騙し絵の牙のレビュー・感想・評価
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ややハードルは上げすぎか。それでも意外性のある騙し合いドラマ!!
【賛否両論チェック】
賛:一癖も二癖もある登場人物達が繰り広げる戦いから、最後まで目が離せない。小説好きな方には向きそうな作品か。
否:登場人物が多く、関係も複雑なので、把握するのが一苦労。とんでもないどんでん返しを期待しすぎると、ややそうでもない感もあり。
「この笑顔を信じてはいけない!」
「あなたは既に騙されている!」
「騙し合いバトルの幕が上がる!」
等々、予告からメチャメチャハードルを上げられていたので、正直なところ
「そこまで・・・かなぁ・・・?」
と思ってしまったのが、第一印象でした(笑)。そこまで
「えー!!?」
って裏切られた感はなかったような気がしてしまいます(笑)。
とは言うものの、そのどんでん返し自体はとっても痛快です。廃刊の危機に立たされた雑誌編集者と、そこへ加わった熱き新人編集者。クセの強い大御所作家や謎の新人作家、そして権力を狙う上層部の思惑まで相まって、最後に誰が笑うか分からない、予測不可能な戦いが繰り広げられるのが印象的です。
登場人物も多く、相関関係も結構複雑なので、観るのが少しだけ大変かもしれませんが、元々小説が好きな方なんかには、是非オススメの作品といえそうです。
大八印の巧みな構成と演出が冴えた作品
観よう観ようと思ってるうちに緊急事態宣言で映画館が閉鎖され、ようやく再開された時にはもうかかっていなかった作品。そもそも昨年ロードショーのはずが今年の春まで延期されてやっと封切られたと思ったらまたも緊急事態宣言、とちょっと公開運が悪かったかな?
去年長〜い期間予告編やってましたもんねぇ。
という訳で、悲運の騙し絵を求めてちょっと離れた地域の名画座まで電車乗り継いで観てきました。
ここでの評価がそこまで高くはなかったので今さら劇場鑑賞すべきか迷いましたけどやっぱり吉田大八監督作ですからねぇ。
で…。
いやぁはるばる遠征してまで観た甲斐あったわぁ!
全然面白いじゃん!!
原作をいったんバラバラにして再構築したストーリーらしいのですが、巧みな構成だったと思います。
原作読者でオチまで知ってる人をも楽しませようと思ったらやはり別の仕掛けが必要になってくると思いますけど新たな脚色によって緻密に計算された鮮やかな展開は監督の手腕そのものでしょう。
決してドタバタコメディではなく知的でスタイリッシュ。きっと吉田監督はとても頭の良い人なんでしょうねぇ。
今これを書きながら、桐島〜や紙の月などをふと思い出したしかに緻密に計算された演出だったなぁと。
出版業界、広告業界を少しでも知ってる人ならより楽しめるでしょうし社内闘争などの社会派部分もありますし取締役会のシーンに思わずニンマリする現実社会の役員さんたちもいらっしゃるでしょう。その辺りはどこも存分に楽しめました。
キャストは豪華で適材適所。特に松岡茉優さんやっぱり良いですね。國村隼さん演じた二階堂は絶対あの人がモデルですよね?まんまあの大作家ですよね??笑
どのキャラもとてもいい感じでした。
ラストにやや物足りなさを感じなくはないものの、(楽しかった〜)という爽やかな余韻が残る秀作でした。
期待を裏切るおもしろさ
予告編をみた時の印象としては「絶対に観に行こう!」という程のことも無かったのですけどね。
松岡茉優に引っ張られて行ったようなものなんですが。
これは、おもしろいですよ!
