THE GUILTY ギルティ(2018)のレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
☆☆☆★★★
手掛かりは男に掛かって来る緊急電話のみ。
その電話の中に有る情報と、やり取りだけでサスペンスな展開が拡がりをみせる。
《犯人は、音の中に、潜んでいる》
映画のチラシの惹句にはそう書かれている。
しかし…。
映画を見終わって感じるのは、映画本編が本当に描きたかったのはもっと違うところに有ったのが分かる。
これは犯人探しの映画では無く、心の奥底に潜んでいる真実を引き出すサスペンス映画でした。
多くの伏線の中でもファーストシーンは重要で、見逃し禁止ではありますが。それはあくまでも本編の中で描かれる事件に対するモノと言え、或る意味ではマクガフィンに近いのかもしれない。
寧ろそれよりも、男の指に巻かれているバンドエイドで有ったり。左手の薬指の結婚指輪で有ったり等。映画本編の中で、はっきりと描かれなかった描写にこそ、観客に向けてジワジワと《真実》を炙り出していたと言えるでしょう。
緊急時に一切の手掛かりが消えた瞬間に感じる虚無感を。汗や無音状態での背中で表現する等。確かな演出力にも注目して貰いたいところです。
2019年2月25日 ユナイテッドシネマ豊洲/スクリーン11
短気は損気
「そう来たかぁ…」と漏れてしまう
フライヤー(チラシ)の謳い文句を読んで、勝手に「電話口から聞こえる情報を元に推理していく映画」と思い込んで観てしまったので、イメージと違ってしまい「これはハズレ映画かぁ。。。」と正直思ってしまいました。
けれど、それは間違いでした。
演出スタッフが生み出した人間の心理を凄く凄くついた展開に「そう来たかぁ...」と声が自然と漏れてしまいました。
ラスト20分のためだけに我慢の60分って感じの映画です。
ラストに行けば行くほど乱雑なピースがハマるハマる。
うまい!ただただ、うまい!やられました。
とはいえ、主人公に感情移入が出来ない...
正義感あふれる警察官であることは間違いはないのは分かる…
けど、、、やっぱり感情移入できないんです。
感情移入出来ないからこそ、「うまい」と思うのかもしれないですが、そのジレンマが最後までモヤモヤしてしまいました。
あれやこれやと書きましたが、この映画は《新しいサスペンス映画》の扉を開けたんではないかと感じています。
音(声)メインの映画なだけに、臨場感のある映画館で観てもらいたいです!!!
感情移入ができない主人公
となりで見てたおじさんの口が臭すぎて地獄。
それはともかくとして、期待値以下でした。
主人公が情緒不安定すぎ。
こりゃ奥さんに逃げられるわ。
んでもって後先考えない脳筋すぎ。
犯人が逆上したらとか、冷静な考えを持って動けてないのがなんともお粗末。
ストーリーの流れはハッとするというか、
ちょっと面白かったのにな。
低予算ながら脚本に凝っているクライムサスペンス見たいならsearchを見たほうがいいです。
映画として面白い試みであったとは思うけど、
絵面的にコルセンは無茶があるかもね。
電話先の音だけなのに引き込まれてしまった
観客もアスガーと同じく電話先の音しか聞こえない。いつのまにか、アスガーと同じように電話先の情景を脳内で再現する作業をしてしまう。
時間軸もまっすぐであるため、どんどんとアスガーと自分がシンクロしてしまい、感情が同一化したのではないかと思うくらい。そして、残酷な事実を知ってしまった時には、とてつもない無力感に襲われてしまった。
緊急通報指令室の外の映像が全く無いにもかかわらず、ここまでひきこまれてしまうとは、すごい。
斬新さは認めますが
導入部、誘拐されてるという電話が入るところまでは面白く期待が高まり...
音に集中せよ!
電話からの声と音だけで誘拐事件を解決するというシンプルだが予測不能な展開。
THE GUILTYギルティは「観る」のではなく「聞く」ことが重要。
面白いのは「音」で想像する場面が
人それぞれ違うことでそれが正解なのかわからない。電話から聞こえる「声」と「音」からあなたは真実を見抜けるか…。 88分。最初から最後まで緊張の連続で息をつかせぬ展開。
内容にふれたいけどこの作品は
何も知らずに観たほうが絶対に良い。
先入観は邪魔になるだけだ。
あなたはひとつの「音」から何を想像しますか?
