劇場公開日 2018年12月7日

来るのレビュー・感想・評価

全521件中、1~20件目を表示

3.5中島哲也がホラーを手がけると……

2022年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

「告白」「渇き。」の中島哲也監督が、岡田准一を主演に迎え、「第22回日本ホラー大賞」で大賞に輝いた澤村伊智の小説「ぼぎわんが、来る」を映画化すると聞いた際は、どのようなホラー作品になるのかワクワクした気分になったものだ。
しかも共演陣は妻夫木聡、黒木華、「渇き。」の小松菜奈、「告白」の松たか子。
さて、本編を観て感じたのは、「これはホラーなんだろうか?」ということ。
その論点さえ横に置いておけば、ギクッとする瞬間も、爆笑する瞬間もあり、個人的には楽しめたのだが……。いずれにしても、人は見る角度によって全く異なる見え方をするということを、改めて提示した作品でもあった。

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大塚史貴

4.5ホラー名手による別バージョンも夢想してしまうが、松&小松の霊媒師姉妹で続編も観たい

2018年12月25日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

怖い

原作は澤村伊智のデビュー作で滅法面白い。中島哲也監督は主要人物の造形に力を入れ、人間の裏の顔の恐ろしさを強調したので、小説版の化け物ホラーの要素を期待するとあてが外れるかも。これが例えば、黒沢清などのホラー名手によって映画化されたら、どんな怖い映画になったかと夢想してしまう。

一方で、比嘉琴子と真琴の姉妹を演じた松たか子と小松菜奈は、原作にあった数少ないユーモア要素も含め、キャラの魅力を的確に表現していた。小説は比嘉姉妹シリーズとしてもう2冊出ているので、松&小松のキャストで続編も可能では。中島監督のエンタメ路線の継承でもいいし、ホラーに回帰してもいい。

終盤のお祓いの儀式は大仰だが、考えてみると神事は非現実的な存在を前提にしたイベントだから、お祭りの賑やかさで除霊をするというのは意外に正しいのかも。「信じる者は救われる」の言葉と合わせ鏡で、「呼ぶ者のところに、ぼぎわんが来る」のだ。

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高森 郁哉

4.5なかなか難しい作品

2024年4月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

主人公が変わってしまう妙な作品。
基本的にはホラーだが、強いメッセージ性を主張している点はスティーブンキング監督のようだ。
途中まで主人公だった妻夫木くん演じるヒデキが死に、主人公は黒木さん演じるカナだったのかなと思わせておきながら彼女も死ぬというのは、物語においては禁じ手だ。
この作品のテーマは「親」 親という存在は子供にとっての最大の守り主であるということ。万が一の時には、命を懸けて子供を守る覚悟はありますか? という問いかけだ。
チサちゃんの両親が死んだことでこの「親」という存在意義の問いかけが薄れてしまっているのが残念な点だ。
ライターの野崎には元カノの妊娠と人工中絶という過去があるが、それは持たないことで失う恐怖から逃れたいという彼の考え方があるからだ。
一方マコトは、チサちゃんの心を見て、自分と同じ満たされない感覚を見つけたのだろう。絶対的な姉の言葉に抵抗するほどチサちゃんの中に過去の自分自身を見つけたのだ。
そして同時に野崎は、過去の清算と何が正しいのかを自分自身で考えて行動に移した。
野崎の最後の言動のどこに共感を持てるのか考えていたが、親として命を懸けて子供を守ることこそ彼がすべきことなのだと思った。
それは確かに「他人の子」だ。姉のセリフにもその言葉が登場し、子供を異形の世界に引き渡せと何度も言う。「この子のためにいったい何人が犠牲になった?」 この手の除霊の常套手段なのだろう。
この姉の言葉から野崎の言動までを活かすために大きな伏線が仕込んであった。
それはヒデキが姉から携帯で除霊対策の指示をもらっていると、電話からも姉の指示がきて、どっちを信じたらいいのかわからなくなったシーンだ。
そして柴田理恵さん演じる霊媒師が、野崎に対しこちらの世界では痛みを感じるから痛みを信じろと話したシーンだ。
巨悪な霊という得体の知れないものの対処方法などわからない。痛みとは何? 腹に刺さったナイフか? おそらく野崎は過去の清算の答えとは「どっちが後悔するか」という言葉に置き換えたのではないだろうか? チサちゃんを異形の世界へ引き渡せば何もかも済むが、そうすればまた同じ後悔をする。だから最後は自分自身の心を信じたのだろう。
そして百戦錬磨の姉コトコには、また別の手があったのだ。
しかし、彼女こそ何者だろうか。世の中には人間では対処しようのない異形世界との接点があるのかもしれない。警察も国も、おそらく天皇家さえも、設定上は彼女に頼っているのだろう。彼女が取り出したのは「八咫鏡」ではないか。すごい設定だ。
「どんな凶悪な霊であっても、神様と同じようにお迎えするのだ」
あの壮大なスケールの祭りごとを行う発想はすごいと思った。このような概念は日本以外は持たないだろう。
エクソシストの悪魔祓いとは概念が違いすぎる。そこがとても素晴らしい。
善と悪という概念は人間しか持たない。この真理を知っていれば、仮に悪魔がいてもその対処方法には歴然とした差があり、結果も全く違うだろう。
深読みして妄想枠を広げないとなかなか理解しにくく難しい作品だったが、面白かった。

