長いお別れのレビュー・感想・評価
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長いお別れ・・・素敵な言葉
子どもの中で末っ子の私のことだけ忘れたまま、母は逝ってしまいました。認知症とは残された者にとって残酷なものだとずっと思っていましたが、この映画を観て、表現できないだけで本当は私のことも認識していたのかなぁ...なんて思いました。
英語や他国語には、日本語のような微妙な表現が乏しいと言われますが、認知症を『長いお別れ』とは、なんと素敵な言葉だろう!と感動しました。
誰にでも成りうる認知症
優しさがある家族
75歳の義母と一緒に観ました。
お互い感想は言葉にしなかったけど、
義母は妻の立場で、私は娘の立場で、それぞれの見方や感じ方があったと思います。
私の両親だったら、あんな愛ある対応は無いだろうと、思いました。
きっと家族崩壊寸前だろう…
義両親に対してはどうだろう?
パンツ…洗えるかなぁ。
全体的に泣くほどでは無かったけど、何度もクスッと笑ってしまいました。
そのちょっとした可笑しさが、家族の良さをより一層引き立てているように思えます。
祖母の認知症の時にあった、あるある事件を思い出しました。
山崎努さんの演技は、ホント素晴らしかったです。口の演技が特に良かったです。
蒼井優ちゃんの恋の行方も気になりました。紅葉のエピソードがいつ出てくるか気になってましたが…
思ったより泣けなかった
厳格な父。元校長の話には出てくるが
映像として、少し見せて欲しかったかなと思います。
あとは、大人になってから妹がしっかりしてて、姉の方がオロオロで。
って本当にそんな感じかと。
あと、こちらは姉妹と母親の女子チームだから家族助け合いって感じだが
これが、息子とか嫁とか色々絡むと今回の様にはいかないなと。
冷静に介護の家族を考えていました。
わが祖母101歳
痴呆になってもはや15年以上。
現実は小説より…です。
中村倫也くん、いい登場やったけどー
消えてもたー(笑)
それもまた人生。
泣きたくてこの映画見ましたが
全く泣く映画ではなかったのが残念です。
山崎努の笑顔にはホッコリしました🙂
家族像の再構築
父(山崎努)が認知症になっての7年間を、主人公である娘(蒼井優)の視点で描いた作品。
結婚する前の、モテるけど男運の悪い(ってイメージの)蒼井優に当て書きしたんじゃないかという、はまり役でした。
すごくいい作品なんだけど、あまりに山崎努が好演しすぎ!(監督の演出も!)
個人的体験の話で申し訳ないが、今は亡き自分の親の認知症体験がフラッシュ・バックして、途中から動悸・脂汗・めまいがして困りました。
介護は素人には無理!
プロに頼れるところは頼る!
と、鉄則を思い出して、自己暗示をかけながら、どうにか最後まで見届けました。
認知症を問題としたものでなく、「家族ってなんだろう」「幸せって何?」という素朴な疑問に答えを探す映画だったと思います。
いろんな女の人のキャラが出てきたけど、一番可愛かったのが、最高齢な母親役の松原智恵子だったという。
役者の演技力のすごみを味わいました。
優しさが溢れる佳作
山﨑努は宮本信子主演の1985年の映画「タンポポ」で安岡力也と殴り合いの喧嘩を力一杯演じていたのが遠い昔になった。伊丹十三監督の妹の夫の大江健三郎がノーベル賞を受賞したのが1994年で、伊丹十三が亡くなったのが1997年。一方山﨑努は映画に出続けて、たくさんの役をこなしてきた。今回はとうとう痴呆の老人の役である。
痴呆症を扱った映画で当方が鑑賞したのは、ひとつはジュリアン・ムーア主演の「アリスのままで」である。現役の大学教授が若年性アルツハイマー病を突然発症した設定で、アルツハイマー病の遺伝子の問題もあり、家族それぞれが苦悩する話である。
もうひとつは升毅主演の「八重子のハミング」である。こちらは介護の現場を生々しく表現した作品で、妻の若年性アルツハイマー病とどのように向き合ったかを夫が講演会で話し、都度思い出のシーンが挿入される構成だった。升毅と高橋洋子の演技が凄くて多くの人が感動したと思う。
中野量太監督は前作の「湯を沸かすほどの熱い愛」でも家族愛を描いたが、本作でも同じように家族愛を描く。そして前作では死んでいく人間の覚悟を描いたが、本作では死んでいく人を見守る家族を描いた。要するに家族愛と死がこの監督の大きなテーマなのだ。
どのように生きるかは、どのように死ぬかとほぼ同じことである。生は死を内包するが、人は生きているうちに死を経験することはできない。死の認識はどこまでも介在的で、他人の死を見て自分の死を想定するしかないのである。