最後まで音に集中して下さい。
THE GUILTYギルティは観たあとすぐに「良かった!」と思う作品じゃなくて、家に帰ってきてから色々考えて 「じわじわと良かった」と思えるタイプの映画だ。
観てよかった!今「じわじわ良かった」と実感しています。
ジェットコースターのような88分
企業の創業者でカリスマと呼ばれている人は、大抵頭がおかしい。まず一般的な挨拶ができないし、所謂口の利き方を知らない。他人は全部バカで物事がわかっているのは自分だけ、だからバカは俺の言うことを聞けと思っている。こういう社長から電話が来たら大変だ。最初から最後まで怒鳴り散らされる。しかも何を言っているのか分からない。カリスマが頭がおかしいのは非論理的だからでもある。
クレームの電話をしてくる客も同じようなところがあって、事実を自分の都合のいいように捻じ曲げて、だから謝罪しろ、すぐに謝罪しろ、土下座しろ、金をよこせなどとヤクザまがいの文言を平気で言う。客は神様だから上下関係ははっきりしているとでも思っているのだろう。
そういう電話を受ける仕事をしたことがある。カリスマからの電話は、まず何を言っているのかはっきりさせるところからはじまる。質問をしているうちに落ち着いてくる場合もあれば、ますます激高する場合もある。クレーム客からの電話は、主張する内容が事実に即しているかどうかを考えながら対応する。確認して折り返すと電話番号を聞くと、嘘をついていない客はそうしてくれと言うが、嘘をついている客は「オレが嘘をついているというのか」と激怒することがある。
厄介なのは実は嘘をついていない客だ。嘘をついていないことが必ずしも事実を言っていることではない。自分で本当のことだと思いこんでいるから、堂々と確認してくれと言うのだ。それで現場に確認したり、防犯カメラの映像を見たりすると、言っている内容とはまったく違うことがある。電話を折り返して、それをどう説明するか、大変に気骨が折れる作業である。
これまで110番や119番には何度かかけたことがあるが、こちらの状況を告げるだけで精一杯だった。電話の相手が8時間ほどの勤務時間をどのように過ごしているのか、考えたこともなかった。しかし本作品を観て、カリスマとクレームの電話の相手をしていたときのことをまざまざと思い出し、緊急電話を受ける仕事をしている人の大変さを思った。
電話の向こうで何が起きているのか、想像力をフル回転させながら対応するが、情報が乏しいと対応も定まらない。空白を想像力で補おうとすると、事実を思い違うことがある。クレーム客の言うことを信じて現場を叱責すると、思いもよらぬ事実を明らかにされて面食らったことは何度もある。対応は慎重にならざるを得ないし、次第に決まった役割以上のことはしないようになる。
本作品では、まだ緊急ダイヤルの仕事に慣れていない警察官が主人公である。様々な通報に対して、これまでの経験から判断しようとするが、刑事のときの思い込みが逆に客観性を阻害する。そこで気がつくのだ。これまで勝手な思い込みで容疑者を追い詰めてきた。そこに真実はあったのか?
主人公と、同じオフィスにいる数人の同僚を除いて、登場人物はほとんど声だけだが、呼び出し音と出るまでの間であったり、声の調子や話し方、周囲の音など、とてもリアルである。ひとり芝居の舞台を見ているような映画で、観客も主人公と一緒になって電話から聞こえるあらゆる音に耳を澄ませる。展開は緩急があり、断片的だった情報が結末に向けて一気に収斂していく。ジェットコースターのような88分であった。
斬新
聴き入るほど、物語に惹き込まれていく作品
スッキリしないけど。
予告で観て気になってたので鑑賞。最初は犯人も動機も早々にわかったし、期待外れだったなーと思ってた。が、終盤で裏切られた。
え?え?良かれと思ってやったことが全部裏目に出てるってこと?何これ?これじゃ誰も救われないじゃん!
などと途中からはプチパニック。まんまと脚本にやられた。
スッキリしないけど唯一イーブンが助かったことが救い。
いや、面白かった!
音声でのやり取りによる、二重三重の思い込み
警察の緊急通報受付にかかってきた一本の電話。その電話の音声だけで、誘拐事件の解決を図ろうとする、究極の舞台を映像化した作品。
たった一つのシチュエーションを描いた作品と言えば、最近では、SNSの画面だけを使って映像化した『search サーチ』がありました。また、同じく電話だけを舞台にした作品としては、古くは『セルラー』があり、それよりも最近だと『ザ・コール 緊急通報指令室』もありますね。どちらの作品も、誘拐あるいは行方不明と言った事柄を描いているのは、偶然じゃ無いんでしょうね?
緊急通報受付を受けた人物が主人公と言う話的には、『ザ・コール 緊急通報指令室』に似ているのかもしれません。ただ、違っているのは、こちらの作品の場合、二重三重に、音声しか使えないことによる思い込みによる、不幸な思い違いがある事。主人公のアスガーももちろんですが、見ているこちらも「え!マヂで!」と思わずにはいられませんでした。
邦題の『ギルティ』は、アスガーの事を言っているんですかね?まぁ、それはそれで、思ったほど悪くはありません。でも、原題の『Den skyldige』は、デンマーク語で“犯人”と言う意味。やっぱりそっちの方が、この映画のタイトルとしては、適切なような気がします。
主役は
大人向け「セルラー」
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