クリード 炎の宿敵のレビュー・感想・評価
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再びオッサンを泣かせる作品
前作はアドニスよりロッキーの方を見てた感がありますが、今作にてやっとアドニスが主役になれたと思いました。
試合シーンではアドニスの華麗なコンビネーションに見とれました。ヴィクターはヒョードルとかジェロム・レ・バンナを彷彿とさせる強敵感がありました。
しかし、あのタイミングでテーマ流すのはズルい!あんなん泣くなと言うのが無理がありますよ。(笑)
まあ、オッサンは涙腺弱くなってるので至る所が泣きポイントになっちまってましたがね。
特訓の場所が「チーム番外地」っぽいのはどうなんだろうかとwあんなところで練習しなくてもジムで練習すりゃあ良いのにと。あと、観客の総ブーイングはちょっとステレオタイプかな?ああ言うのは無くても良いと思います。
ドラゴ陣営のドラマももっと描かれると更に良かったかも。イワンの元妻、いい感じにゲス女で非常にベネ。
ドラゴ父子がなんだか可哀想に
泣くでしょこれ
クリードは良く覚えてないけどアポロのパンツが出てきた時はめちゃくちゃ泣いたな〜くらいのノリで行ったらわりと30分に1回くらい泣いてた…
アドニスの家族ドラマパートとても良かった。
プロポーズのとこはユーモラスで笑えたし父親とロッキーの写真が入ったチャンピオンベルトが映ったとことかマジで熱かった。
子どもの名前が覚えにくいとか言うロッキー、そりゃあんた犬の名前じゃないんだから…ってニヤニヤしてまうやろがい。
アドニスとビアンカ、一度離れてしまった心が家族を核にして再構成されるのとかロッキーシリーズはボクシングだけじゃなくて家族の絆も柱としてあるのがずるい。
あとクライマックスでロッキーのテーマかけると自動的に泣くから勘弁して欲しい。
でもアドニスの家族ドラマと勝利を吹き飛ばすかのようなドラゴ親子がめちゃくちゃ刺さった。
全てを手に入れてるアドニスと何も持たないヴィクターとの対比が分かりやす過ぎて良かった。
父親のいないアドニスと母親のいないヴィクターとか。
ヴィクターの絶対殺すマンみたいな目がすごい。プロだからかな。
そんで最後に母親がいなくなった席を眺める絶望と悲しみの表情がめちゃくちゃ良かった。
そしてドルフ。
アイヴァンとロッキーがエイドリアンズで再会する時のこの世の憎しみを煮詰めたみたいなドルフの目がすごかった。
シワシワの顔が国を追放されて冷たい風に晒されて生きてきた男の苦労みたいな味が出てて最高。
ガンナたんみたいに能天気に笑うドルフもかわいいけどアイヴァンみたいな復讐の鬼みたいなドルフも良いな〜
最後ヴィクターのためにタオル投げた時の顔がほんとに胸にきた。
彼はただの筋肉ダルマではない。
ロッキー4でもアイヴァンは最後、自分の大事なもののために戦った。
今回も国と元嫁への復讐より、大切な息子を選んだ。
ロッキーが出来なかったことをアイヴァンがやった、というのが個人的号泣ポイントでした。
そんでドラゴ親子は仲良く一緒にランニングしてるのがありがとうありがとうって感じでした。
ありがとうスライ、ありがとうドルフ。
思わず映画観覧中にシャドーしてしまう面白さ!
最初と最後の試合シーンは圧巻でした。
CGをうまく合成した、大満席の客の姿も違和感なく迫力ある描写として映像でされていたし、特に試合の最後あたりにロッキーで良く流れていた曲が流れだした時には鳥肌がたちました。
そして、あのドラゴがタオルを投入して息子にもういいよ良く頑張ったと、心の中でいったのでしょう、そのシーンには思わず波がでちゃいました。
OK! 今度も泣けた!
