劇場版 SHIROBAKOのレビュー・感想・評価
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仕事の大変さとやり遂げた時の感動に共感
普段アニメは観ませんが、知り合いに勧められて見た民放のアニメが素晴らしく、劇場版を観てきました。内容は秋葉系のアニメ映画とは違ってアニメ制作の葛藤や奮闘が描かれています。現実的な契約や発注元の軋轢があり、制作の大変さがリアルでした、他業種でも共感できる部分があります。とても感動しました。それぞれヒロインの恋愛も観たいですね。
水島監督は勘違いしたんじゃないのかな?
TV版が面白かったのはサクセスストーリーだったからです。
アニメ制作現場のリアルさが面白さの一部だったことは間違いないですが、そこだけがウケたわけではないでしょう。
にもかかわらず、アニメ制作現場のグダグダをさらに全面に出せばウケるだろうって意図が思い切り出ていた気がします。
『いつかこの5人でアニメーション作品を作りまっす!』と高校時代に誓った5人。
なんだかんだで結局全員が第三飛行少女隊の制作に関わり、七福陣への夢がさらに加速していきそうな感じで終わったTV版。
ところが、そことの繋がりはお義理程度に触れてるだけ。
TV版で散々見せられた木下監督のグダグダぶりを劇場版でも見せられ正直ウンザリ。
カレー屋での丸川前社長とのやり取りもなんだか安っぽいんだよなぁ。
終始ドッタンバッタンやるだけの内容の中にお義理でメッセージ性を付け加えてそれっぽく・・・
SHIROBAKOはもうこれで終わりなんだろうか?
次への展開を期待させるものがありませんでした。
伝わらなきゃ意味がないって言ったじゃん!
順調過ぎるか
119 分あったのか。
それでも、この長さでは順調に話を進めないと間に合わないのか、と感じさせられた。
「事件」はいくつも起きるのだが、どれもあっさり解決してしまった、という印象。
事件や葛藤を描くには、テレビ番組の長さが必要なのだろう。
一方、劇中劇は、もっと観たかった。
杉江さんの「馬」も見たいし。
もう一つ。武蔵野アニメーションが中央線沿線ということは既に提示されていたが、荻窪が前面に出てきたのは初めてに思える。吉祥寺は、多分あった。
荻窪、四面道、ルミネ、中央線、丸ノ内線、大河のような善福寺川、和田堀給水所。
前社長の店も、本田のケーキ屋も、実在するのではないかと探したくなる。
https://www.pen-online.jp/blog/n-aono/1380967471/
https://ameblo.jp/yama-1980/entry-11639702308.html
https://blog.goo.ne.jp/bongore789/e/ba251447be403976f972b1cf88bd1400
https://4travel.jp/travelogue/11374028
抗う人たちの戦いの記録!
初めに「SHIROBAKO」について簡単に説明。
14年〜15年全24話で放送されたTVアニメです。あるアニメーション制作会社を舞台に、アニメ業界で働く人達の苦しみや喜びを描いた作品で、アニメファンのみならず幅広い人々に支持されました。その理由は、とてもリアルに業界の事を描いているからです。仕事のトラブル、人間関係、会社同士のいざこざ等、綺麗事じゃいかない出来事が丁寧に描かれ、それが多くの人に支持されてファンを集めたのでしょう。
そして今作はそれから4年後の物語です。
TV最終話でこれから輝く未来を期待していたはずが、会社の大きなトラブルによって経営が傾き、堕ちてしまいました。
主人公の宮森は、会社の状況から自分がこれから何をしたいのか悶々とした日々を過ごしています。そんな中、会社で劇場アニメを制作する話がきました。そこから再び、自分が何をしたいのか、何を作りたいのかという情熱を取り戻していきます。
今作は1本の劇場アニメを完成するまでに、多くの登場人物が出てきます。そして一人ひとりにドラマがあります。
情熱を失った人、同僚との関係が上手くいかない人、出来ない上司に翻弄される人等。
舞台はアニメ業界ですが、これは私たちにも当てはまる事でしょう。
仕事をする上で、様々な人と触れる事になります。その中で必ず合わない人がいるでしょう。
ですがそれをどう克服して、仕事を完成させるのか思考しないといけません。
誰もが完成させるまでにもがき、抗い、そうする事で仕事を完成させます。
今作の人々は誰もが、立ち塞がる壁に抗っています。
抗い、抗い、抗って、決して情熱を冷ます事なく戦って、劇場アニメを完成させようとしていきます!
