ジュディ 虹の彼方にのレビュー・感想・評価
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この人生
ホントに知らなかった、あの歌を歌っていた人の、この人生を。 だから、始めは生き方や、子供のことについて、全く共感出来なくて。 子供と暮らしたいなら、生活を安定させなくてはダメで、ホームレス状態で負債を抱えて、子供と暮らしたい、はないだろうって。 子供たちを本当に愛してるなら、そういう環境を自分が今作れないなら、元夫に託すのが、結果的には子供のためになると思えないかなって。 でも、観ていくうちに、そんなこと、彼女は、よく分かってるんだろうと。 まともな子供時代のなかった彼女自身こそ、誰よりそれを望んでいたはずで、でも、それを提供出来ないことへの苛立ち。 今なら確実に麻薬扱いで常習性のあるNGな薬を、子供の頃から服用し続けていた彼女。 心身ともに壊されてきたように思えた。 業界から離れたいと思ったとしても、それしかしてこなかった彼女にそれはとても難しくて。 プロ意識が足りないとすら思える仕事の仕方も、もうそのすべてが、彼女の混沌とした心身と、葛藤のさなかにあるようにしか見えてこない。 ラストは、とても胸を打たれるシーンで、思わず目頭が熱くなった。 その時、脳裏に浮かんだのは、私たちはジュディを「消費」し続けただけなのではないだろうかという考え。 歌を聴きたくて、その歌を絶賛し、でも、壊れかけた彼女の人生が表面に出て来ると批判する。 ステージでの瞬間瞬間の客席との化学反応は胸を打つし、彼女もそれに支えられてステージに立ち続けたのだろうけれど、それだけを与えて、あとはただひたすら消費しただけ。 そんな考えが頭をよぎった。 ロンドンのステージから、僅か半年後に彼女は他界する。 睡眠薬の過剰摂取によるもので、自殺なのかも分からないそうだ。 子供の頃から眠れなかった彼女 何度も自殺未遂を繰り返した彼女 その真実は彼女にしかわからない もうどうでもよくなってしまったのかもしれないし、眠れるならなんでもよかったのかもしれない でも、でも、もし、もしも、ただ、本当に、ただただ眠りたかっただけだったとしたら あまりにも切ない
ジュディ・ガーランドについて知っていることはほぼ0。なので映画に入...
ジュディ・ガーランドについて知っていることはほぼ0。なので映画に入り込めるのかなぁとちょっと心配でしたけど、レネー・ゼルウィガーの歌声と、まばたき忘れたの?と思わせるほどの圧倒的な“目”に魅せられましたし、作品としても見応えあって、付けていたマスクが涙で浸ってしまうくらい号泣させられあっという間の2時間でした。 ジュディがこれほどまでにボロボロの状態になって苦しみながらステージに立っていたとは思いもよらず、辛くて、悲しくて、、 劇中では、錠剤の中身が何とは言って無かったですが、「元気になれるけど、眠れなくなる」といったらアレしか無いじゃないですか。そんなモノを若い頃から飲まされていたら……。 それでもステージに立つジュディは素晴らしかった。朦朧とした状態はハラハラさせられたのに、ひとたび彼女が歌い出せばステージを観に来たお客さんを一気に虜にしてしまう。もちろん僕も虜になりました。 彼女の事を知らないのでどこまで事実に沿った内容なのかわからないんですが、悲しい私生活のなかにも幸せな時間があって、その演出がとても良かったなぁ。 コアなファンのカップルとの出会い、 マネージャーとバックバンドのピアノマンからのお祝い🎆そしてルームサービス♡ ミッキーとの時間は、子を持つ母でありながら、一人の女性としての幸せなを噛み締めているのがよく伝わってきて、、ジュディめっちゃ乙女だったし。 