ボヘミアン・ラプソディのレビュー・感想・評価
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流れ者の狂詩曲
周囲の情報によると、IMAXシアターの真ん中辺りで観るのがおすすめだそうだ。大変に人気の映画で、なかなかその席が取れなかったが、漸くおすすめの通りの鑑賞が叶った。
本作品を観る前日にブラッドリー・クーパー主演の「アリー/スター誕生」を観て、なんとなくロックがどういう音楽かが少しだけわかったような気になっていた。そして本作品を観て、更にもう少しロックがわかった気になった。主人公フレディは「魂を込めて」と言う。「アリー/スター誕生」でクーパー演じる主人公ジャックも「魂を込めて」と言う。もしかしたら内田裕也の「ロックンロール」という言葉も、「魂を込めて」という意味かもしれない。しかし「魂を込める」というのはどういうことなのだろう。それが理解できない限り、当方にはロックは無縁かもしれない。日本では「仏作って魂入れず」という諺がある。
主人公フレディ・マーキュリーはバイセクシュアルで出身が複雑というユニークな個人事情を抱えている。それは彼の音楽とは無関係であるはずだが、マスコミはアルバムや音楽のことよりも、フレディの個人事情ばかりを追求する。イギリスのマスコミは流石に本場のパパラッチで、性根が腐りきっている。ダイアナ妃を死に追いやっただけのことはある。それはイギリスの大衆が下世話な情報を求めているということでもある。フレディ・マーキュリーの戦いは、そういう低レベルのマスコミとの戦いでもあり、同時に音楽よりもスキャンダルを知りたがる低劣な大衆との戦いでもあった。
フレディを演じたラミ・マレックはエキゾチックな顔立ちで、出身の複雑な主人公にぴったりな上に、コンサートのパフォーマンスの演技もうまくて、舞台のフレディそのものに見えた。ギターとドラムス役の二人の役者も、バンドにありがちな仲間内の衝突を上手に表現する。俳優陣はいずれも達者でリアリティに富んでいる。
四苦八苦してレコーディングした「ボヘミアン・ラプソディ」だが、プロデューサーは意味不明でオペラとの融合など売れるはずがないとボツにしようとする。しかしフレディはどうしてもこの曲をアルバムに入れ、シングルカットしたいと主張する。その理由は作品の中でははっきりとは明らかにされなかったが、映画のタイトルそのものがその理由を暗示しているのではないかと思う。この曲は流れ者(ボヘミアン)としてのフレディの人生の叙事詩(ラプソディ)であったのだ。
あっという間の…
期待は下回ってしまった。
出っ歯がすぎる
ラミマレックの演技力が凄い!
クイーンをよく知らなかった人間からすると再現度がどうとか、話の嘘とか、似てる似てないとかはあまり興味がない。
私が特に感動したのは、ラミマレック の演技力。
憑依したような、でも計算し尽くされた演技に賛辞を送りたい。
もちろんフレディの人間性、クイーンの音楽の素晴らしさがあった上でのことだが、
いくらクイーンの音楽が良くても彼の名演なしにこのような感動はなかったように思う。
最初はたしかにこの人がフレディ?と思ったが、すぐに見慣れたのは、彼の人なつこい瞳、寂しさ、悲しさ、仕草にすぐにやられてしまったから。
ラミのフレディは、似てようが似てまいが、間違いなく本物であった。
なぜかわからないけど涙が出る…
という書き込みをよくみるが、私もその一人。
自分よがりの演技なら、そして、もっと器用な役者がやっていたらこういう感情は起こらなかったように思う。
どこか不器用で儚げなラミのフレディ。
ラミを通して、本物のフレディに、クイーンに触れることができたのだ。
書いてるうちに、また、ラミのフレディに会いたくなってきた。
好きな映画
この感情は定義できない
私は平成生まれなので、全然Queen全盛期に生きてなかったんですが、父がリアタイでファンだったらしく、子供の頃よく車の中で彼らの曲を聴いていました。
だからこの映画を観るまで、あの曲がなんという名前なのか、そもQueenとはどんなバンドなのか、フレディ・マーキュリーとはどんな人物なのか等々全く知らなくて、でもだからこそ、その状態で観れてよかったなぁと。知識が殆ど無かったから、素直な気持ちで物語を楽しめました。(見終わったあとに実際はどうだったのかなど知るところまで含めて)
