泣くな赤鬼のレビュー・感想・評価
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映画としてはありきたりなんだけど、不器用な男たちに感動して泣いちゃうんだな、これが
どんなことでも努力したら無駄にはならないけど人につたわるかどうかは難しい、いつもそう思います。
ゴルゴと赤鬼の不器用さには、自分を投影して、何だか笑いながら泣いてしまう。
ああ、そうなんだよな、そんな感じです。
幾分、二人は出会いに恵まれているので、とても羨ましい、そんな気もする。
癌で早世するんだけど、赤鬼と邂逅する場面を観て、死は宿命だけど、良い人生だった、なんて、感動して、泣くことしきりでした。
でも、死にかけのやつにあんな遠いノックするなよな、不器用なんだから、笑ってしまった。
高校生役も素晴らしいし、みんな、演技が素直で良かった。
ノックの場面でスーツ着てきたやつも、思い立ったという感じで、泣けてきた。
とにかく、ずっと、泣いてた。
熱いばかりが能じゃなく
典型的知名度低い佳作
挫折と再生
話は単純で、特にひねりはない。
だが、私も単純なので、単純に泣けた。
幼子を残して死ななざるを得ない無念、悔しさ、想像するに余りある。
その状況だけで、泣くには十分だ。
心に残ったのは、「先生の夢のために僕たちを利用した」だ。
将にそうだと思う。
世に言う熱血教師のかなりの部分がこういうサイコだと感じている。
赤鬼はその典型だろう。
けがをした娘の部屋の前で言った言葉も、決して許せない。
ゴルゴもその犠牲者と言っていい。
警察を出た際の態度も教師にあるまじき非道だった。
だから、ゴルゴが赤鬼を結構好きだったというのは理解できない。
それでも、野球を通じてゴルゴも赤鬼を挫折し、
最期の最後にはやはり野球を通じて再生していく過程は心に沁みる。
赤鬼を再生するために現れたゴルゴ、そんなファンタジックな雰囲気さえ漂った。
柳楽の演技はさすがだし、堤、川栄も申し分なかった。
原作も読んでみたい。
赤鬼良きでした
あと一歩先を
可もなく不可もなく
私は大差で負けていても「まず一点」とノーアウト一塁で送りバンドしてくる野球が嫌い
愚痴のタイトルから始まりましたが、ウチの田舎代表はいつも甲子園でそんな采配野球をしますw
「打たせてやれよ!そんな場面で!!個々の意思で」
【あらすじ】
かつては高校野球に監督として情熱を掛けてきた「赤鬼」こと小渕。今では弱小高でなんとなく監督をやっている毎日。
末期ガンの元野球教え子「ゴルゴ」こと斎藤に再会し、もう一度人生を見つめ直すお話。
内容につきましては他の皆さんが記載してますので、私は俳優さん主体でレビューしたいと思います。
演技くたびれた感の堤真一の姿は見事。歳をとれば身体にガタも来るし、過去の事で同じ事を何度も愚痴りたくなる。神楽優也の余命いくばくの若者役はう〜ん、末期とは思えない、、これが高評価しなかった理由。幸薄そうな川栄李奈は素朴で合ってました。
「後悔先に立たず」「今を大事に」「希望」を大々的にこの映画では語り泣かせてくると思っておりましたが、いざ観ると派手さが無く「ホームラン狙わずヒットでコツコツ繋ぐ」様な「良」映画。
逆に言えば奇策の様な展開も無く、淡白。
そういやバックミュージックラストシーンしか流れて無いよね🤔
しかし、三塁のエラーベタは要らなかった。三遊間ギリギリの強襲ヒットでいいだろ?和田の事考えてもそこは、、、。
野球に詳しくない人にはそぐわないレビューとなってしまいました。
私的には超感動とは行きませんでしたし泣きませんでした。すまぬ。
☆☆☆★★ 原作を読みながら、ゴルゴの妻役に川栄李奈を想定して読ん...
