泣くな赤鬼のレビュー・感想・評価
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意外にも高校時代の役者が良かった!
高校野球、爽やかでした。球児たちにリアリティがあって、なぜみんなこんなに頑張って野球に打ち込むのか、わかりました。
柳楽優弥演じる斎藤の高校時代役を堀家一希くんという役者さんが演じているのですが、それが本当に良かった!
一人一人に個性があって大人になっていく、それぞれの人生を等しく感じられました。
堤真一には、「どこか本気で話してない」役柄が多い気がするのですが、それが見事にハマってました。教師ですが一人の人間として失敗することもあって、それを大きく包んで慕ってくれる生徒との交流の物語だなと思いました。
熱血監督の情熱と過ち
赤鬼がただ怖いだけではなく、芯は優しさがある教師像を体現していた。
それでも、生徒の為と思い込んでの言動の数々が、思い違いから一人の少年の青春時代を捻じ曲がっていく展開は痛々しかった。
堤真一は言うに及ばず、柳楽優弥、川栄李奈の若手俳優の演技も素晴らしかった。
厳しい部活出身ならぜひ!
学生時代どうしてあんなに頑張れたのかと思うくらい部活をしていたよね。昭和の部活は体罰、パワハラなんて言葉はなかったなぁ〜と懐かしく。
この歳になって、あの頃の顧問の先生の気持ちもわかるようになって、学生時代を懐かしむ気持ちもあって、、しっかり入り込んで観れました。特に元野球部の方にはおススメです。私は軟弱卓球部でしたけど。
入り込んで観れば奥は深く主人公2人の演技力にかなり揺さぶられると思うのですが、、、表面上は淡々と説明的な表現が多いので途中寝ちゃってる人もいましたね。賛否が分かれる作品なのかな。
過去の若々しさと現在のしょぼくれ感を堤さんが素晴らしく演じ分けていて流石!と感動しました(^^)
同じ日に「ザ・ファブル」を観たので柳楽さんの役柄の違いに役者としての幅は認めるけれど、、上映時期を考えて欲しいと思いました。
ミニマムに濃縮した人生模様
赤鬼の家族とゴルゴの家族。説明は極力省きつつも其々の葛藤が描かれ、抱えた気持ちは演者に託される。展開は、のっぺり単調ともとれるが、過度の演出が無い分、要所要所で感情が揺さぶられた。
高校野球をベースにはしているが、生きざまや他者との交流を静かに力強く描いているヒューマンドラマであったのかな、なんて思ってみたりもします。
高校時代も含めて、演者に隙なし。
死を迎える時に「悔しい」と言えること
タイトルに「泣」とか「涙」とか入れられると逆に泣けない、、、と思ったら泣けた。
野球で言えば、ストレートの球。しかもスピードも早くない。誰でも投げられるくらい普通の球ですが、とってもいい。
特に、柳楽優弥はハマり役。ちょっとチャラくて、情けなくて、腹立たしい感じだけど、人間味があって良かった。
死を迎える時に、「いっぺんの悔いなし!」と死ねるのが理想だと思っていましたが、まだ生きていたいと思いながら「悔しい」と言えることも素晴らしいと思った。
浅いかな。
重松清の長編の展開はほぼ好き。が、短編の映画化のためかお話がやや唐突。先生の立ち直りの話だからこれで良いのかなー。結末は好きだけど。
川栄、ここにも出てた。売れてるなー。で、演技もうまい。川栄の演技に泣けた。
小品なれど佳品
高校野球部の監督が病院でばったり出会ったのは、甲子園まであと一歩だった十年前に、期待をかけていたのに途中で退部退学していった選手だった。ガンでもうすぐ死ぬ彼と監督の話。
教えていた先生、教えられていた生徒。機会を与えていた先生と、それを勝ち取ったり、戦わずに去ったりした生徒。当時はそんな構図に見えていたものが、年を経て振り返ると違う姿にも見えてくる。
実際に、先生は彼によって再生する。
堤さん、そして柳楽さんの演技がいい。特に柳楽さんは、ちょっとヤンキーな “いい奴” を見事に体現している。
彼が残す家族に言う “無理” が、ひとつひとつ胸に刺さり、「泣くな」とタイトルで言われても、とても無理だ。
派手な映画なら、「彼は、最後の半年間、先生のもとでコーチをし、弱小校に初勝利を味あわせて、亡くなった」といったドラマにしたりするのだろうが、原作は重松清さん、地に足がついた小品なストーリー。
だからこそ佳品になった感じ。
彼の妻を演じた川栄さんも絶妙な役柄。高校時代の彼を演じた堀家さんも見事でした。
観てよかった。
追伸
柳楽さん、野球は下手か〜
小さい頃から名優だから、機会が少なかったかな
高校野球の綺麗事ではない部分の台詞が絶妙
レイトショー鑑賞者3人ってのが残念でしたが、元野球親父的には良い作品でした。
元球児・野球親父に母ちゃん、高校野球好きの方は、チャンスがあれば是非!
