七つの会議のレビュー・感想・評価
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半沢直樹とキャストが被っていたので気になって見てみました
Amazonプライムで見たのですが最初はただのパワハラブラック企業ものかと思ったら違いましたね。
日本人って正義や法律より会社内のルールや上司の命令が優先されるじゃないですか?例えそれが間違ったことだとしても。日本人ってそう言った上からの圧や同調圧力に弱いんですよ、そのことから起こり得るパワハラ、過大なノルマ、隠蔽体質なところがよく表現された面白い映画です。
最初はドクズ不良社員だと思っていた八角さんが物語の鍵で真の主人公、会社の不正を追及していきます。
八角さんの最後のセリフシーンが日本人の本質を語っています。
THE・池井戸潤
池井戸潤原作のドラマが好きでよく観ているので、今作もレンタルですが観ました。
感想
半沢直樹と同じ出演者、監督、脚本家+狂言師 野村萬斎で送るお仕事エンターテインメント!
安定の弱者の反撃劇。そして、とどめの社会風刺への一撃。
いつもの池井戸潤節で池井戸ドラマファンなら確実に楽しめると思う。また、半沢直樹を観ているひとなら予想外の展開も後半にあるので、そこも注目です。
総評
安定の濃い役者陣の濃厚な反撃型お仕事エンターテインメント映画で楽しめた。同じ池井戸原作映画、空飛ぶタイヤより圧倒的に盛り上がれたので良作だと感じた。
会社とは
グータラ係長が不可解な動きをする序盤から中盤にかけてはとてもおもしろかった。
終盤は、ちょっと会社というものを考えさせられ萎えた感じはします。
最後の侍の下りは、特徴的で面白い締めでした。
キャスティングは、豪華ですね。池井戸作品にでてくる常連さんが多数出演しています。
半沢直樹や空飛ぶタイヤなどが好きな方は見るべきかなと思います。
何年か前に日本の大会社でニュースになっていた件と重なりました。
型破りサラリーマン系映画として傑作
釣りバカ日誌を筆頭に、型破りサラリーマンネタは一定の需要がある
本作もその系譜に連なる作品といえるが、
若干社会人二年目病をこじらせている感が否めない、
だがそれが娯楽作品として痛快さを生み出しているので良い
章立てで作られた展開は非常に見やすく、過不足なく説明されている。
演出も適切で、過剰ではあるがそれが面白いので役者の演技も良い
特に藤森慎吾、素晴らしいクズっぷりだ。必見。
伏線の回収も丁寧で、構成が良くできている。
最後、一連の事件に対し、意見を述べるシーンも良い
長さもちょうどよい
登場人物の葛藤する様子がリアルに伝わってくる演技
半沢直樹が好きならみた方がいいよという記事を読んで見ましたが、とても良かったです。原作未読ですが、ぜひ読んで見たいなと思いました。
小道具を使った伏線の回収、素晴らしかったです。
黒い煙のようなものがでてきて登場人物の名前が表示される演出も好みでした。
後は言うまでもなく俳優陣が最高でした。
働く人の葛藤する様子が、緊迫感を持って伝わってきました。今作の登場人物は、人間味を感じられて共感しやすかったです。
個人的には半沢直樹のとまりが大好きなので、ミッチーが長時間見れて最高です。
対抗できるか、できないか
半沢直樹が大好きです。「半沢直樹ファンは七つの会議を見るべき!」というネットの記事を見つけたので、これは見ないとと思い、鑑賞。半沢直樹と同じ原作者、同じ監督と聞いたら期待しないわけないでしょう。
結果、やっぱり面白かったです。
しかし、惜しい。物足りない所も多々。
半沢直樹とどうしても比べてしまうんですよね...