☆☆☆★★
原作を読みながら、ゴルゴの妻役に川栄李奈を想定して読んでいたら。本当に本人が演じていた驚き( ˙-˙ )
原作は、中学及び高校の教師と。その教師が関わりを持った生徒との、或る種の交流を描いた6編の短編集。
「白髪のニール」(☆☆☆☆)
「ドロップスは神様の涙」(☆☆☆★★★)
「マティスのビンタ」(☆☆☆☆)
「にんじん」(☆☆☆☆)
「泣くな赤鬼」(☆☆☆★★★)
「気おつけ、礼。」(☆☆☆★★)
先生も人間だけに、人に対する好き嫌いはどうしてもある。
そんな、先生だって聖人君子ではない…と。独立した6編の話は、話により先生目線から。また別の話では、元生徒からの目線から語られる。
先生目線では、決してやってはいけない生徒に対する好き嫌い…。 定年が迫り・又は定年を迎えた今、どうしても消える事のないその【肅罪】の思いを。
逆に元生徒の目線では、どうしても消えないでいるモヤモヤした想いを確かめてみたいとゆう、いけない気持ちを…。
今回映像化されたのは。そんな6編の先生と生徒の話の中から、人生の最期が迫った先生の話は他にもあるが。唯一直接的に《死》を扱った「泣くな赤鬼」
元々が短い短編だけに。ストーリー及び赤鬼とゴルゴ2人の関係性は、原作では赤鬼自らの独白だったのだが。ゴルゴが退部に至るまでの過程をじっくりと描き、原作では登場しない赤鬼の家庭環境等も加えられていた。
それら、原作をリスペクトし映像化されてはいるが。観ていて少しだけ不満を感じたのが、ゴルゴのライバルだった和田の登場場面。
【努力は必ず報われる】を、野球を通して教えようとする赤鬼に対して。「努力したってどちらかは報われないじゃん!」…と、初めから勝負を投げてしまう性格のゴルゴ。
原作・映画共に、《努力しかない》存在として登場する和田。
(原作では登場しないのだが)映画では、その和田がゴルゴに対して一言だけ嘘を言う。
クライマックスの時に登場し、その事をゴルゴに詫びる和田。
とても良い場面ではあるのですが…。
原作自体が、先生と生徒。双方からの【罪の意識】に苦しめられていた想い…。
それらを連作短編によって描いていた。
直接のストーリーに対して関わっていない。第三者の立場にある和田が、謝罪の言葉を述べるその場面。それぞれの話に登場する先生及び生徒は。長年に渡ってその胸にしまい込み、吐露出来ずに人知れず苦しんでいた…だけに。
確かに、単独の作品として観たならば納得は行くのですが…。
原作を読んでいただけに、他の5編の各話に登場する主人公に共通する胸の痛み。それが少し薄まってしまっているのが勿体ない気がします。
本来ならば、この原作から何遍かチョイスしたオムニバス形式こそ相応しいのかな?とは思いましたが…。
因みに、個人的にもしも自分がこの原作からチョイスして撮るのならば…。
「にんじん」
「マティスのビンタ」
「白髪のニール」(この話だけは明るい話)の順でしょうか。
2019年6月16日 イオンシネマシアタス調布/スクリーン2
詰めが甘く消化不良
高校生時代のゴルゴに共感できず
一生懸命っていいね
「努力は報われる」
わたしたちは知っている
そんな精神論なんかじゃ
立ち行かないことなんて
この世の中には幾らだってあることを…
スポーツ競技を〈人生の縮図〉と
度々、比喩で用いられます。
高みを目指すために費やした時間の中で
努力・忍耐をどんなに重ねても
辛酸・苦汁をどんなに味わおうとも
強者と弱者を、勝者と敗者を
くっきり〈結果〉として分けてしまう
ときに残酷なまでに…
でも、わたしたちは知っている
結果だけがすべてではないことを…
「努力は嘘をつかない」
一生懸命向き合った時間は
何物にも代え難い経験であり
目標のために捧げた〈過程〉が
尊く、そして美しい…
でも、結果と過程は必ずしも結び付かないし
かと言って優劣をつけられるものでもない…
大事なのは「何かを成し遂げる」だけではなく
「どのように取り組むか?」が人間を作る上で
必要なことだと思う。
精神論だけでは語れない
その “ 黄金の精神 ” が
勝敗だけの結果の枠を超えて
わたしたちの胸を打つ感動を呼び
わたしたちを突き動かす衝動に変わる
…以上、わたしの思うありったけの
スポーツ論を絡めた人生観でした!
さて本作『泣くな赤鬼』では
死期を知り人生を省みたとき
一度は野球から逃げたものの
もう一度夢を見ることを願った
元高校球児、ゴルゴと
指導方針で悩む監督、赤鬼先生との
ふたりの間で繰り広げられる
【こころのフィールド・オブ・ドリームス】
白球を追いかけ続けている限り
ヒトの夢は終わらない
悔しい。死にたくない。それがいい。
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