アナと雪の女王2のレビュー・感想・評価
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しっかり変化のある二作目
インクレディブルにアナのごとくババッとなんでも凍らせるフロゾンというヒーローが出てくる。ボードを履いてて目前を凍らせながら滑走する。その凍結の使途は解るのだが、凍らせなきゃ進まないゆえに、眼にも止まらぬ速さで凍結路をつくり──滑ってゆく。それが妙に笑えて、鷹揚な黒人キャラクターもいい感じだった。どうでもいいことだが、アナがババッと凍らせるたび、フロゾンを思い出してしまうのであった。
ところで、初作は日本で爆発的ヒットした。バカうけと言ってよかった。今回もそうだが、商標のタイアップをあちこちで見かけた──厖大な販権をも差し置けることが明白だった。歌へも需要が集約し、民間ではスコアと歌詞が乱舞した。ボロ儲け状態だったと思う。
多言語をつなげた歌動画がバイラルになったとき、なぜか日本はもっともいいポジションにいた。フォルテシモの母音だらけのパートで、多く外国人にもari no mama no sugata miseru-noyoの強い聞こえが好かれた。他の部位では形無しだったと思う。動画にはコンペティションの狙いもあり、世界中で日本語がステキだと褒められた。が、他愛ない話であって、そんな瑣末なことで言語がステキかステキではないか速断されても困る──と思った。
うがち過ぎかも知れないが日本市場への意識が感じられる映画である。キャラクターに鼻梁がない。アングロサクソンには見えず、眼には日本のマンガを経由したと感じられる造形がある。
キャラクター成形が円や球に占められ、なよやか。
幼児がいる屋内が角を養生していることがあるがディズニーの低年齢層向けアニメにも、その「感じ」がある。
ただし先端恐怖症というほどではないがオラフの人参は気になった。
映画中唯一の鋭角で、この種のことは気になると止まない。こっちを向かないでほしいと願った。
今年の冬も日本中の親たちがオラフをつくらなきゃならない──かもしれない。重要なのはいわゆる普通の人参=五寸人参を選ばないこと──ではなかろうか。完成サイズが大きいと身も心も凍りつく。迷わずミニキャロットにしとくべきだと思う。
命なき物に魂を与える映像美。
ディズニーアニメーションの原点にして究極のマジックを心ゆくまで堪能することができた。
CGアニメーションとして更にリアリティを増した映像は実写と区別がつかない。
特に海の水飛沫や風、逆光で透ける葉や髪などの表現で、前作から更に目まぐるしい進化を感じた。
それらリアルな映像が生き生きと動き出す。水飛沫は馬となり、岩は巨人に、風は精霊に、氷は美しい彫像になる。
映像が現実と見まごう程リアルであるからこそ、アニメーションになった時のマジックが映える。
ディズニーアニメの集大成とも言えるような見事な映像表現だった。
ストーリーも前作と変わらずテンポよく、特に前半はコミカルな表現も小気味よく入っていて没入させられた。
中盤からのシリアスな展開も、人種問題など現代に通底したテーマをうまく取り入れていた。
ただ惜しむらくは、終盤の展開が駆け足でご都合主義に見えてしまう点だろう。
ディズニーアニメには野暮なツッコミかもしれないが、現実の人種問題が泥沼化しているだけに終盤の解決法は「そんな上手くいくはずがない」と思えてしまった。
それくらいナイーブやテーマなので、尺を伸ばしてでも深掘りして欲しかったところ。
もちろんフィクションなので、このへんの捉え方は人によって分かれるだろう。
ミュージカルの要素が強くなった本作。
前作にも負けないくらいエルサが歌う主題歌が素晴らしかった。
CMで散々聴いていたにも関わらず、サビの演出では自然に鳥肌が立っていた。
総評。
前作の高いハードルに負けず劣らずの名作。
安易な続編にせず、前作の謎を補完したストーリー展開も見事だった。
ディズニー恐るべし。
アナの物語
公開時、評価が分かれていたのであまり期待せずに観たけど、個人的には前作よりも好きだった。
もちろん前作で描かれた女性(マイノリティー)の解放を踏まえての続編だけど、本作はマジョリティー側であるアナの成長を描いていて、2本合わせて一つの作品という感じ。
あえて言うなら、橋から落ちそうになったアナに一番先に手を差し伸べるのはクリストフで良くね?とは思ったかな。
あのヒット作が時空を超えたアドベンチャーに‼︎
前作よりもよりアドベンチャー的に進化。
面白かったけど小さな子供も楽しめる前作よりやや話が難しくなっている気がした。
映像の美しさはさすが!個人的には海の上を駆け抜けるシーンが好きです。
曲は前作のほうがキャッチーで良かったかな!?
