バッド・ジーニアス 危険な天才たちのレビュー・感想・評価
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バンク
カンニングを壮大なBGMと演出で映像化した作品
リンは友達を助けるためにカンニングを始めたのに、いつからかビジネスに発展してしまった。稼いだお金で真面目で不恰好なお父さんにシャツを買ってあげたり、あとは何に使ってたっけ?そんなにお金に困ってたっけ?お金を稼ぐ目的がよくわからなかったな。
勉強ができるのに、勉強の仕方は教えないでマークシート式のカンニングのビジネスって、学問の発展にも何も繋がらないね。お金も得られて、みんなの各々の希望も叶えられる。みんなの欲が集合した結果が壮大な計画に発展する。失うものがあれば不正になるっていう主人公のポリシーはかっこよかったな。バンクの留学の件とか、父親への信用とか諸々失うものはあったけど。お金儲けじゃなくて勉強しにきてるのって校長が言ってた言葉は正しいと思ったけど、ワイロが絡んでるって知ってるとその言葉は何の説得力も無いよな。
バンクがボコボコにされた件がリンの知らぬところの計画だったけど、結局はリンの首謀した結果だったからもうカンニングから手を引こうと、まともになろうとする姿勢が人間ぽくてよかった。バンクは実直で正直で母子家庭でクリーニング屋の仕事も頑張ってたのに。
そこら辺がバンクとは違ってたな。
ピアノの音で答えを覚えるの、気持ちを落ち着かせるのにクラシックを聴いているの、bgmがすごく派手に使われてて心がハラハラドキドキしてた
カンニングはいけないことだと認識しながらも実行してたこと、おかした罪との向き合い方。
見せ方が抜群にうまい
レビューの評価が高かったので、期待して劇場に行きました。とても面白かった。タイ映画ということで、現地の俳優さんたちが出演しているようですが、外見は日本人と同じ。変わったファッションや、変な食べ物も出てこないので、タイ語を記述するシーン以外は、まるで日本の映画を見ているようです。もし日本語吹き替え版があれば、子供でも楽しめる内容です。PG12のレーティングは、カンニングという行為そのものの倫理観を、きちんと教育できる大人の同伴が望ましいという判断でしょう。
そのこと自体の是非はともかく、映画の内容は見ごたえのある心理描写が続きます。俳優さんたちが本当にうまい。そして、見せ方が抜群にうまい。シンプルなストーリーをていねいに、細部にわたるまでじっくり考察して、一つ一つのファクトを構築していく語り方は、最後まで飽きさせません。ちょっと謎めいたエンディングは、続編をにおわせる展開で、この天才少女が果たしてこののちにたどる運命がどうなるのか気になります。
特に、感心したのが、少女のライバルの天才の男の子を演じたチャーノン・サンティナトーンクン。複雑な役回りで、ある意味、主人公以上にストーリーの大きなカギを握る人物で、俳優しだいではものすごく嫌われてしまう役なのに、むしろ共感さえ覚えるほどに心理状態をていねいに掬い取っています。主人公の少女との、友情でもなく、ライバル心理でもない、奇妙なパートナーシップの描き方が素晴らしい。
音楽の使い方も秀逸で、ABCDの回答の選択肢をピアノのコードになぞらえて、音で丸暗記するシーンなど、イメージの中で試験会場なのにピアノを弾いているヴィジュアルなど、鮮やかな演出です。
まあ、カンニングという行為自体の是非はともかく、たとえば『万引き家族』なんて映画がグランプリを受賞するご時世なので、大切なのは、主人公に共感できるかどうかだと思います。彼女自身は非常に優秀で、問題は友達をどうやって合格させるかということなので、私は共感できました。
監督のプロフィールを見ると、実家がレンタルビデオ屋さんということで、私には新世代の映画監督に思えました。子供のころからハリウッド映画を見て育ったということらしいです。道理で、映画の文法がハリウッド的。なぜ日本人にこれが撮れないのかと思います。やはり、自分で脚本が書けることと、明確なビジョンを持つこと。この2点は外せないようです。日本の映画では、極端に低予算に振り切って、自分で何でもやってしまうか、アニメーション作品で作家性を前面に打ち出すかでしか、勝負できていないように思えます。純粋に娯楽性でハリウッド映画に伍している映画が少ないのは、残念ですが、この監督さんは、近い将来必ずハリウッドデビューするだろうと確信しました。
みんな苦しい。
最強なんだけど、最強すぎない感じがいい!