オススメです。
なんていうか… 予告編がよくないですよ。
全然、映画の空気感を表していない。
大泉洋がハチャメチャするわけでもないし、
丁々発止の騙し合い合戦でもないし、
あんな音楽ながれないし。
全然違う。
もっと、ずっと静かな空気感で、きちんとしたドラマが展開されます。
そして、キャストがとても良く生かされている。
奇抜な使われ方をしている人はいません。
意外な使われ方をしている人もいません。
皆、得意なことをさせてもらってる。
良い意味で。
大泉洋なんて、三國志よりずっっっと良かった。
無駄にバカ騒ぎさせることないのよ。
ちょうどいいタヌキ感で曲者を演じてました。
この作品の原作って「罪の声」と同じ作者なのね。
あれも良かったし、私の好みに合うのかも。
原作や、他の作品も読んでみようかな。
大泉洋をイメージして書いたらしい小説。
大泉洋をイメージして書いたらしい小説。
大御所作家に文芸誌ではないカルチャー誌で連載を書かせるためのご機嫌取りで部下の女子を送りこんで酔っ払わせて本音をわざとぶつけさせるシーンなんかはたしかにとても大泉洋っぽい。
騙し合いという言葉が大きく宣伝されていたが、そこまで騙し合いな感じはしなかった。半沢直樹ぐらいのつぶしてつぶされてのやり合いはなかった。笑
ネットでなんでも買える時代にどうしたら出版業界が生き残れるのか、の模索はやっぱりみんな同じ悩みよねーと思った。
そこで出たのがその店でしかかえない、希少性、ローカル性をもつという案。
大泉洋の仕事をおもちゃにしたっていいじゃないという言葉はなんだかささった。
赤リュックと金髪
大泉洋にあてがきした塩田武士の同名小説を、吉田大八監督が大泉洋主演で実写映画化。
大泉洋がハマってないわけがない。
個人的には大泉洋出演作品ベストでした。
皆さんおっしゃっていますが、予告などで盛大に騙し合いバトルと宣伝していたこともあって、“騙し”の平凡さは少々期待外れでした。
速水が静かに少しずつ仕掛けていく罠は、平凡かつ色々ありすぎて、振り返ると正直あまり覚えていない。
ただ、ドラマとしてはとても良い。流石です。
とても観やすいし、ただの大衆向け作品にならずに出版業界の裏側的な部分も興味深く、自分は日○劇場の企業モノドラマよりこっちの方がタイプ。
一本の映画として邦画らしい良さのある作品でした。
そして、なんといっても豪華キャストが魅力的。
予告やポスターの主要登場人物以外にも隅々に名脇役の方が出演されていて、しかも演技がとても良い。
騙し絵の騎馬、K.IBA、大泉酔うのような言葉遊び的な要素も楽しい。
“騙す”と聞くと嫌な感じがするけれど、どっちかというとヒューマンドラマ。
コンフィデンスマンとはまた違った、気持ちの良い終わり方にある意味騙されました。
ところで、二階堂大作先生の小説アニメ化は結局どうだったんだろう?
The 映画
久々に映画らしい映画だと感じました。
ですが宣伝と違うのは、みんな嘘つきで騙し合いをテーマにしてると感じてましたが、それよりアイデアを考えること、面白いことを考えるという普遍的な素晴らしさを伝える映画に思いました。
面白いことはいつの時代も歓迎されるので、そういうアンテナを大事にするべきと思います
平泉酔う、個人的に好きです
面白かった!
是非みんなにオススメしたい!
久々にオススメしたい映画でした。
一言で言うと
やっぱ頭のいい人は面白いなぁ
という感想。
発想力というか、
どこの業界でも世界でも(仕事じゃなくても)
改革を起こせる能力を持ってる人は魅力的だし
(自分がその能力を持ち合わせてないどころか
サポートする能力すら持っていなくても)
周りから見ているだけで楽しめる存在って
ありますよねー。
おまけに言えば
大物俳優達の無駄遣いというかw
大物や人気俳優なのに
チョイ役だったり贅沢なキャスティングの映画
でした。
むしろ読まずに観た方が…
原作を読まずに観た方が、もっと純粋に楽しめたかなぁ…原作に詳細に描かれていた出版業界の苦境、メディア環境の激変などはなかなか映像で表現するのは難しいかもしれない。でも、人間ドラマとして観る分には、なかなか興味深く作られていたと思う。
社会派とはいえない、業界エンタメサスペンス
意外と面白かった。
主役は松岡茉優だったのね…
文芸出版社の創業家社長が急逝したことで勃発した利権騒動を背景に、型破りな“流れ”編集長(大泉洋)がカルチャー誌を舞台に展開する大胆不敵な商売戦略を、文芸誌から左遷されてきた編集者(松岡茉優)の目線がその是非を問う物語構成。
大泉洋で当て書きされたという原作小説は未読だが、原作どおりなのだろう大泉洋はいつもの大泉洋だった。他の役者を配役する冒険があっても良かったのではないだろうか…
脇役のベテラン陣がそれぞれ良い。
特に、小林聡美の小ワザがサスガの上手さで、國村隼がお見事な振り幅を見せている。
巧妙どころかほとんど詐欺的なトリックには、まんまと騙される。
大泉洋が仕掛けた転覆劇は、出版社を守るためでも創業家を守るためでもなく、ましてや文学を守るためでもない。彼には正義など存在せず、人の裏をかくスリルに身を浸しているように見えた。
その反駁として、本当のどんでん返しは、松岡茉優の書籍愛だったというのが、アッパレ。
これは面白い!!