ヒット作の続編がオリジナルを上回ることは本当にマレフィセント2。最...
ヒット作の続編がオリジナルを上回ることは本当にマレフィセント2。最近だけでも、インクレディブルファミリー、シュガーラッシュ・オンライン、アントマン&ワスプ、デッドプール2などほぼ全滅状態(唯一の例外はパディントン2)。北の台地の精霊由来の大雑把な話には誰も期待してないからいいとして、序盤中盤は「アナ雪、お前も自粛か」レベルのもたつきで不安的中。国民に周知してから旅立つとか、ファンタジーなのにコンプライアンス守りすぎ。唐突な歌い出しはお母さんといっしょファミリーコンサート級だし、クリストフの恋や回想タイミングはまじKY。。。でもそこはしぶといディズニー。終盤のエルサ→アナパートは、練りに練ったさすがの展開と迫力で、評価はV字回復。川下りも海越えも新アトラクション用の商売根性?いいえ、本作は全世界5億人のアラサー女性のためのなりきりミュージカルだからこれで正解。あなたはエルサ?アナ?それともかずえ?"Do the Next Right Thing"、今回は魔法を持たないアナで決まり。結果、ⅡはⅠを下回らなかった数少ない続編に認定されました。ついでに松たか子のしぶとさも本物でした。
アナ雪に対するディズニーの本気度を感じる!
2作目は面白くない、という、
私の中のジンクスがふっ飛んでいったわ!
前作のインパクトが強すぎて、
最初は、前の方が良いのでは?と思ったが、
話が進むうちに、
ストーリーの奥深さや映像の美しさに
引き込まれていく。
アナとエルサの姉妹愛や
2人がそれぞれのやり方で
国を守ろうとする様、
水、風、火、大地の精霊と
それをつなぐ5つ目の精霊の話…
とても良くストーリーができています!
歌は、Let it goの方が好きかな。
ここから、メインの曲が始まったか〜
という唐突感があったもの。
さぁ、今度は、日本語版で
松たか子の歌唱力を見てみよう!
Do the next right thing. 映像美に感動‼️
大ヒットしたアナ雪の続編が配信になったので観賞しました。
とにかく映像が綺麗!ホントおっそろしいぐらい綺麗なんです。最近netflixで「攻殻機動隊」という3Dアニメを観たのですが、内容は面白いにしても正直3Dアニメって違和感あって苦手だなぁって思ってました。でも、本作は全く違和感を感じない。違和感を感じていない事に途中まで気が付かないぐらいに感じない。むしろ綺麗と思ってしまいます。特に最後のダム崩壊のシーンはゾワゾワするぐらいに綺麗でした。同じ3Dアニメというフォーマットのはずなのに何なんでしょう、この違いは。本当に不思議です。
アナ雪と言えば歌なんでしょうけど、それに関してはやっぱり1に軍配が上がりますね。ちょっとキャッチーさに欠けるというか。でも、主題歌の「Into the unknown」を歌っていたのがPanic! at the disco‼️2018年に「High Hopes」がヒットしたからでしょうね(因みにホンダのアコードのCMソング)。ずっと好きだったバンドが再び脚光を浴びるのは嬉しい限りです。
本作はエルサが自分の居場所を見付ける為の物語ですよね。アートハランへ渡るシーンはカッコいいの一言。アナが失意の中から自分にできることを考え、一歩一歩立ち上がっていく姿も好きでした。
でも個人的にはクリストフなんですよね。指輪がなかなか渡せず、アナと話せば違う意味にとらえられ・・・上手くいかずに可哀想!でも、岩の巨人からアナを助け出した時には理由も聞かずアナに協力して、男っぷりが上がったなと思いました。80年代PV風の歌は秀逸です。子供づれの親狙いかな?
個人的にディズニーアニメはあまり観ていないのですが、素人が観てもちゃんと楽しめる作品を作ってるってのは相当レベルの高い事だと思いました。そして映像のレベルは本当に半端ない。何だかんだでディズニーってスゴいですね!