話は、先が読めるストーリーですが・・・
高校野球だけでなく、何かに頑張る人に対しては、禁句的な台詞が多いので、◯野連は絶対推奨しない感じ(^◇^;)
『俺達は、監督が甲子園に行くた為の駒だろ!』
『努力は、必ず報われる!?報われたら全員レギュラーになれて、甲子園に行けるのか!?』
それもコレも踏まえて、人は成長して行くとは思いますが、その途中で末期ガンになる元教え子と赤鬼と呼ばれた監督の物語
高校野球のシーンは、しっかりと作ってて、元野球小僧の堤さんのノック姿は様になってて、野球部員も強豪校と弱小校の人選も抜群でした。
高校時代は、それなりに上手い子が演じてたゴルゴ・・・
大人になった柳楽さんは、明らかにやってないの分かりますが・・・
癌に冒された渾身の演技力でカバーするのは、14歳でカンヌで主演男優賞に選ばれながらも紆余曲折どん底を見た俳優さんです。
しかし元AKBの勝ち組・川栄さん〜確固たるポジションを掴みそうな勢いのど真ん中での離脱は、事務所もスポンサーも痛いね。
ただ・・・結婚出産を経て更に化ける気はする楽しみな女優さんである事は間違いない。
竹原ピストルさんの唄が沁みる〜☆4つ
泣けた!
堤真一と柳楽優弥の演技に圧倒されました!
川栄李奈さんの役も良かった
病気の話しは別として、こういう先生が生徒の運命を左右してしまう話しってあるよな〜
でも、それでも自分の人生は自分で責任持って行くしかない
ゴルゴは和田が和田はゴルゴが羨ましかった
そして先生は野球しか見てなかった
思ったほどでは
逝ってしまう(G)を夕日の沈む長いショットでシンボライズするなど、とにかくコテコテと言うかベタと言うか、演出が昭和で自分はあまり連帯感を持てず残念でした。涙覚悟でハンカチ持参でしたが、周囲の方々も特段泣いている気配なく淡々と観賞している様子。
昔テレビでルーキーズ観たときは結構泣けたのに自分の感性が鈍ったのでしょうね。
泣くな赤鬼、泣くな私…
泣くな赤鬼、泣くな私…って感じですかね。余命宣告のストーリーはありがちですが、やっぱり泣けますよね。昼間の鑑賞だったので、ご高齢の方が多かったですが、皆さん、泣いていたようでした。何を思って泣くかは、人それぞれだと思いますが…。よく、余命宣告を受けて、やり残したことをするってストーリーはありますが、それに近い感じかな…。
物語は、現在と、過去の回想シーンと交互に流れる形で進みます。しかも、順を追って流れるので、感情移入しやすいんだと思います。高校生のゴルゴが、「先生は、頑張れば夢は叶うって言うけど、頑張ったら、自分も和田もサードの選手になれるんですか?」みたいなセリフを言ったんですけど、私は、大きく頷いてました。諦めないことは大事かもしれないけど、絶対はないんだよね。ゴルゴは、人と争うことが嫌いな優しい子だったんだよねって思いました。10年前の赤鬼は、今 思えば、決して、褒められる先生でなかったですね。でも、ゴルゴは、いつまでも、先生を尊敬していた。卒業できなかったから余計になのかな。尊敬していたから、再会しても慕っていたし、そんな彼だから、先生も気にかけていた。先生も、甲子園が縁遠くなって、腐ってたけど、彼に出会って、人間に戻って行った感じでしたね。
キャストも良かったです。臭くなり過ぎず、いい感じでした。個人的には、川栄李奈 良かったと思います。
ゴルゴ役は同じ人が演じた方が良いのでは?
