劇場公開日 2019年12月20日

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この世界の(さらにいくつもの)片隅にのレビュー・感想・評価

全198件中、101~120件目を表示

4.5絵がすごいのは言うまでもなく

2020年1月9日
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極音上映でわかる音の奥行き。
前作をこわいと感じたのはこれだったか。
監督自らが音響監督をされているところからも並々ならぬこだわりがあるんだろう。

前作で感じた違和感は全くない。すずさんの心情、行動はより自然なものになって、のんの声とともにより存在感が増した。
周作さんとの夫婦具合も同じく。

りんさんのエピソードが加わることで、周作さん萌えが増し増し。くぅ〜

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Peinyo

5.0相変わらず素晴らしい

2020年1月8日
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【完全ネタバレではないが、描写に関する記述あり】
まず、自分の人生でもトップクラスの映画。

何が素晴らしいって、描写が緻密かつ中立。

人々の暮らしをこれでもかと言うくらいリアルに描いている。
自分は、戦争世代の祖父祖母の昔話好きな人間であり、そこかしこにちりばめられたネタやこだわった描写がよくわかる。
戦争を知ってる世代が見たらもっと気づけるのでは?
瓶つき精米、くず落としの穴、落とし紙、陶器のアイロン、灯火管制と、それをやめる描写、建物の防空迷彩、着物の女性が「細袴穿いてるから」木に登れる・・・

兵器関係も緻密に再現している。
焼夷弾ひとつとっても、不発時含む作動、ストリーマーに火が点く現象、刻印まで完全に。
色付煙は、軍艦が自射弾を識別するため(識別できないと射撃修正できない)だし、大和の手旗も意味がある内容を打っているし、あの時限爆弾シーン前に投下される爆弾には時限信管の識別塗装、米軍機の機銃掃射時に曳光弾の混入率まで再現(笑)

これを聞いてオタクだ右寄りだと言う方がいるでしょうし、勝手にどうぞという感じですが、描き手側は中立です。
だって右寄りも左寄り作品も、自分に良いようにオーバーに表現したり、嘘を混ぜ混むが、この作品は真実のまま描いているだけだもの。

そこが凄いんですよ。徹底して真実のままに日常を切り取っている。受け取り方は我々に任されている。

私がこの映画を見て感じたのは「人生なるようになるし、どうにもならないこともある。戦争しなくても死ぬときは死ぬ。過ぎたことは覚めた夢と同じ。価値観や気持ち、秘密や過ちは人それぞれ。しかし芯を持って生きねばならない。」
ということ。

右寄りの方、日本が核武装すれば、強硬な政治をすれば、領海侵犯は即撃沈すれば、戦争はなくなりますか?

左寄りの方、自衛隊なくせば、米軍撤退すれば、オスプレイを締め出せば、戦争はなくなりますか?

この作品の人間関係や当時の風習にあれやこれや苦言を呈する方、それは価値観の押し付けになってませんか?

難しいですが、人生は「許しと思いやり、ただし芯を持つ」ことだと自分では思っているので、人間関係が多少拗れる描写も含め、しっくりくる映画でした。
だってああいうの現実にもありますもんね。

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sengoku2501

3.5悲しい時代

2020年1月8日
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ですね。すずの少し抜けているけど、ポジティブな性格が暗い時代背景を吹っ飛ばす感じでしたが、敗戦がに近づくにつれ、その明るさも減っていく。これからは明るく生きて行ってくれたらと願います。

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ごっとん

5.0すずさんの歌うような広島弁がいい

2020年1月8日
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鑑賞方法:映画館

美しいアニメーションとすずさんの歌うような広島弁に引き込まれてしまって、当時にタイムスリップしたのではと錯覚するような感覚だった。すずさんの描く絵がすごくいい。海を飛び跳ねるうさぎの絵は、頭の中にずーっと保存しておきたいね。

