愛がなんだのレビュー・感想・評価
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分かります でも長く感じる
途中迄、「あーこういう事もあった、いま思うと切ない」と観ていました
結局、出口の無い話しをずっと見せられても最後は「長いなぁ」…と
解決して欲しい訳でもなく、ハッピーなんて期待していないから、編集で「爪痕」が心に残る作品にして欲しかった
日常はこんな感じですが、映画化するなら
もう少し「抽出」して下さい
傷が乾いてしまいました
昔の自分と重ね合わせました
寂しい。苦しい。
4.1
同化ということ
冒頭、テルコの横顔ドアップが素晴らしい。水晶のような見開いた眸が前方を見やっている所から始まる。男女間の不可思議な関係を新鮮な角度から微細に表現しているのに驚き、最後まで引き込まれました。最後、テルコのナレーションで、どうして私はマモルになれないのでしょう?の台詞が入りゾウの飼育員になったテルコで終わります。マモルと同化したいテルコの願望は、これからも続くということでしょうか。
ちょっとこわいけどちょっと愛しい
見事なキャスティング👏
全員がハマってた。成田くんのクズ男は今や日本一。
江口さんのくわえ煙草も如何にも将来「肺気腫」確定の完璧な吸いっぷりでお見事。
岸井さんは期待通りの透明感を放ちつつも、傷ついていく乙女心の葛藤を見事に演じていた。
朝ドラで注目を浴びただけのことはある。しかし、本作の最大の収穫は何と言っても若葉さん。
キモくピュアな草食系男子ナカハラに最後は共感してしまった。今後大いに期待したい俳優さんだ。
この実力派の力量を存分に発揮させた監督にも👏を。平成最後の良作邦画だと思う。👍
「幸せになりたい」が刺さる人へ【ネタバレ有】
しんどかった。刺さりすぎて。
後半延々と号泣し、終わってからトイレでもう一度泣いた。
幸せになりたくて、泣いた。
私は、テルコや仲原のような愛し方をする女で、だからこそ刺さる。きっと、恋人には全くと言っていいほど刺さらない。
「5週くらい先回りをして気を使うところ、無理」というような田中守の言葉が。
「大事にしない奴なんて、最低だよ」というようなスミレの言葉が。
何より、「幸せになりたいっすね」と言う仲原の言葉が。
もう、しんどくてしんどくて仕方が無かった。本当幸せになりたい。
人を甘やかし、気を使い、愛が返ってこなくていいとすら思い、「寂しいと思った時電話をかけてくれる人」でありたい。物凄く分かる。
でも、仲原は真理を突いている。残酷で見つめたくなかった事を見つめだしていた。
「寂しいって思うのは俺らみたいな人間で、葉さんは思わないんですよ」
「だから、俺らみたいな人はそういう人に惹かれるんです」
本当に、そうなんだよね。寂しくないと言われた事があり、寂しいって感情無い人もいるんだなぁと勉強になった事だってある。
そういう人に、寂しいと思った時電話をかけてくれる人でありたいと思ってしまうのは、こちらのエゴなのである。
でも仕方なくないですか…愛がなんだ…どうせそんなエゴしかないよこっちは…(思い出し泣き)
全くまとまらない。何もかもが刺さって、しんどくて、理解して、泣いた。
私は田中守になれない。スミレになれない。葉ちゃんにだってなれやしない。
でも、幸せになりたい。
仲原でも、テルコでも、幸せになりたい。
それだけは確かだと、兎にも角にも、それだけだ。
PS.少し田中守の口調とかが重なって余計しんどかった。もう頼むから勘弁してくれ、という気持ちになった。
全ての理由は後付けである。
丁寧に撮ったら二時間越えてたか?岸井ゆきのの可愛さが◯で、なんとか最後まで付いて行けた、はずが。タナカマモルに成りたい、と言う心理が理解出来ず、ラストシーンで置いてけぼり。
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追記
未だに「タナカマモルに成りたい」って何なんだろう。と、少しだけ考えてみたけど。「それが愛であること、もしくは愛であったものの残骸である事を認めたくない悪あがき」。くらいしか思いつかない。違う生き方、見つけなよ、って発展的に終わって欲しかったかなぁ。
繰り返して言うと、岸井ゆきのは良かった。
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4月30日 追記と修正
K.Kさんに「田中守になりたい」の解釈を示唆して頂き修正入れて考え直して。
ちょっと待て田中。お前、何でそっち?
いや待て、テルコ。君は何でその様な駄目男を「愛」した?