今年の劇場鑑賞1本目は『ロッキー』シリーズから派生した『クリード』の続編。
老境を迎えボクサーからトレーナーに姿を変え復活したロッキー・バルボアが再登場。ロッキーがかつての対戦相手アポロ・クリードとイワン・ドラゴの息子同士による因縁のリターンマッチがハイライトだ。
結婚し家庭を持つも束の間、チャンプの座をドラゴJr.のヴィクターに奪われたアドニス・クリード。家族と離別しアドニスとも師弟関係を解消した闘病中のロッキー。ヴィクターを冷徹な戦闘マシンに育て上げたイワン。
3人それぞれの現在と家族関係を対比させながら物語は淡々と進む。アドニスとヴィクターがそれぞれハードなトレーニングに励む姿も『ロッキー4』のように執拗に繰り返さない。『ロッキー』のテーマ曲も最後の最後にさらっと流し高揚を抑える。また、巨額のマネーが動く世界タイトル戦を闘うのにカネや欲に絡んだ描写もないが、勝利にために肉体と精神の限界に激しく挑むという漫画チック
なテーマがぶれずかえって良い。
現実の話に見えながら、実は全くの劇画調ボクシング映画。それが『ロッキー』と『クリード』である。
今回はドラゴが“That's Okay.(もういい、十分だ)”と叫んでタオルを投げ入れた場面に思わず涙したが見終われば爽快の極み。文字通りの”OK”の好編であった。更なる続編も期待したい。
何の為に戦うのか?
流れが良く、様々な視点でストーリーを楽しむことができました。
かつてのライバルであった友の二の舞にならないように、ロッキーはクリードに何の為に戦うのか問いかける。
しかし、クリードはドラゴ陣営の挑発により父アポロを失った復讐心で我を失っていることに気づいていない。
チャンピオンとして反則勝ちはしたが、完敗に等しい無様な醜態を晒してしまったのを機に、何の為に戦うのか、愛する家族の為に、そして自分の為に闘うことをようやく理解することができたクリードは、虎の門で心身と共に徹底的に鍛えぬく。
対照的にドラゴはロッキーに敗けたのを機に復讐の鬼となり、息子を鍛え上げるのだが、再戦で逆にクリードに追いつめられ、我が子を失っては困ると白タオルを投げ入れることになってしまった。
何の為に戦うのか、ここが勝敗を分かれたんじゃないかなと思う。
色々考えさせられたので、競技をやってる方にはお薦めの映画だと思います。
戦う理由
序盤は凡庸な立ち上がり。「鍵を返せ」のやり取りが複数回。ストーリー説明に時間を要す。敗北からは、クリード自身の葛藤にフォーカス、グッと良くなる。何故戦うのか?ロッキーの問いかけがこびりつく。赤ん坊とのジムでの時間、全てが晴れていく。自分で導き出した答え。そこに辿り着くまで丁寧に描く。ロッキーを出しゃばらせることはない。好感が持てる。ヴィクターとの戦い。ロッキーの問いかけに答えられるものとそうでないものとの僅差。ロッキーシリーズに通底するテーマ。その幕切れ方も味わい深い。ヴィクターに想いが馳せる。
ファミリードラマである。ザ・ファイターを想起させる。2人の母の存在も際立つ。嫁姑との食事のシーンに和み、そこでは避けた本題に、メアリーアンは単刀直入に息子に投げ返す。スタローンの元妻ブリジットニールセンは30年間、この映画のために雌伏していたのか、完璧な出で立ちで現れる。
縁の下に徹したロッキー。しかし、変わらず要の存在感を放つ。前作に続いて、ユーモアを含めた懐の広さを演じたスタローン。実に好演。
亡き妻の名を冠したイタリアンレストランで再会を果たすロッキーとドラ...
亡き妻の名を冠したイタリアンレストランで再会を果たすロッキーとドラゴ。
かつてロッキーから友を奪った男は、あの日の敗戦によって地位や名誉はおろか妻も国も失っていた。
フィラデルフィアの街を歩くドラゴ親子。
ドラゴによって父を失った男と、ロッキーによって父以外の全てを失った男がリングで激闘する。
敗北と挫折、獣の目を取り戻す特訓、恋人や家族の愛、そして勝利。
ストーリー展開は『ロッキー』シリーズのお馴染みだけれど、今作で父親となる主人公アドニス・クリードだけでなく敵役のドラゴ親子の家族愛も描かれているところがいい。
そして老境のロッキーも…。
とにかく30年以上の時を経て、スタローンとドルフラングレンがこの映画で対峙するだけで最高!
