長いお別れのレビュー・感想・評価
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思ったより泣けなかった
厳格な父。元校長の話には出てくるが
映像として、少し見せて欲しかったかなと思います。
あとは、大人になってから妹がしっかりしてて、姉の方がオロオロで。
って本当にそんな感じかと。
あと、こちらは姉妹と母親の女子チームだから家族助け合いって感じだが
これが、息子とか嫁とか色々絡むと今回の様にはいかないなと。
冷静に介護の家族を考えていました。
わが祖母101歳
痴呆になってもはや15年以上。
現実は小説より…です。
中村倫也くん、いい登場やったけどー
消えてもたー(笑)
それもまた人生。
泣きたくてこの映画見ましたが
全く泣く映画ではなかったのが残念です。
山崎努の笑顔にはホッコリしました🙂
家族像の再構築
父(山崎努)が認知症になっての7年間を、主人公である娘(蒼井優)の視点で描いた作品。
結婚する前の、モテるけど男運の悪い(ってイメージの)蒼井優に当て書きしたんじゃないかという、はまり役でした。
すごくいい作品なんだけど、あまりに山崎努が好演しすぎ!(監督の演出も!)
個人的体験の話で申し訳ないが、今は亡き自分の親の認知症体験がフラッシュ・バックして、途中から動悸・脂汗・めまいがして困りました。
介護は素人には無理!
プロに頼れるところは頼る!
と、鉄則を思い出して、自己暗示をかけながら、どうにか最後まで見届けました。
認知症を問題としたものでなく、「家族ってなんだろう」「幸せって何?」という素朴な疑問に答えを探す映画だったと思います。
いろんな女の人のキャラが出てきたけど、一番可愛かったのが、最高齢な母親役の松原智恵子だったという。
役者の演技力のすごみを味わいました。
優しさが溢れる佳作
山﨑努は宮本信子主演の1985年の映画「タンポポ」で安岡力也と殴り合いの喧嘩を力一杯演じていたのが遠い昔になった。伊丹十三監督の妹の夫の大江健三郎がノーベル賞を受賞したのが1994年で、伊丹十三が亡くなったのが1997年。一方山﨑努は映画に出続けて、たくさんの役をこなしてきた。今回はとうとう痴呆の老人の役である。
痴呆症を扱った映画で当方が鑑賞したのは、ひとつはジュリアン・ムーア主演の「アリスのままで」である。現役の大学教授が若年性アルツハイマー病を突然発症した設定で、アルツハイマー病の遺伝子の問題もあり、家族それぞれが苦悩する話である。
もうひとつは升毅主演の「八重子のハミング」である。こちらは介護の現場を生々しく表現した作品で、妻の若年性アルツハイマー病とどのように向き合ったかを夫が講演会で話し、都度思い出のシーンが挿入される構成だった。升毅と高橋洋子の演技が凄くて多くの人が感動したと思う。
中野量太監督は前作の「湯を沸かすほどの熱い愛」でも家族愛を描いたが、本作でも同じように家族愛を描く。そして前作では死んでいく人間の覚悟を描いたが、本作では死んでいく人を見守る家族を描いた。要するに家族愛と死がこの監督の大きなテーマなのだ。
どのように生きるかは、どのように死ぬかとほぼ同じことである。生は死を内包するが、人は生きているうちに死を経験することはできない。死の認識はどこまでも介在的で、他人の死を見て自分の死を想定するしかないのである。
死は恐ろしい。大抵の未知のものは恐ろしいが、死は凄絶な痛みを伴うように思えて、先ずそれが恐ろしい。明日食べようと冷蔵庫に入れたスイーツを食べないまま死ぬのも口惜しい。予約した芝居やコンサートに行けないのも残念だ。大きなプロジェクトの途中だったのに完成を見ないで死ぬのは心残りである。死が恐ろしいのは恐怖だけでなく、生への執着があるからなのだ。死は生のすべてを奪う。死の恐怖と不安、そして生への執着は人間の根源的な不幸である。恐怖と不安は幸福な悟りの境地である涅槃の対極にあるのだ。
人間は恐れ慄きながら死ぬ場合もあるが、歳を取って死と自然に向き合いながら、それを迎え入れるように死ぬ場合がある。人がボケるのは死の恐怖と生への執着から解放されるためかもしれない。山﨑努が演じた本作品の主人公はとてもいい表情をしている。そこには恐怖も不安もない。生への執着もない。そういう状態になればもういつ死んでもいいのだ。
樹木希林さんが生前、しばらく絶食していてだんだん食べ物に対する欲求が消えていくと今なら死ねると思ったという話をしていた。食欲は生きるための基本的な欲求だから、それがなくなるということは死んでもいい準備ができたということなのかもしれない。ボケた老人は菩提薩埵よりも仏に近いのだ。
