バッド・ジーニアス 危険な天才たちのレビュー・感想・評価
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期待してたのと違うのん
あらすじと評判で気になってはいたけど新宿のみの上映のようでスルー、
いつからか近くの映画館でも上映し始めてたのに気付いての鑑賞でした。
物語の運びは丁寧でテンポも悪くはなく、最後まで時間を気にせず見れた点は○。
唯一気になったのはストーリーで、悪い意味で思ってたのと違うなーという印象。
オーシャンズ11的な娯楽映画を期待していたところ、実際にあった事件が元になっているためか
真面目に淡々と進んでいくのでちょっと拍子抜け。
大きなアップダウンの無いストーリーを演技や演出で上手く味付けしているような印象でした。
決してつまらない訳ではありませんでしたが、唯一後悔している所は
1バーツが何円か調べないでの鑑賞だった事。
この後に見られる方はしっかりと調べてから鑑賞することをお勧めいたします。(3.5円)
サスペンス映画ということで
実話を元に なんて言われれば納得ですが
創作ならば着想に興味をそそられますけど
何か散漫な感じ
青春映画? 恋愛モノ? 本格ドラマ?
何かモヤッとしてる
ならばサスペンスにしよう
実話を元に なら全て納得なんだけど どうなんですかね
単館上映なのがもったいない
かっこよくて美しいカンニング法にびっくりしました。
学歴重視で、カンニングが横行しているタイだからこそ生まれた映画ですね。
日本人の感覚ではカンニングは悪いこと、ですが、それが当たりまえの中では学力でしか図られない生活からの憤り、貧富の差、上位に上がるための手段と金銭取得するための手段、国の内情をよく表している社会派ドラマでとても興味深かったです。
そして役者!すばらしい!メインの4人の顔が本当によい!
どの人にも思うところがあって、感情移入できます。
特に主人公は演技が初めてと思えないほどの存在感と求心力で、本当にすばらしく、物語と映像と相まって本当におもしろかったです。
スタイリッシュでスリリングな映像に興味深い脚本、答える役者、とても面白い映画で、単館上映なのがもったいないと思いました。
お金とテストの結果次第という社会へのメッセージ
カンニングを題材としたクライム・ムービー。しかも、カンニング「するほう」ではなく、「いかにさせるか」に焦点があり、その点で「オーシャンズ・シリーズ」に似ている。
舞台は、いわゆる金持ち私立校。
主人公は成績優秀だが、父子家庭で育ち、家計は楽ではない。主人公のライバルでもある秀才男子もまた母子家庭で家業のクリーニング屋を手伝う苦学生だ。
初めは友人を助けるためだったカンニングも、やがて、その「対価」を得るようになり様相が変わっていく。
主体性は、「させるほう」にあるのか「するほう」か。
友人と主人公、主人公とライバル。カンニングを軸に変化する関係性を、合わせ鏡や面接シーン(イスに座る)など、同じモチーフの繰り返しで表現する演出が上手い。
そして、この映画では、常にお金と成績(テスト)が人の関係性を変化させている。その点で、本作が描き出しているのは実社会の反映に過ぎず、それが子供たちにも投影されるというメッセージは痛烈だ。
映画はテンポよく進み、飽きさせない。
もともとテンポがいい上に、クライマックスではさらにスピードアップしたタイムリミット・サスペンスへとなだれ込む展開も見事。
その後半でのカットバックほか、スローモーションやクローズアップなどオーソドックスな画面作りを多用。多少、芝居がかったようにも見える演出は分かりやすい。
エンタメ度が高い上、学歴社会、格差社会へのメッセージ性もあり、良作。
うわさ通り
めっちゃ面白かった!(ええもんひろた!)
社会性と娯楽性を兼ね備えた佳作
中国で実際にあった試験カンニング騒動に着想を得てタイで製作された作品。現実離れしたカンニング手口の大胆不敵さには呆れますが、ストーリー展開はとてもスリリングで、娯楽作品として純粋に楽しめました。ただそれ以上にこの作品では、このようなカンニングが横行する社会の背景、即ち、貧困の固定化と異常なまでの学歴主義の問題についても強く訴え掛けているように感じました。主人公のリンや彼女の勉強のライバル、バンクにとって、勉強で立派な学校を卒業して真っ当な仕事に就くことが貧困から脱出できる殆ど唯一の道ですが、その道は狭くとても険しい。その一方で、裕福に生まれたと言うだけで安穏怠惰な人生を送ることが出来る同世代の若者もいる。そのような彼らにお金で使われてしまうリンやバンクを見ると、タイに蔓延る社会の歪を感じずにはおれません。その意味でラストのリンの決断はこの作品の救いでしょうし、歪んだ社会に対する監督なりの警鐘だったのではないでしょうか?それとうだつは上がらないが終始姿勢が振れないリンの父親を見ると、タイにはまだまだ伝統的な倫理観がしっかりと生きていることも併せて垣間見たように思いました。
クライムサスペンス風
カンニングしたことあります?