ドラゴ親子の破滅の美学
メインのファイトシーンだけで、充分楽しめる。
ビル・コンティのメロディーが挿入されるタイミングでウルウルきた。
ロッキーシリーズは「3」以降、少年漫画的な“乗り”で新たな敵と戦ってきた。
その最強の敵が「4」のイワン・ドラゴで、人気も高い。
「5」「ファイナル」は、年齢面からロッキーが戦線離脱した後の物語なので、
ロッキーが一番強かった時の一番の強敵としてドラゴが神格化したのではないだろうか。
「クリード」は、新たな主人公で正当な続編を作り上げる良いアイディアで、見事な世代交代だ。
しかも、少年漫画度は増している。
ストーリー展開は、まぁ、読めてしまう。というより、ストーリーなんてないに等しい。
製作側は「贅肉」と判断したのかもしれないが、ドラマ部分が大胆に削ぎ落とされていて、強敵と闘って如何に勝つかだけに集約されている。
正に少年漫画。
ライバル登場から決戦までがトントン進む。
主人公の周囲の人間はロッキーを含めて、心情を丁寧に扱ってもらえない。
ロッキーシリーズはそこまでドラマを軽視してなかったと思うが。
(記憶が薄れているので、見直してみよう)
唯一、ドラゴ親子だけが、闘いに挑む心理にスポットを当ててもらっている。
しかし、ドラゴがあのロッキーとの死闘で得たものはなく、逆に多くを失い恨みと憎しみで悲惨な30年を過ごしていたとは、なんとも悲しい。
命を懸けて拳を交えたもの同士にリスペクトがないとは。
ただ、勝者に安易に迎合しないところが、敗者の美学かもしれない。
ロッキーもまた、ドラゴに対してあまりにも冷たかった。
ラストのドラゴ親子のランニングシーンに一閃の光芒を見た気はした。
余談…
ジョージ・B・マイケル演じるアドニス・クリードがダウンしたときにキャンバスをグローブで叩くシーンがあった。
1997年、時のIBFヘビー級王者マイケル・モーラーが同WBA王者イベンダー・ホリフィーフルドと闘った王座統一戦を思い出して、物語に関係なくジーンとしてしまった。
何度もダウン(確か、4度)を喫したモーラーが8Rレフェリーストップで敗れるのだが、倒されても倒されても立ち上がって前に出る姿は感動的だった。
8R、最後のダウンで、モーラーはグローブでドンとキャンバスを叩き自らを鼓舞して立ち上がると、「来い」とばかりに両手でホリフィールドを挑発しながら更に前に出た。
生中継のWOWOW解説席で浜田剛氏が「立派ですなぁ」と何度も繰り返し感嘆していた。
遂に9R開始前に試合は止められてしまったが、10カウントを聞くことはなかった。
あんなに倒される自分に対して悔しさを顕にしたプロボクサーを見たことがない。
涙を禁じ得なかった数少ない試合の一つ。
不安…から一転して傑作と言わせて。
前作が大傑作だっただけに公開までかなり不安だった。
監督がライアン・クーグラーから交代というのもあるし、VSドラゴの息子という設定も何だか既存ファンへの目配せというか、いかにも泣かせ設定というか…
上映開始後、アドニスが恋人にプロポーズをする際に、ロッキーから教えてもらった跪いて指輪を渡すのを練習しているシーンで、「なんだこの古いギャグセンスは…」と一気に不安が高まった。
その後もフェラデルフィアに引っ越すシーンで、住人なのか観光客なのか、ロッキーの真似で美術館の階段を登って両手を上げるところが映ったが、「それは劇中でやらないでよ…」とも思った。
…と、文句を先に書いてしまったが、その後は…いや参りました。
敵役が父を殺した男の息子ということで、贖罪やら許す・許さないだとかの話になったらやだなぁと思っていたが、そんな心配はいらなかった。
父と息子(ロッキーとアドニスの関係もそうだろう)、挫折と再起…ちゃんとロッキー、いやクリードの続編になっているじゃないか。
最後の試合のアドニス登場シーンも「そう、嫁の歌手設定はここでこそ使うもんだ‼︎」と大興奮。
しかし、ラングレンの実人生とも重なるドラゴ親子の物語の切なさにかなり肩入れしてしまったため「オレはどっちを応援すればいいんだ…」と終始心の葛藤。
そしてあの試合の幕切れときたら…
ちくしょう、大号泣だ。
その後からエンドロールまでスクリーンがぼやけて見えなかった。
これはアポロ・アドニス・イワン・ヴィクター・ロッキーの物語である
タイトルはクリード。でもこれはドラゴ親子の物語でもありロッキーの人生でもある。そんなん持ってこられたら泣くしかない。
アポロの死から続く因縁、受け継いでしまった執念の戦い。でも単純に「善と悪」って描いていないところが素晴らしい。時折見せるヴィクター(ドラゴ息子)の表情が彼の生きてきた人生全てを物語っているようでとても切なくなる。
クリードは1度負けてしまうが(ルール上は勝ってる)リベンジの為立ち上がる。
その間には偉大な父親(アポロ)の重責やチャンピオンになってのしかかる重責などに押し潰されそうになりながらも立ち上がっていく。
その際の砂漠地でのトレーニングでロッキーが運転する車を追いかけるようにクリードが走るシーンがある(音楽も相まって凄くかっこいいシーンだった) 体力の限界がきて倒れてしまうんですが取り憑かれたように立ち上がる。
その時のアドニス・クリードの顔が父親アポロ・クリードに見えたんです!目の錯覚かもしれません。作品にのめり込みすぎてそう見えただけなのかもしれない。または映像に細工があったか…
えっ!?アポロ!?と…その瞬間涙が溢れ出ました。
ラスト、ロッキーでさえ出来なかったタオルをリングに投げる行為。これをイワン・ドラゴが息子のため、自分のため、やった。泣かずにはいられませんでした。
最後に…
クリードがリングに上がる入場シーンは鳥肌が立つほどかっこよかったです!
