ディヴァイン・ディーバ

劇場公開日:

ディヴァイン・ディーバ

解説

ブラジルのドラァグクイーンカルチャー黎明期を支えた人々を描いたドキュメンタリー。60年代、軍事独裁政権下のブラジルで、性的マイノリティとして、女性装をして芸能の才を披露することで自分らしく生きる道を選んだドラァグクイーンたち。当時リオ・デ・ジャネイロのヒバル・シアターで活躍した8人が、デビュー50周年を記念して再結集しライブを敢行することに。舞台の仕事から遠ざかっていたため、久々のパフォーマンスに悪戦苦闘しながらも、ライブに挑む姿を捉えた。同時に、60年代のシーンを当時の貴重な映像や写真を交えながら振り返る。監督はブラジルの人気女優レアンドラ・レアル。ナイトクラブのオーナーの孫娘として往年のドラァグクイーンたちを舞台袖から見ていたというレアル監督が、リスペクトを持って描き出す。

2016年製作/110分/PG12/ブラジル
原題または英題:Divinas Divas
配給:ミモザフィルムズ
劇場公開日:2018年9月1日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5「マイ・ウェイ」自分の道を生きることの尊さ

2018年9月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

素晴らしい視点を持った作品だと思う。軍事独裁政権下のブラジルの社会を生きたドラァグクイーンのドキュメンタリーだが、彼女/彼たちの人生を通して、当時の自由のない社会に人がいかに立ち向かったのかを蘇らせ、ブラジル社会がいかに自由を勝ち取っていったのかが見えてくる。

性の多様性への理解の促進は現代社会で重要視されるようになったが、激しい抑圧のあった時代に彼女/彼たちのように熱く生きた人がいたのだ。それを知るだけでも貴重であるが、いかに権力が規範を用いて人の自由を統制したがるのか、この映画を観るとよくわかる。

この映画のもう一つのポイントは、昨今はLGBTという新たな言葉が浸透しつつあるが、性とは簡単にカテゴライズできるものではないということだ。映画に登場するディーバたちの性のあり方も一様ではない。彼女/彼らを一つの性でくくることはできない。

「マイウェイ」を歌うシーンが印象的だ。自分の道を行くということが大事なのだ

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杉本穂高

4.0ドラァグクイーンにはドラマがある

2024年3月31日
Androidアプリから投稿

ドラァグクイーンの話が大好き。いつもドラマがある。彼女たちにもみんなそれぞれのドラマが。普通におばあさんというか年取ったドラァグだなと思ってみてたら、まあ若い頃はみんな輝くように美しい。そしてテレビにも出れるって、軍事政権下を乗り越えたあとはカウンターカルチャーどころか大衆に受け入れられてたようでお国柄ですね。リハでくだらないことで言い合いしてるのも可愛らしい。最後まで良い人生送ってほしいな。

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三毛猫泣太郎

3.0軍政下のブラジル

2020年11月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

1960年代、軍政下のブラジルで、ドラッグクイーンとして辛い道を選んだ人たちが、劇場で50周年の舞台を仕上げる。
生き抜いてきた人たちのしたたかさは素晴らしい。

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いやよセブン

4.5この人たちはたぶん、女になりたいわけではないんだろうと思う。ありの...

2020年8月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この人たちはたぶん、女になりたいわけではないんだろうと思う。ありのままで生きたい。「わたし」のままでいたい。男か女かを考えるのも意味がない。そういうことなんだろうな。
ドラァグクイーン版ブエナビスタソシアルクラブって感じ。
それぞれの昔話がスケールデカくて良い。男性ヌードショーの元祖とか90歳現役ディーバとか、もうなんか、参りました。あと恋人とのエピソードがうっかり泣かせる。
ドラァグクイーンおばあちゃんたちの復活舞台という、どう撮ったっておもしろいに決まってる題材なので、映画自体の力としてはマイナス星半分。

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まるぼに