仕事や生活、生きていく上で必ず壁にぶつかります。
そんな中でも、私たちは抗っていかないといけないのです。
これは、今を生きる私たちへのメッセージです。
リアルすぎて解りにくいので2度見推奨
P.A.Works お仕事シリーズ『花咲くいろは』に次ぐ2作目。制作者自身の業界、アニメ制作の根の暗い部分にスポットを当てつつ、必死にジタバタするミヤーモリとその仲間たちの悲喜交々をマニアックに綴るお話です。
業界ネタも交えて身内を描写する訳ですから、その細部がリアル過ぎるコマケー仕上がりです。但しソレが災いしたのか、1回見ただけでは何だかモヤッとした感触で、何とも言えない気分だったので、10日後に料金が割引になる日を選んで再鑑賞しました。
業界のイヤーな部分を描写したドキュメンタリー。直接描写がイロイロマズい場合はヘンテコな演出を用いてボカす手法も活かされています。前半の“低空飛行”状態のムサニの様相は『け◯◯レ』『W◯G!』のソレを彷彿させてて、その辺の業界事情は監督自身には経験お有りなのでしょうか?
作品としては一例でアニメ業界を描いたに過ぎず、社会には形こそ違えど似た様な事情や特有に存在する世知辛いブラックな面々があるのはご承知の通り。特に、好きな事やって金がもらえる〜のクダリは、周囲の無理解という寂しさと虚無感にはミゾオチに痛みが走ります。
そんな理不尽に冷水を浴びせられつつも、周囲に励まされ根性を据え逆境に立ち向かっていく様は、世間で働く色んな業界業種の人達に共感されそうな気がします。
ですが今作は、後半が若干微妙でした。
ミュージカル風に仕立てられた宮森の自信と決断、そこから以降の展開はトントン拍子で、前半のモヤモヤとは打って変わってのハツラツぶりは水を得た魚です。過酷で困難な仕事を抱える覚悟のワリにはジタバタがあまりなく、唯一の困難は契約問題だけ。
メンツ集めも交渉快諾、寧ろ能動的に馴染みの顔ぶれが集まり、それはTV版からのファンは喜んでいい部分です。とは言えTV版の様な万策尽きる描写はなく、その事情を補足するのが過去の制作中止問題で蔵に収納された案件の掘り起こしなのでしょう。
その扱いが少々淡白描写だったために、制作順調な根拠と云う裏打ちには些か不足に感じました。冒頭でこの事故を深刻に印象づけていれば、チョッと違った受け方になったかも知れません。
とは言えお仕事アニメとしての出来はマズマズで、アニメ業界に詳しくない人でも業界を紹介する内容としては普通に楽しめると思います。少々「岩浪サン」贔屓な気がしたのは自分だけでしょうか? 今作は監督自身が音響も手掛けてるみたいですが‥‥
庵野監督がチラ出した理由は不明です。
良かったですよぉ
ファンなら楽しめるのは間違いないが物足りなさも感じる。
この劇場版は確かにSHIROBAKOで
駄作では決してないですがテレビシリーズを見ていると
やはりどこか薄味に感じてしまいます。
劇場版なのでファン以外向けもある程度は目指さないといけないし
尺もあるので薄くなってしまうのも仕方ない部分はあるとは思うのですが
やはり物足りなさは感じてしまいますね。
それでも面白いかつまらないかの二択なら確実に面白いんですがね。
やはりストーリーなどの面白さに重点を置いた期待値が
高すぎたのだと思います。
またあのキャラクターを観れるあの雰囲気に触れられるというのは
間違いないのでそこを楽しむ感じでいけばいいかと思います。
色々酷評してるように感じると思いますが
あくまでテレビシリーズを基準にしたらということなので
映画の出来自体はいいです。
普通に楽しめます。
ただテレビシリーズを基準にしたら物足りなくなるだけです。
普通に楽しめましたしファンなら一見の価値は十二分にあると思います。
