万引き家族のレビュー・感想・評価
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自分が成長してから観ると見え方が変わった 当時は意味がよく分からな...
自分が成長してから観ると見え方が変わった
当時は意味がよく分からなくてつまらなかったけど4年経って観ると感じ方が変わった
法的には悪でも道徳的には善だと思う
それに血を越えた絆もあると少し感じた
が、結局本物の家族にはなれず綻んでいき崩壊する
このラストにする必要はあったのか
ネグレクトの親がこれを観たって堪えるわけがない
そんな道徳心は持ち合わせていないだろうし
そうならないように警鐘鳴らしたってなるやつはなるし
色んな社会問題を散りばめたって何も変わらないし映画一つで変えれない
それならエンターテイメントとして気持ちよく終わってもいいんじゃないか
少し観ていて辛いのはこういう社会を見てみぬふりしている自分が分かっているからだろうな
良い映画なんだけど気分は良くない
ただ一つ良い所は、上辺だけキチンとしている家族を装っている家族より、寄せ集めでも仲良く絆のあるこんな家族の方が家族だ
賞は獲っても面白いかは別。
6人の普段の生活を淡々と描いていて、 物語の起伏は大きくない。 食事をしている風景が多く、 リリー・フランキーと安藤サクラの性交の場面も描かれる。 樹木希林が自宅で急死したのは驚いた。
関西テレビで映画「万引き家族」を見た。
劇場公開日 2018年6月8日
家族ぐるみで犯罪を重ねる一家を描いた映画。
リリー・フランキーは食品や釣り具を盗んでいる。
時々は車上荒らしもやってる
安藤サクラはパート先で物品を盗んでいる。
子どもたちは商店で食品や日用品を盗んでいる。
松岡茉優は風俗店で働いている。
樹木希林は松岡茉優の両親から金を受け取っている。
一見家族に見えるこの6人は実は本当の家族ではない。
6人の普段の生活を淡々と描いていて、
物語の起伏は大きくない。
食事をしている風景が多く、
リリー・フランキーと安藤サクラの性交の場面も描かれる。
樹木希林が自宅で急死したのは驚いた。
女の子を虐待していた母親役で片山萌美が出ていたのは意外だった。
松岡茉優の両親の役で緒形直人と森口瑤子が出ていたのはちょっともったいないと思った。
リリー・フランキーといえばマンガ「おでんくん」の作者だが、
役者としてここまで上手いと今はこちらの方が本業だと言えるだろう。
アニメ作品の声優としても上手いと思った。
リリー・フランキー55才
安藤サクラ32才
松岡茉優23才
樹木希林75才
柄本明70才
片山萌美28才
緒形直人51才
森口瑤子52才
是枝裕和56才
上映時間は120分。少し長さを感じる。
満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
おばあちゃんが砂浜で呟いたこと
T●UTAYA新作でレンタルして、
地上波でリアルタイム、2度鑑賞しました。
おばあちゃん(樹木希林さん)が
砂浜で何かを呟いていたたシーンが
個人的にとても気になりました。
いったい何を呟いていたんだろう(´・ω・`)
(字幕でもセリフなしだったので)
ニュースで目にする
日本の社会問題が色々と盛り込まれ、
見る側はいろんな問題を提示され
最終的にはモヤモヤっと終わって、
キャラクターに感情移入出来なければ
それは他人事で、
また自分にとっての"普通"の日常に戻る。
爪痕を残してきたかと思ったら
ふとすると傷跡が消えてしまうような、
人によっては大きな爪痕なのかもしれない。
(個人の意見です)
国を動かすことに携わるような方々にこそ
観てほしい映画だなぁと感じました。
(そんな時間ねぇ!とか言われそう)
地上波視聴の際、監督の新作映画
(ベイビーブローカー)紹介?で
パルマドール、
パルムドール、
と 何度も聞いて
山田孝之さんが歌っていた
ドラマ「東京都北区赤羽」OP曲の
「♪パルムドールだ〜れもしらないー♪」
というフレーズが脳内リピートされました
(´・ω・`)
疑似家族と不幸と不遇は、盗みとはリンクしない‼️❓
とてもやるせない気持ちに…
考えさせられる家族のカタチ
【鑑賞のきっかけ】
本作品は、「誰も知らない」(2004年)や「そして父になる」(2013年)で、家族の在り方を描いてきた是枝監督が、新たな発想で、家族とは何かを問う意欲作と感じ、興味深く鑑賞することとしました。
【率直な感想】
本作品で描かれるのは、貧しいけれども明るい5人家族。
そこには、日雇いの父・治と、クリーニング店勤めの妻・信代がいて、息子の祥太、信代の妹・亜紀、祖母の初枝がいた。
家族の生活の頼りは、祖母の年金であったが、足りない部分を「万引き」で賄うというのが、家族だけの秘密。
そんなある日、近所の団地の廊下でひとり佇む少女を、見かねた父が連れて帰る。「ゆり」と名乗る少女は、6人目の家族となっていく…。