1作目よりも面白かった。
エルサの仕草や表情がすんごい可愛くなってきた。
1作目よりはヒットしてないと思いますが、私は1作目よりも好きです。3回映画館でみてしまいました!笑
特にエルサが「見せて、あなたを」を歌っているシーンとっても感動します。歌も1作目より好きかなぁ〜
そしてオラフがいい役をしていました。
アナもエルサのことが大好きなんだー!って伝わる映画でした。笑笑
フィフス・エレメント
エルサとアナは小さい頃お父さんから聴いた魔法の森のお話を思い出し、それから突然ある歌声が聴こえる様になったエルサ。
その歌声にはエルサ出生の秘密が隠されていた。
今回は出番エルサ7、アナ3の様な活躍配分の物語で、両親の秘密やある争いの秘密が明らかになる等、かなりアドベンチャー要素があるお話になっております。
映像美はさらに進化。
前作の「ありのままで」よりインパクトある歌は無いものの、しっかりその物語の場所のイメージさは前作よりはあったと思う。
退屈になりそうな時間帯はオラフが楽しませてくれるのはさすが。
マイナスとすれば、エルサ、アナ、オラフまでは許すが、クリストフ&トナカイまでの歌は要らないかな。
少しミュージカル・パートは減らして頂きたかった。
私とすれば物語インパクト無しの前作よりかはかなり良かったと思います。
キャラクターの成長
大ヒット作品の続編。そもそも何故エルサに力が与えられたのか?両親の死に潜む謎とは?
アナとクリストフの恋物語もあり、盛りだくさんな内容です。誰もがちょっとは気になる、おとぎ話の「続き」。いつまでもいつまでも幸せに暮らしましたとさ、では終わらせなかった、なかなか斬新な作りだなぁと感心いたしました。
アナとクリストフのエピソードがちょっとわざとらしすぎてイマイチかなと思ったのと、エルサの意固地さも際立っていて、途中若干、「みんなキャラ変したな」と思っちゃいましたが、観終わった後には、ああ、成長したのだと実感。
お互いを理解するところで終わった前作から、個々の成長と旅立ちへ。トイストーリー4と通じるものを感じました。
ちょっと寂しいような気もするけれど、祝福したい!
ディズニーも夢の続きを見せてくれますねぇ〜。
前作よりすき
2のほうが好きなのは、1を映画館で見ていないのもあると思います。
あとはディズニーの中では圧倒的にノートルダムの鐘が好きで、いわゆるディズニーらしいのが苦手なことは大きいです。
1の最終的にみんな一緒でめでたしの感じよりも、離れて暮らす家族の形もあるよね、という現実的な終わりが柔軟で個人的には好きでした。一生会えない距離じゃないですし。適材適所で過ごすほうが、エルサがずっと気にしていた、自分らしさは貫いてる感じがします。アナもあんなにみんなでいることにこだわっていたけれど、その選択を受け入れることはそれこそ家族愛だなとも感じました。
音楽も迫力がありました。
シリアスな内容になった分、クリストフとオラフのおちゃめ感が丁度よかったです。
難しいかと思いましたが、2歳の娘も夢中で見ていました。
まあ
女王の座を妹に引き継がせて,
あとお願いって
んーって思ったけど、
それは,しょうがないか。
最後は別れて暮らすのねって。
最近よくある設定。
1のままだと,2人揃って幸せでよかったのにと思ってしまう。
1の王道なストーリーからは一転意外な展開
ヒット作「アナ雪」の第2弾ということで、どんなストーリーになるのだろうと思い見たところ、意外な展開で驚いた。いい意味で予想を超えるかなり壮大なストーリーで、大人でも楽しめた。ただ、前作の小さな子供でも理解できる比較的単純な内容とは違い、今回はストーリーが少し複雑。大人は楽しめたが4歳の娘は途中で飽きてしまっていた。
映画館で見たかったけれど
もたもたしている間に 家のテレビで見る羽目になった。
もちろん映画館の足元にも及びませんが
液晶のまあまあ大きめの画面でデジタルでしたので
まあまあ楽しんだ。
最近(かどうかわからないけど) ディズニーはモアナもこの雰囲気があって、なんというか ネイティブに焦点当てる感じがある。
最初 見てて このシリーズの1の終わり方を忘れてる事に気づく。
ありゃ?
どんな終わり方でしたっけ?
