劇場公開日 2021年3月26日

  • 予告編を見る

騙し絵の牙のレビュー・感想・評価

3.6341
20%
54%
19%
3%
4%
採点

採点する

採点するにはログインが必要です。

新規会員登録

全341件中、1~20件目を表示

4.0出版業界という村社会の改革者

2021年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

自分がどういう「村」の住人で、その「村」の外で何が起きているのかを認識できている人間は少ない。特に日本は内輪の人間関係で完結する村社会なので、その小さい村での派閥闘争や権力の奪い合いをしているうちに、外の世界の変化に気づかず沈没していくみたいな光景をよく見る。
本作は、出版業界という「村」の物語だ。斜陽化する出版業界、紙の雑誌はどんどん部数が落ち、赤字なのに文芸雑誌だけは「聖域」として誰も手を出してはいけない。そんな「村の掟」に外の作法を持ち込み、かき回して一気にレジームチェンジを仕掛ける男を、大泉洋が演じているのだが、彼の掴みどころのない飄々とした感じがすごくハマっている。この主人公は、村の論理もよく知っていてその間隙を突くというか、真っ向からぶつかるんじゃなく、人々の習性を利用して笛を吹いて踊らせるみたいな、そんな人物なのだ。真正面から戦うヒーローよりも、日本社会の場合、こういうタイプの方が変革をもたらすんだろうなとすごく実感させられた。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 3 件)
杉本穂高

5.0塩田原作のエッセンスを抽出して再構築、既読者をも驚喜させる映画流の“騙し絵”

2021年3月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

興奮

どんでん返しの仕掛けがあるベストセラー小説を映画化する際、読者にはすでに割れているネタをどう扱うかが難題だ。筋を忠実に再現するのも一つの手だが、その場合は既読者を驚かせるという点で妥協することになる。ほかにも、膨大な要素を詰め込み過ぎてせわしないダイジェストになってしまったり、登場人物のイメージに合わないキャスティングで失望させたりといった、原作物にありがちな落とし穴を避けつつ娯楽映画として成立させるにはどうするか。

主人公に大泉洋を“あてがき”するというアイデアを編集者から持ち込まれ、塩田武士が斜陽化する出版業界を舞台に書いた同名小説(本の内容に似て、その成立にも仕掛け人がいた点が面白い)。吉田大八監督は楠野一郎との共同脚本で、雑誌編集長の速水(大泉)、部下の編集者・高野恵(松岡茉優)、大物作家の二階堂大作(國村隼)などごく一部のキャラクターを残したほかは映画独自のサブキャラを適所に配し、小説の編集という仕事に対する速水と高野の愛着、雑誌廃刊の危機に奮闘する編集長と部員たち、出版社内の派閥抗争に翻弄される速水といった原作のエッセンスを抽出して再構築。いくつもの仕掛けが2時間の中できれいに決まるオリジナルな娯楽劇を作り上げた。映画単体でももちろん楽しめるし、既読者も原作のエッセンスを再び味わいながら、まったく新しい騙しの仕掛けに驚き満足するはずだ。

大泉の飄々とした“陽”の持ち味を活かしつつ“陰”(=牙)の面も引き出す緻密な演出も冴えわたり、吉田監督の新たな代表作となった。どんでん返し系の原作をオリジナルな筋で映画化した稀有な成功例でもあり、今後似たようなことをやろうとする映像作家にとってはハードルが一気に上がったはずだ。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 29 件)
高森 郁哉

4.5大泉洋を筆頭に役者全員が上手い。音楽の使い方も絶妙で、テンポ良く楽しめる吉田大八監督の新たな代表作。

2021年3月26日
PCから投稿

本作は、あえて一言で言うと「出版業界を舞台に繰り広げられる様々な生き残りバトル」でしょうか。
出版業界と一言で言っても、出版社、書店、(出版社と書店をつなぐ)取次店、そして、著者など本当に多くの役割があります。
本作の大泉洋が演じる主人公は、多くの出版社を渡り歩いてきた編集者です。
そのため、持ち球の多さや発想も面白く、それが見どころの一つとなっています。
また、タイトルに「騙し絵」とあるように、「表の顔」と「裏の顔」など、何が本当で何が嘘か、も興味深い内容となっていました。
とは言え、本作の最大の魅力は、人間模様の面白さだと思います。
大泉洋を筆頭に、松岡茉優など文字通り全員の演技が光っていて、それぞれのシーンがどれも興味深く面白いものとなっているのです。
これは、シーンに合わせた音楽の使い方もかなり上手く、さすが吉田大八監督といったところでした。