この映画が爆発的に大ヒットしたのって、私たちみたいなQueenブーム第三波以降の人間でも耳馴染みのある曲が沢山使われていて、かつ、フレディのセクシャリティにも丁寧にフォーカスしている"今"感と、家族愛、友情、バンドあるある、ライヴビューイング感etc、沢山の魅力的な要素が組合わさっていたからなのかなって思います。
頭で考えるより先に、心が震えました。音楽の力って素晴らしいですね……!たった二時間と少しでこれだけ心を揺さぶられたのは久しぶりです。
この映画に、フレディに、Queenに出会えてよかった。
音楽が素晴らしい、それだけ
友人複数名が「何度も観に行った」とまで言うことと、Queenの曲を聴くには映画館が良いと聞いて、年明け早々観に行ってきました。
結論、「音楽は素晴らしいが、ストーリーがイマイチ」
という印象。ひたすらQueenの流れる曲が素晴らしい。
が、ストーリー展開は何の苦労もなくスターになっていくようなスピード展開だし、名曲の歌詞が生まれた背景とか何もなく…物語の描写がイマイチ。
フレディがゲイだとわかるところとかも含めて、「え?どこでわかったの?」というくらい、メアリーとの会話でしかわからない状態。
んで、苦悩にまみれて薬やアルコールに落ちていき、エイズになるわけだが、その苦悩も単にフレディが傲慢でイライラしているようにしか見えない表現…。
何というか、団塊世代にとっては、大スターだったQueenが青春を思い起こさせ、スマホ世代にとってはこのスピード展開でわかりやすいサクセスストーリーが良く、かつフレディがマイノリティだったのにスターだったという今っぽいかっこよさが、受け入れられているだけに見える。
ただ、40年くらい前に、人種もセクシャリティも宗教もマイノリティで大スターだっとことを考えると、フレディはかなりの重圧な中にいて、そして有り余る才能だったということ。それを分かってQueenの曲を聴くと、見方が変わる。
映画を観終わった後に、Queenの曲がたくさん耳に残って、聴きたくなる。彼らの曲の素晴らしさを余計に強調しているように感じさせられた。
そしてフレディは、本物のビデオを観るとやっぱりパワーとオーラがやばいわ…。
是非ともスクリーンで!!
昨年より、通常上映&IMAXで鑑賞。
(鑑賞日は直近にしました)
時系列の違い、事実と違う部分もありますが
その改変がラストのライヴエイドをより際立たせていると思います。
フレディ・マーキュリー中心のストーリーではありますが、クイーン4人の仲の良さ、強い絆にも自然と涙が出ました。
初見の時は、もう頭がアワアワと興奮でいっぱいだったので気づかなかったのですが
2回目以後は気持ちに余裕も出来、余り印象になかったジョン・ディーコンが意外に活躍してるんだなってビックリしたり(笑)
こんな小ネタやジョークがあったんだと新しい発見もあるので、そういう意味でもまた見たくなります。
ライヴエイドの再現度の素晴らしさ!!は是非、劇場で体感して欲しいと思います。
期待しすぎたせいか…
Queenの伝説をプレイバック
フレディの苦悩
フレディがバイセクシャルであり、エイズで亡くなったことは小学生の頃にどこで情報が入ったか覚えていないが知った。クイーンの曲もいつのまにか代表曲はほとんど知っている。
だいぶ昔のバンドであるのに、
クイーンやフレディがいつまでも人気があり、今も輝きを放っていると言うのは全盛期は一世を風靡したのだろうと思っていた。
この映画を見て、予想通り世の中を変えるくらいのバンドであり、世界一のバンドといっても過言ではないと感じた。しかし、その影には、フレディの苦悩が存在し、それが曲に表わされていた。。。
クイーンの歌詞にまでいままで注目していなかったが、歌詞はフレディの人生そのものだなと思った。
IMAXで観たこともあり、曲の部分はまるでライブにいるかのように感じた。
DVDではなく映画館で観たほうが10倍くらい楽しめる映画だと思う。
LGBTが昨今世の中で騒がれているが、見方がこの映画を見て変わった。是非多くの方に見てほしい映画である。
等身大のスター
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