マチネの終わりにのレビュー・感想・評価
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リアル。
わたしが原作の本を読んだ時に印象的だったシーンは、登場人物が相手に惹かれる愛の場面でした。
蒔野が洋子の所作1つ1つを目で追いながら愛してゆくシーン、洋子からリチャードへの姉のような愛情や、三谷の蒔野への熱っぽいひたむきさ、親が子を想う温かさ。
しかし、映画を観たあとから何度も思い出されるのは悲しみや後悔を抱えながらも、どんなに堪えても相手への気持ちが体の中から溢れ出てしまう…行き場のない愛を見せつけられるような切ないシーンばかりでした。
嘘をつき、強がり、さまよい、震え、叫び、怒りながら微笑み、崩れ落ちるように泣く。それが、とてもリアルだと感じました。
美しい風景や演出も欠かせないものでしたが、福山さんが骨の形がわかるほどに顔を歪ませ、石田ゆり子さんが目尻に深くしわを刻み顔をくしゃくしゃにして涙する場面が、わたしにとっては紛れもなく蒔野と洋子そのものであり人の生き様を細密に表現した、この映画の本質であると思いました。
大人
余韻が長い
胸糞
石田ゆり子さんはとても美しかった!
それだけ!!
福山のマネージャー、あいつがいなかったらこんなことにならなかったじゃん!てゆうオチ
自分で蒔いた種なのに、散々やることやってから、好きにしていいよ、ってさぁ、、、
はー?
どの口が言っとんじゃボケぇw
まじでイライラしました
二度と観ることはないです!
始まりの段階から結末は読めるし、流れはダラダラしてるし、永遠と眠気...
アンジャッシュの様なすれ違い(笑)
えーっ!?評価いいですね。びっくり。
まず、評判になる程風景が美しく撮られていなくてかなり残念。
わたし的にドキドキできなかったのは、全く魅力のないマキノ。福山ビジュアルのおかげで救われたと言っていいほどパッとしない人物。もてそうにない。だからすぐ身近なマネージャーと結婚したんだな。
ヨーコは素敵なのでマキノがひとめぼれするのは理解できるけどヨーコの方は、あの程度でマキノのことを好きになるかなぁ?不思議。
恋愛はすれ違いの美学だと思っているのですが、その肝心のすれ違いはアンジャッシュのコントの様で苦笑。
たった1回のラブシーンであるキスシーンが酷い。中年なのでお口ネバネバ(笑)?きったない。何故取り直さなかったのか。
ステージ上とかキッチンとかでの苦悩の表現もなんかピンと来ない。
最後、子どもには罪がないのでマキノにはぜひ家庭に戻ることをおすすめします。
「かなりの秀作」
涙ぼろぼろ
余韻が残る映画でした
大人になると好きだという自分の気持ちだけで突っ走らなくなる。自分のことより相手のことを考えすぎてしまう。愛すること、愛されることが怖くて臆病になってしまった自分を知るきっかけになった気がします。
心に残るセリフ、音楽などがあり、何度も映画館に行ってしまいました。
私は、早苗には嫌悪感しかない。でも彼女は自分の望む幸せを掴んだ。そのことが、とても悔しかったけど、それも彼女が自分が幸せになるための選択をしただけなんだと思ったら、嫌いにはなれない自分がいました。
蒔野が告白後も穏やかに暮らせているのは、妻を愛している事実があるからなのでしょうね。
とても辛い別れを受け入れた洋子のような女性に幸せになって欲しいです。切ないストーリーでした。
こんな恋もあるのかな
40代でそれなりに恋愛経験もあろう二人の男女が、三度会っただけでこんなにも惹かれ合うというところが私にはとても素敵だと思いました。結婚直前の恋人がいるにもかかわらず気持ちが他の男性に移ってしまうのは周囲からの非難を買うとは思いますが、たった一度きりの人生、自分の感情の赴くままに動いてもいいんじゃないかと感じてしまいました。(人を傷つけてしまう時もありますが…)
映画を見た後で原作を読んでいるのですが、映画では描ききれていなかった蒔野と洋子の知的な会話が素晴らしいです。教養のある人の言葉選びは美しいですね。
私は社会にもまだ出ていないぺーぺーの学生ですが、将来は石田ゆり子さんのような女性になりたいです。
スカッとしない韓国ドラマのような感じ。
普段は見ないラブストーリーだけど…
主役から脇役までキャスティングが本当に完璧
