劇場公開日 2021年3月26日

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騙し絵の牙のレビュー・感想・評価

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採点

全382件中、1~20件目を表示

4.0出版業界という村社会の改革者

2021年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

自分がどういう「村」の住人で、その「村」の外で何が起きているのかを認識できている人間は少ない。特に日本は内輪の人間関係で完結する村社会なので、その小さい村での派閥闘争や権力の奪い合いをしているうちに、外の世界の変化に気づかず沈没していくみたいな光景をよく見る。
本作は、出版業界という「村」の物語だ。斜陽化する出版業界、紙の雑誌はどんどん部数が落ち、赤字なのに文芸雑誌だけは「聖域」として誰も手を出してはいけない。そんな「村の掟」に外の作法を持ち込み、かき回して一気にレジームチェンジを仕掛ける男を、大泉洋が演じているのだが、彼の掴みどころのない飄々とした感じがすごくハマっている。この主人公は、村の論理もよく知っていてその間隙を突くというか、真っ向からぶつかるんじゃなく、人々の習性を利用して笛を吹いて踊らせるみたいな、そんな人物なのだ。真正面から戦うヒーローよりも、日本社会の場合、こういうタイプの方が変革をもたらすんだろうなとすごく実感させられた。

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杉本穂高

5.0塩田原作のエッセンスを抽出して再構築、既読者をも驚喜させる映画流の“騙し絵”

2021年3月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

興奮

どんでん返しの仕掛けがあるベストセラー小説を映画化する際、読者にはすでに割れているネタをどう扱うかが難題だ。筋を忠実に再現するのも一つの手だが、その場合は既読者を驚かせるという点で妥協することになる。ほかにも、膨大な要素を詰め込み過ぎてせわしないダイジェストになってしまったり、登場人物のイメージに合わないキャスティングで失望させたりといった、原作物にありがちな落とし穴を避けつつ娯楽映画として成立させるにはどうするか。

主人公に大泉洋を“あてがき”するというアイデアを編集者から持ち込まれ、塩田武士が斜陽化する出版業界を舞台に書いた同名小説(本の内容に似て、その成立にも仕掛け人がいた点が面白い)。吉田大八監督は楠野一郎との共同脚本で、雑誌編集長の速水(大泉)、部下の編集者・高野恵(松岡茉優)、大物作家の二階堂大作(國村隼)などごく一部のキャラクターを残したほかは映画独自のサブキャラを適所に配し、小説の編集という仕事に対する速水と高野の愛着、雑誌廃刊の危機に奮闘する編集長と部員たち、出版社内の派閥抗争に翻弄される速水といった原作のエッセンスを抽出して再構築。いくつもの仕掛けが2時間の中できれいに決まるオリジナルな娯楽劇を作り上げた。映画単体でももちろん楽しめるし、既読者も原作のエッセンスを再び味わいながら、まったく新しい騙しの仕掛けに驚き満足するはずだ。

大泉の飄々とした“陽”の持ち味を活かしつつ“陰”(=牙)の面も引き出す緻密な演出も冴えわたり、吉田監督の新たな代表作となった。どんでん返し系の原作をオリジナルな筋で映画化した稀有な成功例でもあり、今後似たようなことをやろうとする映像作家にとってはハードルが一気に上がったはずだ。

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高森 郁哉

4.5大泉洋を筆頭に役者全員が上手い。音楽の使い方も絶妙で、テンポ良く楽しめる吉田大八監督の新たな代表作。

2021年3月26日
PCから投稿

本作は、あえて一言で言うと「出版業界を舞台に繰り広げられる様々な生き残りバトル」でしょうか。
出版業界と一言で言っても、出版社、書店、(出版社と書店をつなぐ)取次店、そして、著者など本当に多くの役割があります。
本作の大泉洋が演じる主人公は、多くの出版社を渡り歩いてきた編集者です。
そのため、持ち球の多さや発想も面白く、それが見どころの一つとなっています。
また、タイトルに「騙し絵」とあるように、「表の顔」と「裏の顔」など、何が本当で何が嘘か、も興味深い内容となっていました。
とは言え、本作の最大の魅力は、人間模様の面白さだと思います。
大泉洋を筆頭に、松岡茉優など文字通り全員の演技が光っていて、それぞれのシーンがどれも興味深く面白いものとなっているのです。
これは、シーンに合わせた音楽の使い方もかなり上手く、さすが吉田大八監督といったところでした。

最後に、出版業界に長くいる立場からの感想です。
松岡茉優演じる編集者の実家は小さな書店ですが、こういう地域に大切な小規模な書店が全国で無くなってきています。「ネットで買えばいいのでは?」となりますが、高齢化社会ではなかなか厳しい面も大きいのです。どうにかして今の流れを止めないと、という社会問題は意外と大きいのです。
その一方で、世の中は出版業界にはそんなに興味がないのも現実だと思います。例えば、大手出版社の名前は知っていても、その会社の社長まで知っている人は(業界人でないと)いないですよね。
その意味で、本作の「テレビニュースの場面」については、少し違和感を持ちました。なぜなら、出版社の社長の人事や、新人作家のデビューなどはテレビで取り上げられるようなものではないからです。
本作を見た際には、この点が気になりましたが、映画はエンターテインメントでもあります。この見せ方が一番分かりやすく観客に情報を伝えられるベストな手法なのかもしれません。
そう考えると、これはそういう設定だと割り切りながら見るのが正解だと思います。
もし出版業界の人が見て気になったら、こういう「変換」をしてみることをお勧めします。