ミッキー、あごの主張の強いイケメンだなあと思ってたら、ララランドのフラれちゃった彼でしたw レネーはとにかく凄かった。 目の表情も口元の表情も細かな表情も、全てが完璧。レネーの面影はどこにも無かったですからね。 そして歌唱力! エンドロールの曲のタイトル全てにレネーの名前があって、あの素晴らしい歌唱力の全てが彼女のパフォーマンスだったと驚愕。 オスカー獲得は必然でしたね。 静かなエンドロールは、 ジュディを偲びながら再び涙でマスクを濡らしました。
JUDY
ロンドン公演。 前日の最悪なステージから復活。 ラテンアレンジの名曲。 ラストはオーバーザレインボー。 ゲイカップルにサポートされ終演。 素晴らしいエンターテイメント! 半年後、47歳で逝去。 2020/4/18にBS-NHKにてオズの魔法使いを観賞。 映画の素晴らしさもだが色んな意味でマイケルジャクソンに影響を与えていることを実感。
歌の素晴らしさと、光と影と
まずステージパフォーマンスがずば抜けて素晴らしい。 それだけでも劇場で見る価値あり。 スターが落ちていってしまう話は色々あるけど、母と子のくだりは切なすぎる。 あとできればエンディングロールはジュディ本人の歌が流れたら嬉しかったかな。
涙止まらず
さすが主演女優賞取っただけある、
カメレオン役者だ、本当に。
身内に鬱病持ちがいる為、観ていて心苦しかった。
笑顔を作る直前の不自然な間とか、
でもその笑顔はやっぱり素敵で、とにかく苦しかったなー。
ラスト前でケーキを食べる際に
トラウマからか、すぐに手をつけず皿を回しながら
眺めていたシーンが妙に印象的。
正直感情移入できなかった前半から、
後半でここまで愛せるキャラクターになるとはな。
脚本もすごく上手いと思う。
オーバーザレインボー歌えない気持ち。
ベタだけど、最後の観客からのアンサー。
涙止まらず。。。
余韻を存分に残したまま、最後のテロップ。
正直観終わって寂しくてモヤモヤしてたまらない気持ちになった。
これは、ジョーカーよりもたち悪いかもw
心して観る映画です。
いまいち
レニーゼルウィガーはよかったです。役作り、歌唱。 しっかし肝心の話がつまらん! 演奏シーン→ヘコむ出来事→回想シーン、の繰り返し 演奏シーンの演出もなんか凡庸。 楽曲もぐっとこなかった(これは好みか)。
自分らしく生きる!
ジュディは幼い頃から好きなこともできず、寝る暇もなく大人の金儲けのために働かさせられて、好きなものを食べることも制限され、友達や恋人もできない、そんな厳しい現実から逃げようとお酒や薬に走ってしまう姿が描かれていたが、私は初めそんなに辛いなら他に好きなことを見つけてそれで稼げばいいやん!って思っていたけれど、現実はそんなにうまくいかず、辛くてもやはりジュディには歌うことしかないし、歌うことはが楽しいんだということがすごくリアルに描かれていました。 私には分からないような芸能界ではジュディはこんなにも厳しく、孤独な人生を歩んでいたんだと初めて知りました。 ラストのロンドン公演のシーンにすごく感動しました。 ずっと一人で孤独に生きてきたジュディと観客との心が繋がるシーンにグッときました😭 また、子供たちと一緒に暮らすために働いてきたけれど、その目的がなくなると働く気力を失ってしまうシーンでも泣けました。 一つひとつの歌や、ストーリーも素晴らしかったです! でも、個人的に幼少期の話をもう少し見たかったなって感じがしました。 なにより、レネーゼルウィガーの疲れているけれど頑張って生きていくような演技がすごくぴったりでした!! 自分らしく生きていいんだ!って思えるような映画でした! こういう、仕事のストレスによる死亡や暴飲暴食、拒食、薬物などに走ってしまうことは昔よりは少なくなっていても、今でも起きているということに変わりはない… 私はこの映画を見て、自分の好きなことをしてもその人を尊重でき、ストレスのないような世の中になればいいなと強く思いました‼️