個々で見ればよかったけれど。。。
待望の新作でワクワクしながら見に行きましたが、結果は物足りない。です。
作品が好きなので違和感に目をつぶって無条件に評価5にしてもいいのですが、結構残ってしまったのでそのまま書きます。
*色んな感想に出てくる序盤の宮森のミュージカル
ちょっと長い。ですが、色々あった上、難題を向けられ自分を考え奮い立たせるシーンですので、宮森の心情を考えムサ二にいる宮森が「やるぞ!」と思うのにかかった時間とすれば長い事に意味があるのかなって思います。なので尺は長いけど理解させれました。
*終わった後の物足りなさ
これはアニメを見ていた人は少なからず感じてると思います。
それはキャラが多い上で抱えた苦悩が一瞬で終わってる所にあると思います。感情移入しきれず急な展開になったので、えくそだすや三女の時みたいにクライマックスまでに熱くなりきれなかったのが問題かな、と。
例をあげるなら遠藤さん。あれだけ渋ったのだからデザインして完成するまで、完成した後の周りや遠藤さん自身の想いが見たかったのに、戻って来たらいい仕事〝してました〟っていう感じ。それが遠藤さんだけじゃなくて他のキャラもほぼそう。
アニメで良かったのは12時間かけてキャラ1人1人の味を出したから想いを感じてえくそだすや三女に熱くなれたのかな?と思います。声優決めやもっとありそうなタローのウザシーンも短くテンポが早くないのにかけ足に思えてしまった。
*物足りない
尺が足りなすぎた事が原因です。もし内容で省くなら冒頭のあらすじですかね?もしくは本田さんの尺が少し長めだったのかな?好きなキャラなので嬉しかったですが。
物足りないというのは見せたい所が中途半端に出て上手く解消されずに進んだ結果盛り上がりきれなかったのかなーと思います。
途中タロー渾身の部分を削除されるシーンがありますがまさに同じことがあったのではないかと思うくらいでした。
なのでこれがもし3期として12話でやったらまた違ったのかなーと思いました。劇場版ドタバタは三女の後のムサ二の方が劇場版作成メインでもっと濃かっただろうに、と思います。
*総合的
キャラ一人一人に合わせたところを見ればすごくよかったです。成長してる姿や仕事としてどうしようの無い場所やみんなの頑張りが、また動いてる姿がみれて嬉しかったです。
ただ尺が足りなかったと思わざる得ないです。
2クールアニメを4倍速で見せられた気分
この劇場版をみて思った感想は「もったいない」でした。
TVアニメの尺でじっくりやれば間違いなく大絶賛するストーリーなのですが、只々尺が足りない。
私はSHIROBAKOが大好きで劇場版を観る前にしっかりTVアニメ番を見直してから劇場版に臨みました。
私の中でSHIROBAKOの良い所は、アニメ制作の進行と共に登場キャラが成長していく所をしっかり描いている所だと思っています。
昇進したり新しい仕事を与えられ、壁にぶち当たったキャラ達が諦めず乗り越えて成長する所に心を揺さぶられSHIROBAKOというアニメが大好きになりました。
今回の劇場版では、壁にぶち当たってからの解決までが非常に早く、本当に悩んでたのか?と思ってしまうぐらいあっさりでした。
主要メンバーの5人悩みや葛藤のシーンは一応劇場版でもあります。でも本当にあっさり解決します。
劇場版だから各キャラ掘り下げる時間無いと言えばそれまでですが、なら最初から劇場版じゃなくてTVアニメで2期をやれば良かったと思ってしまいます。それは大人の事情なのであまり突っ込めませんが、、、
他にもったいないと思ったシーンがあります。
それは、制作していたアニメが完成した後に納得がいかず作り直すシーンです。