東京建電の営業第一課で万年係長の八角(野村萬斎)は、ぐうたら社員で出来損ないの社員というレッテルを貼られていた。
お馴染みの香川照之や及川光博、片岡愛之助に北大路欣也。それ以外にも半沢直樹の出演者多数。
俳優陣には文句一切無し。この作品の1番の見所。
野村萬斎もこの映画をかなり面白くしているし、オリラジの藤森もイヤなやつがスゴく似合っていた。ファブルにも出てたし、藤森には今後も期待ですな。
小道具を使っての伏線回収は流石と言ったところ。
これを見るためにと言っても過言じゃないくらい、この伏線回収が好き。なるほど、そういう意味なのかと騙された感じでこれもまた見所のひとつ。
展開もピカイチ。
そ、そんなのデタラメだ!証拠を出せ!これが証拠だ!
いやーな奴をギャフンと言わせる池井戸潤作品はやっぱり最高ですな。これだから止められない。
ただ、欠点としては盛り上がり。
緊迫感がほぼ無いし、後半につれ面白くなるどころか前半で山場を超えていたため、後半にテンションは上がらなかった。
なぜ?と思うところがいくつもある。
法律や親会社、航空にネジ工場。
突っ込まずにはいられないほど、甘かった。
そういった知識があまり無い私でもそう思うのだから、このような仕事をしている方はかなり疑問を抱いたのでは?解説が入るくらい巧妙であって欲しかった。
誰もが見やすいエンタメだとしてもだ。技術や会社についてよく調べるべきだと思う。リアリティは大切だよ
そして、終わり方にはしっくり来なかった。
劇中に疎らに発言してこそ、グッと来るものがあるんだよ。一気に慌てて言われちゃ感動も何も無いよ。
最高というレッテルを貼らているがために期待以上とはならなかったが、演者による相乗効果か中々面白かった。しかし、もっと出来たはず...
いいたいことは伝わりました
この作品についてメーカーのリアリティ欠如がいろいろ書かれてますが、真のメッセージは日本人のDNA、日本人の体質、サラリーマン人生の儚さ。
いち会社員、いち管理職としてグサっときました。
顔芸が歌舞伎役者を使うことでまさに日本人のエンタメ継承になってますw
いい作品だと思います。
55点
映画評価:55点
池井戸作品(演出)でしたので
調べたら池井戸作品でした(笑)
半沢直樹や下町ロケットのファンですので
やっぱり爽快なテンポと、サラリーマンの意地みたいなのが痛快ですね。
どうしても香川さんが出てくると
全部半沢直樹に見えちゃうのがあるのですが
今回の作品はミッチーが良かったですね
こっちが本当の主人公かな?
観やすく、楽しく、展開も良かった
これがドラマとして7時間(7話)とかだと
もっと厚みが出て、もっと楽しかっただろうな
映画で観ちゃうには勿体ないと思ってしまう作品でした!!
【2020.8.14観賞】
最高の池井戸ワールド
原作未読です。
池井戸原作のドラマ・映画は多少観たことがあります。「半沢直樹」「花咲舞が黙ってない」が好きでした。映画版は観ていませんが、「空飛ぶタイヤ」は原作を読みました。非常に面白かったです。
池井戸先生の作品は実写に向いているのか、ドラマ化・映画化されている作品が多くてどれも面白いですね。
この映画も本当に面白かったです。企業の闇の部分や、それに立ち向かう会社員の戦いを描いた作品です。他の池井戸作品で言えば「半沢直樹」に近い作品のように感じましたので、ドラマ「半沢直樹」が好きな人には是非観てもらいたい映画です。
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中堅電機メーカーの営業1課に勤める八角民夫(野村萬斎)は万年係長のぐうたら社員。精鋭揃いの営業1課の中では浮いた存在であった。彼の残念な働きぶりによって、八角は上司である営業課長の坂戸(片岡愛之助)から厳しい叱責を受けたのだが、八角はこれをパワハラとして上司に報告して社内で問題となり、坂戸には異動命令が下された。何故ぐうたら社員の八角が精鋭揃いの営業1課に在籍し続けられるのか、会社上層部は何故八角を特別扱いするのか。異動になった坂戸に代わって新しく営業1課の課長となった原島(及川光博)が、八角に隠された秘密を暴いていく……。
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まず驚いたのは役者陣の顔ぶれと配役。