最後に、出版業界に長くいる立場からの感想です。
松岡茉優演じる編集者の実家は小さな書店ですが、こういう地域に大切な小規模な書店が全国で無くなってきています。「ネットで買えばいいのでは?」となりますが、高齢化社会ではなかなか厳しい面も大きいのです。どうにかして今の流れを止めないと、という社会問題は意外と大きいのです。
その一方で、世の中は出版業界にはそんなに興味がないのも現実だと思います。例えば、大手出版社の名前は知っていても、その会社の社長まで知っている人は(業界人でないと)いないですよね。
その意味で、本作の「テレビニュースの場面」については、少し違和感を持ちました。なぜなら、出版社の社長の人事や、新人作家のデビューなどはテレビで取り上げられるようなものではないからです。
本作を見た際には、この点が気になりましたが、映画はエンターテインメントでもあります。この見せ方が一番分かりやすく観客に情報を伝えられるベストな手法なのかもしれません。
そう考えると、これはそういう設定だと割り切りながら見るのが正解だと思います。
もし出版業界の人が見て気になったら、こういう「変換」をしてみることをお勧めします。

コメントする
共感した! (共感した人 27 件)
細野真宏

4.5吉田大八節が炸裂、素晴らしいエンタメ作

2021年2月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

大泉洋ありきで小説化された原作を、大泉洋主演で映画化。
なのに、見事なまでに原作をバラバラに解体し、映画のために再構築している。
吉田大八監督、お見事の一言。
脚本を読んだときは、度肝を抜かれた。
だが、どんなに解体しようが、原作のエッセンスを殺すことなく、どこまでも「騙し絵の牙」に
なっている。大泉洋と松岡茉優が際立っているのは、もはや当然。池田エライザ、宮沢氷魚、
木村佳乃も抜群に良かったし、國村隼にいたっては爆笑必至である。

コメントする
共感した! (共感した人 25 件)
大塚史貴

3.5大泉洋は喋ってるだけで面白い

Yukさん
2021年12月1日
iPhoneアプリから投稿

大泉洋は上手いし面白い。何だか喋ってるだけで面白い、不思議な魅力がある。
出版界のサラリーマン悲哀物語?ミステリー?かと思いきや、テンポ良く見せ場を作り続け、飽きさせずに畳み込む展開はなかなか。

因みに「騙し合いバトル!」みたいなコピーは完全に的外れで、この映画を観ていない人か書いたに違いない。

音楽が映画のテンポを上げ盛り上げている、ような気がするけど、ガチャガチャして何だか安っぽいのが残念。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 0 件)
Yuk

4.0怖さを上回る面白さ

2021年11月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

それぞれの騙し合いバトルがテンポよく進められるため、飽きることなく楽しめる。
出版業界、地元の小さな本屋さんの厳しさがよく伝わってくる。そのピンチを面白いことで乗り越える。やっぱり面白いことを世間の人は求めてる。
しかし、その面白いことをやるには相当な勇気も必要。
そこに松岡茉優の『怖さを上回る面白さがあるのなら』というセリフがすごくささる。挑戦することは怖さが伴うけれど、成功した時の面白さを考えるべきかも。
最後に面白いことをしたいという思いが繋がっていくような様子を見れてよかった。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 1 件)
ABCD

3.5確かに騙された。何にって?予告編に(笑)

2021年11月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 21 件)
しゅうへい

4.0あんまり、、

T-KAZUさん
2021年11月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

騙し合いって感じではないですが
なかなか面白かった。
速水(大泉)みたいな上司は
嫌ですけど。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 1 件)
T-KAZU

3.0テンポがよい

tomotomoさん
2021年11月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

期待したほどのどんでん返しはなかったものの、大泉洋パワーで最後まで飽きずに観られた。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 0 件)
tomotomo

4.0大泉洋の作品でトップクラス

masamichiさん
2021年11月10日
iPhoneアプリから投稿

大泉洋が大好きでほとんど観てるんですが
トップ3に入るくらい面白かった!
原作とは色々変更点あるみたいやけどそこら辺どうなんかな?

コメディーじゃないけど雰囲気がコメディーになる(褒め言葉)
嫌味な感じにならないのが大泉洋の凄いところ

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 1 件)
masamichi

4.0おもしろい物が最強?