リアルな感じにハラハラドキドキすぎて、いい意味で見ているのがつらいレベルでした。
貧乏だけど、超秀才!の苦労はわかりやすい。お金が必要なわけです。そして一般的には弱者。
でもその反対もよく描かれていてよかったです。
裕福だけど、バカ。お金あるなら何も不自由しないじゃん!強者じゃん!と思えますが、全然そんなことはない。むしろこっちの方が大変だなと思ってしまいました。
そして登場人物みんな、人としてはいい人なのがすっきりしていていいです。
現実にいたらもっともっとひねくれそうですが、それは面倒なので真っ直ぐな登場人物たちが最高でした。
故にストレートに主題が伝わってくる。
あと配役、見た目、完璧。
貧富の差って闇が深いです。
過去鑑賞
これもレビューしてなかったですね。
いったいいつ観たのか調べたら3年以上前でした(´∀`;A
スコアが高かったので、ちょっと期待し過ぎてしまったかもしれないです。
確かにアイデアとしても良く考えられていたものでしたし、脚本も素晴らしくスタイリッシュで、終盤は特に緊迫感も有り面白かったです。
が、カンニングという不正を働いているものの、皆割りといい子たちばかりで、全く悪くも危険でもなかったですし、“ザ・カンニング”のような作品だと思っていたもので、完全にシリアス路線の作品だったのも個人的には少し微妙でした。(これは僕が悪いだけですね)
シリアスな展開は悪くないのですが、笑える要素もあった方が緩急が付いて良いような気がしましたし、何より主人公であるリンちゃん、常に肩に力が入っている感じで、観ている最中から“笑顔!笑顔!”何て思ってしまいました。
それとメモの件やトイレにスマホを隠す件など僕のような凡人以下の人間でさえも、どちらもすぐ思い浮かぶ不安要素に、これだけ頭の良い子が気付かないのはおかしいような気がしますよね。
コメディなら全く気にならない点ですが、シリアスな作品だと気になってしまうものですし、良い作品だけにそういった点では残念でした。
スローモーションとアップと汗
手に汗握るエンターテインメントだと思います。
カンニングは麻薬みたいなもんで、一度うまくいくと、カンニングを成功させるたための努力ばかりし始める。人間は悪いことを考えてる時が一番テンション上がる生き物な気がする。ゲーミフィケーション(規制とスキルのイタチごっこ)なんだろうけど、やった感が得られるループから逃れられない。そんな興奮が伝わってくる作品。
ただし、その演出として、とにかくタイトルの3他の要素を多用するんだけど、だんだん慣れてきて効果が薄まってくるというか。IMAXシアターで作品を観て、刺激を受けるのは冒頭の5-10分と同じ現象。ストーリーだけでも十分手に汗握るような気がするけどなぁ。
ラストの正しいことを選択するのは、お国柄なのかしらね。
カンニング…スリリングな響き
評判通り面白い社会派エンターテイメント
映画館で上映時に見たかったのですが、時期を逃してしまいこの度Amazon Primeで鑑賞。
前評判どおり、ドキドキハラハラして楽しめる作品でした。とはいえ、いろいろツッコミどころたくさん
・指の動きを覚えるくらいなら、勉強したほうが早いんじゃないか。
・親も学校も詳細を知らずに高校生をシドニーに行かせるのか。
・試験を受ける全員に売っていたが、中には自信のある学生もいてそこから漏れるリスクもあるし。
・同じトイレの個室が空いているかわからないというリスクは大きくないか。
・というか鉛筆にそんなバーコード貼るくらいのことができるなら、さっさと勉強しろ
なんて見ながら思っていましたが、まあ細かいことはともかく、社会問題(家族、貧困、いじめ、学歴主義など)をこういった形でエンターテイメント性を持たせてと提示するのはとても賢いなと思いました。
面白いです。
ずっとドキドキしながら見てました
久しぶりに面白い映画に当たったと思いました。ずっと手に汗握る感じ。ぼーっと見てても話の流れがわかりやすいから頑張ってみようとしなくても楽しめます。
ハラハラドキドキ、淡い恋なんかもあってとても良かった。
リン役の方すっごくスタイルが良くて引きの画映えてました。グレース役の人もかわいい。
リン役の人ユニクロのモデルしてた人なんかな?また調べてみようと思います。
イッサヤー・ホースワンがウザ可愛い
リンに頼りすぎ・・・。。
『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』鑑賞。
*主演*
チュティモン・ジョンジャルーンスックジン
*感想*
カンニングは絶対ダメだけど、面白かった!\(^^)/
とにかくリンが優等生すぎる!頭が良いし、記憶力は抜群だし、ピアノの手の動きを利用したハンドシグナル的なやつを使って答えを教えるっていうのが凄い!
グレースやパット、その周囲にいる人達も巻き込んじゃってさ、、皆リンに頼りすぎだよ~(^^;
ライバル的な存在であるバンクは、色んな意味で可哀想だった。あれはやりすぎ。
前半は少し退屈だったけど、後半のSTIC試験はめっちゃハラハラした!
会場にいた強面の試験官が怖い!
何故かクロックタワーを思い出しましたw
総じて、スリリングがあって面白かったです。カンニングは絶対ダメですけど!
最後までピアノコードがよくわからなかったww
面白い!
この映画刺激的で面白い!
取り扱うのはカンニングという、大犯罪からすれば笑ってしまうレベルのものだけど、ずっとドキドキしてしまう、非常にスリリングな描写。
貧困と学歴、平等ではない各々の経済状況、それに対抗しようとする素晴らしい頭脳。ダーティなカンニングという形で。とてもドラマチックで面白かった。
そんなことをしても報酬はリッチで恵まれている者からの提供で、利用されている形からは抜け出せない二人、二人とも有能で自分の力は持っているだけに応援したくなってしまう。
けど、ラストはしっかりカンニングがバレてしまい、カンニングビジネスを始めようとしたバンクも断られ、真っ白な部屋で主人公の弁解が始まる。
社会に反しない真っ当なエンドを迎えてくれた。
巻き込まれたバンクがとても可哀想だけど、金に欲を出したのは二人一緒なので違いはない。
バンクよ…
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