ジュディを知るか知らないかが鍵となる
レニー・ゼルウィガーのなりきり感は凄い。演じてる、というよりも憑依してる?という表現の方が適切なんではないかと思うほど。 彼女自身、最近あまり表舞台で観なかったからどぉしても彼女自身の銀幕カムバック作品みたいな目で見てしまう… オズの魔法使いでのあの名曲「Somewhere Over the Rainbow」はあまりに有名過ぎて子供の頃音楽の授業で何度歌つたかわからないほど。でも曲への思い入れはあってもドロシー役のジュディ自身はあまり良く知らないからか映画としてはよくある子役時代に一世を風靡した役者のその後の顛末ムービーにしか見えず(´;ω;`)
泣いてしまいました。
「オズの魔法使い」で人気者になったジュディ・ガーランドの伝記映画です。 主演のレニー・ゼルウィガーがアカデミー主演女優賞を取ったにもかかわらず上映してるとこが少ないんですよね。まっ、50歳以上じゃないとジュディ・ガーランドの事は知らないでしょうから仕方ないかな? 映画の中でのジュディしか知らなかったのでこんな人生を送っていたとは全く知りませんでした。 感動の涙があふれる良い映画でした。 あと、助演のジェシー・バックリーが気になりました〜。
切なくて温かくて、でもやっぱり悲しい…
虚構の世界しか知らない主人公ジュディ。 そこで彼女は苦しんできた。 だから我が子にはそんな苦労はさせたくない。 でも彼女が輝ける場所はやはり虚構の世界しかなく、皮肉にも舞台の上の彼女は天才なのだ。 そして、彼女は舞台の上ですべてを奪われていく。 家族も、愛する人も、名声も、心も、身体も…。 ラストシーン。 友人や、古くからのファンにステージで温かく迎えられるジュディ。 魂の救済…の様に見えるこの場も、それは一時の慰めでしかない。 素晴らしいパフォーマンスである程に、虚しさが悲痛ですらある。 私は最後の「虹の彼方に」しか曲を知らなかったのは残念。 ただ、歌詞を見るとこの歌は「虹の彼方に幸せがある」という単純に前向きな歌ではない。 「ここには幸せなんてない」「どうして私には手に入らないの?」という嘆きの歌であることを考えるにつけ、最後まで物語の悲しさがより強烈に伝わってくる。 レネー・ぜルウィガーはもちろん、脇を固める役者陣も見事。
ジュディ本人をもっと知っていれば
ジュディガーランドをそれほど知らずに観た、子供の頃からのエンターテイメントの世界、大人の世界で翻弄され 利用され だから他人よりも愛を求め、純粋で愛情の中でもがきながら生きていたんだな 子供達と一緒になる事を夢見て 酒と薬に頼りながらステージで歌うシーンは圧巻だった 流石に虹の彼方に は何度も耳にした事がある、が これほどまで感動するとは思わなかった
オーバーザレインボー
2020年3月18日 #ジュディ虹の彼方に 鑑賞 @tjoy_hakata #ジュディ・ガーランド の自伝映画。子役時代の一時期と晩年の数ヶ月を描いている。なんと言っても、#レネー・ゼルウィガー の演技が圧巻。あの整形疑惑もこの出演のためだったらみんな納得するのではないかな。ブリジットジョーンズは終了?