斉藤(ゴルゴ)役は二人ではなく、高校時代も柳楽優弥か、成人後も堀家一希か、同じ人が演じた方が感情移入して泣けたと思う。
野球シーンが多すぎ?もう少し人間ドラマを織り込んで欲しい。
俳優陣の演技力で成り立つ映画❗
星🌟🌟🌟🌟内容は良いと思うのですが…正直最初はゴルゴの高校時代のシーンが長くて現代のシーンとどちらが描きたいのか解らない中途半端な感じであんまり感情移入出来なかったのですが中盤から上手く噛み合って行き凄くハマって観ることが出来ました❗正直角川映画なので粗はたくさんあります❗でも主役の堤真一、柳楽優弥、脇を固める川栄李奈、キムラ緑子の上手な演技で粗を目立たなくさせたちょっと珍しい作品だと思います❗特に堤真一、柳楽優弥は上手い❗思わずラストウルッときてしまいました❗ヘタな役者が演じたら大コケしたと思います❗高校時代のゴルゴを演じた堀家一希も最初合わない感じだったのに最後の方は違和感なく観ることが出来ました❗彼も良かったです❗
悔しいか?それでいいんだ。
映画のつくりはいまいちだったけど、堤真一の演技が抜群だった。先生だって完璧じゃない。そんな一人の教師を見事に体現してくれた。
斉藤君。努力は報われるんですか?って聞いたよね?そりゃあ報われないことのほうが多いよ。だけどね、甲子園の出場校で、努力をしてない選手はひとりもいないんだよ。君が涙を流した最後の時と同じくらい悔しい気持ちで野球と向き合ってたら、また違う高校生活だったろうね。だけどそういう、今更遅いっていうのも人生だよなあ。
ただの感動では終わらない
患者の立場、患者の家族の立場、周辺の人間の考え方など深く考えさせられる。
ただのお涙頂戴ではなく人の終末に向けて老若男女、様々な立場で考えていかなければならない問題を取り上げてあると思った。久しぶりにいい作品を見た気がする。
ゴルゴといえば東郷だと思う。
浜田廣介作の児童文学「泣いた赤鬼」。人間と仲良くなりたいがために、自分の家の前にお菓子を置いたりするが誰も寄ってこない。そんなとき、青鬼が自分が人間たちを襲うから、君は助けに入ればいいと助言してくれて、その通り実行する赤鬼。おかげで人間たちと仲良くすることができました・・・。現代でもよく使われるプロット。好きな女の子に好かれたいがために不良に襲わせて、助けにはいる!というアレだ。
重松清の映画化作品とはなぜか好きになる。短編であれ、長編であれ、映像化に向いているのだと思います。そんな今作も難病モノとしてわかりきっちゃいるが、優しが伝わってくる映画として仕上がってます。負け犬という言葉は好きじゃないので使いたくありませんが、簡単に人物を表現するとわかりやすい。ゴルゴは赤鬼の厳しさによって努力することを諦め、挫折感に打ちひしがれる。高校野球にはよくあることだと思うけど、補欠であれ、ベンチにさえ入れなかった経験であれ、3年間やり遂げることが満足感を生むのだろうけど、中学時代から持ち続けたプライドと傲慢さが邪魔をしてしまったようだった。
一方、堤真一演ずる赤鬼こと小渕隆。こちらも城南工業の監督時代に甲子園まであと一歩というところで夢破れたという挫折感があり、転任先の西高校ではもはや甲子園を目指すことさえ諦めている様子。それがゴルゴとの再会で何かが着実に変化していくのだ。
「泣いた赤鬼」と関係あるのかな~などと考えながらの鑑賞となりましたが、ゴルゴ一人が悪者となって去っていくところは物語の青鬼に繋がると思う。いや、もしかすると、ずっと野球を続けていれば甲子園に行けたかもしれないのだが・・・ちょっとしたモチーフだったわけですね。和田くんの最後のプレーをはじめ、野球のシーンはまるで高校野球を観ているかのような演出でした。
やっぱり死ぬまでに何かをやり通したい。夢を少しでも叶えたい。人生の成功者よりも、むしろ挫折を覚えた人に観てほしい映画です。
圧巻!堤対柳楽
内容は分かっていても見たかった。
作家のファンも多いだろう、年齢層も高かった。
淡々と描く前半から10年。これ程までに、かかわり合う関係は稀だろう。羨ましく思う。
人生の目的は人とのかかわり合い、出逢いであると、教えてくれる。
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