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R41

3.5カオス

2024年4月22日
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鑑賞方法:その他

怖い

知的

難しい

残り30分ぐらいでキツくなってきて止めました。
多い情報量とカオスが混在してわけわからなくなりました。
何も信じられなくなります。
特に人間が。
これからどうなるか楽しみではありますが
鑑賞済とはなってますが前述の通り30分残ってます。

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saborino

5.0私としてはスピンオフ希望!の大絶賛作品なのに…めっちゃ評価が低いのが残念。

2024年3月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD

怖い

興奮

前回の『ラーゲリより愛を込めて』のレビューでは、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
さすがに削除4回目となると、かなり凹みます。
あれね「大好きだ!」を「大キライだ!」に置き換えて読んでくださいね。
好意的なコメントいただいていた方、本当に申し訳ありません。
しっかし.comさま…狭量が狭いなぁ。←こーゆーこと書くから削除されるんやで…

この作品は、とても面白かったから、劇場に二度観に行ったはずなんですが。やっぱりレビュー書いてないんですね。
ボケてきてるんかなぁ…
偉そうな物言いするんですが。私は安易な続編には懐疑的だったり、乗り気しないんですよ。
特にホラー物に関しては。はっきり言って駄作が多いじゃないですか。全く怖くない。
ところが本作に関しては、未だスピンオフ作品ができていないことを、大変不思議だったり残念に思っています。
特筆すべき、松たか子演ずる琴子のキャラクターが、そびえ立ちまくっていたと思うです。
岡田准一の野崎や小松菜奈の真琴も魅力的なキャラだったと思いました。
この三人を主役に据えたスピンオフムービーを是非とも観てみたいです。怪奇現象を扱う探偵事務所物みたいな。

妻夫木聡のウザ男っぷりにマジ頭来てたの。割といがちですよね、あーゆーヤツ。
胴体真っ二つのシーンで「ざまぁw」って思いましたもん。不謹慎にも。
黒木華は好きな女優さんのひとりなんですよ。ミステリアスだったり、幸薄い感がいいです。
私、結構これ言いまくっていますよね。“幸薄い”(笑)。何故か?そういう女性に心惹かれるんです。
「あの子、なんか暗いなぁ」ってな感じの?←お義母さんひどい!そして自分…華さん、ごめんなさい。
気だるげで、いけ好かない女に見えてた真琴の変わりっぷりにも、頬が緩んで心が和みました。
オムライスの子(笑)もいい演技していたし。
勿論、私推しの岡田准一が、かっこよかったです。岡田さんご出演だと何故か妙な安心感を覚えます。後半がお荷物扱いで誠に残念。でも、最後の最後でヒーローっぽい見せ場あったので良しとします。

何かが「来る」映像表現が本当に怖かったです。
中島監督らしい、極彩色に彩られた観念的なトリップイメージだったり、現実として起こってる数々の血まみれ描写が怖さ満点のホラーでした。
ストーリーの組み立て方が、本当に優れていたと思うです。
ごく一見幸せな家庭→裏の顔→何かが「来る」恐怖→本作でのヒーロー・野崎と真琴の登場→それでも太刀打ちできない→真打・琴子の登場→壮大な異能力バトル→オムライスでのハッピーエンド
「オームライスのくーにーにー♪行ってみたーいなー♪おーもちゃも〇〇〇〇も(聞き取れませんでした)ぜーんぶオムライスー♪」
エンドロールの音楽までカッコよかったです。特上のディナーをありがとうございました。ごちそうさまでした。

そして、どうしても加えておきたいのは柴田理恵の存在感!めっちゃかっこよかったです。
あとツボだったのは、日本一スーパーの従業員が似合う伊集院光(笑)「深夜の馬鹿力」大好きです!

