ブルー・マインド

劇場公開日:

ブルー・マインド

解説

大人へと成長していく15歳の少女の身に起きた奇妙な出来事を描いたスイス製の新感覚ホラー。スイス映画賞では7部門にノミネートされ、作品賞、主演女優賞、脚本賞の主要3部門を受賞した。両親の仕事の都合で新しい街に引っ越してきたミアは、転校先の学校で目立つ存在のジアンナたちと仲良くなる。親に振り回されるいらだち、少女から大人の女性へと変わっていく言葉にできない不安を抱えるミアは、その鬱屈した気持ちを振り捨てるかのようにジアンナたちとの悪い遊びにハマっていく。そんな中で、ミアは成長と表現するにはあまりにも不気味で不自然な身体の異常な変化を感じはじめる。主人公ミア役を、本作でスイス映画賞主演女優賞を受賞した19歳のルナ・ベドラーが演じる。

2017年製作/101分/スイス
原題または英題:Blue My Mind
配給:クロックワークス
劇場公開日:2018年10月13日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7

(C)2017 tellfilm GmbH & Zurcher Hochschule der Kunste ZHdK

映画レビュー

3.5少女性

2024年11月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:その他
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
ノ

3.5綺麗なのか汚いのか

2022年2月28日
Androidアプリから投稿

多くの映画賞を受賞したことで知られる本作は、カミングエイジ・ホラーという聞き慣れないジャンル分けがされた。エイジは年代を表す言葉だが、主人公のミアは子どもから大人へ成長していく年頃の女の子だ。転勤族と思われる父に振り回される苛立ちや不安、性への興味、大人の階段を登る過程での期待や恐怖など、誰もが経験した難しい時期である。それを紛らわすかのように、ジョアンナというクラスでも目立つ(スクールカーストの上位というべきか)人物と親しくなった事で、更に悪い行いが加速していく形である。それと同時に、足の指がくっつくという謎の現象が体に発生し、体の変化が大きくなる毎にミアの行動もエスカレートしていく。

透き通るような映像に、自然光を利用した描写の数々はかなり好みだが、映像的に考えると、嘔吐やゴミ、違法薬物、未成年の飲酒や喫煙という画的には汚いものが多く登場する。それらがギャップを生み、不思議な感覚を味わうことが出来るのかも知れないが、駅の地べたで寝てみたり、食い散らかしてそのままにしていたり、遊び歩いてシャワーも浴びずに寝てたりと、観ているこちらが風呂に入りたくなる。また、女性監督という事もあってか、性描写が男性目線というか、キツめの描写になっているのだが、これは女性から見た性交渉の嫌な部分を描いているのだろうか。

その後ミアの異変はやがてとんでもない結末を迎えるのだが、最後まで支えてくれたのがなんと言おうジョアンナだ。最初こそ「仲間に入りたいならパシリからだ」や「イタイ女」と罵っていたものの、それが熱い友情に変わったところはグッと来るものがある。ここら辺の友人らのバッグボーンや、両親との関係性等の我々が観ていてどうしても気になるような所は描かれておらず、最後まではっきりしないままエンドロールを迎える。あえて一人称にすることで、よりミアが抱えたあらゆる感情に柔軟に共感できる要になる工夫がされているのだろう。ストーリーは大した内容でもないが、あまり語られない分、観客がそれぞれ考察して観るイメージのため、どこか引き込まれる不思議な作品となっていた。北欧の不思議な作品を楽しみたい方にはぜひ。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
Mina

3.5ファンタジーホラー

2021年6月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

スイス製の新感覚ホラーという説明に驚く。
これ、ホラーだったんだ。
私はホラー嫌いだから見ないけど、これは見れた。
言うならファンタジーホラーって感じかも。

親の干渉がいちいち煩くて、うざくてイライラするの分かる。理由は自分でも分からんけどなんかイライラするよね。
何か分からない不安感とか、人とは違う自分を気にするところとか、それを紛らわそうと自分を自ら大切にしない、傷つけてしまうこととか、やり場のない気持ちはすごく伝わったし共感できた。
そんな感じで、思春期の女の子の話だと思ってたら、途中から意外な展開に。。。
ストーリーが面白くて、惹きつけられた。

あの夫婦が謎すぎる。
普通の子に育てようとカウンセリングに通わせたりしてたのかな。出会いって、なんだったんだろう。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
みー