劇場公開日 2018年9月22日

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「クライム・カンニング」バッド・ジーニアス 危険な天才たち kazu6279さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0クライム・カンニング

2019年5月2日
Androidアプリから投稿

シャーペンの芯の出し入れ、マークシートの塗りつぶしなどをスタイリッシュに写し、試験管の目を反らし欺く行為、コミュニティ内独自のハンドサインなど「集団強奪」映画のような鮮やかなカンニング行為が全般の白眉。

時には不正行為が発覚しそうになるも臨機応変に対応し回避するスリリングなシーン。試験現場に適した状況の打ち合わせなど映画的誇張であろうが、考え抜かれた脚本が見事というしかない。

カンニング首謀者である主人公リンが抱える家庭の事情や、各々キャラクターが抱える問題にスポットを当てている箇所もまた見所だ。

学歴社会であるタイの社会情勢、普段日本人では知り得ないシビアな競争社会を覗くことができる。

騙すか、騙されるか、カンニングを題材とした、高校生版「 Mission in possible 」といっても過言ではない。

kazu6279