作品は中野監督らしくほのぼのとして泣ける話である。心に残るいいシーンがたくさんある映画で、ローレライのメロディで回るメリーゴーランドに乗るお父さんと、それを見上げて声をかけながら手を振るお母さんと娘たちのシーンはとても印象的だった。それに特急列車で長年連れ添っている愛妻に改めてプロポーズするシーンは、松原智恵子の名演もあって胸に染みた。家族の優しさが溢れる佳作である。
芸達者な俳優陣の名演技に涙❗
星🌟🌟🌟🌟🌟 最初は地味な展開でしたが主人公山﨑努の認知症が重くなりにつれスクリーンに釘付けになりラストはちょっと号泣ものでした❗登場人物が泣いてるシーンではないのに観ていて涙が出そうになる監督の手法は凄いと思う❗山﨑努始め芸達者な人達ばかりですが妻役の松原智恵子のちょっと天然ぼいお嬢様のような感じが良い意味で作品が重くさせず良い作品に仕上がっていると思います❗蒼井優さん準主役のような活躍でしたが結婚しても変わらずいろんな作品で楽しませて欲しいです❗また英語で認知症を長いお別れと言うこと初めて知りました❗良い作品でした❗
どんより
今話題の蒼井優を観に行ってきた(うそ!)。
観客はほぼ高齢者。
後期と思われる方々も多く、どんよりとした館内の雰囲気。
そんな中上映が始まり、山崎努のさすがの演技に笑いが漏れる。
しかし、私は思わず笑ってる場合かっ!と突っ込みたくなった。
明日は我が身だよね。
ストーリーも平坦で、心には響かない。
松原智恵子はキレイ!だが、それが故に深刻さが希薄だ。
娘2人も呆けていく父に力をもらうようだが、きれいごとに過ぎる。
長いお別れも家族の絆があれば悪いことばかりじゃない、
その路線に持っていこうとする強引さすら感じる。
個人的にはこうはなりたくないな、と念じ続けた2時間。
館内の雰囲気と相まって、どんよりした気分で観終えた。
どんなことがあっても自宅で暮らさせたいと思う気持ち
原作では突然の母親の入院にあたふたとする姉妹が描かれ、姉妹間の葛藤が悲しくも思いましたが、映画では寄り添っていた妻の思いが強く、その思いに2人の娘が気持ちを合わせていくような描かれ方でした 介護保険制度ができてから、家族の介護負担を軽減すべくサービスの利用が勧められますが、強い愛情で結ばれた家族にとって自宅での暮らしは絶対守らなくてはならないものなのでしょう こういう事態に直面しながらも両親の絆から、自らも厳しい生活にあっても「家族」を守ろうとする娘たちの姿を感じました 遊園地に傘を持って行ったシーン、当の家族にしかわからない忘れかけていたような記憶が、どの家族にもきっとあるのでしょう 私にもあったかな、と考えました (6月9日 イオンシネマりんくう泉南にて鑑賞)
実父母と実感
親とまたまた鑑賞。
親は身につまされながらも、感動していました。
人の心の中にある「家」、
何を思って生きてきたか、
家族が成り立つ上で大切なことって?、
実生活を見返しながら、
じんわーり見入りました。
とてもよかったです。
二時間以上の時間を割く価値がありました。
ほんとにほんとに素晴らしい。だけれども…。
涙にもいろいろある。
中野量太監督の作品を観て流す涙は心というか、たましいから流れてくる気がする。
今作も素晴らしかった。
泣いた。
話題の蒼井優がほんとに素晴らしかった。
激しすぎない、狂気をはらまない蒼井優が素晴らしかった。それでもほとばしる前のめりな彼女の心意気が可憐に映った。
素晴らしい作品なのは間違いない…
なのに、だけれど、やっぱり物足りない!!!
前作の衝撃を引きずりすぎているのだろう。
はらわたをえぐるようなあの感動はなかった。
人間社会の不条理を愛で越えてやる、って心意気が心底気に入っていたんだな、俺。
家族とは?を問うた作品
タイトルから推察できるが、認知症を扱って家族や夫婦の在り方を問うた作品。
お父さんとお母さん、長女夫婦と息子、次女と離婚歴のある男性との関係など、男女と家族の模様が可愛らしく描かれていて、途中でクスクスすることが多々あった。
特に好きだったのは、
山崎努演じるお父さんが電車の中で、もう一度お母さんにプロポーズするシーン。
それと、網膜剥離手前になったお母さんが、うつむきながらお父さんの病室に会いに行くシーン。
どちらも2人が育んできた関係性が垣間見えて、とても幸せな気分になるシーンだった。
そして、7年間。
お父さんが認知症で記憶を失っていく中、寄り添い続けたお母さんや子供たち。
苦労はあっても家族を楽しみながら支え合って生きていく姿を見ると、家族っていいなと月並みながら思った。
そして、この映画は女性がとても強い。
蒼井優さん、竹内結子さんがカッコよくて、とてもきれいだった。
自分と向き合えているのか?
