THE GUILTY ギルティ(2018)のレビュー・感想・評価
全336件中、161~180件目を表示
スリリングな話の最後は〜
デンマークの映画なのでセリフは全く解りませんが
切迫した空気は十分に伝わってきますね。
基本的には警察の緊急電話に対応するオペレータールームから
画面はほとんど変わらないけど
電話越しの音やいろんな人々の証言から
想像は大きく膨らんでゆく〜
ハラハラする展開が好きな方には絶対にオススメです。
で、最後は「ええ〜〜〜〜」(驚)
是非お楽しみくださいね。
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
デンマーク映画で馴染みのない役者さんだから、
逆に画面が臨場感に溢れてる。
まさにドキュメンタリーみたいな空気感。
内容が面白ければ俳優の有名無名など
全くどうでもいい事なのよね〜
自分が知らないだけで、
名優は世界中に星のごとくいるのであります。
@もう一度観るなら?
「ネット配信とかで〜〜」
会話劇の本当の面白さ。物語のその先まで面白い!
いやあ面白かった。本当に面白かった。息もつかせないサスペンス。電話の声のみで、いや電話の声のみだからこそサスペンスを盛り立てる。サスペンスが盛り上がる。これは作戦勝ちと言っていい。警察の通報オペレーションルームの中だけで、映像は一切外には出ない。もちろん事件現場も映らないし、電話の声の主も分からない。観客にとっても主人公と同様手がかりは電話から聞こえてくる声だけ。その声から受ける印象。先入観。思い込み。思い過ごし。そこにあるのはサスペンスであり、列記としたドラマ。
そんなワンシチュエーションの画面の中、主演のヤコブ・セーダーグレンはほぼ出ずっぱりで魅せ切る。一人芝居と言ってさえ良さそうなほど、画面の中にいるのは概ねヤコブ・セーダーグレンただ一人。自分の存在と演技だけで観客を引き込まなければならない。でも見事に引き込まれた。もちろんストーリーも観客を引き付ける。限定された情報の中、こちらも主人公と同じように事件について考察する。なにか手がかりはないかと思いめぐらせる。どうにか被害者を救えないかと緊迫する。息が詰まる。脚本は情報の落とし方が上手で、限られた手数の中で最後の最後まで物語を魅せ切る。それだけではない。事件の真相が判明した後さえ、まだ尚映画は魅せる。真相が浮き彫りになった後で気づかされる人間の「感覚」の危うさ。それを体現するヤコブ・セーダーグレンの演技・・・と巧みさがループして映画全体に巡っているかのよう。実にお見事。これは非常によく出来た秀作。ヤコブ・セーダーグレンだけでなく、声だけで演技をした電話の向こうの役者さんたちの素晴らしさも含め何もかもがパーフェクト。
どこを取っても無駄がなく、全てが効果的に機能して映画になったと言う感じ。85分という短い上映時間が3時間の大作のようにも、わずか一瞬の一呼吸のようにも感じられた。(06th Apr. 2019)
音って物凄く想像力をそそられる
後からじわじわくる。
よく似た映画がありました。
「ザ・コール 緊急通報指令室」、「オン・ザ・ハイウェイ その夜の86分」、「フォーン・ブース」。
いずれも面白かった。これらをミックスし、シンプルに仕上げた作品っぽいです。
どのエピソードも通話の内容から、「多分こうなんだろうな」「もしかして?」と観ている側がイメージを膨らましていくのが。
もどかしいようで、そこが内容に引き込まれて行きます。
主人公の設定もまた、同じ。
私用電話にかかってくる元同僚の会話から、「なんかあったんだな」と。
オペレーターの主人公は、会話の内容ですべてを判断しないといけない。
そしてあちこち電話をかけ出動・調査を指示するのだけど。
自分は椅子の上。全然解決に結びつかないので、段々主人公がイライラが募っていく様。
こっちもイライラ・・・?!。
指令室以外の場面が、ありません。音楽もない。
脳内イマジネーション120%状態。
観終わたっ時は、正直「ふーん」でしたが。
翌日以降に、どこかじわじわ来ました。
地元の名画座系映画館で観ました。席も少なめの暗ーい中。
そんな状況が作品にぴったり。
ほぼ劇場上映終了しているので。
興味のある方は「夜中に一人で、ヘッドフォン鑑賞」をお勧めします
狂気
主人公はあの後妻に電話し、そして、飛び降りたのだろうか・・・・・。
見事な演出だった。
ほぼ主人公1人しか出ていない状態にもかかわらず、いやだからこそ、
音声の先に想像を膨らませ、どんどん引き込まれた。
初めは電話の向こうにこそアブノーマルなものを感じたが、
途中からは主人公そのものの狂気がどんどん増幅した。
サーチの時と同様に、見せ方そのものに感嘆した。
ストーリーも悪くはなかった。
しかし、さすがに途中から電話の先の事情は飲み込めてくるし、
主人公のダークサイドも容易に想像できてしまう。
結果、ラストもやっぱりね!という感じで終わってしまった。
もう一ひねり欲しかった分だけ、マイナス☆1つ。
ちょっと飽きてくるけど面白い
誰にでも起こり得る話
映画館でドキドキ!