一番印象に残ったのは、すずのセリフではなく、玉音放送を聞いた後に小姑の桂子が言った「あー、終わった終わった」この一言が自分には一番響いた。戦争で家族を失い、家も失い、涙も枯れ果てたころに終戦の知らせを聞いて、憤りを通り越えて馬鹿馬鹿しくなったのだろう。桂子の心の中では、「あー、この馬鹿馬鹿しい戦争を始めたやつはどこのどいつなんだろうね。責任とって、腹でも掻っ捌いてんだろうね」と言っているんだと思う。

アメリカに戦争を仕掛けることの無謀さを大半の日本軍幹部が認識していた。にもかかわらず、売国奴と呼ばれることの恐怖に打ち勝つことができずに、ずるずると無謀な戦争に突き進んでいった。そういった時代の空気を桂子は、わかっていたんだろうね。

映画としては、168分の長さを全く感じない素晴らしい出来だった。何でもないエピソードが、最後には一つにつながっていく気持ちよさ。美しいアニメーション。市井で生きる人々の温かみ、力強さを感じた作品だった。

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bion

4.5押しつけがましくない戦争映画

2020年1月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

「さらにいくつもの」ほうで初見でした。
かなりのボリュームなので寝てしまうかもしれないかと不安でしたがそんなことはなく。

静かに過ぎていく日々の中で、突然の空襲などのギャップがすごくて引き込まれます。
静かに泣き続けました。

またお芝居がみなさん本当に素晴らしい。
オープニングでキャストさんの名前が出るので、見ている間に気になってしまうかと不安でしたが大丈夫でした。

今回の追加分はりんさんのシーンだそうですが、私もりんさんが大好きになりました。
りんさんに魅了されない人はいないのではないでしょうか?

映画を見た後、劇場でたくさんの人と映画を見ていることも、とても幸せなことなんだと思いました。
切ないシーンも多いですが、笑えるところもあり、戦中・戦後の時代の人々の生活を身近に感じることが出来る、素晴らしい映画です。

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すずきあすか

5.0家族とは幸せとは人間とは

2020年1月7日
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2020年一発目に鑑賞した映画!『この世界の片隅に』におよそ30分の新たな場面を追加し、より前作よりも登場人物や当時の背景を深く掘り下げた完全に新作と言っても過言ではない出来に、前作でも号泣したのに今回は劇中で2回ボロ泣きしてしまった!

日本の戦争映画やアニメと言えば関連付られるのが蛍の墓や、はだしのゲンの2つ。如何に当時は悲惨で惨いかとこれでもかと描写された作品に対してこの作品は、反戦映画とはひときわ違い舞台が戦時中に設定された以外は、対極的に家族や、戦時中の日常生活の大切さ、そして何より重要なのが絶望のどん底にある時への逆境の克服。言わば破壊と再生がテーマであった。

主人公「すず」のフィルターを通し見る世界では、時に過酷な状況に希望を無くすことがあったとしても、愛する者たちと共に笑うことが如何に世界をより良い場所に見せてくれること気付かされ、異常な環境で常にその中で凪の様に佇む彼女の普通さこそが改めて戦争への悲惨さや今の暮らしの尊さを感じ取らせてくれ

彼女の生きる。のどかな暮らしが、この世界の片隅に確かに存在していたという「現実」が確かに自分の中に根付き、その場所に住む人達、自分自身がこの世界の中心で、物語の主人公であり、何があってもそれを守り、生きていくことの大切さを失ってはいけないはずなのに、今自分たちが生きているこの現代では、それらを忘れがちなのに気が付いた時は悲しかった。だからこそ当時の何気ない暮らしの当たり前にある日常を描いているこの作品は人の感情に敏感に触れ心を震わせてくれたのだと、改めて当たり前にあるこの日常や尊さを人は人間は忘れがちであることを深く思い知らさた気がした。

過去と比べることで今現在自分たちが持っていることに感謝の念を持て生きるという面で、日本人いや人間本来の姿がこの主人公の「すず」なんじゃないかと思う。そして何より、過去こそが今現在の自分たちを形作ってきたのだから、、、

いまだにこの映画を見てから気持ちを克服、消化することが出来ないでいるが、すずさんのように自分も穏やかに日常を毎日に感謝し家族を隣人を思ひ笑顔を忘れないでいようと見習いたいと深く感じた作品であった。

