引っ越し大名!のレビュー・感想・評価
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引っ越しは戦でござる、勝って錦を飾りたい
映画「引っ越し大名!」(犬童一心監督)から。
本当にあり得そうな話を、シリアスに描くのではなく、
コミック調に、軽快に笑い飛ばす展開で面白かった。
戦国時代の参勤交代、国替え、借金、減棒の苦労は、
事実としては知っていても、なかなか現代の社会と重ねて
想像することは難しいので、こういった楽しい作品があると、
歴史の苦手な人たちにとっても、受け入れやすい気がする。
さて「引っ越し奉行」なる奉行が存在したかはどうかは不明でも、
やはりどの時代でも、それを取り仕切るリーダーの存在は、
必要なんだな、と思う。(もちろん、影の力も大切であるが)
そして、引っ越しを効率良くこなすためのマニュアルも。
なぜか、このノウハウを詰め込んだマニュアルの存在は、
デジタルになったとはいえ、今の時代でも、役に立つ。
今回の主人公の前任者 (板倉重蔵)が残した「引越しの指南書」
「道具見切之術會得」「整理整頓之法會得」などと書かれたもの。
作品の中で紹介されているのは、3つの項目。
(1)歌こそ人々の心を1つにするものなり
(2)整理とは捨てることなり
(3)身体を保て、たどり着くまで
もっともっと知りたくなった「引越しのノウハウ」。
今で言う「断捨離のすすめ」とも言える。
成功の秘訣は、引越しをただの作業と捉えるのではなく、
「引っ越しは戦でござる、勝って錦を飾りたい。
共にたどり着こうぞ」と鼓舞したり、
「これは合議の理不尽に対する我らの戦でございます」と
「戰」というのは単語を使ったところにあるなぁ。
P.S
作品中「引越し奉行」という単語は頻繁に出てくるが、
「引越し大名」という単語は、一度も出てこなかった。
どうして、タイトルは「引越し大名!」なんだろうか。(笑)
55点
映画評価:55点
国替えをテーマとした作品。
とても貴重だと思います。
武士や大名のイメージって、
《戦争》だとか《謀略》だとか、
現代と、かけ離れていると感じますけど。
実は親しみやすいものだよ、
戦争するだけが業務じゃないよと、
伝えるにはうってつけテーマだったと思います。
現代と違って、
車もないし、機械もない、
そんな中での移動(引っ越し)は考えたたけで
青ざめてしまいますよね、、、
まず何をして良いのかが全くわからない。
そんな苦労が伝わってきます。
それでも試行錯誤を重ね、
何とか引っ越しを済ませるも、
また引っ越し。
確かに国替えは酷く辛いものだったのだろうと想像出来ました。
この作品を通して
当時の生活や事情に寄り添えました。
また歌や踊りを入れる事で
引っ越しという苦労を楽しみに変えれるという
当時のアイディアの再現と、
時代劇によく見る重苦しい雰囲気ではなく、
観る側に明るい賑やかな雰囲気を楽しませる
二重のアイディアが含まれていたのも良かった。
ただ惜しいと感じた点もあります。
裏切りや殺陣シーンを入れた事です
これだけのテーマがあるなら、
わざわざ余計な要素は入れずに、
もっと当時の引っ越しのノウハウやアイディアを深めていった方が良かった気がします。
そのせいで
引っ越しというテーマから
ブレてしまったりするので
それでも
江戸時代のリアルを伝えるのに
誰にでも勧められる良い作品でした。
【2021.4.21鑑賞】
こんなに良いとは思ってなかった
楽しい!時代劇サイコー
爽快で大胆でテンポの良い展開
娯楽作品として完璧、今の私の気分としてはかなりの高評価。
星野源の役どころは、まさに彼へのあてがきかと思うくらいの適役。
さらに高橋一生についてはその役者としての幅がまた広がったように見えたほど。
いつも見かける脇の面々は相変わらずのそつのなさ。
なんだけれども配役については
最近 母親というと富田靖子なのはなんなんだろう?と思うくらい頻繁に見る。
富田靖子に限らず、
どうも近頃は、同じ役者さんばかりを見てる気がする。
もっと役者の層はあるだろうに、と思うんだけど
一握りの役者さんたちだけが大忙しとばかりに駆けずり回ってるように見える。
もっと幅広く使うという事は出来ないものなのだろうか。
そう言えば、江戸詰で馬走らせて国元と行き来する家来役の
山内圭哉さん。
時代ものだと頭がツルツルじゃなくなるもんだから、
このかっこいい顔の誰かは誰だ?見た事あるよねえ、と一瞬では思い出せなかった程。
別に好みという顔ではないけれど毛がない現代物とは随分と印象が変わる。
実際 史実の松平直矩は美少年好きだったようであり不遇にも何度も国替えを命じられているらしいのも本当。
江戸時代、特に元禄期あたりは徳川は各大名に対する警戒心もまだまだ強く国替えも頻繁であった。
綱吉期の柳沢吉保の力は強大で、綱吉の男色の相手であったことが出世をスピードアップさせたと言われているあたりから冒頭のエピソードとなっていくと想像できる。
武士の家計簿 超高速参勤交代 武士の献立 殿、利息でござる 等々、最近よくコメディタッチでの江戸モノが映画になるが、この作品もまた小気味の良さでの大円団で気分良く娯楽として楽しめるものになっていた。
誠実さと人望
余りリアリティーの無い時代劇だと思ったが、松平直矩という藩主は本当...