「万引き家族」という題名なので、犯罪を何とも思わない人たちなのかと思いきや、そこで描かれるのは、本音を言いながらも、明るく仲良く暮らす家族の姿でした。
住んでいる一軒家からして、どこか昭和の高度経済成長期の、貧しいけれど、強くたくましい家族のような気がしてしまいました。
ところが、この一家のひとりひとりには、ある事情があったのです。
物語が進行するにつれ、次第にこの家族が、「万引き」だけではなく、普通とは違う一家であることに観客は気づき始めます。
このギャップが大変に興味深いところで、家族以上に家族的な一家、それぞれが思いやりの心で、お互いを支え合っているような一家が、その見かけとは全く違う家族であることに戸惑いを隠せないことでしょう。
ここで観客は家族を結びつけているもの、いわゆる絆とは何かを考えさせられることと思います。万引きを容認するような家族であれば、結びつきは単なる「お金」なのか?でも、そうとばかりは言っていられないようなことが、物語後半のある事件を通して明らかになっていきます。
家族以上に家族的と言えば、「ゆり」という少女は、両親から虐待を受けていて、その一家は、家族であるはずなのに、家族的でない家族と言え、この「万引き家族」とは、全く真逆の位置関係にあるのも興味深い点でした。
【全体評価】
万引き家族のそれぞれの役者たちの演技の素晴らしさ、そしてそれを引き出した是枝監督の力量に圧倒された傑作として、満足度の大変に高い作品だったと思います。
斬新な視点で描く家族の在り方
正直、驚いた。今まで、こんな家族なんか観たことなかった。私の家族感は崩壊してしまった。本作は、極めて日本的な雰囲気で究極の家族を描いた是枝監督の渾身作である
訳あり5人家族は、祖母・初枝(樹木希林)の年金を当てにして、万引きを生活の糧にして昭和レトロ感溢れる一軒家で暮らしていた。ある日、浩(リリーフランキー)は、寒さに震えている子供・じゅり(佐々木みゆ)を見過ごせずに家に連れていく。妻の信代(安藤サクラ)はじゅりの腕の傷をみて引き取ることにする。その日を境に、家族の生活は徐々に変化していく・・・。
じゅりを加えた6人家族は貧乏だが、いつも明るい雰囲気で本音を言い合っている。演技巧者を揃えた家族の会話は、本当の家族の日常を切り取ったかのように自然で生々しい。明日はどうなるか分からない。だからこそ、彼らは、今日を悔いなく懸命に生きている。それが彼らの明るさの理由だろう。
大人4人は純粋な善人ではない。一癖も二癖もあり狡賢い面を持ち合わせている。そんな4人が紡ぎ出す家族の絆は生々しい。家族の絆は家族になれば自然にできるものではない。互いを強く想って築き上げるものだという作品メッセージに心揺さぶられる。また、本作は幼児虐待という今日的なテーマも取り入れている。幼児虐待に対する信代の台詞には説得力がある。粗野だが、全身全霊で子供を守るという強い母性が感じられて胸が熱くなる。安藤サクラの決意を滲ませた演技が秀逸。
終盤、ある事件が発覚し、そんな家族はバラバラになり独白という形で一人一人の過去と家族への想いが語られる。特に信代と翔太の台詞が、この家族の素晴らしさを端的に現わしていて心洗われる。安藤サクラの抑制の効いた凄味ある演技が出色。
本作は、打算による相互依存でできただろう家族が、毎日を共に懸命に生きることで、互いを思い遣る気持ちが芽生え、徐々に絆を深めていく物語である。斬新な視点で描いた家族の在り方が心に突き刺さる秀作である。
どうするのが正しかったのかを視聴者に考えさせる作品
家族の愛に飢えた者たちが集まって、自分たちの家族を形成した物語。
血の繋がった本当の家族ではないが、たしかにそこには愛があり、皆そこでの生活に満足していた。
男の子の祥太もそこでの生活に満足していたと思う。ただ、祥太は思慮深く、賢い。
この家族には問題があった。万引きを日常的に行い、家族もそれを知ったうえで当たり前のように流している。生まれて間もない頃からこの環境にいる祥太も万引きを行っていたが、徐々にこの万引きという行為に疑問を抱くようになる。
祥太は「お父さん、お母さん」と呼ばなかったことから、子供を万引きという形で形成された家族が正しいのかという疑問も抱いていたのかもしれない。現状の家族には満足しているが、自分がその家族に入る過程から心の底から「お父さん、お母さん」と呼んでいいのか分からなかったと思う。
祥太はある日万引きをわざと店員に見つかるように行う。それは妹のように可愛がっているゆりが万引きをしようとしたときである。祥太は自分が大好きな家族が万引きという悪い行いをすることが耐えられなくなっていたのだと思う。
祥太の行いによって家族は捕まり、ばらばらになるが祥太の気持ちは軽くなったように見えた。家族が好きだからこそ、その家族が悪い行いをしてるのに平気で過ごしてしまうことが祥太にとって辛かったからであると思う。