エルサがバキバキの氷のお城作る場面と
オラフのひょうきんさと
断片的な場面しか覚えておりません。
幸い1も見られるので
もう一回見ますが。
水に記憶がある
とか
エルサがいちいち凍らせて水と戦うところとか
落とし所がさすが。
脚本的に上手いなあと感心した。
続きは1を見直してからにします。
♫
1見直しまして
見てもなお 全然 記憶になかった事が判明。
これ 続編ありでしょ。
二つで一つと言ってもいいわ。
子ども心に こういう物語 いいと思いますよ。
よくまあ あの雪の女王の物語をオマージュしてのこの続編。
素晴らしいスタッフだなあと。
ラプンツェルが評判がいいようなので 次あたりはそれも見てみたいものです。
心の声に従え。それが20世紀の反省となる。
うーむ。俺は1よりも2派だ。ただしラストは頂けない・・・笑。よくできた映画でした。
ここ数年「心の声に従え」みたいな映画が本当に多いように思う。
この映画のテーマは「変わらないもの」だ。その問いの答えは「愛」。しかしこれは、観客にわかりやすく提示された(・・・パンピー向け)1つの答えに過ぎない。
見る人が見ると、本当の答えは「誘惑=感情(エルサ)」と「正義=理性(アナ)」がテーマだ。「変わらないもの」であり、かつ「決して変えてはならないもの」かつ「変えることができないもの」。
エルサは誘惑に従い、たとえ未知のものであろうと、周りの心配には目もくれず、「心の声」の赴くままに生きる。エルサは、好奇心という誘惑には逆らえない。なぜならそれが彼女の生き方だから。(エルサが未知を目の前にしたときに見せる、あのワクワクした表情がそれを物語っている笑)
アナは正義に従い、現状を認識し、常に周りのことを考えながら、理性的に生きる。アナにとっては、この正義(=思想、理念)こそが「心の声」なのだ。
最近、心の声を忘れてしまった人たちを批判する映画が増えてる気がする。アナ雪2もそのような映画の1つだ。「天気の子」もそうだったし・・・。
ただし、この映画ラストがなぁ・・・。めっちゃ微妙。最後、アレンデール王国が流されずに終わるのは、まじで頂けない。結局、代償を支払ってないやん。「天気の子」でさえ、都民に代償を支払わせていたのに笑。まぁあんまり突っ込んでも仕方ないか。
人間は悲劇を共有することでしか団結できない。大量に人が死ななければ、思想や理念など絶対に生まれない。現実に、欧州や中国では戦争が繰り返され大量の人が死んだからこそ、人は理性を参照した。そういう意味で、本作のアナの正義感ってのはとても嘘っぽく感じてしまうんだけど、まぁそれは本作の本質ではないので、無視してもいっか。
1作目よりは好みだが、歌がイマイチ
1作目の全編ミュージカルとは異なり大幅にアドベンチャー寄りになっている
エルサの魔法の起源など気になる謎も明らかになり、ストーリーもまとまっており、2作目の方が面白い稀作
しかし1作目と同じ作曲家なのに歌がどれも微妙なのが残念
それぞれの居場所
劇場で見逃してしまい、オンラインでリリースされたので、やっと見れました。
アナとエルサが別々に暮らすラストシーンには賛否両論あるようですが、
これにはメッセージが込められているように思います。
1つは、居心地の良い場所は、それぞれ違うこと。
もう1つは、一緒にいることが絆や愛ではなく、たとえ離れていても、絆や愛、お互いを思い合う気持ちは変わらないこと。
エルサは、不思議な歌声に惹かれて、魔法の森に導かれます。それは、エルサの魂が求める場所だったのではないでしょうか。もちろん、エルサにとって、王国は大事で、アナや他の人たちに囲まれ、居心地の良い場所でしょうが、人には誰でも、自分の魂が求める場所があります。それがエルサにとっては、魔法の森。そこが不思議な力をもつエルサにとって、もっとも居心地の良い場所だったのでしょう。
アナは、エルサと違う力があります。それは、大切な人を守ろうとする勇気の強さ。アナの魅力はまさにそこにあります。そして、それこそ、王国を治めるに必要な資質。アナが王女になるのは必然だったと思います。
このように二人はそれぞれの魂にふさわしい場所で暮らすのです。身体的に二人が離れることを恐れる必要はもうありません。肉体を超えて、二人の魂は強く結ばれていることを、この「アナと雪の女王2」の物語の中で、二人は成長し、悟ったのですから。その上で、それぞれの居場所で暮らすことを選ぶのです。その意味でこれは二人の真の自立でもあるでしょう。子がやがて親を離れ、別々に暮らし、自分の人生を歩むように。それでも親子の絆は変わらないように。
そして、居心地の良い場所とは、結婚相手と暮らす場所かもしれないし、一人を楽しむ場所かもしれません。もっともエルサは、アナのようにクリストファーがいなくとも、一人ではないのです。彼女はそれに代わる自分の世界を楽しみ、愛せるのですし、また、アナと心はいつも一緒なのですから。
とても深い物語でした。何度も繰り返し見たいです。
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