マチネの終わりにのレビュー・感想・評価
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2019-94
ひとつの美しい主題歌が、 その場面場面で美しく儚く愛おしく切なく、表情を変え、 ああ素敵だ、と思いました。 ってかしこまった感じですが、上映中は、福山さんが結婚を止めにパリまで来たらどーーしよーー(#まぼろし)、 でもフィアンセ伊勢谷さんだよどーしよーー(#どうもしない)(#石田ゆり子さんにしか訪れない)とかいう、いつものお花畑発動。 宣材写真でキメた福山さん😍vs子供とじゃれあう伊勢谷さん😍の間で、揺れる必要もないのに揺れていたのですが。 繊細なギターの音で奏でられる「幸福の硬貨」という主題歌が、そのシーンごとに表情を変え、 パリ・ニューヨーク・マドリード・東京・長崎のどの街にも自然に寄り添い、登場人物たちを包み込み、 この曲を忘れられなくなりました。 今年の映画ベストソングTOP5入り。 届かない人、届かない気持ちがすごく伝わってくる。 福山さん演じるギタリストと、石田ゆり子さん演じるジャーナリストが、お互いどんな点に惹かれあって恋に落ちたかなんて、全然描かれない。 20代ではなく50代近くになれば、人生も半分過ぎているからこそ、残りの人生を愛する人と生きていきたいと強く願う。 きっと色んな経験を積んだ大人だからこそ、一目ぼれや、短い期間で恋に落ちるのかもしれないなぁなんて思いました。 パリのなんてことないカフェや、セントラルパークで、一人で「幸福の硬貨」を聴いて、浸りたい。 素敵な曲に出会いました。
福山雅治と石田ゆり子だから成立したとも言える。
タイトルの通り、福山雅治と石田ゆり子の美しさと哀愁がなければ成立しなかったと思う。福山雅治はステージに独りでも圧倒的な存在感があったし、石田ゆり子はパリの街と対等に歩ける女性の魅力を放ってた。 ラストシーンからエンディングにかけて奏でられる『幸福の硬貨』最後に再会した2人のその後を想像させる余韻のある終わり方。この映画を観終わった後に、隣にいる彼女にこう言いたいと思った。「あなたと、幸福の硬貨の続きを話したい」と。テロの舞台となったパリにいる彼女に送ったメールの最後の一言。突然の語りがちょっと気持ち悪いな、福山雅治じゃないと相当イタいなと思ったけど、そのメールがラストシーンから現実に帰った僕たちへの伏線だと思うと最高に渋くて美しい。 エンドロールが終わり、劇場の明かりが点き、隣の席を見て気づいた。そういえば独りで来ていたのだと。そもそも彼女なんていないのだと。 そんな僕でさえも妄想の彼方へと吹き飛ばすクラシックギターの音色と哀愁溢れるシーンの数々。ツッコミどころもあるけど、それをスルー出来るのが大人なのだと思う。
五感から心に染み入る恋愛映画
3度の邂逅だけで惹かれあった2人が、時を経て再びめぐり逢う。関係の再生はなるのか、それとも映画「ひまわり」のように永遠の別れなのか。 現実の息苦しさをはらみつつ、正も負も超えて仕方がないとまで思わせる二人の言葉のやり取り。男女というより人間性の深いつながりを示唆して、羨ましさを感じる。一つひとつの情景はまるで永遠の絵のようであり、音楽が余韻を残す。五感から心に染み入る恋愛映画だと思う。 時間を逆転させることは、誰にもできないけれど、「未来が過去を変えられる」と信じられる気持ちになれた。
期待以上におもしろかった!
