万引き家族のレビュー・感想・評価
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鑑賞後のモヤモヤがむしろ良い
『万引き家族』
優れた作品でした。明るく楽しい映画がいい映画とは限りません。鑑賞後に、自分の中に「考える種」が残るような映画もまた傑作だと思います。
僕らが見過ごしている、貧困や虐待などの社会の闇の部分が複合的かつ重層的に描写されてて、非常に重たい内容である一方で、心温まる家族愛も感じられる不思議な作品でした。
役者の演技力が非常に高く(特に安藤サクラと子役、樹木希林)、一つ一つの言動から登場人物一人一人のバックグラウンドを自然と想像してしまいます。
「万引き」は確かに物語のキーではあるのですが、この映画はそれ以外の家族のやり取りの意味やそれぞれの心の葛藤、抱える闇を行間から読み取るのが楽しみ方の一つではないかと思います。
鑑賞後に私に浮かんで来た考えは以下の2つです。
「社会が求める正義は時として当事者にとっては暴力だなー」
「犯罪は許してはいけないけれど、犯罪に走らざるを得ない状況を作っているのは社会の側かもしれない」
とか、色々考えさせられました。
鑑賞後のスッキリ感はなく、むしろモヤモヤが残りますが、本当の家族って何なのか、愛ってなんなのかをよくよく考えさせられます。
パルムドールは伊達じゃないですね。
是枝監督、凄すぎます。
観た方がいい!
お金を払ってまで観る?
この映画評価がかなりわかれているようですね。
・映画館で30分観ていて感じたのは、かなり裕福な人が作った、上から目線の困った家族の映画だと言うこと。
・万引きされる側のことを何とも思っていないこと。
すごい!これが世界で評価されるなんて。
・日本映画って、この作品に代表されるような一軒の家、または六畳一間があれば映画が出来てしまう。
・世界で評価されたのは裕福に見える日本にもこのような家庭が存在する、その一点ではなかっただろうか。
なんとも悲しい、貧弱な完成の映画でした。
観ました
パルムドール受賞ということで、初めて是枝監督の作品を鑑賞させて頂きました。
子役の佐々木みゆさんからベテラン樹木希林さんまで、この作品での役作りが素晴らしく、作品世界に引き込まれ、見始めたら、あっという間にエンドロールを迎えてました。ごくごく自然な演技のなかにキャラクター性を引き出す見事な演出力だと思います。
自分の中にだけそっと落とした言葉を思うと。。切なくなりました
家族とは何か、人とのつながりとは何かを考えさせる映画でした。
血のつながりのない人たちが集まって身を寄せ合って、どこからが本物の家族かがわからなくなりました。
治の親になりきれない「おじさん」との関係と、母性あふれる信代との関係は本物といってもよい関係で、1つの家族としての集合体にいくつもの関係性が混在し、その生活の中で起こる祥太の気づき。
いわれるままに万引きで生計を立てていたが、ふと善悪の疑問に気づき、生活を終わらせる決意をする。
祥太の成長物語のように感じました。
複雑な共同生活、彼らの声として届けない最後の言葉。
届けることをやめ、自分の中にだけそっと落とした言葉、何と言おうとしたのかを考えるとまた切なくなりました。
声にできなかった言葉が胸をチクチク刺すような映画でした。
すごく考えさせられる
家族って、なんだろう
どこからが犯罪なんだろう
この後この人達は、どう生活していくんだろう
これまでの生活は、今後の人生にどう影響していくんだろう
これから、どんな家族を作っていくんだろう
すごく考えさせられる作品でした
もっとずっと、この先の姿も見ていたかった
切なくて、悔しくて、悲しいお話。
日本の下層部分の現実はよく表現できていた。[誰も知らない]の家族版...
日本の下層部分の現実はよく表現できていた。[誰も知らない]の家族版と言った感じ。
ただ、是枝監督って、これまでは映像から観る側にメッセージを読み取らせるタイプの監督で、そこが特徴なのだが、今回、演技としては完璧だが、安藤サクラに語らせすぎではないかと感じた。黒澤明みたいなタイプの監督なら雄弁に語ってもいいがスタイル違わないかと思った。逆に言えば、それがからカンヌパルムドール受賞できたかもしれないが。
物語が進んで行く内に「あれっ、この家族思ってたよりもヤバい?」ってなっていって...