2021年10月31日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

昔、紙でてきた本、雑種ってのがあったんだって…
なんて世の中にはなって欲しくない。
人と人が切磋して作るはきっと最強におもしろいもののはず。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 0 件)
上みちる

3.0それって面白いですか?

2021年10月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

いつもの大泉洋らしくない感じの演技……かな?どちらかというなら騙される側の役側だからな~いつものは(;´ω`)守りではなく、攻めのスタンス!どんな無茶な案でもそれが面白ければ全て良し!こういう台詞はバクマンでも似たような台詞を聞いたことがあるぞΣ(´∀`;)新人作家&モデル作家を目玉にしてトリニティを盛り上げよう……とする矢先に逮捕?!そして敵側へ引き抜き?!騙し騙されの怒涛の展開で果たして最後に笑うの誰でしょうか(^ω^)?でも、最後に速水自身も○○出し抜かれて悔しそう顔が見れたのは大変愉快でしたよ(笑)

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 0 件)
ひでじぃ

3.0なんか大泉洋が気持ち悪い

2021年10月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

普通にコメディの方が良いな。
松岡美優はうまい。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 0 件)
ボケ山田ひろし

3.5主役は大泉洋もしくは松岡茉優

tomさん
2021年10月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

知的

大泉洋を主役にあて書きして作られた作品ってことで
大泉洋の飄々とした詐欺師まがいの手腕が
いかにも大泉洋らしくって面白かった。
主役は大泉洋だけど松岡茉優の良さが前面に出ていて
松岡茉優が主役を食っていたかも・・・

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 0 件)
tom

4.0テンポも良く展開がどんどん進んでいき、面白ろかった! ハッピーエン...

2021年10月17日
iPhoneアプリから投稿

テンポも良く展開がどんどん進んでいき、面白ろかった!

ハッピーエンドで終わって欲しい系の僕からすると、1番気持ちの良いラストやったな!

面白い方へと次々進んでいく「開拓者」もいれば、地に足固めて価値を創造する「原住民」もいる。

速水と高野の関係がそんな風に見えた。

どちらも面白い。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 1 件)
Daichi Kitakata

1.0牙?

GABIさん
2021年10月11日
iPhoneアプリから投稿

この映画が騙しだと聞いていたので鑑賞後納得。いまの出版界の大変さも書店の大変さも分かるが、一出版社のいざこざを見せられて、小ちゃい話だなぁと。そんなに日本中を巻き込む程では無いでしょう。
実際にあったリアルな話の本が劇的な気がする。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 0 件)
GABI

3.0期待しすぎてはいけない

ちかしさん
2021年10月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

てっきり勘違いして、最後に観客もあっと騙されるような展開を期待してしまっていた。
確かに速水はずっと周囲を騙していはいたけど、観客は騙されていなかった。
会社を立て直す凄腕の人物が、周囲をあっと言わせていく話だと思えば十分おもしろい。
そしてアテ書きしただけあって、速水の大泉洋感がなかなかすごい。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 0 件)
ちかし

3.5 公開前から大泉洋だし、原作は罪の声の作者ということで絶対に観よう...

2021年10月10日
iPhoneアプリから投稿

 公開前から大泉洋だし、原作は罪の声の作者ということで絶対に観よう、その前に原作読もうとまず本を読んだ。読んだら面白かったけれど、主人公の速水の人間性がどうにも好きになれず、映画を観たい気持ちも薄れてしまった。なのでwowowにて鑑賞。
 映画の方が速水の人間性がそんなに嫌ではなかった。それでも人を利用するあたりは、、、でものし上がるためには必要なことなのか、結局高野恵も速水を出し抜いて、の結果には少しスッキリした。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 2 件)
アンディぴっと

4.0仕掛けが随処に効いた展開

tunaさん
2021年10月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

出版業界の現況が端的に描かれていました。
ストーリー内の布石があちこちで効果を発揮してました。
それにしても松岡茉優はいい味出してました。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 1 件)
tuna

4.0予想以上におもしろかった。 ライバルや仲間を欺き、常に主導権を握っ...

省二さん
2021年10月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

予想以上におもしろかった。
ライバルや仲間を欺き、常に主導権を握っていた大泉洋が最後に部下にしてやられる。
様々などんでん返しがあり、楽しめる。
ただ、35000円の本はなかなか売れないでしょう。
注目されていた作家の22年ぶりの新作でも。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 0 件)
省二
「騙し絵の牙」の作品トップへ