自分向き合うという事が、近しい人たちの人生とつながっている、そんな風に感じた。
それぞれに複雑な内面を、受け止めたり、寄り添ったり、本音をさらけ出したり。
自分を理解していなければ出来ない気がするから。
近しい人が無意識の中で教えてくれるのは、自分と向き合う事、自分の人生を生きる事。
人生の責任を果たす、私にとっての方向性を考えるきっかけになった気がする。
一人で生きてきたなんて思わないでよ!
よく言われたセリフを思い出し、笑い泣きしながらエンドロールの曲に浸り、小ざっぱりと清々しい気分で映画館を出た。
ちょっと、綺麗ごとかなぁ・・☆
監督の前作が良かったので、すごく期待して行きました。
山崎務、やはり存在感がすごいです。
認知症の父親の役、良かった。
蒼井優は、上手い。
雰囲気のある役どころを上手くやっている感じでした。
物語は、正直 長く感じてしまう部分もあり何だか物足りなく
思いました。
こんな良い家族って稀ですし、他の方同様 泣かせの演出が
見え見えで自分的には 逆に泣けませんでした。
でも、「長いお別れ」という題名には合っているかのしれません。
良いけどもう少しメリハリが欲しい。
家族のあったかさは感じられたし
役者も皆さんいい演技でした。
ただ、やはり途中長いなあと感じる部分が
あったのでもう少し笑い要素とかのアクセントが
強いといいかなと思いました。
あと泣かせよう泣かせようというのが
見えすぎちゃって感動はするんですが
ちょっとしらける部分もありました。
ちょいちょい気になる所も言いましたが
総合的に見ればいい作品だったと思います。
今度、両親に紹介したいのですが。
監督の前作は好きだったなあ。
しかし今作、期待に及ばず。
個人の嗜好なのだが、竹内結子の演技が苦手なのもある。あくまで役ではあるが、彼女の卑屈さにイラついてしまう。崇がなぜスレたのか、結局彼女には気付かないのだろう。「英語で喋らないで!」という前に、あなた自身が、アメリカに住む人間としての簡単な英語くらいマスターしましょうよ。対照的に蒼井優が痛々しく見えて気の毒になった。
フクシマの描写はもう少しコミカルにしてくれないとつらいが、山崎努と松原千恵子は間もよくて流石だったなあ。
認知症のというより父娘の物語
認知症がメインテーマかなと思って観ましたが
発病した父と娘の日常を淡々と描く作品でした。
さすがの演技力で違和感なくみれましたが、、、
父と娘にしては歳が離れすぎではないかと思いました。
(最近は晩婚だからいいのかな)
前日に蒼井さんの結婚記者会見を見て幸せオーラを感じてしまったので、今回のキャラに違和感を感じました。
女優としてはこういうキャラでの出演が多いけれどお幸せそうで何よりです。おめでとうございます(^^)
話と演技・演出は最高だけどテレビ的
最高の役者陣による見事なパフォーマンスでもって相当泣かされるけれど、映像全般テレビ的で残念。演出もテレビドラマ的だったような…
映像に関しては特にこだわりを感じなかったので、映画にしなくてもよかった気がする、テレビ局が作っているんだし─。
ただ、内容は非常にいい。原作が良いからなのか、役者が良かったからなのか、あるいは音楽が良かったからなのか分からないけれど、話は良かった。締め方は少し不満だったけれど…
結果的に少し残念な映画といったところ。
視点を変えれば幸せなのかも
例えば不慮の事故で家族を失ってしまった場合、その亡くなった本人には感謝の気持ちを伝えられないわけで、残されたもの達の喪失感やヤリ場のない憤りとか想像を絶するし、きっとどこでケジメを付けたらいいのか判らないと思う。
その点、認知症になるということは家族にとって介護の負担も大きいけど、楽しかった出来事を思い出したり、思い出の場所に出掛けたりと、ゆっくり死に近づいていく分だけ別れを共有できる。見方を変えれば幸せなのかもしれません。まぁこれを云えば野暮ですが、これは映画の中のお話し…とても仲のいい、お父さんは家族に好かれている幸せな家族だからです。実際にはこんなケースは稀でしょう!英語では認知症のことをLong good-byeとゆう言い方もするのですね。題名の長いお別れはここからきています。
リアルでは幸せ一杯な蒼井優さん、映画の中では人生が上手くいかない次女役で、ホントに演技がお上手で自然そのもの。お父さんの山崎務さんも心底心配になるくらいの怪演、お母さんの松原智恵子さんは時々ギャグなの?って思ってしまうところもあるけど、家族を想う優しさがにじみ出ていた。
ちょくちょく雑な部分も感じられたけど、孫の崇君が不登校で不良になりそうだったけど、ちゃんと戻ってきてくれて良かった。そして北海道から宅急便が届きハッピーエンド的な終わり方も良かったです。
家族を大切にしよう!と思わせてくれる映画です。
全151件中、81~100件目を表示