『ロッキー4』の邦題にある“友情”って誰のことだと疑問に思っていたが、この映画によって判明したかも・・・
普通に考えれば、ロッキーとアポロなんだろうけど、もしやロッキーとポーリー?とも思えるし、どうも腑に落ちなかった。ところが30年ぶりに出演するドラゴがそのまま『エクスペンダブルズ』繋がりでスタローンと仲が良いことがわかった。そう、あの“炎の友情”ってのはロッキーとドラゴのことだったに違いない!と妙に納得してしまいました。
エクスペンタブルズと言えば、日本では未公開だった『エクスペンダブル・レディズ』という作品の悪役にスタローンの元妻ブリジット・ニールセンが出演していた。かなり憎たらしい悪役の印象が残ってるのですが、今作にもドラゴの元妻役として登場しています。夫と息子を捨てたという設定なので、明らかに悪人!(笑)。息子ヴィクターが世界タイトルに挑戦するとわかってからノコノコと姿を現すという性悪女。これがまた、クリード側の家族とは正反対に描かれているので、もしかしたらクリードとヴィクターとの再戦の結果は“母親”によって決まったんじゃないかと思えるほどでした。ダウンしても「立て、立て」と声援を送る母親(実際は嫁)と、負けそうになるとトットと退場してしまう母親として・・・。こんなに嫌なキャラをよく引き受けたもんだと、逆にエールを送りたくなります。
前作『クリード チャンプを継ぐ男』が限りなく初代『ロッキー』にセルフオマージュを捧げていたのですが、今作では『ロッキー2』から『ロッキー4』までを一気に片づけてしまった感がありました。ドラゴも結構な年齢を重ねているので、ロッキーに対しては友情しか感じていないような雰囲気でした。だから、店にも写真が貼ってなくて悲しそうだったし、最後にタオルを投げ込むところにはそれこそロッキーへの友情を感じて胸熱になってしまいました。
ロッキーは癌に冒されているし、よぼよぼとも思えるほど動きが鈍い。弟子が危険な状態になっていても、テレビを観ながら「そこ、カウンターだ」などと声に出す程度。死んだアポロにタオルを投げられなかったことを悔やんでもいるし、最初の戦いにセコンドとして出ていたらどうなっていたのか・・・ストーリー的に難しいので拒否したとしか思えませんでした。
またしてもクライマックス10Rにはロッキーのテーマ曲も流れるのですが、なぜだか印象に残るのはテッサ・トンプソンの曲。進行性難聴でも曲が作れるじゃん!と、『アリー スター誕生』のブラッドリー・クーパーが人間的に弱いんじゃないかと思い出してしまった。
男泣き
クリード2を見た感想、上手に続編を作れたと思っております。前作のクリードチャンプを継ぐ男に関しては、ロッキーシリーズを見ていなくても楽しめる内容でしたが今回はロッキー4の遺伝子を継いでいるということで少しロッキーシリーズを見ないとよくわからないような内容でした。良かった点はストーリー性やカメラワークが素晴らしく映像もお金がかかってるような内容でした個人的にはロシアで戦う時の主人公の入場シーンが1番よかったです。第1戦はアメリカ、第2戦はロシアという部分がやはりロッキー4を上手に受け継いでいるなと思いました。個人的最終評価は10点中7点です。ドラゴ親子の過去にあまり触れられていないという部分のみマイナス点です。それ以外は最高でした!
