ボヘミアン・ラプソディのレビュー・感想・評価
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ミュージックビデオかな
昂ぶる
まるで魂を鷲掴みにされ、ありったけの力で揺さぶられたような感覚だ。
「Queen」ってバントは知ってる。
どんな曲をリリースしたかもなんとなく。
F・マーキュリーって人の顔は朧げながら覚えてる。オールバックの髪型に立派な髭を蓄えて、レオタードのような衣装を着てる人。
俺の認識なんてたかだかそんなもの。
そんな俺なのに…なぜ涙が止まらない??
物語はバンドの結成当時から始まる。
出っ歯で目がギョロっとしてて、スター性など欠片もなく、巷に溢れる若者の1人。
そんな彼と彼らの足跡があまりに有名な楽曲とともに語られる。
このフレディを演じてる役者がまた凄い。
彼は空っぽなのかと思う。
いや、そんな訳はないのだが、彼から発信される何かというよりは、彼に注ぎ込む何かのような感覚で、つい彼に寄り添ってしまう。
おそらくはソレが止まらない涙の理由の1つではあるのだろう。
物語の進行もとても秀逸で。
BGMが流れてこない。
耳に鮮烈に響くメロディはQueenの楽曲だけなのだ。後は雨の音、紙をめくる音、足音、レコードの針が落ちる音、その他諸々。どれもこれもSEなのである。
音楽監督賞みたいなもんがあるなら、進呈したい。無ければ、この作品とこの人の為に新設してもらいたいっ!
曲が流れる前には、その曲の生い立ちとでも言おうか、薄っすらとでもフレディ達のプライベートが語られる。
それらから思うのは、誰かの為、何かの為に書いたのではなく、自らから溢れ出した言葉なのだと言う事。和訳を一生懸命追うも情景までは見えてこない歌詞もあり、だが、その歌詞に反応できる背景をもつ人達には強烈に突き刺さるのだろう。
自分を表現する。その一点においてなんの気負いもなく潔いのである。
ラストのフェスがどれほどのモノだったのか俺にはサッパリ分からないのだが、涙が溢れて止まらなかった。
この時期はQueen的には第一線ってわけでもなく、既に過去のバンドだったようだ。
でも、どうだ!
彼らが巻き起こす熱は、観客の1人1人にくまなく届き、彼が振り上げる拳は天をも裂きそうに力強い。
このフェスが始まる前のシーンでは、自らがエイズに感染してる事を告白するシーンだった。フェスでは、母への想いを叫び、観客にさよならを告げ、俺たちは勝者だと叫ぶ。
全部フレディ本人の事のように思え、この人は常に戦ってきたのだなと思う。
理解されない性癖や、それを隠す為に感じてしまう孤独や、それでも他を求めてしまう弱さとか。でも、彼は目を背けず、常に向き合ってきたのだなあと思う。
そう思わせてくれた編集と、その絵を残したカメラマンと、そのカットを指示した監督に心からの感謝と喝采を贈りたい。
エンドロールが終わっても涙が止まらず、立ち上がるのを躊躇ったのはいつ以来だろうか?
Queenの事はホントに何も知らないが、とても、とても良い映画だった。
あれ、オレあの時代、ウェンブリーにいたっけ?
クライマックスのライブエイドの映像は、Queenメンバーの仕草・動き、スタッフの配置、あの時代独特の観客のエネルギー全てを再現してて、その時代、その場にいる疑似体験ができるのは間違いない。
30代で子供の時からQueenの楽曲はCDやVHS、DVDを通して聴き尽くしてきました。
なのである程度、フレディのことやQueenの行く末は分かっていたので、時系列的には前後しているところが多々あったけど、監督がライブエイドをこの映画の感動のピークに持っていくため構成した結果なんだろうなと思いました。
なので正確なドキュメンタリーではないけど映画作品としては気持ちいいのかなと思いました。
欲言えばアマチュアバンドからスターダムに登り詰めるまでが早すぎる。笑
バンドの不遇時代が全く見えないからトントン拍子で売れたように見えて1曲1曲の重みがないのが残念。
鑑賞環境は、TOHO系のIMAXと立川シネマシティの極上音響上映と2回見たけどどちらもそれぞれ良いだけに甲乙付けがたい。
音響だけで言ったらダントツ極上音響上映。
We will rock youなどはバスドラとベースラインの音圧で体が振動してた。
ウーファーに埋もれることなく、それぞれの楽器の粒立ちがよく際立っていた。
ただ画面サイズが若干小さいので、IMAXのほうが没入感はある。
ん〜最後は好みでしょう。
感激
ポリスが一番好きと自称していたが
QUEENが好きなんだ。泣けた…ドキュメンタリーとかでフレディの話は見たことあったが。
映画館の大きなスクリーンと大音量でQUEENを聴けて幸せだった。フレディのメッセージが伝わってきた。また観に行く!