愛は、あらゆるモノに変化する。あらゆるものは愛に変化し得る。愛がそれを可能にし、愛ゆえに不可能になるものもある。
テルコの孤独感は田中守への愛に変わり、愛は執着心に変わり。「ウソつき」を可能にし、生き方を変えることを不可能にした。
「愛が何だ」は、所詮強がりのコトバにしか聞こえない。それ乗り越えて行けば、別の愛に変わるのに。と、テルコに言ってあげたくなりました。てな事を鑑賞翌日に思う。
「丸く収まり過ぎ」な画と、ミキシング後にイコライザー掛けまくった感のある「過剰処理」した音楽が苦手。役者さんは総じて良かったです。
愛がなんだ、なんなんだ
不器用な人達、みんな幸せになってほしい
懐かしい気持ち。
なんかいい、とても。
原作との比較で、この映画の素晴らしさがより深まります。
今年の日本映画の中で珠玉の作品を選べと言われたら、真っ先に挙げるであろう、なんだか抱きしめたくなるような愛おしさを覚える良作でした。
脚本と構成に隙がないので、どんな原作をどのように脚色したのだろう、と興味が湧き、テアトル新宿の帰りに紀伊国屋書店で角川文庫版を買って帰りました。
どちらも素晴らしい‼️の一言です。
冒頭、マモちゃんの呼び出し電話のとき、原作では会社で残業のフリをして居残ってるのですが、映画では、帰宅したばかりの設定にすることで、テルコが嘘をつきながらもそれがバレないように何気なさを装っているのが、瞬間的に伝わってくる。
動物園のシーン。
原作では、「33歳以降の未来には、私も含まれているのだと、なぜかその日は強く思った。何もかもが完璧すぎて、泣き出しそうなのをこらえなければならなかった。」とあるが、映画では岸井ゆきのさんに本当に泣かせてます。ナレーションでもカバーできるところなので、もしかしたら、演技に感情が入って想定外の落涙だったのかもしれないですね。
大晦日のテルコと葉子母とナカハラさんの食卓。
原作の葉子母は、「垂れたしょう油じみのあたりを見つめてふとつぶやく」のだが、映画ではこびりついて落ちないのが分かっているのに同じ場所を何回も布巾でこすっている。
葉子と葉子母との長い年月とその間のすれ違いが印象的に伝わってきました。
次のセリフはほぼ原作通りでした。
「いい仕事が見つかって男運が反比例で減ったら困るもん。」
「言いたかないけど、テルちゃんて、ときどきぞっとするほど頭悪いこと言うね。」
「おれさあ、山田さんのそういうとこ、ちょっと苦手」
「五周くらい先回りしてへんに気、つかうとこっていうか。逆自意識過剰っていうか」
映画の理解がより深まるであろう箇所を原作の中から引用します。
『幼稚園の先生になりたいという作文を書いていた十歳の私に「十八年後のあんたは無職で、しかも、仕事ではなく、男に費やす時間が得られやすいアルバイトを捜しているんだよ」と教えてあげたら、彼女はどんな顔をするんだろう。そうして男に費やす時間を作っても、彼が連絡をよこさなくなれば、私のしているいっさいに意味もなくなる。
そんなことを考えて、自分の中に、自尊心らしきものが未だにきちんと存在することに驚いた。そして、その自尊心すら不必要だと思おうとしていることに、さらに驚いた。』
『そうして、私とマモちゃんの関係は言葉にならない。私はただ、マモちゃんの平穏を祈りながら、しかしずっとそばにはりついていたいのだ。だったら、どこにもサンプルのない関係を私がつくっていくしかない。』
というわけで、マモちゃんの友達とお付き合いすることにしたのです。
原作も、一般の人が感じるもどかしさや愛おしさやさまざまな複雑な感情が、さり気なく的確に表現されていて、この映画と同様、若い世代には共感を、年配の方には懐かしさを、味わわせてくれますので、おススメです。
へえ〜意外といいじゃん
どーせチワワちゃん系だろ?と事前知識ゼロでみにいったら人がクッソいた若い女が密集していた
中身だけど意外と良くて かなり「リアル」だった インスタ映画って感じ
成田凌のこと何を見てきてもピンとこなかったけどこの映画で初めてこの男の子かわいいな〜と思った 成田凌が「俺ってかっこいいかかっこよくないかに分類したら確実にかっこよくないじゃん」とか言ってんのは無理ありすぎた
この映画の最後はまあどちらかといえばBAD ENDかな?って感じだけど現実この二人は結局腐れ縁でうまくいきそう。この感じだとそのうち男の子のほうが女の子を追っかけそうだよね
象のシーン入れてくるあたりが角田光代らしいと思った
チワワちゃんより女性の洞察と感受性を感じられて、期待以上に良い映画だった
とにかく岸井ゆきのが痛くてかわいい
いや、岸井ゆきのって、大人っぽいおねぇさんの印象を持ってたんですが、
テルコはぜんぜんちがってめちゃくちゃ可愛かったです。
あの、華奢な肩と
成田凌との身長差。
見た目は理想のカップル過ぎて、
でも内容は痛すぎきつすぎ辛すぎ、、、!
共感と思い出し羞恥と思い出し哀しみでなんだか忙しい時間でした。
なんというか、恋愛ってやっぱ一方通行だなって。
好きな人に報われないし、
自分の事を好きになってくれる人を好きになって愛とか優しさとか返せるかって云われると返せないし。
ナカハラの幸せになりたいッスねが
ほんとそれな。って気持ちでした。
あのシーン、ナカハラ泣かなかったな。偉いぞ。最後につば吐くのも好きだった。
報われなくてもいいなんて、仲間内では言えるけどそんなわけないじゃんね。
あー、幸せになりたい
岸井ゆきの
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