半世界のレビュー・感想・評価
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阪本順治の作り出す空気感
個人評価:3.0
中年になっても繋がっている旧友との絆の描写は嫌いじゃない。
始めは違和感があった稲垣吾郎の演技も、後半は物語に馴染んできたが、心には届く世界観を作るまでには至らず残念。
自衛官として世界を知り、日本での世間に戻れない瑛介。その葛藤と気付きはテーマに値すると思うが、海外作品のそれらと比べると、とても浅い部分をなぞってるいると感じ、印象が薄い。
ただ阪本順治の作り出す空気感は好きだ。
世界の片隅のどこかの誰かもみんな同じ
家族愛、そして友情…
僕らはみんな生きている 生きているから苦しいんだ
僕らはみんな生きている 生きているから悲しいんだ
生きているから腹が減って 腹が減るから食べる
食べるから心も体も満ちていく 生きる気力が漲る
みんな辛さや悲しみ痛みに耐えながら生きていく
でも 自分が生きるために生きていこう
でも 誰かのために生きていこう
とにかく、生きるために生きよう みんな頑張れ!
そんな事を思い願う映画でした
半分でも多すぎる
毎日が中途半端の連続
今を生き続けていくって事はやり残したことが毎日で終えていくものも毎日
そんな人々のやり取りがリアルでもありシュールでもあるように思えます
少年達はいつの間にか時に流されながら歳を重ねていく
てっきり自分だけが振り回されていると思っていたのに本当は周りの人々全てがそんな生き方をしていることに気づきはじめる
でももう遅いのかも
そうでなければもう逃れられない深みに居ることに満足しようと自分をも言い聞かせて毎日を生きるのかも
人はやり残してばかりなのだと思います
何かを全うして満足して終えることなど無いのではないかと思うことが多々あります
こんな風に他人の事を考えられたらいいのにな
他人に対して無関心になってしまいがちな世の中だけど、決して無関心なわけではなく自分の目の前の事で手一杯で人それぞれみんなもがきながら生きてるんだよと優しさがにじみ出ている作品。その事が頭にあるのとないのでは、自分から見た世界の様子も変わっていくのかもしれない。
たんたんと進むストーリーの中で衝撃的な展開もあったけど、それでもなお人生はつづいていく。悲しみに打ちひしがれていく最後じゃないのがよかった。
前半がだるい
1時間くらい、虚無だった。
そこから30〜40分は長谷川さんの熱演もあって見入ったけど、明の乱闘シーンがものすごく唐突かつ、相手役の受けも「は??」って感じで、再び冷めた。
またラストが。世界観とかテーマを考えると全くおかしいことじゃないんだけど、虚無と唐突のバランスが悪くて、自分には合わなかった。
池脇千鶴さん他出演陣はすごい。
「こういう『普通』な役、吾郎ちゃん下手だよね」と言いたいところだけど、普通な役じゃなくても下手というか不自然なんだよな…
これだけキャリアがあって、何作も出演作あるはずなのに今も変わらず歩き方変だし、抑揚がおかしいし、ちょいちょい滑舌も悪いし……それが味になってる俳優でもない。
静かなセリフでは棒読みに聴こえるし、叫ぶのも全く似合ってないし。なよっとした棒(演技)というか。
この作品もだけど評価高いので、少数意見なんだろうけど。
人は半分しか世界が見えない
どの俳優も当て書きのようにハマってて、好演。特に中古車屋の面々は文句なし!