昔観たイーストウッドさんのマディソン群の不倫映画の様な内容と推測してましたがそれよりも良かった! そんな気持ちで観賞したので衝撃的なストーリーに引き込まれました。 何と言っても福山雅治さんが適役! 流石のミュージシャンでギターの吹き替えも多分無く素晴らしい。 そしてレストランであのルックスと声で告白されたら誰でもOKしちゃいますよね(笑) 福山さん主演の作品では上位にランキングされる印象。 作品で流れる音楽もほぼクラシックギター1本で。その場面や役者さんの感情を上手く表現しており素晴らしい。 桜井ユキさんも良かった! あることを切っ掛けに凄く綺麗になったのは......( ´∀`)
私は見て良かった。
現実では映画のようにそこまでロマンチックになれる事は無いと思いますが、それを可能にしてくれるのが映画ではないでしょうか。そこが良いのです。自分が今まで経験したモノ・コト、今いる自分の状況、考え方や願望などによって評価が変わると思います。 最後の結末は見た人の判断に委ねられています。 少なくとも、多かれ少なかれ、映画と同じような事が皆さんに有ると思います。あの時ああだったら、あの時こんな事がなければ、自分の出来事と当てはめると本当に感傷的になってしまいます。色々な経験を積んだ大人なら、色々な想像ができるでしょう。 ネタバレかもしれませんが、個人的には最後、主人公は送り出した人の元の場所へと戻ったと思います。大人ならそう言う決断をするでしょう。だからロマンチックなんだと感じます。しかし、中盤はある人物に物凄くイライラしたのが、終盤の出来事でイメージがガラリと変わるのはびっくりさせられました。送り出す側はどんな気持ちだったんでしょうか。考えると当人が悪いですが、心が痛みます。
「幸福の硬貨」・・☆
制作が発表された時から 楽しみにしていました。 本も読了しての鑑賞。 原作が 長めの物語なので 2時間に収まるかなと思っていましたが、 井上由美子の脚本は上手くまとまっていたのではと思います。 設定が若干異なっていたことと前半は物語になかなか入り込めずに どうかなぁ・と思っていましたが、後半の展開になって良くなって いったように思われました。 本を読んでいる時は、二人の行き違いの物語感を強く感じてしまって、 しつこく感じたりしたが、映画のほうがスッキリと描かれている。 それよりも、何より桜井ゆきが素晴らしくて、 彼女のおかげで話に、奥行きがすごく出ている感じ。 報われない恋愛の経験がある人なら、すごく共感出来るのでは・ 福山雅治も、ナイーブなギタリストを好演しています。 ギターの演奏シーンは迫力もあり、とても良かった。 ただ、福山と石田ゆり子の会話のシーン。 原作通りですが、好みは分かれそうです。 先を暗示するラストシーン。 個人的には、こんな形でしか終われなかったんだろうと。 ロケが美しくて、秋のパリ・NYと楽しめるし、全編を流れる菅野祐悟作曲の テーマ曲「幸福の硬貨」が素敵で、見終わってからも記憶の中で鳴り続ける。 久しぶりにサントラを買おうかと思っています。
ストーリー、風景、音楽性、人間性はいいのになんでもっと合う配役にし...
ストーリー、風景、音楽性、人間性はいいのになんでもっと合う配役にしなかったんだろう? おじさんオバサンにピュアを演じさせることに無理を感じました
これが大人の恋愛か?
相手のことを思いやるというよりは、どこまでいっても自分勝手な展開ばかり。 未来が過去をかえる て、そゆことじゃないでしょ。 クラシックギターの音色のみの背景としてならいいかも。 ラストシーン、洋子さんが駆け出したところで終わればよかったのに、翌朝までひっぱるかね? なんの感情も動かない。
大人のラブストーリー、石田ゆり子は圧巻
予告通り、大人のラブストーリー。3回会っただけで、、、と聞いて、福山さん、ストーカー役なのかと思ったら、そんなことは無かった。 単純に、なりふり構わず、という恋愛ではなく、2人以外の色々な事に気にかけながら発展していくところが大人っぽい。キスからの、、、も、大人!20代ならあれはなかろう?(笑)大人なのだよ。 ただ、全体的なストーリーは、個人的にはあまり好きではなかった。ネタバレになるので言いませんが、クソ人間が何人かいる。よくそんなな事が出来るなとか、そんなことしたらあの人はどんなに傷つくのか、とか、気になってしまった。 羨むようなハッピーエンドでもなく、切なくなるようなバッドエンドでもなく、なんかモヤモヤしました。 石田ゆり子は圧巻。強い大人の女性でもあり、弱さもあり、可愛らしさと美しさ、とにかく素敵でした。 福山雅治は、好きなアーティストで好きな俳優ですが、この役はプロのギタリストで、博識、冷静、クール、セリフがカッコイイ。ある意味完璧なハンサムで、逆に人間的に魅力を感じない。 映像も、パリ、ニューヨーク、マドリードと、ベタな都市ですが、美しくうっとりします。 なんか最近の映画と違う雰囲気があると思ったら、フィルム撮影だそうですね。テレビドラマとは違う。 あとは音楽もよかった。 主題歌?である「幸福の硬貨」。この曲の善し悪しで映画の善し悪しが決まるほど重要。てっきり既存の名曲なのだと思ったら、菅野祐悟のオリジナル曲だとは。1番びっくりした。 過去で未来は変わるけど、未来で過去も変わる。 はいい言葉、この今を知るだけでも見る価値がある。
本能的に恋に落ちることの希少性