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赤足

4.5前作と今作はどちらがが良いのか

2020年1月6日
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私にとって、この作品は、浜辺で見つけたサクラ貝のように、ずうっと取っておいて、時々取り出しては見たくなる、宝物のような映画です。
勿論、この感動は人に伝えたいです。
この世界(それは日本だけに限らない)のどこにでも居る普通の人々の平凡な幸せ、戦争はそれを奪ってしまうのだということ、しかしそんな状況でも生活は続いていくのだ、ということに愕然とします。
食料や物資が日毎に入手しにくくなっていく中でも、献立やらその他雑事に頭を悩ませ、些細な事に一喜一憂する、そんな当たり前のことに気づかされます。

今作を観た人が低めの評価をするとしたら、それは前作と比べて、ですよね。私はどちらも良い、と考えます。前作では、無名の誰かにも一人一人の人生があったのだ、と解らせてくれ、反戦のメッセージがストレートに伝わりました。
今作では、視点がいくつか増えた分、すずの心情もより深く掘り下げているので、焦点がぼやけてしまうことはないです。
話がそれますが、近頃よく巨大地震のシミュレーションとやらで死者1万人などと学者が言いますが、人命を数字だけで考える、あれには苛立ちを覚えます。仕方ないけど。

本作についてはこれ以上語らなくても、これはまさに「観れば解る」映画なのですが、あと少しだけ。
この映画は多くの人に観てもらいたいし、社会科の教材にすればいいと思います。
しかしもし、道徳の教材にするというなら、それには賛成しかねます。
政治家の中でも特に右寄りの人達は、古臭い家制度を重要視しています。女性活躍とは、家の中で女性が大いに働いて、家計を切り盛りし、病人や高齢者の世話をする事を指すのか、と思ってしまいます。
下々の者は互いに助け合って身の丈に合った生活をし、どんな苦難にも笑って耐えなさい、などという間違った思想教育に、この美しい映画が利用されませんように。(これは仮定の話で、もしそうなったら悲しい、という意味です)
そう考えると、今作でのすずは、ただおっとりして、気立てがいいだけではなく、感情を露わにする激しいところもあったりして、より好感が持てます。

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ゆり。

3.5さらに濃く、深く

2020年1月6日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

怖い

16年公開の本編の記憶が薄れていてどのシーンが追加になったか曖昧だけど、片隅に生きる人たちの人生がさらにいくつも差し込まれ、すずのストーリーがより重量感を増して描かれていたように思う。リンさん、岩井七世さんだったんですね!絶望と小さな希望。

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みな

4.0『この世界の片隅に』を観たのは2017年1月7日だったので、それか...

2020年1月6日
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鑑賞方法:映画館

『この世界の片隅に』を観たのは2017年1月7日だったので、それから3年が経過した。やはり観ていて辛くなり、怖さを感じる。しかし、戦時中であっても、「日常」があるということが伝わってくる。オルテガの「私は 、私と私の環境である。」という言葉を思い出す。私は、自分の生まれた時代、住所を生きるしかない。私はここで何を生き継ぎ、どこへ行くのだろうか。ところで、すずとリンは互いに「分身」のような存在かもしれないと思った。

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still_ontheroad

5.0命ある限り、何度転んでも立ち上がる

2020年1月6日
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前作を映画館で観た時の、深い感動が蘇るとともに、
前作では感じなかった何とも言えない”重さ”が伝わってきました。

それはきっと、より複雑な人間模様と、すずさんやりんさんをはじめとする登場人物たちの心情をより精緻に描写してくださったからかと思います。

そのような描写があったからこそ、いつの時代であっても変わらない人間の本質を感じたように思います。
笑ったり泣いたり、戦ったり破れたり、喧嘩したり仲直りしたり、時には止まって、そしてまた起き上がったり、そうしている内に人たちは繋がって、自分たちの居場所や大切な何かを探して見つけていくのかと思います。
前作と変わらない、温かさやほのぼのとした感じもあって良かった。