これからご覧になる方へ、お願いがあります。
私自身の反省も含めての話です。
この話は、進学校に入るところ、その後の進級、主舞台となる試験…、というように時間の経過があります。ところが、映画として見せるためどんどん展開してしまうので、登場人物の分かりやすい個性や募る仲間たちのことが、見ようによってはとても安易で軽く見えてしまいます。
しかし思春期の数年間で培われる、
『仲間との信頼関係』
『リンの冷徹な視点(父親との関係で見せる弱さとは裏腹の)で仲間たちを見極める判断力』…裏切者は出ないのか?
『学校生活を送る中で、努力だけでは格差に勝てないことを思い知らされ、リスクを負ってでも一発逆転に賭けたくなる現実を知ること』
などについては、しっかりと認識したほうがいいと思います。タイの国内事情のことはわかりませんが、アジアに共通する賄賂文化への失望(結局、大人の世界はお金なのか?)も校長との会話の中で、示唆されます。思春期の高校生がそういう現実を目の当たりにしてしまったことを想像すると、バンクの正義感、というより自分は真面目にやってるのに、努力もしない奴が抜け駆けしていい目を見るのは許せないという気持ちも痛々しいほどわかります。同時にクライマックスでミッションに挑むリンの決断の重さも伝わってくると思います。
リンと親しい仲間たちとの友情も映画で表面的に受けてしまう印象ほど薄っぺライものではないことも想像できます。
ぜひ、彼ら彼女達が多感な時期を一緒に過ごした数年間の重みを想像しながらご覧いただきたいと思います。
カンニングってそこらのサスペンスよりもスリリング😂
久しぶりの🇹🇭タイ映画でしたが… 驚きました‼️
少し前は垢抜けないイメージがあったのですが、今やハリウッド映画に負けないエンターテイメントな演出とスタイリッシュで鮮麗された美男・美女の役者さん達。
日常にあるカンニングと言う行為を「ミッション・イン・ポッシブル」級の手に汗握るサスペンスとして描き、それだけにとどまる事なく丁寧に個々の人生、生き方までも描いており、青春のほろ苦いエンターテイメントとしても楽しめました。
特にいいなと思ったのがこのサスペンスに対する悪役を、社会・汚職・貧困として具体的な悪役キャラを作らないストーリー構成が気持ちいい。
そこらのサイコサスペンスよりも手に汗握る、ハラハラドキドキな作品でした😂
スリリング!
面白い!
「カンニング」が映画として、こんなにスリリングに成立するとは目から鱗だ。
貧困、格差という社会問題もちらほら見えるものの、単純に、スリルを味わう映画として面白い。コンゲームの要素は薄いものの、物語としては先日観た「オーシャンズ8」を超えた出来。吐きそうになってトイレに駆け込むあたりは、オーシャンズ8を彷彿とさせたが、故意だろうか?
演技、カメラワーク、演出、音楽と、すべてがからみあって、観ている者をジリジリ、ドキドキさせる、素晴らしい出来だ。
出演も、主人公でクールな八頭身で天才のリン、クリクリの大きな目でチャーミングなグレース、グレースの彼氏でノリの良い金持ちボンボンのパット、母思いで真面目で一本気な秀才バンクといった感じで、それぞれキャラも個性があって観ていて飽きない。
試験のシーンが当然多いのだが、そこにも色々なトラブルが発生して、時間と戦いながらなんとか切り抜けようとするさまが、手に汗握る。テンポと展開も小気味よく、あっという間に時間が過ぎていた。
ドキドキ感だけでも価値はあるが、加えて主人公と周囲の人との関係や心情の変化など、時間を割いて見せるところはしっかり見せていて、落ち着いたところで、またスピードアップした展開を見せ、この緩急や間が心地よい。
「カンニングの話に大袈裟な」と言わず、面白いので、おススメです。
ハラハラドキドキ!緊迫のカンニング映画
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