闘う理由
父から受け継いだ歴史と強さの
ぶつかり合い。
よりハングリーな精神や
闘う目的を自分におとしこんで
迷いがない方が勝つ。
一戦目では
闘う意味を昇華できなかった
アドニアスは負傷。
二戦目では
十分に準備し勝利する。
見所は、
アウェイでのロシアでの
戦い。
入場では彼の前で唄う
妻のビアンカの声で
敵陣の空気を切り裂くのが
気持ちいいです。
勝利のパンチが
炸裂するころには、
伝説のミュージックで
興奮が最高潮に。
本作では、
勧善懲悪のストーリーではなくて、
敗者のドラゴ親子に
心情がいくシーンが多かったです。
冷酷無情な国や妻の仕打ち、
環境での
父子の絆が
冷淡な敵というイメージに
つながらない。
だから、
アドニアスの
勝利のカタルシスが
少し弱いと感じたのが
贅沢でしょうか。
お互いの事情をオープンにした
勝負で、どちらかに
肩入れしにくいスタンスが
残念。
どっちも頑張れでは、
普通のスポーツ観戦になって
しまうのが
なぜか物足りない気が
してしまいました。
次回作がドラゴなのかな。
ロッキーの思い入れが強すぎてのジレンマ。
シルベスター・スタローンと言うよりもロッキー・バルボアが大好きでいとおし過ぎて、ロッキーに共感アンド感情移入し過ぎた人はとても多いかと思いますが、そんなロッキー大好き人間にとっては見逃せないクリードの新作。
「ロッキー4」の最強ボクサー、イワン・ドラゴの息子が出てきて、ドルフ・ラングレンも出演しているとあれば期待をするなと言うのが無理と言う物です。
で、感想はと言うと…普通に面白いです。
でも、なんとなくノレない感じがしなくもないと言うのが、個人的な感じ。
原因はどうしてもロッキーシリーズに重ねて観ているからかなと。
なので、やっぱりロッキーがエイドリアンのお墓に語りかけるシーンにあのビル・コンティのBGMが流れると涙腺が緩くなる様な熱い物が込み上げてきますし、ラストであの「gonna fly now」が掛かると拳をギュッと握りたくなります。もう、それはそれはパブロフの犬の状態みたいにw
ロッキーが唯一と言っていいコンプレックス的な息子との交流の葛藤もラストで解消されていくのには「ランボー 最後の戦場」で実家に帰っていくランボーの姿を重ね合わせた様な報われた感があります。
結局、「クリード」自体を単体作品としての観られず、あくまでもロッキーシリーズの流れとして観ていて、今までのロッキーシリーズに重ね合わせているからかなと。
観る側がロッキー離れが出来ていないんですよねw
これは単体の作品として観ていない、観る側の問題と作り手側が過去のロッキーシリーズの意識を組み込み過ぎる所も問題かと。
でも、どうしてもロッキーシリーズの思い出を期待してしまうし、期待せざるおえない訳ですから、自分で言っててなんですが、困ったもんですw
ロッキー2とロッキー4のオマージュを骨組みに組み込んでるので予定調和と言えば予定調和ですが、それが心地好いですし、歴史のある作品のスピンオフなだけに王道パターンを踏んでいても過去の名シーンとの重ね合わせる所も多いです。
難点は主人公のアドニス・クリードは生い立ちこそ、波乱がありますが、アポロ・クリードの息子でロッキーをトレーナーに付けている時点でもう血統の良さは申し分無し。
勿論、楽な人生を送ってきた訳ではないけど、ハングリーさに関しては少し薄くもあるので、アドニスよりもイワン・ドラゴの息子のヴィクター・ドラゴの方に感情的にも肩入れをしてしまう所ですねw
ドラゴの30年前の敗戦からの苦難と元母親のブリジット・ニールセン演じるルドミラが良い感じで嫌な奴でw
圧倒的な強さとハングリー感でどうしてもアドニスよりもヴィクターの方が魅せる訳で、これはアドニスとヴィクターのダブルストーリーとも言えますが、なんと言っても影の主役はロッキーな訳ですから、なかなかアドニスは難しい立場なんですよね。
マイケル・B・ジョーダン演じるアドニス・クリードに思い入れを持てないと言うよりかは、同じ主人公でもシルベスター・スタローン演じるロッキー・バルボアが稀代の感情移入アンド愛すべきキャラクター過ぎて、比較する方が酷な訳とそこにこれまたハングリーの塊を体現したヴィクターがいる事でいろんな事が重なって、魅力が薄くなってるからかなと思いますが如何でしょうか?