日本の歴史やお城近辺のシステム?(既に頭悪そう)に疎すぎて多少置い...
300年前も、持つべきものは金!
面白いっ🤣
年末年始、コロナの影響で予定がことごとく無くなった旦那が家でスポーツ観戦⚽️🏃🏻しまくっていたので、映画が観られず、今日やっと観る事が出来ました😄年明け最初は何にしようかと、、、まぁお正月らしく時代劇でも、と「引っ越し大名!」。
とても面白かった🤗星野源がピッタリ!本業どっちだ?と思うほど良かった〜おどおど、あたふたした所が可笑しく、海岸でのお皿を投げて敵と戦うところは笑えた🤣🤣🤣
高橋一生もいつものイイ男、寡黙な男と違い、新鮮だったし、高畑充希はやはり上手い。
それにしても、大名に力を蓄えさせない為とはいえ、国替えやら参勤交代やら膨大な経費を使って無駄な事を、、、と思ってしまうのだが、当時の将軍、家臣は最善の策として実行していたのだし、実際に良い事もあったのかなぁ🧐勉強不足でよくわかりませんが💦
時代劇はあまり観ないけど、こんな楽しい時代劇ならどんどん観たいですね!
最後になってしまいましたが、2021年も宜しくお願い致します。
「ふざけた」と感じてしまえば、笑えない
松平家の引っ越しを取り仕切る、新任の引っ越し奉行の活躍を描く物語。
実際に7回もの国替えを経験した松平直矩の史実を基にしたコメディタッチの時代劇。
コメディタッチではありますが、コメディの面白さより『ふざけている』との印象が強い作品でした。
例えば衆道の描写とか。
例えば切腹を強要するシーンとか。
例えばチャンバラシーンとか。
私には、ふざけた不愉快なシーンにしか感じることが出来ずに、評価を大幅に下げざるを得ませんでした。
あと、ミスキャストですかね・・・特に高橋一生は、豪放な剣客を演じるには少し重さと迫力が足りないように感じました。
ただ、ラストへの展開は素敵でした。藩主直矩と藩士達の絆、土と共に生きることの素晴らしさを感じることが出来て、少し感動しました。
表面だけサラッと撫でただけ
原作未読です。原作では各キャラの性格、行動をもっと描写しているかもしれませんが、映画ではそれは感じられませんでした。
高橋一生演じる鷹村が、星野源演じる片桐を引っ越し奉行に推薦する理由もよく分からん。高畑充希演じる於蘭(以前の引っ越し奉行(故人)の娘)の設定もあやふや。
引っ越しの知識が無い片桐がアタフタして何も進まない(切腹寸前まで追い込まれる)が、当初、亡き父を評価せず、業績を横取りした上士を恨んでいたが、片桐の真摯な姿勢に心動かされて、父の残したマニュアルを持って来るとドンドン引っ越しが進む。
でも、この時、於蘭は藩とは父の死により関係無い人間。それが、実質引っ越しを指揮している。
うーん、誰か以前の引っ越しを覚えている人間が居て、於蘭の父が実質取り仕切っていたのだから、何か資料を残しているんじゃないか?と最初の段階(誰が奉行をするか決める時)で言い出さないかなぁ。シングルマザーの於蘭が今までどうやって生活してきたのかも不明だし、引っ越し指揮していても賃金は貰ってないだろうし。
しかも、何故か突然に於蘭が歌いだすシーンもあるし。
終盤、感動系に話しを振ったけど時すでに遅しって感じ。
夏の終わりに見るのに丁度いい作品
何か見ていると夏の風物詩みたいなのが頭によぎる。
例えると、もう夏休みも終わりか...というかんじの劣等感がズンズン沸いてくる。
そもそもなんかこれはレビューじゃないが...
終わり方が面白い。
やはりこういう映画は面白いようだ。
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