来るのレビュー・感想・評価
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そのものを見せずにあおる
冒頭からの秀樹(妻夫木聡)のはじけぶりが「おいおい、落ち着けよ」と言いたくなる危うさに満ちている。言うなれば、棚にいっぱい、精巧なガラス細工が並んでいる店で、大仰な動作をしている人のような危険度がある。
無理な背伸び感もある。それらが相乗して、間が悪い。どこでも、いつでも、だれに対しても、躁的で、やり過ぎな男として描かれる。
取り巻きの友人らは、皮相的で、思いやりがないが、秀樹自身も徐々にメッキが剥がれてくる。
すなわち、本当の人物像を、回想によって明らかにしてゆく編集が、観る者を間断しながら騙す仕掛けになっている。
幼少の記憶から現在まで、時間軸がぐるぐると入れ替わり、その目まぐるしさが面白味でもあった。
挿入されるイメージや次々に入れ替わるシークエンスは華麗で、効果音は禍々しい。人々は怪しく、煩悩を背負い、本心を隠している。それらは、他の中島哲也作品がそうであったように、エキセントリックで魅力的だった。
しかし、高位なシャーマンである琴子(松たか子)が大仰な神楽舞台をつくってお祓いをするにもかかわらず、けっこう他愛ない人間感情によってそれが失敗するのは、拍子抜けであった。
また、目まぐるしく変遷してはいくものの、終局では冗長感があった。
ささやかな倫理に落ちるのではなく、邪鬼が人間を負かすか、もしくは琴子が勝つような結末のほうがすっきりしたと思う。
ただし、全体像として児童虐待のカリカチュアにはなっている。
大人たちの勝手が、ガゴゼンを呼び込んで、子殺しへ至る──異界譚が、現代社会を浮き彫りにしているし、そのものを全く見せずに恐怖へ変換しているのは巧い。
また、にっこりしながら盛り塩を踏み潰す香奈=黒木華の演技力には慄然となった。
あいかわらず完全主義が感じられる映画でした。いま思いつく限りなので網羅性に欠けるかもしれませんが、日本で内容をともなう映画監督は、李相日、原田眞人、中村義洋、是枝裕和、中島哲也だと思います。
岡田准一の無駄遣い
中島組初の岡田准一もまあオファーがあれば快諾しますよね。前作の渇きも微妙でしたが今作もうーん。
単館ならまだ実験的に攻めるのもOKだと思いますが、ここまで大々的に豪華キャストで中途半端なホラーを全国規模で上映しても残念な結果になりますよね。
柴田理恵はなんか良かったよ。
ホラーではなくラノベっぽい超能力バトル映画
最大の見どころは終盤の東洋の宗教法人がフォーメーション組んでカーニバルに除霊するシーン。まるでお祭りだ。参加者ほとんど死んだっぽいけど。可愛い女子高生もみんな死んだのか…。
結局は妖怪が何だったのか含め非常に消化不良。ラノベ的キャラがラノベ的超能力バトルをする
角川っぽい少年向けバトル映画だった。チート霊能力者の活躍見てても別に面白くはない。
お父さんがクズとして描きたかったのだろうけど他の人間がイカれすぎてて相当まともに見える。むしろ一番の被害者なのでは…?
家族よりも周りからの評判
前半かなり怖くてゾクゾクした。
しかしその分クライマックスがかなりシラけたのが残念。
一応ホラーだけどやれインスタ映えだやれブログだに支配されかけている日常に警笛を鳴らす映画でもあった。
結局一番怖いのは人間です。
しかし個人的にはキャスト皆を怪演させる中島監督が一番怖い!
テーマはいいね
WOWOWつけてたら何気なくはじまったので、なんとなく観てた。
Jホラーなんてみるの久しぶり。
着信アリ以来かも。
しかも、これ下妻とか告白の監督さんなのか、とその時点でちょっと期待しちゃったのが間違い。
柴田理恵の腕が!!時点で興ざめ。
でも、一応見始めて作品は最後まで観ると決めているので鑑賞。
たぶん、ホラーだと思って観ると痛いめ観るけど、この作品が伝えたかったであろうテーマを読み取る方に意識を集中すればわりと楽しめる。
あの子役は頑張ったよね。
あと、小松菜奈がとてもよかった。
青木崇高の役所がちょっと残念。
なんであのお守りを黒木華に渡したのかがいまいちわからなかったなー。
本当の自分を隠して、見栄を貼ったらいかんよ。
って言われてる気がしたけど、今ってSNSがあるから、見栄張ったら昔よりも知れ渡るよね。
自分でも変な見栄張っちゃったなってこと、ないわけじゃないし。
人間の闇みたいなところを誇張して描いてるけど、普通に自分にも当てはまるところがあると、ぐさっと来るよね。
そういう意味では、わりと楽しめた作品かも。
と、今感想を書いていて気づきました。
ホラーとしては全く面白くなかったけどもね笑
愛されるべきだからこそ
水子は怖い。
見る側の知識や想像力が試される映画。正体がなにかをしっかり言語化したい人種にはむかない映画だ。そもそも悪霊やらの類いは、人間のしこりが複雑に絡まって出来たものなんだから理解したいと思う方が間違いである。
下半身落とされたり、そこまでせんでもっていう残酷なシーンや、お祓いの場面のやりすぎな大掛かりさ、とても好き。
やっぱり中島監督の映画は好きになれん!😤
小松菜奈ファンとして見逃せず鑑賞。
映画、ドラマって主人公がいて脇役が固めてキーマンが存在して、観る側に想像力を掻き立てさせ、感情移入させるから楽しめる。
これが大前提だと私は思う。
この映画。
主人公と思っていた妻夫木聡さんと黒木華さんのなんともダラダラした序盤を見せられ、中盤にあっさりお陀仏。
こうなると、視点の切り替えをしなくちゃならなく、客を振り回すなっちゃうねん!と、もう気持ちはそぞろ。
後半20分。
結局中島監督、あなたはこれを最後に見せて「盛り上がったやろ〜」とでも言いたいのか、オーソドックスな血しぶき連発。
ん〜技の引き出し少ないね。
ホラー映画なのか、社会派映画なのか、倫理映画なのか、テーマの分からん作品は評しがたい。評するに及ばずと言う方が正しいか。
キャスト最高の布陣なのに、こうもしんどいとは参った。
私の心には何も来るものなかったわ😞
演出は良かった
予告映像とタイトル名に凄く惹かれて観ました....が、久々に駄作を引いてしまった
全く意味が分からない もやもや 不完全燃焼
もはや予告映像作るの上手すぎ(笑)
キャストが豪華だからって面白い作品とは限りませんね...