QUEENは僕の青春。
QUEENは、何物にも代えがたい僕の高校時代の象徴。この映画のレビューを書いてみろ、って言われたって正直困る。じゃああんたは高校時代大好きだった女の子がまるでそのままの姿で目の前に現れたら、どんな気持ちか?って聞き返したい。そう、今の僕はそんな気持ちなのだから。
だって、冒頭のフレディの軽やかな後ろ姿だけで涙が出てきたもの。
家帰ってからyou tubeでlive aidのステージ何度も見返しちゃったもの。
あと何回観に行こうかしか考えていないもの。
〈追記〉
11/24フレディの命日に2度目。レイトショーで9割近くの客の入り。地方の映画館でこんな入ってるの見たの、君の名は。以来。
わかっていても、フレディの孤独が胸に染みてきて居たたまれなかった。あの頃、AIDS患者は世間から毛嫌いされていた。数年前のSARSのような騒ぎだった。でも、メンバーは寄り添っていた。若干史実とは違う点もあるが、物語のエンターテイメント性を優先してのことと、そこは多目に見よう。
ライブエイドは、あれだけ自分を追い込んでしまったフレディの、復活のステージ。素晴らしいパフォーマンスだった。当時、何も知らずに中継を見ていたが、フレディの笑顔に隠された苦悩なんて想像もしなかった。ハンマートゥフォールなんて、まるで病に打ち勝とうとするフレディの心意気に聞こえてきた。フレディも、スタッフも、観客も、テレビの前で見ている人たちも、皆笑顔だった。
ああ、もうこの人は居ないのだなあと思うと、泣けて仕方がなかった。
錯覚します
最高やった。
素晴らしい!
久しぶりに映画を見た!って気がしました。
リアルタイムのクイーン世代ではないですが、曲は好きでよく聞いています。その程度の興味でクイーンというバンド自体のことはあまり知らずに見に行きましたが、彼らの(というよりフレディのというべきか)音楽に対する情熱や常識を覆すパワーに圧倒されました。
収録のシーンやライブのシーンなど自分もその場にいるような臨場感を味わうことができ、気分爽快になりました。これ、リアル世代の方はほんとに歌い出しちゃうんじゃないでしょうか。
また、もちろんすべて事実と同じではないでしょうが、クイーンてこういうバンドだったのね、という一端を知ることができました。
今まで歌詞の意味もわからずなんとなくかっこいいと思って聞いていたけれど、底辺の人々の心の叫びや忘れ去られていくものへの郷愁、そこはかとなく漂う寂しさなど、フレディの境遇とリンクしたものがあるのかなと(あえてそういう作りにしているのかもしれませんが)、ちょっと思いました。
だからなのかなあ・・・すごくパワフルな映画だったはずなのに、なぜか気づいたら涙が流れていることが何度もありました。
クイーンという名前が大きすぎて、中身にがっかりさせられたら嫌だなーと不安を抱えながら見に行きましたが、その心配は杞憂でした。
これは映画館で見てほしい。
久しぶりに”映画を見た!”って映画でした。
フレディ・マーキュリー最高!!