「もし洋子さんが地球のどこかで死んだって聞いたら、僕も死ぬよ」 予告にも出てくるこの言葉を聞いて、 あなたの好きな人や恋人、あるいは配偶者を思い浮かべて欲しい。 その人はあなたにとっての全てと言えるのか? いや、多くの人はきっとそこまでの領域には達していないのだろう。 適齢期に焦り、落とし所を見つけ、惰性から目を背けてなんとなく共にいるだけなのではないか? 今、自分が持っているすべてのものの中から、「まだマシ」なものを選別し、なんとなく手に取っただけなのではないか? 十分な言葉を使って他人に説明したとしても、なかなか理解してもらえない自分の思考。 それをほんの少しの言葉とニュアンスからすべて汲み取り、手に取るように理解してくれる聡史のような人。 そして 同じ瞬間に自分とまったく同じ思いを抱く、洋子のような人が目の前に現れたら。 「本能的なレベル」で頭の先からつま先まで互いを理解し合えるような、 そんな2人の出会いは奇跡の出会いとしか言いようがない。 この世界にはこれだけの数の人間が生きている。 きっと誰にとってもそんな「運命の人」は、世界のどこかに必ず存在するのだろう。 しかし「多すぎる」「広すぎる」が故に人生の中で、自分の生まれ持ったパズルのピースに合致する人に出会える運の良い人間は、ごく一握りなのだろう。 だからみんな運命の人との出会いなど待ちきれずに、 少しの惰性を抱えながら生きていく。 そんな惰性に塗れた世の中だから、 この物語の2人を理解できない(理解したくない)という人もいるのかもしれない。 しかし「マチネの終わりに」はそんな人(運命の出会いを待ちきれなかった人)にほどお勧めしたい作品だと感じた。 彼ら2人が瞬く間に恋に落ちる瞬間を観て、 あなたとあなたの隣にいる人の出逢った頃を、いま一度思い返してほしい。 そして「幸福の硬貨」のクラシックギターの音色とともに心絆されて欲しい。 ーーー余談ーーー 数々の恋愛映画を観てきて私は学んだ。 いついかなるすれ違いが起きても良いように、 大切な人の電話番号は双方ともにすでに暗記している。 公衆電話からでもどこからでも連絡できるように。 そんなことしなくても、映画のような大それたすれ違いなど現実にはそうそう起きないのだが。 念のため。 でもその念のためがなにかと大事。
モヤッとするけれど、嫌いじゃない、これ
正直、正直言うと、途中のあの手の展開は苦手 観ていて、本当にイヤな気持ちになってしまうから それでも観なきゃよかった、まではいかなかった 変えられないはずの過去を、未来が変える 劇中で何度となく出てくるこの考え方 ハッとさせられたし、確かにそうかもしれないと思った 過去は、当然、変えられない そのことも変えられない けれど、未来が、未来に起きた出来事が、過去を良くも悪くも変えてしまう そんなことも起こりうると思えた ふたりの選択が間違えだと思うことはとても悲しい その選択の結果が、存在意義を失ってしまうから でも、その選択の果てに、さらなる選択があって、もしかするとその選択である未来が、ふたりの過去を変えてくれる気がする それでもやはり、あの展開は苦手だ
駆け出す
近道じゃなくても、たとえ、遠回りであっても、もう一度…会いたいと思う人はいる。 映画の冒頭で、走り出さないことを指摘されていた洋子が、エンディングに向けて、コンサートに駆け出すところは、メロドラマっぽい対比で、ちょっと臭い演出だったけど、許します。
ネタ元はアンジャッシュのコントか⁈
ラストが絶妙です。 最近観た邦画でこれだけ気持ちよくぶった切った作品って観てないなぁ… ひと言で言えば女(ストーカー)は怖い!って事。 マシャが悪いんだろうけどねw 若い頃と違って焦らない故に起こってしまうすれ違い。 見ていて焦ったい!のは監督の思う壺なんでしょうね。 2人とももういい大人。 激し過ぎず丁度いい塩梅の恋愛映画になっていると思います。
2019年最高の大人恋愛映画
芥川賞作家・平野啓一郎さんの原作は未読で 内容全く知らずに観ました。 印象として音楽家とジャーナリストの恋愛映画で 少し難しそうだなと思っていました。 でも福山雅治×石田ゆり子の豪華共演は見逃せないと思って映画館に行きました。好きなお二人の 共演。 観に行って良かったです。かなり良かった! 音楽家やジャーナリストの苦悩や生き方をしっかり描いているしふたりの距離が縮まりそうで 縮まらない大人の恋愛が綺麗に表現されている。 東京・パリ・ニューヨークな街並みが すごく綺麗でリラックスして癒しの時間を楽しめました。福山雅治さん演じる薪野聡史と石田ゆり子さん演じる小峰洋子。なぜふたりは惹かれあったのか。出会い、悩み、愛した6年。 会ったのはたった三度。 ふたりは惹かれ会っていたのだから結ばれるはず。 結ばれるはずだった二人を狂わせるある出来事…。 ある身勝手な人物のせいでふたりの人生は違う方向に。 しかしまた二人は出会い…。 クラシックギターの演奏が綺麗で恋愛映画だけど 音楽映画とも言える作品。 福山雅治さんが演奏する姿は男の自分からみても 美しかった。 大人の恋愛映画。素敵だな〜。 たった三度会ったあなたが誰よりも深く愛した人 だった--。 愛することに回数は関係ないのかもしれない。 ふたりの最後の表情が心に焼き付いて離れない…。 胸が苦しくなる…。ふたりが辿り着いた愛の結末を ぜひみてほしい。
長い年月に渡る愛!
愛する二人がなかなか結ばれない定番で昼メロってあったけどそれを思い出しながら見てしまった。話が核心に向かおうとすると必ず電話が鳴って二人の盛り上がりを邪魔をする。こんなシーンが3箇所あったような気が。一度目はいいけど二度目からはちょっと、、。ロケは豪華にパリNY。 マネージャー役の桜井ユキがなかなかの好演。勿論石田ゆり子は持ち前の落ち着いた演技が素敵でした。 長い年月に渡る二人の愛、しっかり泣けました。
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