劇場公開日 2018年6月23日

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「キャラ設定の洞察が素晴らしい」女と男の観覧車 GreenTさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0キャラ設定の洞察が素晴らしい

2018年12月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この作品がアカデミー賞にかすりもしなかったのは、ウッディ・アレンの小児性愛疑惑のせいだったのか。ケイト・ウィンスレットは、老けてむくんで全く美しくない中年女性を、むごたらしいくらい容赦無く演じていて、主演女優賞行けたんじゃないかと思う。少なくとも美術賞は獲れたんじゃないか。『ブルー・ジャスミン』に続いて、現実逃避しないと生きられない女性を描いているが、ジニーが感じる焦燥やイライラは、取り立てて不幸な生活をしていなくても、女性なら感じるものだと思う。ジニーのキャラ設定の洞察が素晴らしく、個人的には、ウッディ・アレンの代表作の1つになるのではと思った。

GreenT