最初はただ万引きをして生計建ててる家族という印象だったのに(それだけでも十分ヤバいが)
物語が進むにつれてどんどんこの家族が抱えている闇が明かされていって遂には...
という感じでどんどん引き込まれて行ってしまった作品でした
見終わった後も監督が出演したラジオなどで裏話を聞き「なるほどそうだったのか...」とびっくり
とても考えさせられる作品でした
繋がりとは
例えば、道端で箱の中で泣いている子猫
昔だったら当たり前のように誰かが連れて帰り
なんだかんだ言いつつもいつのまにか家族になっていた
それなりの愛情とそこそこの世話で猫も居着いてくれた
家族それぞれにその猫とかかわりそれぞれの接し方で自分の中の「穴」を埋めていたのかもしれない
子供の頃、大人になったら一人で生きていけると思ってた
だだ飯を食って暮らすだけなら一人だっていいじゃないか
淋しくてもそれは悪い事じゃないし誰かに迷惑さえかけなきゃいいじゃんって
今でもそんな思いが心のかなり深いところにある
と同時にそれは無理だ! とも思う気持ちがある
人との繋がりを思うと面倒な部分もあるがそれがかえって心を豊かにしてくれるものだからなのかな
箱の中で泣いている子猫に憂いを持ち、つい連れて帰ってきてしまったあの時私の中にほんの少しだけ本当の優しさが産まれたのかも知れない。
な〜んてね、作り話ですよ。
なんか、う~ん・・・・・・
まぁ海外の映画の賞を取ったというので観てみましたが・・・・・・・・・
うん、つまらん。
そんなに期待しないでいたんだけど。
なんで万引きするの?
貧乏とか言う割に年金受給者に労働者もいてちゃんと収入はあるはず。
これじゃぁ万引き推奨映画と言われても仕方ないわー
役者さんの演技はとても良かったです。
入り込める何かが必要か。
色々詰め込み過ぎた脚本の不自然さが際立ち、演技や演出を自然に見せようとすればするほど言わされている感が気になった。
もうちょっとテーマを絞り込み、後半のいかにもドラマ的な「不自然なセリフ」を減らせば気持ちよく飲み込めるのかもしれません。
でも深みがある作品です。
捻りがない
他人同士の同居生活だけど素敵な家族像でした^ ^
本当の家族よりも仲が良いようにも思えるほどでした。
でもこの手のストーリーはよくあるし、最後の翔太との時間のその別れの会話も想像が付く内容だったし捻りが無い(^^;
ラストはいい終わり方だったと思うけど全体的にまぁまぁだったと思う。
是枝監督の映画はほとんど観てますけど色んな映画を作ってくれるので毎回楽しみです。個人的には去年の三度目の殺人が1番好きです^ ^
なんかいまいち
こういうふだんの生活を表現した映画は好きなんだけど。
なんか万引き・・・ただそれだけみたいな。
是枝監督、「海街」のほうが人間のありかたを描いていたように感じました。
なんかきれいじゃないなと、
なんか底辺を描いて
「で、どうなの。」みたいな。
底辺を描いた映画は「焼肉ドラゴン」もそうでしたが、
私はそんなにこだわる方じゃないんですが、映画を評価する人の言葉を借りると、
何を私たちに伝えたかったのか
寄せ集めは結局バラバラになると言うことか
それぞれ、みんな、戻る場所に戻ると言うことなのか。
俳優さんたちはみんなよかったです。
特に子役の二人。
女の子は、これから体型も顔の表情も変わっていくので分かりませんが、二人とも上手だなあと思いました。
初めての経験
マスコミによる多大な宣伝により、多くの観客と共に鑑賞。映像の生々しさ、キャストの迫力ある演技により映画の世界に引きずり込まれるような感覚。気が付くと周囲から、全くポップコーンなどを食べている音が聞こえない。こんな映画は初めてだ。必見の作品。
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