劇場公開日 2019年7月20日

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「レバノン版「誰も知らない」」存在のない子供たち カルカソンヌさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0レバノン版「誰も知らない」

2019年7月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

①観終わって
世界にはこんな現実もあるんだよ、と監督から言われているかのよう。これを娯楽として「良かった」とか「面白かった」とは言いづらい…。複雑な気持ちになりました。

②役者たちについて
弁護士役の人以外みんな素人で、しかも役の生活とほとんど変わらない人たちらしい。ゼインに至っては本当の難民との事。赤ちゃんも含めて本当に良く撮影したと思います。

③願わくば
この作品に限らず、製作者側が現実を世界に知って欲しいという意図の作品の時、作品を観て実際何か助けになりたいと感じた人の受け皿となる仕掛けまで製作者側が提供して欲しい!
分かりやすい所でいくと水インフラ整備のための寄付。
(純粋に映画として観たいだけの人にも配慮しつつ目立たない仕方で)
視聴者参加型の映画が増えていますし、QR決済などで参加もしやすくなっていますしどうなんでしょう?
根本的な解決にはならないかも知れませんが、お金で解決できる所は解決していけてもいいのではないでしょうか?

浅はかな考えでしょうか?

「万引き家族」に似てるという意見もあるが、子供だけの過酷な営みや世間から存在しないとされている点から、「誰も知らない」に近いかも知れません。
(ただ日本より衛生的にさらに厳しい現実!)

カルカソンヌ