開始2分で泣いた
開始早々 「somebody to love 」で泣いた。
そもそも場面場面で流れる選曲が素晴らしかった。
そして最後の「show must go on 」でさらに泣いた。
「ライブ・エイド」は当時の音声かわからないが、歓声のタイミングまでバッチリで、あの映像を飽きるほど見た自分にとってはライブのスタジアムにいるかと思ったくらい最高の出来だった。
フレディの歌声があれば大満足です
今回は集中力に欠いた。
座席が不運
ひとつ席を空けた隣の親子連れ
父親が幼い娘に
いちいち場面を説明してた。
腹が立つやらあきれるやら…
応援上映の回じゃないんだから
ほんとやめてもらいたい。
映画の感想になってないが
あまりにも悲しくショックだったので
せっかくの名画が味わい半減。
つい愚痴ってしまった。
しっかりクイーンのサウンドは
堪能してはきましたが。
トニ・コレット
アカデミー前哨戦で大奮闘中。
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2018.11.27 TOHOシネマズ上野にて2回目
2回目も泣いた。
1回目以上に泣けた。
この映画は禁断症状を招く
観れば観るほどはまっていく。
伝説のボーカリストの裏も表も
説得力ある演技で魅せてくれた
ラミ・マレックに拍手
アイデンティティに枷を感じながら
生き急いでいくフレディに
息苦しいほどの切なさを覚えた。
でもクィアなフレディは
個人的には超クールだ。
まだまだ、まだ観足りない。
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2018.11.13 TOHOシネマズ日比谷にて
IMAXで1回目
今日を待って待って待ちわびて
日比谷で12時上映なのに
朝6時半に目が覚めちゃったぞ。
トリビアを繋いだような脚本は
薄っぺらさを感じずにはいられない。
難民としての移民である出自は
ほんのワンシーンで片づけられてしまう。
幾重ものマイノリティが醸し出すであろう
浮き足だったような孤独や苦悩も
とって付けたような印象を受けた。
でも…でも、いいの
フレディの生の歌声を
IMAXで堪能できたんだもの
それだけで至福の時間だ。
ライヴ・エイドのシーンでは
ラミ・マレックが本物に見えた
それまで程遠かったのに。
プレンターを悪役に徹しさせ
告知を前倒しさせ
自分の立ち位置を見つけさせ
すべてはライヴ・エイドに収斂する。
これはもう泣くしかないでしょ!
なんだかんだ言ったって
フレディは孤高のボーカリストだ。
「地獄へ道づれ」は
ブラコンやジャズに目覚め始めた頃に
クイーンらしくない曲として
記憶が鮮やかに残っている。
受験勉強そっちのけで
映画三昧の日々を送ってたっけ。
フレディは偉大なり!
いいとことう〜んなとこがあって結果微妙
ひとことで言うと微妙。
乗りたいのだけど乗り切れない。
まずフレディ。似てるといえば似てる部類に入るのだと思うけど、僕がフレディの何が好きかっていうと、デカさだった、ということなのがわかった。デカくてかわいいから好きだったのだがデカくない。もうひとついうとお尻がダメだった。マリリンモンローの自伝映画に胸と尻のない女優を配置するようなものだ。口と顔の骨格ではない。
次に台本。せっかくフィクションにするならもっとうまくやって欲しい。家族、愛する人、メンバー、出揃ったパーツが点でしか出てこない。捻れてよじれない。
フレディを中心にやるなら家族と愛する人とバイセクシャルであるところをもっとうまくやるべきだし、舞い降りた天使のようなフレディをやるならメンバーの誰か、もしくは固定の外部の人間を中心に据えたほうがよかったはず。なので、描く方向のおいしいとこどりを企んで、中心人物の周りしか描けないので、特に前半、クイーンが音楽業界にどんなインパクトで現れていったのかがまったく伝わらない。レコード、カセットテープ、ラジオ、テレビから流れ出たあのサウンドとルックの特異性が、作り手のせせこましい描写しかない。ライブエイドのころにやっと酒場が出てくるが、ここも彼らの声がない。受け手だった一般人が出てこないのは致命的。肝心なライブのオーディエンスもCGの人波でなく、人のリアクションがもっと欲しかった。
とはいえ、ライブエイドのシーンは確かに泣く。でもそれはそのシーンの演出が見事とかでいうことでなく、スクリーンに見えるものでなく、スクリーンの彼方のほんもののフレディを想って泣いてるので、映画としては極めて凡庸だったな、と思う。
ブライアン・シンガー降板というのは見終わって知った程度だけど、ああ、と思えるほど継ぎ接ぎ感はあった。
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