TVアニメ版でも制作アニメを作り直すシーンは何度かでてきました。(アルピンの泣き顔だったり、三女のラストシーンだったり)
しかし、そこでは何で作り直すかをしっかり
話し合い、皆が納得して作り直すというドラマがありました。
今回の劇場版では、「ラストが気に入らないから作り直そう!」
と言った後にはもう完成品を観に行くシーンに代わってしまいます。
そこの過程を楽しみにしているのに、不完全燃焼感が否めません。
大好きなSHIROBAKOを観に行くのを本当に楽しみにしていたのですが、この劇場版だったら無かった方が良かったかもと思ってしまいました。
この劇場版の話しの流れをそのまま使ってTVアニメ2クールでじっくりやってくれたら絶対面白くなるとは思いました。
本当にもったいない。悲しい。
これは現代の七人の侍である
「SHIROBAKO」TV版が放送された2014-15年、私は仕事が忙しくてほとんど観ることが出来ませんでした。そこで今回の劇場版公開に併せて、先にdアニメストアで全24話を予習として観ることにしました。すると…メチャメチャ面白い!あおい・絵麻・しずか・美沙・みどりの上山高校アニメーション同好会の面々を始めとして、武蔵野アニメーションの社員達、それぞれのキャラが魅力的で、たちまち作品の虜になりました。ああもうっ、何で今までこれを観なかったのかと後悔しきり。
実は私もアニメ業界と近い業界(漫画業界)にあり、アニメ業界人との交流もあるため、エピソードの一つ一つがもの凄くリアルに感じられるのです。おまけに今住んでいるマンションから歩いて1分のご近所に某アニメスタジオがあって、あおい達のような制作進行係らしき人たちが時々車で出入りしているので、まるで現実のことのようにSHIROBAKO世界を堪能できたというか。
さて、TV版24話を見終わり、キャラや世界観も頭に入ったので早速劇場版を観に行きました。最終回で成長したあおいたちが一体どんな活躍をするのか?4年後だしさらにパワフルになっているんだろうなと楽しみにしていたのですが…。
のっけから落ちぶれたムサニの姿が!?社員の数も少なくなり、残った社員も覇気が無くなっています。一体どうしたんだ!?話が進むにつれ、その謎が解かれていきます。「第三飛行少女隊」の成功で順調に業績を伸ばしたムサニが、新作アニメを制作し始めたのは良いのだけれど、版権元が突如制作ストップをかけて経営危機に陥り、倒産を免れたものの多くの社員が会社を離れることになったとのこと。丸川社長は責任を取って辞任、ラインプロデューサーの渡辺が代わりに社長となり、なんとか他社のグロス請け(元請けした他社のアニメの1話を引き受けること)で糊口をしのいでいるのです。
…もうね、観ていて痛くて仕方がない!実は僕自身も同じような経験をしたことがあるのです。編集者から企画物をやろうと言われて半年以上ネームをやりとししたあげく、やっぱ無し!と撤回された記憶が。半年間の労力が全部パー!その他にも契約書まで交わしたのに2年間拘束だけされてなしのつぶてだった某パチンコメーカーの仕事とか…。版権物ってこういうことがあるんですよ。僕なんかはまだ個人の被害だから良いけど(良くないけど!)、ムサニは会社として損害を被ったわけで、そりゃもの凄く大変だったんだろうなと思ってしまいました。
そんなムサニにメーカープロデューサーの葛城から突如劇場版アニメの制作が持ち込まれます。他社に制作を依頼していた作品が全く進まず、以前から交流のあるムサニに泣きついてきたのです。悩む渡辺新社長とあおい。果たして今のムサニに劇場版アニメを作る体力はあるのか、と。しかしあおいは思い出します。アニメを作る情熱を。そして彼女は動き始めます。この心理描写をミュージカル風にしたのは面白い!