稲垣吾郎も、鈍感で頭の悪い不器用な田舎ものをリアリティもって演じてたし、コントロールできない狂気はハセヒロの十八番だ。
見えてない世界は他人の言葉や行動によってその姿を現す。でもやはり実際に見えるわけではない。追体験するだけだ。
というようなことは強く伝わってくるけど、ここまで台詞で説明しなくてもいいのに、と思った。分かりやすいけど、味わいを奪うような気がした
秀作。伊勢志摩が舞台なのに登場人物全て標準語で話すのが残念でと言えば残念。池脇千鶴相変わらず上手い『(豚だって豚肉を)根性あれば食べます❗』
①吾郎ちゃん、オジサンになったものです。ああイヤだ。でも良い役者にもなった。朝ドラで清水美砂の弟役をなった時から「この子はいい役者になる」と思っていたので一応自画自賛。三重で炭焼きしてるオジサンにしてはちょっと都会的過ぎる気がするし(標準語しゃべっているから尚更)、池脇千鶴の受けの演技に助けられているところもあるけれど及第点を上げていいでしょう。②それぞれ違う道を歩きながらも、相手を気にかけている幼友達はやはり良いものだと思わせてくれる。③しきりに「三人は正三角形」と言っていたけれども、渋川清彦演ずる光彦は本当は二等辺三角形だということは分かっていたと思う。自分は底辺(それだけにブレのない立ち位置)であとの二人は斜辺だと。紘の棺を載せた霊柩車に向けて暎介が敬礼するのを見て顔を歪めるところがリアル。誰だって泣くよなぁ、ああいう場面では。④池脇千鶴はいつもながらに鮮やかな好演。主要キャスト四人の中の紅一点として映画の重りの役割を十分果たしている。
女性の視点から
『望郷』に思いを馳せることができる実に邦画らしい作品でしたし、40代50代の男性に受けが良さそうです。私としては、39歳にしてはちょっと枯れすぎ疲れすぎな感じがして、今の日本人の象徴なんだろうなあと思いました。枯れるには早すぎますし、『ディアハンター』みたいにPTSDになった背景の描写がもっとあったら共感できたかもしれません。傷舐め合うのもいいけど、ほどほどにしてねみたいな感じです。
3人の男性は田舎者なのに都会の匂いが隠し切れていませんでしたが、竹脇千鶴は流石でした。他の方のレビューにもありましたが、邦画には是非頑張って欲しいですし、ガンガン攻めた作品も観たいのです。『ジョーカー』みたいに攻めた脚本であれば、日本の俳優も覚醒ができるのにと思います。
父を知らざればその友を見よ
誰しもが持っている“残り半分”の世界。
それは、人に語らず、世間から認知されず、そして自分自身でも消化し切れていない自分の“半身(はんみ)”だ。
山が海端まで迫る小さな町の小さな物語。
(自衛隊の「海外派遣」は一瞬でもニュースフィルムかスチル写真を挟んだほうが若い観客には親切だったかもしれないね)。
3人の親友たちがそれぞれ中年になって再会する。そして大きくて補いようのないそいつらの半身の欠けをば助けてやろうとみんなしてお節介を焼く物語なのだ
友達のよしみというやつだ。
中古車屋でのヤクザとの喧嘩
「なんだ貴様は?」
「友だちだッ」⇒ここ最高!!
破れた雨戸を直してやる
おいおい話を聞いてやる
お前のことはお前よりわかっていると臆面もなく言う
親友の息子にウドンを食わせる
親友の子にケンカを教える
夫のプライドを支える
息子の進学費用のために妻は隠れて商談をまとめる
二等辺三角形の底辺=目立たない役回りを生き切ってやろうと腹をくくった三枚目の光彦。あの笑顔の奔走が物語の要所を締める。
光彦はホントは池脇千鶴が好きだったのさ。
見進めるうちにこの優しい関係の中で誰かが死ぬのではないかと不安がよぎる。目立たぬ扇の要=光彦の死かと思ったらフェイントで稲垣吾郎とは。
地味な死だ。
ウドンと、さんまと、質素な日々の弁当が、微笑ましくも慎ましやかな小道具だ。支え合う旧友たちの姿は、どんな酒池肉林の宴会にも勝る共に生きる食卓だ。
自衛隊の瑛介が青森に送っていたのも伊勢エビではなくみかんの箱だった。
弱いところへ、足りないところへ、ささやかに思いが流れていくんだ。
そして、年取った父親たちが息子たちに“陰に日向に”差し出す助け船がとーっても良かった。
・・・それらこれらを全部をその眼にとらえて、息子アキラは、反目し疎遠だった父親の生きていた世界を発見していったわけだ。
植木等は著書で言っている
「『おい』。『うん』。父親と息子はそう言っているうちに死別する。息子は父親を理解するには若すぎるのだ」。
(「夢を食いつづけた男: おやじ徹誠一代記」)。
「半世界」は、自分では埋められない。「棺に一緒に入りたい」と泣きすがるようなお節介な誰かが、また「父親のようになりたい」と思った“後悔先に立たず”の息子が、愛する存在の欠けの半分を埋めようとしてくれていたのだ。
