「早苗の行動に2度ビックリ❗️」マチネの終わりに terumin31さんの映画レビュー(感想・評価)
早苗の行動に2度ビックリ❗️
原作未読。福山雅治と石田ゆり子のどちらのファンでもないが、評価が高かったので鑑賞した。これが大人の恋と言われればそうかなとも思うが、いい大人がそんなキザな口説き文句を言うかなとか、いろいろツッコミたくなる場面が多かったのは評判の割には残念だった。
ストーリー的には、マネージャーの早苗が主人公2人の恋仲を卑劣な手段で裂くこと、4年後?にその2人に真相を暴露したこと。早苗は蒔野のために一生を捧げたいと思っているらしいが、僕には身勝手な悪女でまるでバランス感覚がない不思議ちゃんとしか思えなかった。
早苗はまんまと洋子から蒔野を奪って結婚して子供まで作って幸せに暮らしているはずなのに、何で今更それを捨てる必要があったのか?告白場面で洋子はコップの水をブッかけるのが普通だろう。
あと、蒔野と洋子の愛情は運命的な出会いで非常に強いはずなのに、早苗の悪戯に近いような一時的なメールの行違いで、あんな簡単にお互いを諦められるのか?あり得ない! その上、ラストの2人の再会シーンもとって付けた感があって・・・もう一つ付け加えると石田ゆり子はどうしてもおばさん顔に見えるし、本作品で1番の要になる早苗役は難しい演技が要求されると思うが、イマイチ力不足だったと思う。
というわけで辛口コメントばかりになったが、パリ、ニューヨーク、マドリードなど画面が綺麗なのは印象的だった。が、観賞後のモヤモヤが解消されず、結局、口直しにもう一本別の映画を見てスッキリさせてから家路についた。
不思議ちゃんじゃ無くて、業や醜さや愚かさを持って生きてるのが、人間ということが表現されてるのだと思います。蒔野がギターを弾けなくなって、蒔野が主役で居られなくなって、「蒔野人生の最高の名脇役」でいることを自ら奪ったことに気がついたから、4年たって追悼アルバムで復帰したのをきっかけに、本当の事を言ったのだと思いますよ。
水をぶっかける女性だったら、あれだけ深い大人同士の恋愛を、蒔野への想いを持ち続けられない女性になってしまうでしょう。
大人の恋愛物語であって、とても深い人間の愛が描かれてるのだと思いますよ。