ここからあおいの八面六臂の活躍が始まります。かつてのムサニの仲間に声をかけ、落ち込んで引きこもりになった木下監督の尻を叩き、次々にメンバーを集めていくのです。かつて新人の制作進行だったあおいが、今は会社のプロデューサーとして!
これを観ていて思ったのが、これは現代の「七人の侍」だ!ということ。あおいが勘兵衛役として一騎当千の荒武者を集めて、村(ムサニ)の一大事に当たるのですから。すると木下監督が菊千代か?(笑)それぞれのキャラが生き生きと群像劇を繰り広げるのはTV版と同じでとても魅力的でそして熱い!キャラも少しずつ成長していて、その成長具合を見るのも楽しいというか。
そしてクライマックス。作品が完成してラッシュを見終わった後、あおいがみんなに問いかけるのです。これで良いのですか?と。いつもなら木下監督が言いそうな台詞をあおいが言うのがこの作品の肝!制作側だって作品のクオリティに拘りがあるんだという台詞でした。そしてラストシーンをより素晴らしい物に作り直して、物語は終わります。
とても面白かった!大満足!!…と言いたいところですが、今回僕は5点を付けません。-1点で4点です。その-1点は何なのかというと、肝心の「空中強襲揚陸艦SIVA」の出来がいまいちなこと。あれだけムサニのみんなが一生懸命作った作品なのに、なんかもう一つ物足りないというか。
これはTV版でもそうなのですが、水島監督は日常世界を丹念にハイクオリティに作りすぎてしまうために、劇中劇の作品が見劣りしてしまうのです。これを防ぐためには全く違う作風にして、比較できないようにしてしまうのが一番で「アンデスチャッキー」では上手く差別化が出来ていたのですが、SIVAではいまいちそれが出来ていなかったのが残念。せめて色合いを変えて日常シーンとの画面の違いを出せばまだ良かったのでしょうけど。3Dとの合成ももう一つで,ここはもうちょっと頑張って欲しかったです。
とはいうものの、全体の出来はやはり素晴らしかったです。SHIROBAKOは日常の群像劇こそがメインなので、そこの出来は満点どころか120点!今年観るべき劇場版アニメだと、胸を張ってお勧めできます。
最後に、未だ見に行っていない人は是非TV版「SHIROBAKO」24話をもう一度予習してから観に行くことをお勧めします。群像劇なので各キャラの設定とか知っておいた方が楽しめますし。ちなみにdアニメストアなら月額400円で見放題!SHIROBAKOキャラがCMしています。(笑)
好きなことを仕事にできる幸せ
テレビシリーズ終了から5年。久しぶりにSHIROBAKOに出会え、しっかり堪能させてもらいました。
劇中でも4年の歳月が流れたようで、かつての武蔵野アニメーションから大きく様変わりし、スタッフが減り、しかもなんとなく元気や活気がない様子が描かれます。そして、その理由がしだいにわかってくるのですが、これがなんともやるせなかったです。さらに、そこへ追い討ちをかけるような出来事が起こります。アニメ業界に籍を置いたことはありませんが、実社会でもありそうな理不尽な圧力に強い憤りを感じました。
しかし、このピンチをチャンスに変える宮守の奮闘ぶりと、彼女の呼びかけに応えるように再び集う、かつての仲間たちの姿がとにかく熱いです。正直、登場人物が多すぎて思い出せない人もかなりいました。それに、アニメ制作にまつわる仕事の数々にそれほど詳しいわけでもないので、それぞれの作業の重要性もよくわかりません。それでも、プロの意地と誇りと情熱で、よりよいものを求める姿勢には心打たれます。限られた時間と予算と人手の中で、クオリティを求めるギリギリのせめぎ合いは、アニメ業界に限ったことではありません。
また、一方で、仕事に追われ、アイデアが生まれず、逃げ出したくなる気持ちもよくわかります。必死で働いたことのある大人なら誰でも共感でき、見ているこちらまで制作スタッフの一員となったような気持ちにさせられます。だからこそ、ムサニが作品を上げたときの達成感を一緒に味わうことができるのだと思います。惜しむらくは、SIVAのラストシーンを作り直す制作陣の姿が見られなかったことです。ここは本作の真髄に関わる部分なので、全体の尺を調整してでも描いてほしかったところです。それがあれば、さらに感動的なラストになったと思います。
ともあれ、宮守はじめ、すべてのキャラが、この4年で得た経験を糧にそれぞれに成長した姿が見られて本当によかったです。あわせて、好きで選んだ仕事なのに、最近は惰性と妥協で働いている自分に喝を入れられた気分になりました。好きなことを仕事にできた幸せを噛みしめ、明日からまた気合を入れて仕事がんばるぞー!