自分半分と、他者半分と。それでその人間は完成している。
エンディング。
小さな学生服だった少年が、同じ子役とは思えない成長ぶりでスーパームーンの出現のように物語を完成させる。
カメラと演出のGJ。
素朴な炭焼き職人は地味に死んだ。劇的な何かを残したとか、アッと言わせるようなどんでん返しもない。
竹とんぼ一つとボソボソ声の留守電を残しただけ。
だから彼は彼としての存在をまっとうしていて、欠けがあるままの味わいを、友人たちと家族の眼差しの先に墨絵のようにして遺す。
・・・・・・・・・・・・・
稲垣の登用は賛否あるが、地が下手だから脚本全体の中で目立たない冴えない役どころを与えられていて、そこで活かされていたと思う。
いい邦画を観たと思う。
こんなにいい題名もあまりないと思う。
新しい地図に乾杯
皆様いつもこんな馬鹿なレビューを読んで頂きありがとうございます。まもなく映画館が開くかも知れません。しかし上映スケジュールもずれてしまっています。ラインナップを組むのも
大変ですが、関係者の皆様頑張って下さい。
さてこのお話は全編ロケでございます。場所は三重県です。えっ三重県?私の知人には三重県人はいません。えーと・・・
私は地方の方につっこむ定番の台詞があるのです。例を上げます。
和歌山県 お前らの主食は梅干しだよね❗️
愛知県 トーストに八丁味噌つけるなよ!
広島県 お茶漬けにもみじまんじゅうを入れんじゃねえ❗️
茨城県 主食が納豆で副食が白米だよね❗️
岡山県 お前らはタピオカの代わりにマスカット入れてるよね❗️
函館市 お前らはタピオカの代わりにイクラ入れてるよね!気持ち悪いんだよ❗️
一応言って置きますがツッコミは愛情ですからね。怒らないでね。では・・・三重県の人にはどう言ったらいいでしょう?えーと・・・
お前らさー 毎日伊勢海老食ってるよね❗️
それ単なる金持ちですから❗️
はい。くだらない枕が終わりました。ここからら映画の感想です。
主人公の高村絋(稲垣吾郎)は父親の跡を継ぎ製炭業をしています。妻 初乃(池脇千鶴)はしっかり者です。一人息子の明(杉田雷麟 すぎたらいる)とはあまり関係が良くないようです。
そこに小学生以来の親友 偀介(長谷川博己)が現れます。何か事情を抱えているようです。そしてもう一人の親友 光彦(渋川清彦)が加わります。自然な演技です。まるでドキュメント72時間のようです。
ロケ地は三重県の南伊勢町。風光明媚な美しい町です。落ち着いたら行ってみたいな。
絋が作る炭はウバメガシを原料にする備長炭で高級品です。金属的な硬さが有り、叩くとキーンと鳴ります。この音は劇中で効果を上げています。
また近年では消臭効果として使用されているようです。作るのに手間がかかります。炭の話しが長くて、すみません。
話しは淡々と進みます。三人はそれぞれ事情を抱えています。いじめや介護また製炭の苦労、色々な社会問題を織り込んでいます。けれど飽きる事は有りません。つい見入ってしまいました。
長谷川博己は鬼気迫る演技でかっこいいです。渋川清彦は安定の面白さ。それでも・・・
吾郎ちゃんが好きです。クズではないですが疲れた雰囲気がいい。お礼を言いたい。
サンキュー ゴロー❗️
本文中失礼な事を言って申し訳ございません。
読んで頂きありがとうございました。
渋さが光る
一言「40前の男三人。なるほどなあ」
◎よかった点◎
・小中生時代の同級生三人。過去があって今があるから、普通だと回想シーンが挿入されそうだけど。
会話や素振りなどで、なんとなく想像させて進むのがいい感じ。
「なぜ故郷に帰ってきたのか」も結構引っ張っていて。
後半は、「あの時のあれか」と膝を打つ箇所が出てくるのもよろし。
・男性俳優人三人も、それぞれに役に染まってましたが。
個人的には絋の妻役・池脇千鶴さんが、田舎の奥さんで母ちゃん役。いいわー👍。
・私が女性だからっていうのもあるのかな。
男三人のベタついていないけど、ちゃんと気にかけている関係。
そして絋の息子のことも、「男として」接しているのがいいなあ。
・阪本順治監督の、オリジナル脚本っていうのもナイス。原作じゃないところがね。
△いまいちな点△
・終盤前まで淡々と物語が進むのが、どうかな。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「(俺たち三人)二等辺三角形じゃなく、正三角形」
『じわる』映画
いつも映画評で「ジャニーズ主演だから」「AKBだから」等々でうがった見方(と私自身は思っているのですが)を目にして「いや映画、役者そのものをちゃんと観ましょうよ!」と常々思っているのに今回「吾郎ちゃん、大丈夫かな~」なんて先入観を抱いてしまったこと、大いに反省です!