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野球十兵衛、

5.0見つけるの遅っ、俺

2024年2月3日
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鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

知的

2018年何してたん、俺。てか、こんなに面白い映画あったんかい?見つけるの遅い、俺。今!2024よ。結婚式とか、ホームパーティーのシーン、人間模様が、細かいセリフの中に意味深く練り込まれてて、くそ人間共の様がエグイ。むしろ、おぎわんがヒーローにさえ見えてくる。この映画、絶対、2がみたい。

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がんちゃん

4.0面白かったけど一番の見所は・・・

2024年2月1日
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鑑賞方法:DVD/BD

気合いの入ったキャストで、これはただのホラーではないだろうなと感じていたが、予想通りどちらかといえばヒューマンサスペンスで面白かった。
シリアスなはずなのにちょこちょこ笑えるところも良かったね。

ストーリーは語り手を代えていきながら、その人物や回りの人物の表の顔と裏の顔をあぶり出していく。
視点を変えれば違うものが見えてくる、積み重ねればより見えてくるって感じで後半に向けて面白さが加速していくのがいいよね。

クライマックスの対決シーンは、まあ予算がないので少々チープだけど、盛り上がりという意味では良かったと思う。
なんていうか、そんなスケールのそんな感じなんだと驚いた。

悪いところとして、物語がノッてくるまでにちょっと時間がかかりすぎなことと、本作の核であろうヒューマンドラマのパンチが弱くて、出来の悪い「告白」+ぼぎわん程度の味の薄さだろうか。
そもそもテーマが薄いせいで、エンディングの意味はわかるがカタルシスが全くないんだよね。

キャストは誰もがかなり良かった。特に黒木華の絶叫と、徐々に明かになり変化していく様は見物だったね。彼女は穏やかな役が多いから見たことない黒木華を見られた気がした。
一緒にいた知紗役の子がトラウマになるんじゃないかってくらいの迫力だったよね。

見たことないと言えば、小松菜奈もピンクの髪に多数のタトゥーと崩れたメイクで、足から登場してくれなかったら彼女だと気づかなかったかもしれない。
監督はなかなかわかってるよね。小松菜奈の魅力は足にある。って、なんだが一番の見所は真琴が初登場する足のシーンだったんじゃないかって気がしてきた。うん、多分そう。

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つとみ

4.0ホラー?

2024年1月31日
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鑑賞方法:VOD

興奮

難しい

痛みを失ったら生きてはいない

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いのしし

3.0ん???

2024年1月19日
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みゃん

4.0不気味で格好良くてぶっとんだホラー映画だった。色んな宗派のごった煮...

2024年1月15日
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鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

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bex

1.0視聴後、モヤモヤしている方々へ共感。

2024年1月4日
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鑑賞方法:VOD

難しい

寝られる

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セイセイ

3.5前半はホラー、後半は幽霊vs幽霊専門オールスター

2024年1月3日
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鑑賞方法:DVD/BD、VOD

悲しい

怖い

【内容】
・主人公の幼い頃の出来事が原因で、主人公の周りの人が次々に幽霊に襲われる。
・幽霊に襲われていくうちに、主人公の家族や友人の人間関係も徐々に崩壊していき、人間の怖さも増していく。
・最終的に幽霊vs幽霊専門のオールスターでクリスマス・イブの日に全面戦争へ

【感想】
前半は純粋にホラーが好きな人は楽しめると思う。
後半は個性豊かな除霊師達のキャラを好きになれるかで評価が分かれる。

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要点だけまとめたメモ帳

3.0ホラーではないです。

2024年1月2日
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怖くはないですが、原作もめちゃくちゃ怖い話ってわけではないので、こんなもんだと思います。

じゃあジャンルは何かって言われたら、中島哲也ムービーってところでしょうか。
ポップでキャッチーで毒々しい映像と、豪華な俳優陣。

告白の時も思ったんですが、この人映画やりやっぱりCMとかMVとかの方が向いてると思いました。

小松菜奈はよかったです。

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無名

4.5多角的な視点のストーリー展開が楽しい。 滑稽な行事や決まり事に縛ら...

2024年1月1日
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鑑賞方法:VOD

多角的な視点のストーリー展開が楽しい。

滑稽な行事や決まり事に縛られ、嘘がまかり通る弱くて儚い現代社会。そこに来る謎の存在は怖いのだが、狙われる者に原因があり、まるで自業自得であるかのような演出をしていた。

今作で演技が光っていた人(独自順位)
 1位 妻夫木聡さん
   (ヘラヘラ、怒鳴る、焦る)
 2位 黒木華さん
   (イライラ、健気、色気)
 3位 岡田准一さん
   (ニヒル、無関心、愛情)
 4位 小松菜奈さん
   (クレイジー、男気、母性)
 5位 松たか子さん
   (クール、柔和、毅然)
 特別賞 柴田理恵さん
   (存在感)

順位に入れてないが、オムライスが好きな子供の役を演じた子も良かった。
中島哲也監督作品の演技は安心感がある。

好きなシーンは
病院で妹の体に口から煙を吹きかける場面。煙には浄化作用がある。(副流煙は体に良い)
モニターの録画映像の人と電話する場面。アイデアと演出が秀悦。(不思議さを大事にしてる)
クールな姉がラーメンを食べる場面。下品気味にすすりスープも飲み干す勢い。(親近感がわく)
母親のようになりたくなかったのに化粧して女になって出掛ける場面。(濡れ場も良かった)

