荒野の誓いのレビュー・感想・評価
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西部劇に興味のない人にこそ観てほしい
観終わって一週間以上が経過しているが、未だに思い起こしてしまう。西部劇ファンの私だが、ここまで心に深く突き刺さる作品は珍しい。西部劇史上に残るべき傑作。
設定・カメラワークなどは古き良き西部劇を踏襲している。ジョンフォードを彷彿とさせる。しかし、テーマとその扱い方は現代的だ。そしてアメリカという国家の成り立ちに深く切り込んでいる。
とはいえ、なかなかシビアなテーマに切り込んでいるが、表現方法・演出はとても内省的。登場人物一人ひとりの心が閉じられていて、寡黙で抑制された演出が、観る者に「理解」ではなく「共感」を促す。
マサノブ・タカヤナギの映像は見事だ。美しさがあるのは勿論だが、感情を映像が代替している。
クリスチャンベイルとロザムンドパイクの演技は素晴らしい。
他の方のレビューにあるように、邦題のせいか西部劇ファンは集まるが、西部劇ファンしか集まらないのは非常に残念。西部劇には興味のない映画ファンにこそ観てほしい。そう思える作品。
荒野の誓い
冒頭から残酷なシーンで、途中も残酷なシーンで、心臓が辛い映画だった...
冒頭から残酷なシーンで、途中も残酷なシーンで、心臓が辛い映画だった。
銃撃戦や戦いのシーンが多く、一方でクリスチャンベールはじめ無表情で語る場面が結構多く、動・静がうまく使われていたと思った。
結構ひとが死に、それを想う家族や仲間の落ち込むところが、もういいよ勘弁してと思わせるほどたっぷり描かれている。そこが(見終わった今は)良い。
最後の終わらせかたも考えさせられる。
戦争は良いことはなにも生まない。
兵士は「仕事」として戦っていて、殺すことに何も思わなくなるくらいじゃないと正気が保てない。人を人と思ってたら務まらない。
ひとを殺すことには慣れてしまったけど、仲間をなくすことは辛い。
死を羨望することがある。誰かの死のうえであなたは生きている。
あなたが死んだら私の一部も一緒に。
いろんな言葉が印象に残る映画でした。
もがき苦しんだ末にたどり着いた思いとは。
和解
こんにちは、LEOです。
先日、「荒野の誓い」をみてきました。
全く呼び知識なし、予告も見たことない。ただ、公開されてると言うあらすじだけを見て、見に行きたくなった作品となります。
内容としては、昔、インディアンの長に仲間を殺され、その時の心の傷が癒えぬ間に退役となった主人公。
その主人公がある日、その必死に捕まえた長が癌の為、そろそろ里に帰らすために護衛をさされると言う感じで物語がスタートします。
感想としてはかなり最高の作品です。
決して最高のハッピーエンドとまではいかないにしても、最後は掴む物があったのではと言う感じです。
正直7.8月に素晴らしい作品がなかったので、この作品に出会った時は感動しました。
素晴らしい作品となっているのでお時間がある方はみてみてはいかがでしょうか?
あの凍りついたようなベールの瞳が全てを語る
西部劇映画の行き着く先は
内省的な話
丁寧で良心的な西部劇
只ならぬ緊張感。
1600㎞の自分探し
地味だけど見て良かった
ダイバーシティの潮流!?