死は恐ろしい。大抵の未知のものは恐ろしいが、死は凄絶な痛みを伴うように思えて、先ずそれが恐ろしい。明日食べようと冷蔵庫に入れたスイーツを食べないまま死ぬのも口惜しい。予約した芝居やコンサートに行けないのも残念だ。大きなプロジェクトの途中だったのに完成を見ないで死ぬのは心残りである。死が恐ろしいのは恐怖だけでなく、生への執着があるからなのだ。死は生のすべてを奪う。死の恐怖と不安、そして生への執着は人間の根源的な不幸である。恐怖と不安は幸福な悟りの境地である涅槃の対極にあるのだ。
人間は恐れ慄きながら死ぬ場合もあるが、歳を取って死と自然に向き合いながら、それを迎え入れるように死ぬ場合がある。人がボケるのは死の恐怖と生への執着から解放されるためかもしれない。山﨑努が演じた本作品の主人公はとてもいい表情をしている。そこには恐怖も不安もない。生への執着もない。そういう状態になればもういつ死んでもいいのだ。
樹木希林さんが生前、しばらく絶食していてだんだん食べ物に対する欲求が消えていくと今なら死ねると思ったという話をしていた。食欲は生きるための基本的な欲求だから、それがなくなるということは死んでもいい準備ができたということなのかもしれない。ボケた老人は菩提薩埵よりも仏に近いのだ。
作品は中野監督らしくほのぼのとして泣ける話である。心に残るいいシーンがたくさんある映画で、ローレライのメロディで回るメリーゴーランドに乗るお父さんと、それを見上げて声をかけながら手を振るお母さんと娘たちのシーンはとても印象的だった。それに特急列車で長年連れ添っている愛妻に改めてプロポーズするシーンは、松原智恵子の名演もあって胸に染みた。家族の優しさが溢れる佳作である。
芸達者な俳優陣の名演技に涙❗
どんより
今話題の蒼井優を観に行ってきた(うそ!)。
観客はほぼ高齢者。
後期と思われる方々も多く、どんよりとした館内の雰囲気。
そんな中上映が始まり、山崎努のさすがの演技に笑いが漏れる。
しかし、私は思わず笑ってる場合かっ!と突っ込みたくなった。
明日は我が身だよね。
ストーリーも平坦で、心には響かない。
松原智恵子はキレイ!だが、それが故に深刻さが希薄だ。
娘2人も呆けていく父に力をもらうようだが、きれいごとに過ぎる。
長いお別れも家族の絆があれば悪いことばかりじゃない、
その路線に持っていこうとする強引さすら感じる。
個人的にはこうはなりたくないな、と念じ続けた2時間。
館内の雰囲気と相まって、どんよりした気分で観終えた。
どんなことがあっても自宅で暮らさせたいと思う気持ち
原作では突然の母親の入院にあたふたとする姉妹が描かれ、姉妹間の葛藤が悲しくも思いましたが、映画では寄り添っていた妻の思いが強く、その思いに2人の娘が気持ちを合わせていくような描かれ方でした 介護保険制度ができてから、家族の介護負担を軽減すべくサービスの利用が勧められますが、強い愛情で結ばれた家族にとって自宅での暮らしは絶対守らなくてはならないものなのでしょう こういう事態に直面しながらも両親の絆から、自らも厳しい生活にあっても「家族」を守ろうとする娘たちの姿を感じました 遊園地に傘を持って行ったシーン、当の家族にしかわからない忘れかけていたような記憶が、どの家族にもきっとあるのでしょう 私にもあったかな、と考えました (6月9日 イオンシネマりんくう泉南にて鑑賞)
実父母と実感
ほんとにほんとに素晴らしい。だけれども…。
家族とは?を問うた作品
タイトルから推察できるが、認知症を扱って家族や夫婦の在り方を問うた作品。
お父さんとお母さん、長女夫婦と息子、次女と離婚歴のある男性との関係など、男女と家族の模様が可愛らしく描かれていて、途中でクスクスすることが多々あった。
特に好きだったのは、
山崎努演じるお父さんが電車の中で、もう一度お母さんにプロポーズするシーン。
それと、網膜剥離手前になったお母さんが、うつむきながらお父さんの病室に会いに行くシーン。
どちらも2人が育んできた関係性が垣間見えて、とても幸せな気分になるシーンだった。
そして、7年間。
お父さんが認知症で記憶を失っていく中、寄り添い続けたお母さんや子供たち。
苦労はあっても家族を楽しみながら支え合って生きていく姿を見ると、家族っていいなと月並みながら思った。
そして、この映画は女性がとても強い。
蒼井優さん、竹内結子さんがカッコよくて、とてもきれいだった。
自分と向き合えているのか?
ちょっと、綺麗ごとかなぁ・・☆
良いけどもう少しメリハリが欲しい。
今度、両親に紹介したいのですが。
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