劇場公開日 2019年2月1日

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「対抗できるか、できないか」七つの会議 サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5対抗できるか、できないか

2020年8月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

興奮

知的

半沢直樹が大好きです。「半沢直樹ファンは七つの会議を見るべき!」というネットの記事を見つけたので、これは見ないとと思い、鑑賞。半沢直樹と同じ原作者、同じ監督と聞いたら期待しないわけないでしょう。

結果、やっぱり面白かったです。
しかし、惜しい。物足りない所も多々。
半沢直樹とどうしても比べてしまうんですよね...

東京建電の営業第一課で万年係長の八角(野村萬斎)は、ぐうたら社員で出来損ないの社員というレッテルを貼られていた。

お馴染みの香川照之や及川光博、片岡愛之助に北大路欣也。それ以外にも半沢直樹の出演者多数。
俳優陣には文句一切無し。この作品の1番の見所。
野村萬斎もこの映画をかなり面白くしているし、オリラジの藤森もイヤなやつがスゴく似合っていた。ファブルにも出てたし、藤森には今後も期待ですな。

小道具を使っての伏線回収は流石と言ったところ。
これを見るためにと言っても過言じゃないくらい、この伏線回収が好き。なるほど、そういう意味なのかと騙された感じでこれもまた見所のひとつ。

展開もピカイチ。
そ、そんなのデタラメだ!証拠を出せ!これが証拠だ!
いやーな奴をギャフンと言わせる池井戸潤作品はやっぱり最高ですな。これだから止められない。

ただ、欠点としては盛り上がり。
緊迫感がほぼ無いし、後半につれ面白くなるどころか前半で山場を超えていたため、後半にテンションは上がらなかった。

なぜ?と思うところがいくつもある。
法律や親会社、航空にネジ工場。
突っ込まずにはいられないほど、甘かった。
そういった知識があまり無い私でもそう思うのだから、このような仕事をしている方はかなり疑問を抱いたのでは?解説が入るくらい巧妙であって欲しかった。
誰もが見やすいエンタメだとしてもだ。技術や会社についてよく調べるべきだと思う。リアリティは大切だよ

そして、終わり方にはしっくり来なかった。
劇中に疎らに発言してこそ、グッと来るものがあるんだよ。一気に慌てて言われちゃ感動も何も無いよ。

最高というレッテルを貼らているがために期待以上とはならなかったが、演者による相乗効果か中々面白かった。しかし、もっと出来たはず...

サプライズ