物語のキーマンとなる八角民夫役に野村萬斎。それに片岡愛之助・及川光博・香川照之などの「半沢直樹」でもお馴染みの役者が並び、更に志賀丈史・世良公則・北大路欣也などの重鎮も顔を揃える。ベテラン&実力派俳優で固めたのかと思いきや、そこそこ台詞量もある役柄でお笑い芸人オリエンタルラジオの藤森慎吾や落語家の春風亭昇太など、役者以外のキャストの起用も目立ちます。
ベテランの配役は言わずもがな、役者が本業でないはずの藤森さんや昇太さんの演技が本当に見事で、他の役者さんが演じるのが想像できないくらいぴったりのキャスティング。
役者陣の演技に関しては完璧と言えるくらいのクオリティでした。
そしてストーリー。
「八角民夫」という男を調べていくうちに見えてくる、大きな疑惑と闇。一人の男を調べていたはずが、いつの間にか企業で行われていた巨大な陰謀が暴かれていくというストーリーが実に見事で、動きの少ない会話シーンの多い映画にも関わらず中だるみも全く無く、最初から最後まで駆け抜けるように鑑賞することができました。
これは池井戸作品の素晴らしい点です。ストーリーの風呂敷を広げるのが本当に上手で、序盤から終盤にかけて、思いもよらない大きな陰謀や企業の闇が暴かれていく展開が素晴らしいです。
最後に、キャラクターが本当に素晴らしかった。
キャラクター達が映画を通じて成長していきます。今まで企業の傀儡として言われるがままだった者が自分の正義を貫くために反旗を翻す、嫌なことから逃げるのをやめて立ち向かう、何か一つでも「後に残る仕事」をする。
主要キャラクター達が自分の中にある「正義」を信じて邁進する一方で、「敵役」として描かれるキャラクター達は、現状に甘んじて変化を嫌い、目先の利益のために姑息な手法を取る様子が対比的に描かれます。これによって、キャラクター達の魅力がより際立っています。
大企業から見れば小さな存在である末端の会社員たちによるジャイアントキリング。池井戸作品の醍醐味が今作でも存分に発揮されていました。
他の方のレビューを見ていると、キャスティングに歌舞伎役者や狂言師がいるからか、ややオーバーな演技やアクションが多く、そこが好みが別れているような気がします。
私はその演技があるからこそ、普通の演技では地味になるであろう「会議」を題材にしてここまでスリリングな作品が出来上がっているのだと思いますのでむしろ高評価ポイントです。
「半沢直樹」「空とぶタイヤ」などの作品が好きな方には刺さる作品だと思います。
オススメです!!
パワハラはよくないよね~
パワハラで訴えると言い出した時、オフィス内が苦笑に包まれます。 前場面で重圧から一致団結をしてるので、視聴者の熱もどちらかといえば、オフィスよりになりパワハラwって釣られてしまいます。
でも、これこそがサムライ魂の正体ではないでしょうか。劇中は、ロマン気にサムライとか言ってますが、結局のところ、同調圧力に弱いだけです。でも、この同調圧力が連鎖するのが組織の怖さ。
部長の同調圧力に苦しめられてる側が、今度は一致団結して課のつまはじきに同調圧力をかけてしまっている。それが、あの苦笑です。この映画では、至る所でそういう構造が描かれています。
内容に関しては、主人公が動き出した時点で、舞台半沢直樹に変わります。
味はありますが役者が終始浮いてます。序盤は、浮いた感じが謎めかしさを盛り上げててすばらしいのですが、後半は、舞台劇ですね。背筋伸びすぎです。
見せ方も、黒幕は社長でした。みたいな解決編のはずが、いつ倍返しするんだ半沢直樹にしか見えなくなり、あれ今真相解明中?なのかみたいな、チグハグ感が。
役者の怪演による前半のミステリーが良い出来でした。
半沢直樹をコンパクトにしたような印象
普通にエンタメとして面白かったですが、以下の点から個人的には低評価になりました。
・キャストが半沢直樹と被りすぎで違和感。ストーリーの流れも半沢と似ているのでどうしても既視感が拭えなかった
・八角がぐうたらしている背景説明はあるが、20年間給料を貰っているのにロクに働いていないことに嫌悪感を感じた。何もしないなら退社すべきだったのでは
・ 悪そうなやつが最後にバタバタ八角にやられていったのがご都合主義に感じた。池井戸さんの痛快パターンなんだろうか
もし半沢直樹を観たことがなかったらもう少し高評価できたかもしれません。
以下、良かった点も多数あります。
・野村さんはじめ演技がすばらしいのでストーリーに惹き込まれる
・サラリーマンの苦悩を上手く表現している
池井戸さん作品のオールキャスト!