私を忘れないで
不覚にも泣いてしまいました。 やっぱミュージックって大切。先日もキャッツのメモリーがものすごくグッときたし、今回もジュディの歌声は、私の臓器を鷲掴みにしました。 歌うたいの人って芝居が上手という持論があって、その逆も当てはまるところは多い気がする。というのは、歌って感情表現だから、人の情感に訴えかける行為として同じだと思うから。 だから主演のレニー・セルウィガーの歌が私たちを虜にするのは、やはり彼女の芝居の力がものすごく優れているからなんだろうなー。 あまり期待をしていなかったのですが、私としてはかなり満足のいく作品でした。 芝居の力をまざまざと見せつける作品でした! 「心とは、どれだけ愛したかではなく、どれだけ愛されたかである」 ジュディを、いや表現者をですかね、よく言い得てる言葉だと思います。。。
歌がすごくいい
本人が歌っているのか分からないが、音楽と歌っているパフォーマンスが圧巻で、魂がこもっている感じがする。人間を超えて音楽そのものになっていたかのようだった。それにしても主人公の気性難がすさまじくて、素晴らしい才能があるだけに残念だ。ミッキーがひどい人間で最悪の展開もあり得ると予感しながら見ていたら、ちょっと無能なだけで悪い人物でなくほっとした。
ジュディ・ガーランドに美空ひばりをなぞらえて見ていたので、「美空ひばりシアター」が全国展開とか、ないわ~と思う。60代かと思ったら47才だった。見ていてしんどい映画だった。
ジュディあんまり
アメリカの女優の話なのに、ほとんどイギリスのキャストとスタッフで、イギリス映画という不思議な作品。描かれている中身が晩年のロンドン公演が中心で、かつもともと舞台劇ということもあるのだろうが。 酒と薬で自滅していくミュージシャンの物語というのも既視感が半端なく、新味に乏しい。特に(ジャニス・ジョプリンをモデルにしたという)ベット・ミドラーの「ローズ」を思い浮かべた。ライブの前に公衆電話から電話をする痛々しいシーンがあるのも似ている。(ライザ・ミネリも母親と同じ轍を踏んだというのも悲しい性としか言いようがない。) 意外だったのは、レニー・ゼルウィガーの歌に素晴らしく説得力があったこと。「シカゴ」でも歌を披露していたはずだが、さほど印象に残っていない。 聴衆が「虹の彼方に」を合唱するシーンは、正直ずるいと思った。
光と影を見た悲劇の歌姫
メンズデーに何かということで鑑賞
まあここのところフォーマット化しつつある
伝記ものという感じでイメージしていました
感想は
悲劇的な話ながら
レニー・ゼルヴィガーの歌唱力演技力に
ただただ圧倒される完成度でした
オズの魔法使いで世界的に有名な子役となった
ジュディ・ガーランド
その栄光の裏には映画会社に徹底管理された世界で
薬物まで用いられて人前でのパフォーマンスを要求され
精神を壊すものでした
当時はダイエット薬と称して子役にアンフェタミンを
平気で投与されていたそうです
ジュディは夢の国を飛んでいたのではなく
本当に「飛んで」いたんですね
その後ジュディは活躍しますが精神的に不安定に
なって出演やステージを拒絶したりドタキャンを繰り返し
次第に干され借金まみれになっていき
家庭も結婚離婚を繰り返し
拠り所の子供たちも親権争いに発展と泥沼化
酒と睡眠薬に溺れ私生活はズタズタ
映画はほぼ最後のステージとなったロンドン公演を
中心に回想をまじえながら進んでいきます
相変わらずステージに上がれば最高のパフォーマンスを
見せるジュディですが私生活の影響が顕著に現れ
上手くいかなくなってきたりしますがそこで出会う
様々な人に支えられていきます
ジュディは大人になってからおかしくなったのではなく
前述の通り2歳からクスリを盛ってでも無理やり
ステージに上がっていたのですからもう壊れていたわけですが
当時認められていなかった同性愛などには全く寛容だった
そうで今でもゲイカルチャーの象徴的存在
だったそうです
クライマックスで歌う「虹の彼方に」は途中で歌えなくなって
合唱に支えられて立ち直るシーンなどは感動しました
そうやって感動を与えてきた存在だったからなのでしょうね
こうしたシーンを含めレニー・ゼルウィガーの演技は
本当に乗り移ったかのようでした
アカデミー賞ノミネートもわかります
こうした伝記的作品
また作られていくのでしょうが
日本のヤツも見たいかなと思いました
レニーのパフォーマンスが圧巻でした。
主役のレニー・ゼルウィガーの演技が凄い!のひとことです。孤独でわがままでいつも不安な表情から、一旦ステージに立った瞬間のエンターテイナーへの豹変ぷりが圧巻です。お話しは、よくあるショウビジネス界内幕ものですが、レニー自身が歌う圧倒的なパフォーマンスとパンチのあるステージシーンが光り輝く分、より影の部分が鮮明になるようでした。
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