稲垣吾郎さん、いい役者さんじゃないですか?!寡黙で不器用な山の男、妻や子供を顧みず、一途に父親への意地を貫き通す頑固者をとてもよく演じられていました。
長谷川博己さん、今回は若干ワイルド系でしたが言うまでもなくいい演技!大人になってしまった今、主人公との友情をうまく受け入れられないもどかしさをひしひしと感じました。主人公の息子にいじめに対抗する術をレクチャーするくだり頼もしい限りで、これもまた友情の気持ち満載ですね。
幼馴染み3人の『三角形、二等辺じゃなく正三角形』渋川清彦さんの言葉を借りるとこの言葉が染み入ります。中高生の時代、こんな友人が必ずいましたよね~。
それから池脇千鶴さんの堂に入った幼馴染みの同級生奥さん、流石です!内緒でホテルへ再交渉に行ったところ、変なたとえで支配人を説得するところ、そして勝ち取ったらしいくだりは泣けてきます。
主人公と義父との会話そして最後の留守電の『秋刀魚』の下りは笑っちゃいました。
先日観た映画『まく子』で草彅剛さん、しっかり俳優してるじゃないって思ったように、稲垣吾郎さんも歌じゃなくてこの路線で行ったほうがいいんじゃないかと思います。
(香取慎吾さんはファミマやキットカットがありますので大丈夫?!)
これは隠れた名作(隠れてないってか?)だと思います。
大きな映画館で観たかった作品です。40代を過ぎ不惑な世代に入った皆さん、是非観賞ください。
知らない世界
誰しも知らない世界が存在するのでは。
自分が見たこと無い世界、
海と共に生きる世界、
山と共に生きる世界、
コツコツ自動車販売を営む世界、
そして現世と来世。
いつかまた3人で楽しく酒を呑む世界。
また、家族が楽しく揃う世界。
そんな知らない世界が有って欲しい。
我々が生きてあるのは半分だけの世界なのかもしれない。
ゴローちゃんの演技はイマイチかもだけど
周りを固める役者が一流すぎるため、それでいいのかもしれないと思わされる。
起伏のあまりない地味な話かもしれないが、心に感じるものはある。
友人とはなんだろう、人とのつながりとはなんだろうかと改めて考える機会になるのかもしれない。
池脇千鶴と、長谷川博己が秀逸。
稲垣吾郎さん
稲垣吾郎さん、役者ですね。
無骨で格好いい。
アイドル時代しか知らないのでこんなに演技がうまいって知らなかった。
長谷川さんの意外な一面も観れた。
終始モヤモヤするストーリーだけど観入ってしまった☺
隠れタバコ
父と子の狭間にありながらも、コミュニティに属し、ただ自らが選んだ道を一人歩み続ける者の姿を追う。極端な演出なく、突飛な展開もない。味わい深い良作。
色気も残しながらも、母として妻としてどっしりとする池脇千鶴が好演。この安定感がなければ、もっと危うさを感じざるを得なかったかも知れず、紅一点ながらも見事に話全体のバランスをとったように思う。
キレた長谷川博己は若干のカタルシスあり。この役どころも良い塩梅。
この半世界の片隅で
劇場時はこちらでは上映されず、レンタル時も阪本順治監督作ながら何となくスルーしていたのだが、国内映画賞で軒並み高い評価や受賞し、慌てて鑑賞。
当初は何となく見ていた感じだったが、見終わったら、じんわり心に残る良作だった。
ある地方都市。炭焼き職人の紘。
何となく父の後を継ぎ、家族は居るが、妻任せ。息子が学校でいじめに遭っている事も知らず…。
