ある女優の不在

劇場公開日

ある女優の不在
0%
50%
20%
10%
20%
採点

採点する

採点するにはログインが必要です。

新規会員登録

Check-inCheck-in機能とは?

Check-in機能を使うにはログインが必要です。

新規会員登録

0/120文字

(連携設定はこちら

解説

「人生タクシー」「これは映画ではない」などで知られるイランの名匠ジャファル・パナヒが、過去・現在・未来の3つの時代をシンボリックに体現する3人の女優の心の旅路を描いたヒューマンミステリー。イランの人気女優ベーナーズ・ジャファリのもとに、見知らぬ少女から動画メッセージが届く。その少女マルズィエは女優を目指して芸術大学に合格したが、家族の裏切りによって夢を砕かれ自殺を決意。動画は彼女が首にロープをかけ、カメラが地面に落下したところで途切れていた。そのあまりにも深刻な内容に衝撃を受けたジャファリは、友人である映画監督ジャファル・パナヒが運転する車でマルズィエが住むイラン北西部の村を訪れる。ジャファリとパナヒは現地で調査を進めるうち、イラン革命後に演じることを禁じられた往年のスター女優シャールザードにまつわる悲劇的な真実にたどり着く。2018年・第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で脚本賞を受賞した。

2018年製作/100分/G/イラン
原題:3 Faces
配給:キノフィルムズ

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第71回 カンヌ国際映画祭(2018年)

受賞

コンペティション部門
脚本賞 ジャファル・パナヒ

出品

コンペティション部門
出品作品 ジャファル・パナヒ
詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7

(C)Jafar Panahi Film Production

映画レビュー

3.0“見立て”あるいは“象徴”

Imperatorさん
2019年12月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

かなり居眠りして、「往年のスター女優」の出演シーンすら見逃しており、レビューする資格はない。
ただ、観た範囲で言うと、“奇怪”な映画であった。

予告編で期待される話だけでなく、「牛」や「包皮」のエピソードなど、本筋と全く関係ない“脱線”が延々と続くのだ。
監督の積極的だか消極的だかよく分からない、矛盾したアクションも理解不能だ。
また、たった100分の映画なのに、村にたどり着くまでに30分もかかるのも異常である。
そもそも、「トルコ語を話すイラン領土のアゼルバイジャン」という、閉鎖的で、女性差別的で、迷信を信じて堂々とよそ者に語る人がいる、スゴい地域に舞台設定している理由は何なのか。

“自己韜晦”あるいはカムフラージュではないかと思うのだ。
公式サイトには、熱心にいろいろ書いてあるのだが、それすらこの映画の真の狙いをごまかすための策のように見える。
要するに、サラン村を、今の“イランに見立てている”のではないだろうか。

「一寸先も見通せない険しい道は・・・それぞれの時代における芸術家たちの苦難を象徴」(公式サイト)しているという。
しかしそれだけでなく、「包皮」、帰路を阻む「精力絶倫の牛」、そもそも監督が閉じこもって出たがらない「車」ですら、何かに“見立て”たり“象徴”している可能性もある。
むろん、それが何かは分からない。観客に分かってしまうくらいなら、とっくに検閲に引っかかっているだろう。
「カンヌで脚本賞」とのことだが、カンヌすら騙しおおせたのかもしれない。

最近、「ブラジル映画史講義」という本や、ブラジルの20世紀半ばの「シネマ・ノーヴォ」の映画をいくつか見たが、軍事政権下の検閲をかいくぐるために、かなりメタファーを多用しているという。
うがち過ぎるのは無意味であるが、本作品は解説や宣伝をまともに受け取っても仕方ないのではないか。
完成された作品と言うよりは、苦心惨憺の作りかけの作品かもしれない、そんな感想を持った。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 1 件)
Imperator

4.0女性のこと

ワンコさん
2019年12月14日
iPhoneアプリから投稿

変わりばえのしない乾いた風景のなかで、イランの女性の置かれた状況とか、おそらく日本でも似たようなことがあったんじゃないかと思わせる因習が語られる。

感情をぶつけ合うように繰り返される会話は、何かこの社会の抱えるフラストレーションのようだ。

また、イスラム世界では、一夫多妻であることはよく知られたことだが、一部の富裕な人の間のことかと思うと、こんな人里離れた田舎の小さな家族でもそうなのかと、そして、女性の地位もさして向上してないのではないかと少しネガティブな印象も持つし、エンディングでジャファリが歩く、曲がりくねった石と砂の悪路の長い下り坂は、いつか豊か場所に通じているのだろうかと悲観的になりかける。

しかし、マルズィエが走ってジャファリを追いかける様を見ると、いつかきっとという希望を見出すといった、未来に向けた決意みないなものも感じられる、そんな作品だ。

きっと、日本でも似たような閉塞感は昔は同じようにあって、今は随分良くなったとは言え、女性を押さえつけようとする社会システムは残っていて、まだまだ、これからなのではないかと考えさせらた。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 1 件)
ワンコ

4.0【イランの曲がりくねった細い山道を通る規則から因習とは何かを考える。】

NOBUさん
2019年12月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

 主演のジャファル・パナヒ監督、イランの人気女優ジャファリ、村の"芸人"マルズィエ、主要キャストを本人が演じるドキュメンタリータッチの映画。

 村人達はジャファリ達を表面上は歓待しようとするが、断ると態度はガラリと変わる。

 又、俳優を目指し、テヘランの芸大に入学したマルズィエを疎外する村人。恥と思う家族。

 かつての名女優は一人、村外れの小さな家で絵を描いて暮らしている。村人達と交流はない。

 越える事が困難な文化の壁の前で煩悶するパナヒ監督の想いや、彼が置かれた現状が見栄隠れする作品。

〈イランの未舗装の細い山道を歩くジャファリの姿と彼女を追って走って行くマルズィエの姿に微かな希望が伺える作品でもある。〉

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 2 件)
NOBU

1.0プロ向けですかね

Bacchusさん
2019年12月13日
Androidアプリから投稿

寝られる

女優になる夢を絶たれたことを嘆きつつ首を吊る知らない少女の動画が自分宛に届き、知人であるパナヒ監督と共に真相を追う女優の話。

本当に彼女は自殺したのか?を追っていくかたちで話は進んで行くけれど、どうでも良い描写も多いし一つ一つのシーンが長いしでかなりダルい。
演出もかなりチープだしね。

ストーリーとしても特に面白味も意外性もなく、「反政府活動により2010年から20年間の映画製作禁止を科せられるジャファル・パナヒ監督が、イランの山間部の小さな村を舞台に、根強く残る女性軽視や閉塞感を描いた作品」という事実が評価されているだけじゃないのかと感じた。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 1 件)
Bacchus
すべての映画レビューを見る(全5件)