物語は、東京建電という家電メーカーが舞台。
何期も連続して売上目標を達成する華の営業一課と売上毎月未達の営業二課。
ある日、何故か華の営業一課に所属し続けられているグータラ社員の八角が、一課の課長坂戸と揉めて、課長をパワハラで訴える。
坂戸に全幅の信頼を寄せている営業部長の北川がいるのでそのパワハラも取り下げられるだろうと皆思っていたが(そもそも北川もパワハラは日常茶飯事にやっている)それが受理され、坂戸は人事へ飛ばされてしまう。
そこに新たに営業一課課長になったのは二課の課長の原島。原島は、受理されないと思ったパワハラ騒動からなにかを感じ八角について調べをすすめる。原島の部下の寿退社を控えているユイと一緒に。
そこで、様々な不自然な取引や不自然な人事がいろんなところでおこり、
一見それぞれが別のことなのかと思っていたら、実はつながっていて、最後にひとつの線になる。
誰が黒幕なのか、お前か!からの三転くらいするので、おもしろい。
そして八角と原島とユイと副社長以外にいいひとがいない、この会社!笑
絶対に働きたくない!笑
リコールをするかどうかの話し合いで、トップまでもが隠蔽を支持し、あの場にいた半数以上が隠蔽へとことを進めていたのがこわい。何十万人のひとの命がかかっているのに。。
最後の調査で八角が言っていたことが本当に全サラリーマンに言いたい。
不正は絶対になくならない。と。
日本人の遺伝子がそうさせていると思う、昔は、藩から抜けることは許されず、藩の言うことが絶対だった。不正をしろと言われたらするし、隠蔽しろと言われたらする。。死ぬほど働けと言われたら死ぬほど働く。。
間違っていることを間違っている、と言い合うことが大事だができてない、と。
本当に全サラリーマンに送りたい。。。
役者陣は、池井戸作品の常連がたくさん!
北川(香川照之)は最後はリコールに賛成し、改心したので、大和田常務とはちがった。笑
半沢直樹と同じクオリティを楽しめる
。むしろ俳優がかぶってるので、半沢が好きな人は見るべき。(香川照之……笑)
今まで野村萬斎をかっこいいとか思ったことなかったけど、やはり超一流スターだった……!
あと姿勢がいい(笑)
池井戸作品ということで
半沢直樹や空飛ぶタイヤ等が面白かったので、同じ池井戸作品として鑑賞。
面白かったが、他の作品ほどの爽快感はなかったかなというのが正直なところ。
ほとんどの登場人物が善人でもあり悪人でもあるので感情移入がしにくかったかな
名演技
野村萬斎、香川照之の演技がうまい。ストーリーの良さをいかんなく引き立てている。野村萬斎演じる居眠り八角のキャラクターの良さがいい。表向きはぐうたら、会議中には居眠りと周りの批判をかうもののまったく悪びれた様子はなく、誰もが見過ごしてしまう。咎めたものは異動を命じられ飛ばされる始末である。八角のぐうたらの謎がストーリーの進行とともに徐々に解き明かされていく。元々優秀な社員であったぐうたら八角が不良品を売った客が自殺をして遺族に批難されることで改心し、売上を上げることよりも企業の不正を暴くほうに舵をきった。企業のリコール隠し、隠蔽体質、売上至上主義に翻弄される中堅企業の社員たち。人命より大切なものはないと企業の不祥事を暴こうとする者と企業の利益を最優先にする者。東京建電の社長、北川部長、八角、親会社から出向できた者、課長、ドーナツの販売を企画した末端社員、経理部長、親会社の人間といい、企業の不祥事に絡み翻弄される人々を描いた熱いドラマ。
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