アニメが好きな、アニメを作ることが好きな人たちの気持ちが詰まった作品
タイトルなし(ネタバレ)
劇場版アニメの製作期間が2年がベースと唄い、最初の企画が上がった時期が2017年1-3月だったり、4年前当時居たスタッフは半分ほど武蔵野アニメーションを退社してるためスタッフをかき集めたり説得したりといった部分はリアリティあると思いました。ミュージカルやラストの劇場アニメのメタ描写は監督のご愛嬌として製作途中、公開までに例のアニメスタジオ事件があったので同業他社、また同じ業界に生ける者として慰霊や追悼、激励の意味のカット?ではないだろうかと思うところがありました(あくまで憶測です)。これだけストレートにアニメ最高!アニメを創ろう!と言われると揺さぶられるものがあります。個人的には脚本家がボロボロになりながら録音スタジオ入りするシーンは笑えましたw
テレビ見てなかったけど面白い作品でした。
操作ミスで感想が何度も消えて心が折れました。
3度目です。何度も書いてたら、どんどん文字数も減り納得出来ない感想になってしまいましたが。
映画は面白かったので、それだけでも伝わればと書きました。
アニメ見てなかった方にも、おおざっぱですが説明があり続編映画でも十分楽しめました。
いきなり歌いだしたりと一瞬ラブライブか?
とか思ったりしましたが、良い映画でした。
王道だけど一度離れた仲間達が集まり苦悩しながらも良い映画を作る為に最後まで諦めずに最高の映画を作るのに泣きました。集まらなかったら別の意味で泣きます。
「どうせ皆集まる」ってわかっていても集まるってだけで涙が出てきます。
元社長の言葉は名言だと思いました。
このアニメは名言がちらほら出てきます。
正直、一度だけ見れば十分です。でも何度も見たい映画は自分の中で非常に少なく大体が保管用にBDを買って見ないで満足してしまいます。
新型コロナの影響で映画館がガラガラでした。
私も行こうか迷いました。良い映画だったのに時期的に非常に勿体ない作品です。
個人的には周りの評価が高すぎる
原作を何週もした大好きなアニメですが、個人的には無味無臭でつまらないとかではなく、なんだったのコレって感想です。
劇場版っていう限られた時間で原作に登場したキャラをほぼ出した結果、キャラ紹介してたら終わった感じです。
SIVAのエンドロールを見ながらこの映画の伝えたかったことを考えていた所、ご丁寧に劇中で語ってくれました。
が、全く伝わってこなかったです。
何回観てもいい。
テレビ版はアニメ制作現場の厳しさに四苦八苦しながら、いい作品を作るんだ!という話でしたが。劇場版はアニメ業界の描写もさることながら、人生とは、仕事とはと言うメッセージが強い内容です。
最初は内容を受け止めきれず、いい映画だけど疑問も感じました。
しかし、これは情報量の多い水島監督作品なら良くあること。2回目を観るとスルスルっと頭に入ってきました。
メッセージ性の強い内容です。賛否あるでしょう。できれば2回は見て欲しい。私は多分毎週観に行くでしょう。その価値はあると思っています。
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