ワクワクしながらラスト迄引き込まれました。
飄々としたデキる編集長速水を演じた大泉洋さんの魅力が炸裂✨魅了されました。
他、全てのキャストの皆さんの配役が絶妙✨
原作者の塩田武士さんの本を読んでみたくなりました。
ー最も難しいアイデアだから面白い
映画館での観賞
松岡茉優さんて、こんなに可愛いかったんだ
予告が面白そうだったのと、大泉洋が好きなので観に行きましたが、想像していた感じとは全然違うものでした。
が、しかし、面白かった!
何より役者さんが皆さん上手なので、自然と引き込まれて、最後のオチまでずっと楽しませてもらいました。
やっぱり映画はたのしいな。当たり前のように映画館に行けるように自粛頑張ろう!
騙し
もっと凄く騙されるのかと期待していたが、そこまで、、、ではなかった。
ただ単に速水のキレ者役が良かった!
予告で、みんな騙しているみたいな売り出ししていたけど、みんながみんな騙していたかな?
いなかったよね?
監督が大泉洋っぽくならない大泉洋を出せていたと思います。
テンポが大変に良かった
本作品、見たかったのですが、これまで見に行けるチャンスがなかなかなかったので、ギリギリですが、やっと見る事が出来ました・・・・
しかし、コロナもむかつくけど、シネコンのシステムもどうなのと思う所・・・・
本作品、思った通り、テンポが大変によく初めから終わりまで大変に楽しめる作品でした。
強いて言うのなら出版界って見ているこちら側の方はある意味ルールが分かっていないじゃないですが、だからもう少し最初に説明がてらの内容があるといいのかな・・・業界独自のルールや暗黙など、映画を見終わった後に頭を整理して分からすよりも、最初にある程度説明されて見た方が楽しめるし感情も入りやすいよね。
キャストも凄くいい人選だった。特に松岡茉優が良かったな・・・・
これまで何とも思わなかったけど、本作品で、凄くいい女優さんだと思ったな・・・・
年齢的に恋や愛だと言った作品の出演が多いんだろうけど、もっと難しい役に挑戦できるチャンスに恵まれればもっといい女優さんになれる気がするね。
その他の出演者もそれぞれセンスのいい人選だったね。
お話の内容に共感出来ますが、そう簡単にいかないですけど、大泉洋扮する編集長の考え方には共感できるかな・・・
本作品、「騙される」と言うニュアンスなんだろうけど、俺的には、もう少し「悔しく」なるような感情にさせて貰えるともっといい作品になったと思います。
しかし、大変に面白かった作品でした。
高野さん違法アップロードに気をつけよう!
原作未読。紙媒体不振の出版業会の現状を反映した話。会社内部の権力争いや主人公の駆け引きが面白かった。大泉洋の飄々とした演技も良かったけど、脇を固めるベテラン俳優陣や若手もグッド。でも佐藤浩一はやはりすごいなあと思った。
古い人間代表の経営陣の文芸雑誌が一番!という考え方が妙にリアル。
う〜ん、これは予告詐欺。 こんなあからさまなやつ久しぶりだ…。 役...
う〜ん、これは予告詐欺。
こんなあからさまなやつ久しぶりだ…。
役者は豪華だし実力派が揃ったのに残念。
いい意味で予告より面白かった
予告だけが派手な邦画を観たばかりで、この作品もつまらなかったら嫌だなと思いました。
期待半分でというのもありますが、久々の知的エンタメでワクワク楽しめました。
予告では騙し合いがメインのようでしたが、
内容としては、出版業界のお話です。
本屋さん大好きなので、出版業界の構造も含めた知識的な興味と
経営的な騙し討ちは、ハラハラさせられて、
地味な業界の話なのに、ここまで面白くなるのは、監督の力なんでしょうね。
三国志では発揮されなかった、大泉さんの演技が光っていました。
本屋が消えていく現実は寂しいです。
スマホから得た知識は脳に定着しにくいと聞いて
紙じゃない電子書籍での物足りなさの実感のワケがわかったばかりです。
面白い作品は映画館で。
面白かった!どんでん返しで痛快!
コーヒーを注ぐところから始まり、主人公の一人の高野が原稿にコーヒーをこぼす。既にここから伏線!
ラストは、速水がコーヒーを投げつけて、こぼれたコーヒーで終わる。印象的だなぁ!
覆水盆に返らず…とか思ってしまった。
ストーリーは、どんでん返しの連続で、次々と変わる展開、痛快感!
一生懸命で、善良だけど不器用な、高野さんが、最後の大どんでん返し、これもまた痛快だった!
すべての会話や小道具や細かいところが伏線であり、ちゃんと回収されていて、よく考えられてる!
久々に面白い映画でした!
種明かしでもう一度観たいかも。
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