あと、ビル・コンティの音楽が掛かるとグッと来る分、作中のレゲエやヒップホップに何か違和感があるんですよね。
まぁ現代の若者を主人公にしているボクシング映画なので、作中の音楽までなにがなんでもビル・コンティでなければいけない懐古主義な訳はないんですが、やっぱりあの一連のロッキーのBGMが流れると嬉しいしw、ここでもロッキーシリーズの伝統を意識してしまってます。
ラストではアドニスの勝利にもリングに上がらず、“お前の時代だ”と言った台詞はアドニスだけでなく、ボクシング界からのさよならを意味していると思うだけに切ない。
未練タラタラにしがみつくのを見ていたい訳ではないけど、やっぱりリングを通して、人生を戦うロッキーの姿をいつまでも見ていたいんですよね。
アポロのトレーナーのデュークの息子が出てきたりと胸熱な感じが多いのに、何かノレないのは個人的なロッキーの思い入れが強すぎるだけですが、ロッキーに思い入れが強い人は多いと思うので、この辺りのジレンマがむず痒かったりしてしまうのがちょっと難しい感じです。
かと言って、ロッキーのボクサーとしての見せ場は「ロッキー・ザ・ファイナル」でこれ以上の無い有終の美の大団円を迎えた訳ですから、ボクサーのロッキーは求めませんが、やっぱりロッキーに注目してしまう。
ロッキーが活躍した時代との背景は違うので比べるのが野暮でアドニス・クリードの活躍を素直に見るととても面白い作品なんです。
なんですが、ロッキーと言う単語をアドニス以上に書きましたがw、ロッキーファンの戯言の感想の1つとして思って頂ければ幸いです。
大きな男の美しい控えめさ
ロッキー・バルボアが病院の廊下の隅に現れるシーンに泣けました。あの大きなロッキーが、こんな風に体を小さくかがめて控えめに登場させるとは、何という演出なのでしょう。
スタローンも、ここにきて良い年の取り方をしたなぁと思います。
それぞれの家族
家族を作り父になったアドニス
チャンプの妻としての覚悟を持ち母にもなったビアンカ
息子と向き合ったロッキー
息子と二人三脚で進んでいくドラゴ
血の繋がらないアドニスを実の息子のように愛するメリー・アン
皆がそれぞれの絆を育てていくのに
でもドラゴの元嫁だけは妻であったことも母であること否定してただの女として着飾り美貌を保とうとしてるのが印象的だった
結局何のために闘ったんだ?
ドラゴを何で今出すのかがわからなかった。
だって1番の仇でしょ。
それを2段目にぶつけるなんて。
そんなことを想いながら。
前回だと、アポロの弔いって側面あったけど
完全にアメリカvsソ連の代理戦だった。
今回は、各個人の恨み辛み。
もう少し葛藤を色濃く画いてもよかったかも。
親父になったアドニス。
それらの葛藤。
ドラゴ親子の4からのアナザーストーリー
どれもちょっと薄いかな
(ドラゴ親子の話は映画化できるかも)
ロッキーも親子の軋轢に苛まれてたんだな。
しかし、どれも中途半端で少し眠くなった中盤。
やられた後のリベンジに燃える段階をみたいのに
何故ニューメキシコのシーンはトレーニングのみなの?
あそこで、星空の下ロッキーと話でもしてからの
ドラゴ再挑戦ならワクワクしたかもね。
それとドラゴの息子とは闘い後のストーリーも
有って良かったかも?
(握手するとか、バックヤードで話すとか?)
1stが良かっただけに、ちょっと残念だな。
どうせ仇討ちシリーズなら、トミーガンの息子とか
大暴れ為てからのドラゴで良かったカモネ?
最後はロッキーが息子に会いに行く。
主役はやっぱりロッキーだったんだね。
何か色々考える2作目だった。
惜しい
ビアンカとの結婚や娘の誕生などを経てアドニスが成長する王道ストーリー。流石の安定感。
ただ、宿命の敵であるヴィクターの内面の描き方が大味で残念。単なる勧善懲悪にはせずヴィクターにもヴィクターの物語を入れようとした意欲こそ感じるが、母親が帰った瞬間メンタル負けするなんて、ビアンカや母親が見守るアドニスとの対比としてあまりに安直だ。それに、あの結末じゃあ途中で罵られた通り只のファザコンです。
結局、“最後は正義が勝つ”的なアメリカらしい傲慢さの印象が強くなってしまった。
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