子供を万引きをした夫婦は愛はあったがやり方が間違っていた。
対照的に祥太は正しく生きる子供であった。今ある家族がどれだけ幸せなものであったとしても万引きを繰り返していた家族は一度捕まるべきであったし、「誘拐」という形で形成された家族は一度ばらばらになるべきだったと思う。
そして一度ばらばらになった上で「自分にとっての家族」について考え、これからそれぞれがどうするかを考えるべきであったのだと思う。最後の祥太、ゆり、亜紀の描写から視聴者は想像力を働かせてられた。
寄せ集まった人たち
皆。血が繋がらない人たちの共同生活
ひどい生活ぶり。子供たちに万引きさせたり
学校にも行けなくて お金がなくて…万引き
でも。皆が優しいし楽しくてあったかで心地いい
食事する風景も大した物を食べている訳じゃないのに皆が笑顔で楽しそう(本当の家族の様にみえる)
安らげる場所
この人たちに共感はできないけど虐待をうけている子供は親から離れて良かったのかなと思わせる
でも。万引きは良くないと祥太は思っただろうし
ゆりに万引きをさせたくなかった
最後に幼いゆりが一人で遊ぶ姿
寂しげな表情が 見つめる先は……何を意味するのか(ぎゅっと抱きしめてもらった事を思い出している)
幸せはどちらにあるのか問いかけている
……しあわせって 偽家族 それとも本当の家族
みにくいもの よわいもの
仕事柄、こういう人たちによく遭遇するので、よくある「考えさせられた」みたいなテキトーなコメントを打てない。
こういう、下層とされ、貧困状態にある人たちに対して、ぶん殴りたいほど腹立つこともあれば、自分の力では考えもつかない発想を見せつけられて、自分の無知と無配慮を恥じることもある。まあ腹立つことが8割だけど。
池脇千鶴と高良健吾は損な役だが、あれが世間なので。
この映画を不快だとか日本の恥だとか言ってるレビューもたくさんあったけど、その通りで間違いない。この映画で描かれているような面が日本にはある。そういうことを知らないで生きられるという自分の幸福に気づかないまま、無意識に下層を見下し続ければいいと思う。
彼らのような人の存在をありえないと思う人がいる限り、虐待も貧困も増える一方なのよなぁと思った。
安藤サクラも松岡茉優もよかったけど、何より樹木希林よ。みかんの食べ方がやばい。貧困世帯のばあさんでしかない。怖いよ。
ずーっと、なんだかんだ言ってこの家族なりの絆はあるやんと思っていた。でも各々事情聴取を受ける中で、松岡茉優が家族から樹木希林への援助を知ったときの様子や、安藤サクラが池脇千鶴から「じゅりになんて呼ばれてたの?」と聞かれたときの反応などを見るに、「実は当の本人たちが一番自分たちの絆を疑っていた」感が出てるような気がした。
ほんとに絆があったら、警察の言うことなんか蹴散らすでしょ。
社会制度から爪弾きにされて、そこにうっすら反発して生きて、それでも社会制度に100%抗えていない様子が、なんともリアルではあった。
家族の絆とは何?家族の原点とは何?結論は出ない
児童の虐待が目につく昨今、ユリに一番感情移入した。
ユリ以外は一つの家族と思いながら見ていたが物語が進むにつれみんなバラバラというのがわかる。
そんなことは気づかせないような万引きを軸にした貧困でも暖かな家族。
虐待されていたユリをかわいそうに思いそのまま引き取って(誘拐ではない)育てるなんてそんな暖かい家族が今の日本にいるだろうか?
もし自分がそう思っても行動には移せない。
自然にそういう事ができる素晴らしい家族なのだ。
バラバラになってからの家族はどうなるのだろう?
元の家族の元へ戻る人、旅立つ人、刑務所で何年も服役する人。
それぞれだろうけれどやっぱりゆりが気になる
ゆりちゃん、幸せになってね。
それにしても警察や児童相談所は映画の中でも機能していないように見える。
この家族の行く末
貧困の中で、これも家族か・・・
受賞直後に鑑賞後
3年ぶり2度目の鑑賞
是枝監督の作品は
「家族とは?」
という問いかけがあると思う
この家族は血がつながっていなかったり
でも心は通じているっていうか・・・
実際に合った事件を連想させるエピソードもあって
少し考えさせられた
いい映画だと思うけど
自分は、こういう「答えの出ない」作品は少し評価が低くなってしまう
是枝裕和作品の集大成
複数、是枝裕和作品を視聴したが、本作は集大成と言える。
家族の在り方がテーマになっており、血縁関係に基づいた家族が本当に正しいのかを問ている。
血は繋がっていなくとも、気持ちが繋がっていることで成り立つ家族が描かれている。
また、国語の教科書にのっている「スイミー」は、これは社会と言う大波に対して、弱い力を持った人間が疑似的な家族(スイミーなら大魚)に粉していることの暗示であると思った。
血がつながっていることに加えて、愛を持っていることも重要なのだと再認識した。
全934件中、61~80件目を表示










