ゴールデン・リバー

劇場公開日:

ゴールデン・リバー

解説

「ディーパンの闘い」「君と歩く世界」「真夜中のピアニスト」などで知られるフランスの名匠ジャック・オーディアール監督が初めて手がけた英語劇で、ジョン・C・ライリー、ホアキン・フェニックス、ジェイク・ギレンホール、リズ・アーメッドという豪華キャストを迎えて描いた西部劇サスペンス。2018年・第75回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞した。ゴールドラッシュに沸く1851年、最強と呼ばれる殺し屋兄弟の兄イーライと弟チャーリーは、政府からの内密の依頼を受けて、黄金を探す化学式を発見したという化学者を追うことになる。政府との連絡係を務める男とともに化学者を追う兄弟だったが、ともに黄金に魅せられた男たちは、成り行きから手を組むことに。しかし、本来は組むはずのなかった4人が行動をともにしたことから、それぞれの思惑が交錯し、疑惑や友情などさまざまな感情が入り乱れていく。

2018年製作/120分/PG12/アメリカ・フランス・ルーマニア・スペイン合作
原題または英題:The Sisters Brothers
配給:ギャガ
劇場公開日:2019年7月5日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第75回 ベネチア国際映画祭(2018年)

受賞

銀獅子賞(最優秀監督賞) ジャック・オーディアール

出品

コンペティション部門 出品作品 ジャック・オーディアール
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映画レビュー

3.5Brutal Drama Western Demands More Attention to Jacques Audiard's Career

2021年10月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

The Sisters Brothers continues the brooding mood and sharp attention to reality that made Dheepan and The Prophet such standalone films. The film centers two Wild West larcenist murderers and their cunning evasion of justice. The quadruple all-star cast of O'Reilly, Gyllenhaal, Phoenix, and Ahmed had me wondering how this escaped my attention until it popped up on Netflix. A dark but fine film.

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Dan Knighton

3.0ゴールドラッシュが舞台

2024年10月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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マルボロマン

4.5新たな西部劇の傑作誕生

2023年11月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

西部劇はヤンチャなアウトローどもが「ヒャッハー!」する映画だ。良くも悪くも刹那的でマッチョ。 今作「ゴールデン・リバー」なんか、オープニングからしてそのカテゴリーだと信じて疑わなかった。「提督の使いで来た!シスターズ兄弟だ!」って、シスターなのかブラザーなのか?とんだおとぼけ野郎共だぜ!ってな具合である。 反省しよう。 この映画はそんな脳筋ウェスタンなんかじゃなかったのである。 断言しよう。 この映画は西部劇の新たな可能性を開くものである。 とにかく、主演のジョン・C・ライリーが素晴らしい。大袈裟なことなど何もないのに、イーライ(シスターズ兄)の個性を見事に演じきっている。 イーライの優しさ、賢さ、強さ、間抜けさ、望み、後悔。全てのシーンがイーライとはどんな人物か?私たちに雄弁に語ってくれる。 特に愛するものへのあふれる優しさがたまらない。もう、イーライを観ているだけで満足。オッサンなのにカワイイ。 ストーリーも緻密で、前半の何気ないチャーリー(シスターズ弟)とのシーンが後半に活きて来るのだが、イーライがとった行動が前半とは違うのに、その意味するところが同じ、という驚異の演出。 このチャーリーを演じているのがホアキン・フェニックスなんだが、彼がまた冒頭書いたような、西部劇には欠かせないヒャッハー系。 むしろこの映画の西部劇要素を一人で担っていると言っても過言じゃない。 この二人だけでもお腹いっぱいなほど映画にグイグイ惹きこんでくるのに、偵察係のモリスをジェイク・ギレンホール、二人の標的・化学者をリズ・アーメッドがそれぞれ魅力いっぱいに演じている。 どの人物が画面に写っていても、静かに濃密に彼らの人物像が滲み出してくる。 それでいて西部劇らしいサスペンスにあふれ、ワイルドさと精密さがほどよくミックスされた完璧な作品だ。 エンディングの後、「明日に向かって撃て!」を思い出した。内容は全然違うのに、全く同じ印象を受けた。どの辺りが重なったのか、実を言うとよくわからないのだが、夫と二人、ほぼ同時に「明日に向かって撃て!」みたいだったよね、と口にして思わず笑った。 正直に告白すると、私は西部劇が苦手である。でも、「ゴールデン・リバー」はイイ! こんなアウトローなら、いつまででも観ていたい。

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つとみ

4.0荒くれ者の西部劇かと思いきや、唯一無二のヒューマンドラマ

2022年11月29日
Androidアプリから投稿

ゴールドラッシュに沸き立つアメリカを舞台に腕の立つ殺し屋兄弟を中心にして追う者と追われる者の西部劇と思って観始めたら、 過去のトラウマ、切っても切れない兄弟の縁、友になれたかもしれない相手とのタイミングの悪い出会いなど 西部劇のドンパチ要素もしっかり見せつつ、登場人物に感情移入してしまうヒューマンドラマ要素が強く、オールタイムベスト10入り決定。 前半は追う者と追われる者それぞれの物語が進んでいくんだけど、殺し屋兄弟たちはそうなるしか道が残っていなかった過去が垣間見えてくる。 サイコロの目が6なら良い人生を歩めたけど、たまたま1が出てしまったから今の人生になっているだけ。 本人たちにはどうしようもない運命の流れから哀愁が感じられる。 追う者と追われる者、この2組が出会った後の展開でさらに引き込まれる。 出会い方が違っていたら、殺す・殺されるの関係ではなく、友になれていたかもしれない。 出会うタイミングが今じゃなきゃ、こんな結末にはならなかったかもしれない。サイコロは無情にもまた1を出した。ただそれだけ。 物語の最後に出た目が1か6か、観てからのお楽しみ。

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スクラ

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