インディアン戦争後の1892年、ニューメキシコ州フォート ベリンジャーからモンタナ州バレー オブ ザ ベアーに、癌で死期の近いシャイアン族族長とその家族を送り届けることになったブロッカー大尉と一行の話。
インディアン戦争ではインディアン達を殺しまくり英雄視された、インディアンに敵意剥き出しの主人公が、退役前の最後の仕事として半ば強制的に護衛任務を引き受けさせられ展開して行く。
ウエスタンと言っても開拓時代の直後のストーリーで謂わば余韻の時代の話。
とはいえ先住民と白人の戦いを描いている作品ではあるけれど、仲間や家族を殺された直接的な恨み全開の主人公やロザリーの心境の変化があまりにも急激でちょっと受け入れきれず。
黒人のメンバーもいたしとか拘るのが間違いなのか、単に自分が当時の情勢に詳しくないからかも知れないけれどそれも引っかかったし…。
面白くはあったけど、かなりまったり描かれていて、尺の割に余りエピソードが深くもなければ多くもなく、説得力が足りなくテンポも悪く感じてしまった。
美しい
恩讐の彼方にあるもの
被害者意識がもたらすもの
なんと、SHADOWの試写状に続いて本作の
券も頂いた。多謝である。
試写会であるので、絶対にネタバレは出来ない。だから小ネタや情報をいれつつ、面白可笑しくレビューするつもりでいた。
しかし観終わって考えが変わった。色々と思う事があった。
荒野の誓いというタイトルから「荒野の用心棒」や「荒野の1ドル銀貨」のようなエンターテイメント作品だと思ったが違った。
登場人物は陸軍大尉、シャイアン族の首長、
未亡人、この三人のロードムービーのように
進む。油断しているとびっくりする事が多い。
最初の5分で度肝を抜かれ、最後まで気を抜くところがない。血で血を洗うシーンが続く。
その他、登場人物は多岐にわたる。
そのうち誰が善で、誰が悪か分からなくなって来た。
以前「ダンス・ウィズ・ウルブズ」を観た時、アメリカ先住民族に興味を持ち何冊か本を読んだ、だから私は徹底的に先住民の視点に立ってしまう。ただ、良い人もいれば悪い人もいるように一律に語ることは出来ない。白人もしかり。
それぞれ観た人が判断して欲しい。
ただ攻撃的な人間、あるいは民族、または国家には特徴がある。それは被害者意識が強い事だ。
強い被害者意識は簡単に攻撃に転化する。
やられたらやり返す、倍返しだ!
それでいいのか?
それで昨今の日韓事情だ。日毎なんか嫌なかんじになっている。
韓国イコール、反日国家と思っていないか?
それでいいのか?
例えば2018年に日本に来た観光客数である。
中国は約800万、韓国は700万。なんだ中国の方が多いじゃん!
いや違う!中国は人口13億8000万、韓国は5100万だぞ!比率でいうと断然韓国の方が上だ。
(ただ台湾は人口2300万、観光客500万)
2000年の観光客数は全部で500万、それを考えれば空前絶後の人数だ。その頃は目指せ観光立国、目指せ2000万と言っていた。
いわば屈指の親日国だ。
アニメを中心に邦画は人気があるし、作家の東野圭吾は日本以上の人気だ。
スピードスケートの小平奈緒と李相花の友情は
涙を誘った。私は号泣だよ!
日本では ゴルフのイ・ボミは大人気。アン・シネも大人気。私はボミ派だ!
韓国では羽生弓弦が大人気!(私も大好き)
韓国で反日のデモをする人。それが全てじゃない!
また新大久保でヘイトスピーチをする人。
それも全てじゃない!
まずは冷静になろう。理解に努めよう。
映画から離れてしまった。すみません。
ちなみに映画では日韓関係の事は言ってません。当たり前だが・・・
映画を観ながらそんな事を考えた。
勝手な事を考えた。
以前ユーミンがテレビに出ているのを見た。
インタビュアーはバカリズムさん。そして
バカリズムさんはユーミンの「瞳を閉じて」に
ついて質問した。
「あのう、遠くに行った友達って島から離れた人だと思ってたんですけど最近死んだ人かなって思うんです。いったいどっちですか?」
ユーミンは素晴らしい答えをした。流石天下のユーミンである。
「それは聴いた人が感じた方が正しい答えです」
私は感激した。永遠の嘘をついてくれた!
種明かしをしないでくれた!
映画も音楽もリリースした時から、受け手の
もの!たかが作者がえばるなよ!
映画の原題は、、
Hostiles 敵対的 うーむ意味深だ。
一応言っておきますが、普通に良い映画です。
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