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Don-chan(Daisuke.Y)

4.0そいつとの戦いのシーンが・・・

2024年1月1日
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日本のユタやシャーマンなどが結集して連合軍を作り総力戦になるという超激アツな展開になって行く場面のワクワク感が異常に良かったなあ。
でも◯◯する場面が無いからめちゃくちゃ低評価という人がめちゃくちゃ居るってなってちゃうんだよなあ!
まあ自分は祈祷師などの出てくるコクソンや女神の継承や呪詛みたいなジャンルの作品だと好き過ぎて超甘めの採点になってしまうんですが(笑笑笑笑笑)

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お主ナトゥはご存じか2世

4.5惹きつけられました!

Aさん
2023年11月24日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

怖い

興奮

久しぶりに日本のホラーでわくわくドキドキハラハラしました。
ホラーといってもダイレクトにオバケが出てくるやつじゃないですが、それがまた良かったです。妻夫木さんも、そばに居たら苦手なタイプだな~とリアルに感じさせる演技がすごい!!妻夫木夫婦はどっちもどっちだなとどちらにも嫌悪感を感じました。
でもあいつにやられた人数が半端ないので、最後は勝ったんだ~~とすごく感じてスカッとしたかったかな。松さんは、あいつを窓の外まで弾き飛ばしたから勝利したと解釈してよいのでしょうか。大規模なご祈祷もすごく迫力がありました。時間もゆったりとってあるせいか無理やり詰め込まれた感がなくてそこもまたよかったです。

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A

4.5原作は読んでないですが

2023年11月8日
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鑑賞方法:VOD

原作は読んでないですが、かなりワクワクして最後まで見ました。
ホラーは大体、途中のモノクロっぽい、画面にノイズの走るイメージシーンの連続のところで眠くなってどうでも良くなるんですが、かなり惹きつけられました。
皆さんのレビュー読んで見る気が起きずやっと観た感じですが、大好きな岡田准一だったので勇気を出して鑑賞。
松さん・小松菜奈・岡田さんでまたやってくれないかしら。

さて。これから原作読もう。

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ハム

5.0廃基督毀釈!

2023年11月4日
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鑑賞方法:VOD
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マサシ

4.5ちょっと面白すぎる

2023年11月4日
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笑える

ホラー映画としてはそこまで怖くはなかったんだけど、終盤にかけての展開がぶっ飛んでいて面白かった。
そういうの笑える人は好きなんじゃないかと思う。

正直途中までは「小松菜奈さんが素敵なだけの映画だな」と思ってた。

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みぞれ

3.5豪華キャストで描く最恐エンターテインメント!

2023年8月24日
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鑑賞方法:DVD/BD

久々に見ごたえがあるジャパニーズホラーなんじゃないですか!ってのが印象です。(ただ、全然怖くはないです…)

映画は、前半、後半と別れているような展開となります。ちょうど分かれ目としては、主役となる男優が、妻夫木聡→岡田准一に変わるのでわかりやすいです。

まず、妻夫木演じる田原秀樹の章ですが序章的な位置づけ。イクメン気取りで周りから良く見られたい最低なブロガー旦那ですが、かなりひどい有様です。でも、今のご時世こういうタイプの父親て居そうで的を得ています。

振り回される、妻の田原香菜です。秀樹の仕打ちにホント可哀そうだなと序盤は思うのですが、すぐにその気持ちは裏切られ彼女もまた何かオカシイのです…。最終的な、香菜の狂気の沙汰といいますか堕落した人間は凄すぎます。真面目な人間の反動を起こした時の怖さと言いましょうか。演じる黒木華の演技力が、これまた見事に演じ切っているので余計に変化のギャップが怖いです。

そんな中、産まれた子供の知紗は、不幸になる運命なのは必然…。

知紗を救うのは、中盤から後半に登場する、岡田准一演じる野崎と小松菜奈演じる比嘉真琴です。登場した時は二人もまたオカシイ部類なのか!?と思わせられるキャラなのですが、過去や自分の境遇に苦悩しつつも、登場人物の中では至極まっとうな人間でした。

本作の見どころは、ラストの団体祈祷シーンでしょう。かつてここまで大掛かりな祈祷シーンの映画はあったでしょうか?団地周辺お祭りのごとく霊媒師たちが自らの命を懸けます。

何を除霊するか!?それが最後の最後まで正体不明。

ただただ

「来る」

のです。

何が「来る」のかというテーマと共に、人間側の真の悪は誰なのかが見ごたえある、映画でした。

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だいふく