「寂寥か懐古か。」女と男の観覧車 くろかわポタリング研究所さんの映画レビュー(感想・評価)
寂寥か懐古か。
50年代の寂寥感漂う遊園地の片隅で繰り広げられる荒んだ人生ドラマ。この映画を古き佳きアメリカを懐古して見る見方と、退廃的な人生を味わう見方で分かれるのではなかろうか。
ストーリー自体は冒頭に宣言される通りのメロドラマ。クサすぎるくらいにメロドラマ。不倫、恋人の娘への恋、ヤクザからの逃避行、非行少年、そしてやはりドラマの設定の主役は貧困。バッチリである。
問題だけ拡大し、何も解決せずに終末を迎えるのだけは懐古主義的じゃないですね。
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