命ある限り、何度転んで躓いても立ち上がって歩み続けたい。
さぁ、私も明日から頑張って働かんと。

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ポンコツスープ

5.0戦争に対する憎しみで腸が煮えくり返りそう

2020年1月5日
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泣ける

悲しい

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アニメ映画が主戦場

3.5追加シーンにやや蛇足感あり

2020年1月5日
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克晴

5.0リンとテルちゃんの言葉

2020年1月5日
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うどん人

5.0「ここに居らして貰ってよかですか?」

2020年1月4日
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泣ける

悲しい

幸せ

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いぱねま

5.0応援チーム

2020年1月4日
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大ヒットした前作に新エピソードを加えた長尺版の新作。前作も含めて何度見ても新しい発見があり感動が増します。涙なしには観ることが出来ない不朽の名作であり、一人でも多くの方にすずさんの想いを感じて欲しい。

そして今回は応援チームメンバーの一員としてエンドロールにも参加し、数多くのメンバーから何とか自分の名前を発見することも出来ました。片淵監督の粋な計らいにも感謝したい思い出の一本です。
2020-2

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隣組

4.5「前作は1100日以上ロングラン」

2020年1月4日
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知的

今年3本目。

今作は250カットを超える新エピソードによって、上映時間は約40分長くなりました。
前作は1100日以上ロングランを続けています。
加えられたのは主に、遊郭で働くリンとの交流。

この加えられたシーンによって前作と同じ場面でも、複雑な意味合いを持って心に迫って来ます。
ディレクターズズカットとは違う、新作として楽しめる作品になっています。

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ヨッシー

4.5飛び飛びと感じるところもありましたが。

2020年1月3日
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ストーリーが所々飛んでるな、と思うところもありましたが、全体的に引き込まれるキャラクターやストーリーで素晴らしかったです。

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ミネ

4.5お話が変化

2020年1月3日
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白木リンのエピソードが膨らむことにより、前作のシーンの印象・解釈も変わる。前作でも隠し味を感じていたが、個人的にはより前面に押し出した今作の方が響いた。3時間弱の上映時間も全く長く感じない。

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ひぐらし

5.0ほろ苦さとリンさんの優しさ

2020年1月2日
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泣ける

幸せ

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ケンチ

5.0素晴らしい作品をありがとうございます。

2020年1月2日
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鑑賞方法:映画館

年のはじめに観るのはこれしか考えられなかった。
元日のテアトル新宿はほぼ満席で、一緒に観た人たちは、まだ出会っていないだけの友人みたいな感じがした。

映画はオープニングのコトリンゴの声を聴いた時から泣いてて、っていうか正直言うとテアトル新宿の前でビジュアルを見た時からもう泣きそうだった。
「波のうさぎ」のシーンではもう号泣してしまって、どうしちゃったんだ私の涙腺…。そしてハンカチ忘れてきちゃって大変なことに…。

こうの先生の原作は私が人生で一番大切な漫画なんだけど、正直前回の映画はそれほど積極的に乗れなかった。リンさんと周作さんの関係がないと、祝言の時に周作さんが拳を握りしめた理由が分からない。
監督が「この映画が原作を読むきっかけになれば」っておっしゃっていて納得したけど、それでも残念な気持ちは残った。

今回の映画で、そういう気持ちは完全に成仏した。
本当に何の心残りもなく、ただただ素晴らしい作品をありがとうございます。それだけです。

テルちゃんの登場も(悲しいけど)嬉しかったし、原作以上に説明的な場面もあったけど、原作を知らない人には必要な措置だったとも思う。
前回の映画を観た人も観てない人も、本当に本当にひとりでも多くの人に観てほしい。

この作品に触れると、小西康陽によって広まった
「戦争に反対する唯一の手段は、各自の生活を美しくして、それに執着することである」
という吉田健一の言葉をどうしても思い出す。

クソみたいなニュースが飛び交う世の中だけど、諦めず、地に足つけて、誠実に暮らしたい。
「大変だと思えていた頃が懐かしいわ」なんて言ってしまう未来が来ないように。

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hhelibe
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