主役の2人がパリやニューヨークの景色に溶け込む、落ち着いた大人の雰囲気を纏っていてただただ美しい、というのはきっとご覧になった方は皆さん感じられると思います。
聡史さんと洋子さん、本当に酸いも甘いも噛み分けた大人で、仕事はプロフェッショナルで得意なことを使命を持って臨んでるのに、大きな壁にぶち当たる。
そんなときに、自分の根幹を成すような価値観がぴたりと合うような存在に出会ってしまったとしたら…もう惹かれるのは当然だなとごく自然に思えました。
仕事や家庭や周りに付随するすべてのものに目を向けられてしまうからこそ、もっともっとすれ違うし、本心のまま動けないもどかしさを激しく表すことはなく、ただその佇まいで伝わるのが大人だなと。
プラスで脇役が凄い。特に板谷由夏さんと桜井ユキさんはピッタリすぎる。
板谷さんは大人同士の友人として、近すぎずドライすぎず事の顛末を一歩引いて見てる存在。ちなみにほんとは石田ゆり子さんとはめちゃくちゃ仲良しなんですよね…そのギャップ含め面白いキャスティング。
桜井さんは最近破竹の勢いだし、私は個人的に少し前から注目している方なのですが、この方は本当に人間の負の面を見せるのが上手い方だと思う。
泣き方とか、表情の歪ませ方とか、言葉を選ぼうとして結局言い淀んで詰まるところとか、人がおそらく他人に見せたくないけど出さざるを得なかった面を凄くリアルに出せる方。いつも大変そうな役が多いイメージだけど、毎回絶対脇役でも目を引かれてしまう。これから大女優に化けてほしいです。
あとラストの方で、桜井さん演じる早苗さんがニューヨークに聡史さん送り出すところ。あそこでもう絶対この人一生の別れだと覚悟してるな、ニューヨークでホールを探しに行って、洋子さんに本当のことを告白した事も含め、ここで送り出す事、それが彼女の"罪"に対する贖罪だし、ケジメをつけるんだなって一瞬でわかったあのシーンは個人的に印象に残りました。
この作品のタイトルは、文字通り2人の最後の再会が"マチネの終わりに"でもあるし、人生という大きな舞台の折り返し地点を過ぎようとしている人間たちのある季節や年数の話としても読み取れます。
だからこそ、ラストシーンからエンドロールへの流れ方と余韻の残し方、鳥肌が立ちました。
最後の最後に2人が隣に並ぶことはなく、でもこの後噴水の周りをぐるりと歩み寄った先の邂逅の瞬間を想いながら、美しい音楽と共にエンドロールを味わうことができる…映画化したからこその醍醐味です。
近年のフジテレビ制作の映画みんな凄いですね。エンタメ路線だけど良作。昼顔、翔んで埼玉は本当に良くて、それに続いての今作なのでちょっとびっくりしてます。
【追記】
https://bookshorts.jp/hiranokeiichiro
原作の平野啓一郎さんのインタビュー。本作に関しても、小説全般に関しても、言及されてることが凄く面白い。
未来から過去を振り返る価値観、"分人"という視点、"名脇役"としての生き方…本作の重要なモチーフについて考えさせられます。
平野啓一郎の原作にしては、軽い内容でしたが、美男・美女・美しい街並...
石田ゆり子さん素敵
石田ゆり子さんが好きで、出演が決まってから、原作本を読んだ。
原作がある作品はどれもそうなのだが、原作の深みまではなかなか2時間くらいでは表現できない。それは量的な問題でもあるので仕方ない。原作のある作品を映像で観るときは、こんな風に実写化されるのかと、その部分を楽しんでいる。
今回は、石田ゆり子さんを観るのが好きだった。
ストーリーはせつない。
パートナーの過去の裏切り、知ってしまったらもう一緒にいられないのではないだろうか?
私なら耐えられない。
自分の気持ちのためだけに、ずるいことをする人は、幸せにはなれないと信じている。
人の幸せを壊して、その上で幸せになることなんてできない。バチが当たるのだ。長い目で見たら不幸せ。
ちょっとそんな嫌な気持ちになってしまうストーリー。
本を読み終わった時も、映画を見終わってからも、きっとこの先の未来に、2人過ごせる日が来ていると信じたいと思った。廻り道したけど、最後に出逢えて良かったと。
観る人に、その先のゆだねる終わり方。
疲れてる日に、レイトショーだったので、少し寝ちゃったけど、まぁいいかなと。
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