宣伝でも『カメ止め』や『search』と比較されている通り、発想重視のワンシチュエーションものではあります。美しすぎる風景やハラハラするカーチェイスを映画館で是非、みたいなタイプの作品ではありません。ですが、主人公の受け答えをもとに進んでいくストーリーに頭の中には様々な「?」が広がり観ている間は終始飽きませんでした。絵がきれいかどうかというのはもちろん映画館でみるべきかどうかという判断の重要なポイントですが、こういったストーリーの映画に周りがどんな雰囲気になるか、周りの人がこう反応していた、みたいなところも楽しみたい人には期待を外さない作品と言えるでしょう。小さな画面で観たとしても話の筋は充分理解できるけど入り込めるかどうかが大事だったりもします。それぞれにあったスタイルで是非!
犯人消失
信頼できない語り手
物語を進める際に使われる技法のひとつで、主人公やナレーターといった、物語の“語り手”の信頼性をあえて低くすることによって、読者(観客、視聴者)を惑わせるというもの。
今作品は正にそれを声や音だけで対峙してしまったトリッキー作品である。
犯罪捜査中に犯人の一味の若者を撃ち殺してしまった主人公は裁判の結審迄警察機関緊急通報受付(デンマークでは112)勤務に飛ばされていた。そのウンザリするような電話のやり取りが翌日の結審で終わる事に安堵していたときに、女性からの誘拐を告げる連絡を受ける。元々の正義感なのか、それとも心証を良くする為の偽善か、主人公はその電話でのやりとりに於いて犯人確保を成し遂げようと奮闘するのだが、その限られた情報や、それ故の刑事の勘や経験によって、取り返しの付かないミスを犯し続ける。問題は時間。結局、焦る余りそのミスは益々炎上してしまう羽目に陥るのだ。それを観客共々体験してしまう、没入感が強い演出に仕上げている。なにせ相手のもたらす情報しかない、そして電話はあくまでも1対1の双方向のみ。会議等での複数会話でないから異論や別情報が同時に行なわれない。だから後から入ってくる180度逆の情報がもたらされることで、時間が巻き戻されない無念と悔恨が支配してゆく。人間はその限られた情報故、その穴を埋めるよう自分にとって都合の良い、理論的で整合性の取れたパッチワークをしてしまう。それが罠とは知らずに・・・それは女の子に凄惨な現場を図らずも直視させてしまうことや、蛇が体の中でのたうちまわっているという妄想故に我が子を殺してしまっていた事に気付いたりと、今から思えば沢山のヒントや伏線が与えられているのに見落としてしまう事実を観客に鋭く突きつける、相当ソリッドな展開なのである。そしてクライマックスで、蛮行に気付いた(この件だけは、一寸無理な設定とは客観的に思うのだが)女が、その罪の意識により自殺を図る事を阻止するために、主人公が、自分の嘘を告白することで、決してその過ちは自分だけじゃないということを訴えることで、間一髪警察に保護されることで結実を迎える。ラストの通話先は裁判所への真実の吐露なのか、それとも別れた妻への懺悔なのか、深く考えさせられるラストシーンである。勿論、スクリーンに映っているシーンには何も目を背けるような凄惨さはない、サスペンスフルなアクションも起っていない。全ては、緊急通報受付の部屋のみである。その中で右往左往している主人公と、釣られて共有している観客が陥るパニック作品として、そのセンスと演出、アイデアに脱帽である。
実験的な映画だけど響かなかった
途中イライラ
コリン・ファレルが主演してた、「フォーンブース」を思い出した。あちらも、公衆電話ボックスだけでほぼ話が完結するのだけど、本作の方が登場人物少なかったように思う。
全てのシーンが、警察の緊急用コールセンター内、半径10メートルで構成されていて、主人公アスガーの表情と電話の向こうの音声だけで、緊張感や感情的な揺さぶりをかけてくる。目の前に映像が無い分、余計に想像してしまい、感情移入が加速する仕掛けだ。
個人的には、昭和の企業に入社した私は、電話に3コール以内に取らないとブチのめされていた。そのトラウマ…習性が染み付いているのか、受電放置が気になって仕方なかった(笑)
という面でもイライラはあったが、さらに輪をかけて、主人公の即決即断の対応が裏目裏目に出て、だんだんバカっぽく見えてきて、余計にイライラしてしまった。
まあ、それだけ入れ込んで観ていたということでしょうけど、ちょっと間延び感は否めなかったかな。
退屈だけど意外性は◎。異色のシチュエーション・サスペンス!!
【賛否両論チェック】
賛:音や声だけを頼りに、想像力を掻き立てられながら進んでいくストーリーと、自分の想像と現実との違いに驚かされる真相に、思わずハラハラさせられる。
否:全編が同じようなシーンの繰り返しなので、どうしても退屈してしまいそう。
 一言でいうなら、「まさにこのシチュエーションでなければ出来なかったサスペンス」といったところでしょうか。あまり言うとネタバレになってしまいますが、観ている方も主人公・アスガーと同じ立場で、今まさにどんな場所でどんな事件が起こっているのか、思わず想像力を掻き立てられます。そして物語が進んでいくうちに、さっき自分が想像していた場面と実際の現場が大きく異なっていたことに気づかされたりするのも、このシチュエーションならではの面白さがあります。
 ただ裏を返せば、指令室のシーンで始まり、そこからずーっと同じ指令室のシーンが終わりまで続いていくので、ストーリーにのめり込んでいる人でも、思わず途中で退屈しそうになってしまいそうです。その辺りは、どうしても好き嫌いが分かれそうなところですね。
 何はともあれ、異色のサスペンスであることは間違いありませんので、一見の価値ありです。
お手柄よ。イヤ独り相撲です。
全336件中、161~180件目を表示

 
  












 
  
 