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細野真宏

4.5吉田大八節が炸裂、素晴らしいエンタメ作

2021年2月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

大泉洋ありきで小説化された原作を、大泉洋主演で映画化。
なのに、見事なまでに原作をバラバラに解体し、映画のために再構築している。
吉田大八監督、お見事の一言。
脚本を読んだときは、度肝を抜かれた。
だが、どんなに解体しようが、原作のエッセンスを殺すことなく、どこまでも「騙し絵の牙」に
なっている。大泉洋と松岡茉優が際立っているのは、もはや当然。池田エライザ、宮沢氷魚、
木村佳乃も抜群に良かったし、國村隼にいたっては爆笑必至である。

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大塚史貴

3.0尻すぼみ

2022年12月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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TRICKSTER10

3.5もっと大きどんでん返しを期待した

2022年11月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

知的

難しい

ストーリー的には好きな分類野映画。
序盤から中盤にかけては、奇策と言えるような発想と展開でとても面白かった。
ただ、最後が尻すぼみ感があったかなと。
もっと大きなどんでん返しがあったらなーと思いました。

主演は、有名役者が勢揃いで、見応えがある映画だと思います。私的には主役は、大泉さんではなく松岡サンですね。

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たけお

4.0タイトルがいい

2022年10月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

やってやりかえして、またやられてと、攻めてる感じが面白くて最後まで楽しめた。

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olivia

4.0「罪の声」などで知られる作家の塩田武士が大泉洋をイメージして主人公...

2022年10月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

「罪の声」などで知られる作家の塩田武士が大泉洋をイメージして主人公を「あてがき」した小説を、大泉の主演で映画化。

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てかる

4.5速水

2022年9月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

やりたいこと、最後の速水の悔しそうな顔にはす~としましたが。
けど、高野の事業はうまくいかんやろ、と思った

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お~い

2.5出し抜く、仕掛ける…

2022年8月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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KEI

4.0二転三転する展開面白い

2022年8月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

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不知火 氷河

5.0さながらマカロニウェスタンの用心棒

2022年7月9日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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odeonza

3.0ライトに見れて楽しめる

2022年6月21日
iPhoneアプリから投稿

とても日本。

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ginger

4.0騙し絵の牙ってタイトルが凄い

2022年6月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

何気にみました。
大泉洋が主役だったくらいしか覚えていなくて、期待もしないでみたら、ハマりました。
面白い!
最後の最後でタイトルの意味がわかりました。
久しぶりに良い映画でした。
松岡美優がやたら可愛かった!

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A1_Godzilla

4.0面白い、おすすめ!大泉洋すごい

2022年6月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

興奮

知的

たまたまネトフリのおすすめに出てきて、何気なしに再生したら面白くてそのまま最後まで食いついて見てしまった。

何も知らずに見たから、あとで調べたらついこの前に見た『罪の声』と原作者が同じで驚いた。塩田武士のすごさを実感した。(この後別作品ちゃんと読んだ)

出版業界の話で、割と興味があった業界かつ分かりやすく描かれていて、頭を悩ませる必要がなかったのが良かった。

役者も大泉洋をはじめとしてみんなよかった。松岡茉優改めて演技上手いなあと思ったし、大泉洋はキャラがハマりすぎてて関心した。

この映画に対する感想として、予告の「大どんでん返し」「騙しているのは誰か」的な文言がよくないという意見を見た。確かにそれは尤もだと思う。私は前情報なしに見たからこそよかったのだなと思う。事前にそういうこと知らない方が面白く見れる。どんでん返しがないと思ってるからこそあの展開が面白いのであって、あのような予告も考えものだなあと感じた。

兎に角簡単に見れて面白くて引き込まれる作品。すごくおすすめ!友達にも勧めやすいし多分万人受けすると思う。本当に見るべき!!

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87

3.5途中でオチは分かってしまったが楽しめた。

2022年5月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

出版業界が舞台の地味なストーリーだが、松岡茉優の役柄の面白さと彼女の演技力で面白い映画になっている。途中でオチは分かってしまったが楽しめた。

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Yohi

2.545点

2022年5月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

映画評価:45点

会社内部で起こる内輪揉めを
大泉洋を起点にする事で
シリアスな状況も面白く描いている。

序盤のストーリーや展開が特に良く
あっという間に引き込まれていった。

ただ、ヒロイン役が堅い性格で、
対抗勢力も同じく堅いため、
テンポというか、リズムが少し悪く
堅苦しく感じた。

最後には決着がつくのだが、
後書きの部分(戦後の処理)が
作品の間延びに感じてしまった。

総じて楽しめたし、
今後の作品にも期待がもてるので
観ておいて損はないかと思います!

【2022.5.10観賞】

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まぁと@名作探検家

5.0出版界

2022年5月9日
iPhoneアプリから投稿

村社会での争いも大変〜

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alextm

1.0何が面白いのか分からない

2022年5月1日
PCから投稿

何を伝えたいのかテーマが見えてこない。

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aaaaaaaa

3.5面白いを追求する

2022年4月26日
iPhoneアプリから投稿

#大泉洋 なんかいそうな上司

どの業界にも大きくなれば派閥争い、陰謀ってあるよな

そして、社内での騙し合いもまたしかり

僕も社会人になり、優秀なビジネスマンの言葉巧みさには人間不信に陥りそうになる

しかし、これも大人になるということだと理解したつもり

昨日まで、一軍のやつが二軍になり、
二軍のやつが一軍に。

映画に描かれていたのは、結果が全てのビジネスに綺麗事はいらない。

面白いを追求する速水編集長
同僚からはクレイジーな男という視線

彼が会社をどんどん変えていく

映画は前半のテンポも良く、引き込まれていく

後半から、どんでん返し

仕事とは何かを考えるきっかけになる映画

以上

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もふもふ
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