ただ最初の妻夫木と黒木華の夫婦間のやりとりはリアルでとても良かった!
中島哲也監督の世界観が自分にはまったく理解できない。 告白、渇き、...
中島哲也監督の世界観が自分にはまったく理解できない。
告白、渇き、来る
全部観ましたが、どれも意味不明のまんまでした。
こういう世界観がわかるようになれれば良いのだが、、、。
許せない
子育て奮闘中の我が身としては、「子育て」を中途半端に題材として扱ったこの映画は許せない。
序盤、妻夫木君の痛々しさに疲れる。
中盤、妖怪退治に期待高まる。
終盤、松たか子を始めとするお祓い陣営がカッコよくて期待高まる。
オチ、???何だこれ?
映画の見方、感想は人それぞれでしょうけど、私の中では最低ランクの怒りさえ覚えた映画になりました。
中島監督は嫌いじゃなかったけど、大嫌いになりました。
面白い、けど
原因不明の死亡事故多発。その裏には邪悪なものの存在が。。。
期待せずにみた分、最後まで楽しめた。
飽きさせない映像なので、退屈ということがなかったが、終焉に向けて高まるカタルシスが無かったので、見終わったあとの達成感は少ない。
題材は面白いと思うので、別の監督が撮ったら、、という妄想をしてしまう。黒沢清、園子温、入江悠、、、。
ダークヒーローものとしての魅力もある。琴子、真琴姉妹を主人公にした作品をもっと見てみたい。
役者陣の好演も素晴らしい。妻夫木聡の薄っペらーい感じ。黒木華の変幻自在の表情。柴田理恵の怪演、、、もちろん松たか子の圧倒的存在感。
面白い映画だった
が、名作という部類ではない
しかしよく考えたら中島哲也作品って、こういう感じだtたなあ(良い意味で)
前半ホラーからの、実はダークヒーローモノ、という感じは「ボーダーライン」を思わせる(笑)
お祓いアベンジャーズ
怪奇現象に悩まされていた夫婦(妻夫木聡、黒木華)は、友人(青木崇高)に相談、怪しげなライター(岡田准一)を紹介される。
ライターはイケイケ巫女(小松菜奈)を連れてくるが、幼い子供が元凶だが自分では手に負えない、と最強の霊媒師である姉(松たか子)と連絡を取る。
長いせいか話しが散漫になり、最後はどうでもよくなり、映画もそれを見越して終わる。
来た!その後は?
う〜ん、結局最後はどうなったの?お祓いは成功したのか失敗だったのか。野崎と真琴はチサをどうするのか、なんかよくわからない。
大規模なお祓いの場面は何となく帝都物語を思い出し、オムライスの夢の場面はヘレディタリーのラストの意味不明な明るい雰囲気を思い出す。
怖いのか怖くないのか、不気味なのかそうでないのか、何とも言えない、、、
ニュースで不発弾の処理のため、住民一時避難とか聞いたりするけど、これからこんなはなしを耳にすると、ホントはお祓いしてるかも、なんて思ったりして!
ホラーエンタテインメント?
怖いの苦手だけど、怖くなかった。中島監督らしい映像美?小松菜奈さん、言われないと全然わからない!いいキャラだった!最後のお祓い、ワクワクした!でも「オムライスの唄」いみがわかりません。結局怖いのは人間だ。
嫌ぁな映画
僕の好みではなかった。
怖いというより、ただただ嫌な映画だった。
子どもがいる幸せを描かず、
しんどい部分だけを描く伏線が辛かった。
まるで子どもが悪かのような家族描写は
子育て中の僕には見るに耐えなかった。
登場人物が次々死んで行く中盤こそ、おっ!と
思ったけど、後半は間延びしてる気がして
しんどかった。
中島哲也は狂ってる。そして毒っ気がある。
その毒を好むかどうかの問題だと思う。
ただ、己を通してやりたい事やるんじゃ!
分からん奴は知らん!
という物作りは凄いと思ったりもする。
僕にとっては、「告白」以降毒っ気が増して増して、
ちょっと厳しくなってきた。
出産、育児がテーマにあると思うのだけど、
岡田くんのキャラ描写が突然のように思えて
感情移入も出来なかったし、
肝心の除霊?のシーンも派手ではあったけど、
何をやってるのかよくわからなくて、
全体的にガッカリしてしまった。
ラストも毒が強すぎてポカーンだった。
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