」そのものが、
「南部を旅する黒人が泊まれる宿が書いてる」本のこと。
黒人が「不愉快と縁のないバカンス」が出来る本ということらしい。
黒人ジャスピアニストを演奏会のゲストに招いた主催者でさえ、
演奏前の食事を、白人とは別にしておきながら、
「個人的な差別じゃない、土地のしきたりなんだ」と言い切る。
そんな時代に、風穴を開けた主人公の行動は、
私たちでは想像もできない痛みを伴いながらも、
少しずつ理解され、今日に至っていることを実感できた。
当時の黒人が、人種差別著しいアメリカ南部で、コンサートを開くことは、
誰もが、どうして?と首を捻るようなことだったに違いない。
その理由を、物語後半に私たちは知ることになる。
「ドクターがなぜこの旅に出たのかと尋ねたな?」と、
同行している楽器演奏者が、イタリア系白人運転手に告げる。
黒人の彼は、こう言ったようだ。
「才能だけでは十分じゃないんだ。勇気が人の心を変える」
どんなにピアノ演奏が上手くても、人の心は変えられない。
差別されることを知っていても、それに対して行動する勇気、
それこそが、人の心を動かすことになる、ということなのだろう。
パイオニアと呼ばれる人は、みんな同じフレーズを心に秘めているな。
トニーとドクターの仲は永遠に不滅です!
黒人差別がテーマなので、深刻で悲しい内容なのかと思いきや、全然違って良かった!
なんて言ったって、トニーの男気がとっても素敵!
彼みたいな人がこの時代にいたら、きっと差別のない世界になったんじゃないかしら?
彼自身もイタリア人の地が混ざっているから、差別への偏見は多少なりとも共感できる部分があったのかも知れない。
でも、そんな差別に臆することなく、自分を信じて快活に行動する姿に感動しました。
そして、白人から差別を受けても紳士的な対応で冷静沈着だった、ドクターの大人の対応も素敵!
はむかって暴力を振るったら、そこで終わりと分かっているからこそ、自信の貫いてきた正義を貫き、あくまで冷静に対応する姿が素敵でした。
一見すると真反対な2人ですが、演奏旅行を続ける中で、徐々にお互いの気持ちを理解し、助け合う姿がとても素晴らしかった!
旅の途中の様々な事件が実際にあったのだとしたら、想像するだけで辛いけど…。
2人の機転を聞かせた対応で、その場をどうにか乗り越えていく姿が面白かったです。
また、トニーの妻への手紙が最高に素敵!
トニーの為に、ドクターが妻への手紙の書き方を伝授するシーンが、とても和やかで楽しかったです。
また、夫からの手紙を待ちわびる妻の姿がとても可愛らしくて、微笑ましかった
(●´ω`●)
なので、クリスマスの夜にトニーが家に帰ってきた時の2人の姿を見ていると、本当に幸せな気持ちになりました!
トニーとドクター。
全く違う星の元で生まれ育った2人だけど、この旅を通じて、生涯の友となったのは確か!
どんな困難も、この2人なら何だって乗り越えられる!
そんな、自信を感じられるくらい最高のコンビでした
╰(*´︶`*)╯♡
なので、2人の仲の良さを観ていると、この時代の差別的な態度や言動が目立ってしまって、白人たちの態度が腹立たしくて仕方ありませんでした!
この映画では、そこまで僕力や差別的なシーンは描かれてはいないものの、実際の黒人の人たちはきっと相当な苦労を強いられてきたのだろうと想像できます。
でも、この映画は、そんな差別する人達が霞んで見えるくらい、楽しくて楽しくて、最高でした。
また、友達っていいなと心の底から思えました。
私自身もトニーと友達になりたい!と思うくらい(笑)
途中、涙がほろっと出てくる部分もあったりしましたが、最後は心が豊かになって最高に幸せでした。
私も2人と一緒に演奏旅行を楽しんで、最後まで楽しく観れました。
年末最後に、素敵な映画をありがとうございました
(//∇//)
このウェルメイドさを皆侮り過ぎている
ガサツなトニーリップを演じた俳優の演技が秀逸!
1962年のアメリカを描いた作品。ストーリーは天才黒人ピアニスト、ドクターシャーリーの運転手を務めることになるガサツなトニーリップ。南部を演奏旅行する街々で黒人であるがゆえに受ける数々の差別的な待遇!
当初はボスと運転手の関係だったのが天才ピアニストだが、黒人というだけで屈辱的な差別を受けるシャーリーを守るため、粗野で短気で腕っぷしの強いトニーが迫害する白人と対峙する中でいつしかお互いを理解する関係が作られる。
ラストシーンでの光景に涙が自然に溢れてきた。
それにしてもトニーを演じた俳優の運転中ハンバーガーやフライドチキンを武骨に食べるシーンは魅力的。
1960年代のアメリカが舞台なので、タバコを吸うシーンの多さとタバコのポイ捨てが非喫煙者の僕には凄く抵抗あり。これも時代背景で仕方ないのでしょうが。
こんな感動作を待っていました!
※ 春日市ふれぶんシネマでの鑑賞
当時の人種差別
What's So Funny 'Bout Understanding
フライドチキン食べたい
人種差別問題作品でありながらライトに見せる傑作。
演奏シーンで100億点
人種を越えた友愛を描いた名作
良くも悪くもいい話
人種も生活水準も性格も違う二人が、心を通わせていくところまでは、心温まる素晴らしい話だと思った。キャストのお芝居も素晴らしく、とくにトニーの妻を演じたリンダ・カーデリーニの表情に心をつかまれた。
が、終盤。白人向けレストランでの演奏を断り、黒人の集まるバーで頼まれてシャーリーが演奏するシーン。黒人どうしでも、生活の違いでわだかまりが起こることもあったのに、ここはすんなり過ぎない?
そして、ラスト。トニーの家のクリスマス・パーティーで、シャーリーが歓迎を受けるシーン。バックにクリスマス・キャロルが流れ、判で押したようなアメリカの幸せなクリスマス像。それまで丁寧に描いてきた、アメリカの人種差別問題の根の深さに対し、「でもね、友情で乗り越えられるんだぜ!それが自由の国アメリカさ」と上からフタをされてしまったようで、なんだか釈然としなかった。
実話だと言われれば、そうなんだけど、、
「映画がすきな理由」
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