そんなある日、中学の同級生で自衛隊員の瑛介が退官し、帰郷して来て…。
紘と同じく地元暮らしの光彦も誘い、酒を飲み交わす。
談笑し、久々の再会を楽しむ同級生3人。
あの頃と変わらず…と言いたい所だが、彼ら一人一人、その周囲、大きく変わっていた。
紘は先述の通り。
光彦は一見明るいが、紘の事をよく気に掛け…。自身も妻との間に子供が居ない事を気にしている。
そして、瑛介。退官と離婚をして、突然の帰郷。しかし、それだけではない。何か、あったようだ…。
少年時代ならぬ“中年時代”。アラフォー目前の男たちのほろ苦い青春ドラマ。
それぞれ心に傷を抱え、何かしら背負っている。
友情を確かめ合い、家族との関係や自分の人生を見つめ直していく…。
世界は国家間の紛争と、もう“半分”の世界で出来ている。
市井の人々が営む“半世界”。
そんな視点から阪本監督が築き上げた半世界(=オリジナル脚本と演出)に、見ている内に自然と身が委ねられていく。その手腕はさすが。
役柄はキャストに当て書き。
稲垣吾郎の素のような等身大の好演。
渋川清彦のこんな友人いるいる感。
長谷川博己の複雑な巧演。
3人の味わい深い演技や個性派・実力派・ベテラン揃う中、紘の妻役の池脇千鶴が印象的。
母として息子を気遣い、妻として夫に“今日もおバカ弁当”を作るなど辛辣でもあり、田舎の良妻賢母をリアルに体現。紘もこんな出来た女房が居るからついつい何となく甘えてしまっているのかなぁ、と。また、終盤のあるシーンでは夫への愛情を滲ませ、感動させる。
内助の功。
息子はいじめに立ち向かう。
不器用ながらも再び家族と距離を縮める紘。
ある悲劇を自分のせいと責め続ける瑛介。
この半世界の片隅で、細々ながらもしっかりと…。
それはあまりにも突然の別れ。
自分は自分の人生を生きて来られたのか、これから自分の人生を行けるのか。
出会いと別れ、交流、再スタート…。
悩み、触れ合い、見つめ直し、見出だしながら、
この半世界を生きていく。
少々この場を借りて…
今日まさに、米アカデミー賞で『パラサイト』が史上初の大快挙を成し遂げた。
驚きと共に同じアジア人として嬉しく誇らしくもあるが、激しい嫉妬も。
これでまた日本映画は韓国映画に差を付けられた。
いや勿論、日本映画だって本作のように良作はたくさんある。
しかし、日本映画全体に訴えたい。
日本映画、何やってんだ!
本当にこのままでいいのか!?
本作の台詞を借りるなら、甘ったれるんじゃねぇ!
じわじわ、いい
登場人物の3人組は幼なじみで、みんなそれぞれ悩みを抱えながらそれぞれ人生を歩んでいた。
その中の1人が、田舎を離れて自衛隊員となったが、やめて地元に戻ってきたところから物語は始まる。
彼は自衛隊時代に見てきたものが世界の全てだと思っていて、地元に残った2人のことは世界を知らないと思っている。それを半世界。だと。
でも2人がいる側も世界であって、半ではない。
人と人がつながりあって世界はできている。そういうことを教えてくれる物語。(だと思っている)
なんとなく今の人生を生きている、主人公39歳。
何かをやるには遅すぎて、諦めるには早すぎる。。自分が生きる半世界ではない世界で、なにを考え楽しみ生きるか考えさせられる映画。
全162件中、21~40件目を表示